恋文~first love

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出口のないトンネル

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東京


—祐司side




『今からそっちに行く、14時半ごろ羽田に着く』

・・・・・・・・・。

相変わらず・・・・暴走癖がある奴等だな・・・・・。


淳が、少し前にOHのプライベートジェットを私用で使った。
金さえ払えばそれは問題ない。
しかし、その使った相手が意外過ぎて・・・・ちょっと気になった。

それは、好感度No.1タレントの・・・『蓮見凛』だった。
彼女は俺等と同じ年で、学生時代からかなりの人気。

あまり詳しくは知らないが・・・とにかく有名な人。
そんな彼女が・・・淳が支払ったジェットを使い沖縄から羽田へ・・・そして、ハイヤーで湾岸スタジオへ。

少し調べたら・・・彼女は高校時代を沖縄で過ごし・・・あの沖縄猿軍団が起こした不良同士の事件があった時・・・アイツ等と同じ高校に通っていた。
そして、蓮見凛の恋人スクープ!

よくよく考えたら・・・それは淳ではないか???
と、10年以上経って気付いた俺。


エッ?!
アイツ・・・ずっと付き合ってたの?!

と、ちょっと・・・イラついた。

しかし、蓮見凛さんと言えば・・・元々は我が妹の結城と同じ事務所に居た結城の先輩でもある。

そして、淳から・・・蓮見凛さんが現在所属している事務所、『horse』の事を調べて欲しいと依頼があった。
俺もずっと気になっていたイヤな噂しかない事務所。

直ぐにうちの会社の調査課で調べさせたら・・・色々出てきた。




その頃、那覇


—淳side


俺と達也は搭乗口近くのベンチに座っていた。

まだ夏休み前だけど、結構込み合っている。

「淳さんー・・・・この前蓮見先輩と一緒に寝たんですか???」
達也はニカッと笑ってそう言った。
「あー・・・・・アイツ疲れて爆睡してた!・・・てか、俺等別れてるから!・・・・ただ一緒のベットで寝ただけだよ」

抱きしめてしまったのは・・・・本能。

「へぇー・・・・俺だったら絶対我慢できないなー・・・・」
達也はそう言って笑った。

コイツってさー・・・・・高校時代結構純粋だったような気がしたけど、いつからこんなキャラになったんだ???
てかあのー・・・高校時代付き合ってた激可愛の子とはどうなったんだ???って今更だけど気になる。

が・・・、東京での破天荒なコイツも知っていると・・・あまりその辺は聞けない。

搭乗案内が始まり、俺と達也は飛行機へ・・・・・。

達也は、
「淳さんってー・・・蓮見先輩と結婚とか考えた事ないんですか??」
と・・・・突然言ってきた。

結婚・・・か・・・。
正直何度もそれを考えた事はあった。

「前にー・・・・凛と一緒に暮らしてた時期があって・・・その時結構考えたかなー・・・・」
でもあの頃は凛はかなり忙しく・・・今もそうだけど、今一緒になってもすれ違ってしまう日々なんじゃないかってそう思った・・・・。
「でも、蓮見先輩ー・・・ナツさんの結婚式見た後だから、今だったらプロポーズしたら受けてもらえるかもしれないっすよ?!」
と・・・笑って言ってくる達也。

コイツ本当に軽くなったと言うかー・・・・キャラ変わったよなー・・・・。

「てかさ、お前って昔そういうキャラじゃなかったよな???いつからそうなったんだ?」
今だったらいけそうな気がしてちょっと聞いてみたが、
「えー・・・・・別に俺そんなに変わってないですよ!昔はー・・・世間知らずだったんですよ!」
そう言って笑った。


世間知らずねー・・・・・。
それを言ったら俺だってきっとそうだった。

高校生の頃は・・・・、凛が有名人だと分かっていたが・・・・そこまでちゃんとは考えてなかった。
全て東京に来て・・・実感したんだ。



羽田に到着したのは、14時半前。
俺と達也は荷物を受け取り、ゲートを出ると・・・達也が祐司に電話をした・・・・。

はぁ・・・・、久々東京の空気。
人が凄く多くて・・・ちょっと息苦しい。

俺も沖縄ののんびりした生活に慣れちゃったんだなーって・・・実感。

すると、

「祐司さんもう到着してるそうですよー!!!行きましょうーーー・・・・」
達也がそう言って俺もスーツケースを引き、空港の外に出た・・・・。

ターミナルの端の方まで歩いて行くと・・・・祐司のデカい高級車が止まっているのが見えた。

昔、凛と涼と3人で上京した時の事を思い出した・・・・。


俺と達也が車の方に行くと、祐司が降りてきてトランクを開けてくれた。
「悪いな~・・・・急で・・・・」
そう言って荷物を車に乗せると、祐司は少し笑って
「いつもの事だ・・・・別に驚かない」
そう言った。

俺等は直ぐに祐司の車に乗り羽田を出発。

そして、一発目に

「お前の元カノが蓮見凛だとはびっくりした・・・・俺も全く気付かなかったのは反省点だ」
良いよ、別に反省しないで!!!!
「あー・・・・で、お願いしてたアイツの事務所の事ー・・・・」
俺はそう言って煙草を吸った。
祐司は俺に封筒を渡してきて、

「horseは・・・・親父とある大きなパーティーに行った時何度か挨拶をされた・・・・社長が親父に何度か食事を誘って来ていたがー・・・断ってた」
「何で??社長、芸能関係結構好きじゃん!」
俺が笑って言うと、祐司は
「んー・・・・horseは噂だと、未だに枕営業や接待をタレントにさせてるようだ・・・。うちの社長はそういうのはあまり好きじゃないからな・・・・巻き添えを食らうのも面倒だからな・・・・」

枕営業・・・・???

封筒を開けるとhorseに関する調査の結果がびっしりと書かれていた。

祐司は続けて、
「そこにも書かれていると思うが、所属タレントは女性ばかり。殆どがアダルト系で、最近はAVがかなり多い・・・。蓮見凛さんは唯一清純派で、あのの事務所は彼女のCM契約や他のゴールデンのテレビ番組、雑誌のメインモデル、ファッションブランドの広告塔の契約金で持ってるようなもの・・・しかし・・・・本人にはその10分の1も渡してないという話だぞ」

え・・・・・・・・。

「10分の1っ?!」
後ろの席に座っていた達也が身を乗り出して言ってきた。
「いや、多分それ以下だと思うぞ・・・給料は毎月20万もなく、マンションも事務所用意だが一律10万引き落とされるとか・・・それで光熱費やら色々払うと・・・生活もギリギリを超えているんじゃないか?」
20万っ?!

色々ビックリしすぎて声が出なかった・・・・・。





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