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貴方が居ない生活
3
7月
—凛side
先週・・・・・。
母が亡くなった。
死因は、くも膜下出血。
父が亡くなってから大分元気になって私も一緒に出掛けたり、淳が出てきたら一緒に沖縄に行こうと言っていたのに・・・・・。
私が大学から帰ると、母がキッチンで倒れていて・・・・救急車で運ばれたが・・・・その2日後に亡くなった。
「ね・・・・凛ちゃん・・・・落ち着いたらー・・・石垣遊びに来たら?」
そう・・・・・。
淳のお母さんが・・・・また来てくれた・・・・・。
こんなに立て続けにお父さんとお母さんが亡くなるなんて・・・・・・。
涙を拭きながら何度も頷くと、淳のお母さんは私の肩をギューッと抱いて・・・・
「いいじゃんー・・・・うち遊びにおいでー・・・、お兄さんの所でも良いしさ・・・でも、石垣来たらさー・・・私お仕事休むから、半次君に何処か連れてってもらわない???」
淳のお母さんは・・・凄く不思議で、まだ知り合ってそんなに経っていないのに・・・・。
一緒に居るとすごく安心できた。
お兄ちゃんは暫くお店を休んで、実家をどうするか・・・とか、うちの財産の事とか全てを整理・・・・。
私も暫く仕事を休み、家の片付け等をした。
そして、8月の中旬にお兄ちゃんが沖縄に戻るタイミングで私も一緒に沖縄に行ったの。
ナツや他の皆にも会いたかったから、本島で3日間過ごし・・・その後石垣に飛んで淳の実家に3日間お世話になった。
その時初めて会った・・・湊君・・・・。
正直、抱き付きたくなるくらい・・・・淳に似ていて・・・・ビックリした。
そして半次君。
半次君はもう立派なダイバーになっていて、仕事も大分板についた感じ。
私が滞在した3日間は仕事を休み、お母さんと私をドライブに連れて行ってくれた・・・・・。
湊君はまだ免許が無い為、たまに自転車を2人乗りして・・・・家の近くの海に連れて行ってくれて一緒に喋ったりした。
ついつい、湊君の顔をじーっと見ちゃって・・・・目の錯覚???って何度も思った。
「俺で良かったら抱きしめてあげようか?」
って言われて、スッゴイ・・・・本気で悩んだ。
でも淳に知られたら、弟に何してんだッ?!って言われそうだったから・・・・凄い我慢した!!!!
そして、
少し気持ちの整理もついて・・・東京に戻ると・・・、やっぱり凄く寂しくて・・・・悲しさに押し潰されそうになった。
その度に家族の写真や・・・淳の写真・・・皆の写真を見て・・・。
笑った。
淳に逢いたい・・・・。
早く・・・淳に逢いたいよ・・・・・・・。
12月
淳が少年院に入って、8か月が経った。
もう半年以上が過ぎたー・・・・・。
後もう少し、後もう少しって・・・自分に言い聞かせた。
クリスマス目前・・・・私はディズニーランドのロケに来ていた。
今日は朝方、雪が少し降っていて・・・かなり冷え込み。
そんな中、コートの上から更にベンチコートを着てポケットに手を入れ震えながら歩いた。
すると、今日のゲストの桜坂健一さんが私の横に来てホッカイロを差し出してきて、
「今日寒いよねー・・・・これ使って???」
ニッコリ笑う桜坂さん。
桜坂さんは昨年映画で主演を演じ、そこから一気にブレイクした21歳???位の若手俳優さん。
今までもドラマや映画は何作も出ていたが・・・今年凄い人気。
「あ・・・ありがとうございます・・・・」
私はホッカイロを受け取ってほっぺに付けた・・・・。
すると桜坂さんは私の顔を覗き込んで
「ねぇ、凛ちゃんって旅行好きなんでしょ?この前雑誌に書いてあった!!何処行ったりするの?」
あー・・・・、この前の雑誌か・・・・。
「あー・・・、友達が沖縄に住んでるので・・・沖縄に良く行くんです・・・」
そう言うと、ふーーん・・・って感じで深く頷いて、
「そうなんだー!俺も沖縄好きだよ!・・・・ね、じゃー・・・海とか好きなの??今度さ、この前のドラマのメンバーたちと葉山の方でバーベキューやるんだけど凛ちゃん来ない???」
エッ・・・・・。
バーベキュー・・・・かぁ・・・・。
しかも知らない人が殆ど・・・。
桜坂さんだって・・・今日が初めて話すし・・・。
こういう誘いは・・・最近凄く増えた・・・・。
高校を卒業したから???なのかな・・・。
でも毎回、どう断ろうかって考えちゃう。
「あー・・・でも私、そういう大勢で集まるのとか苦手で・・・」
沖縄の人達は大丈夫なんだけどな・・・・。
業界のそういうのは・・・凄く苦手。
「えー??そうなの?そう言えば凛ちゃんって誰かの誕生日パーティーとかも全然来ないよね??」
あー・・・・。
そういうパーティー・・・良く声を掛けられるんだけど、凄く苦手かも。
「はぁ・・・・」
すると、桜坂さんは
「あー・・じゃあさ、今度2人で食事行かない?美味しいイタリアンあるんだよねー・・・それか麻布の和食屋さんとか・・・・」
ひぃっ・・・・。
桜坂さんって大人しそうな顔してるけど結構グイグイ来るな・・・。
どうしよう・・・。
すると、直ぐに私の横に来たのは・・・・由美さん。
「あ、桜坂君お疲れ様ですー・・・・!!ごめんなさいね・・・凛そういうのー・・・略お断りしてるの!この子夜スッゴイ苦手で寝るのが凄く早いしねっ・・・」
そう言って笑ってくれた・・・。
由美さんーーー・・・////////////////
そこまで言うと桜坂さんはそれ以上は誘ってはこなかった。
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