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竜親、町興し編
六話 洞窟脱出③
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私は攻撃方法を見つけたことに、嫌いな蜘蛛をちょっと克服したことで気分よく前に進んだ。
もちろん、他の魔物にも襲われることになるのだが足の速くない私はもっぱら『水砲』で吹き飛ばしていった。遠く飛び過ぎてどこに行ったのか分からない魔物が多数できた。
ご冥福を祈ります。もう現れないでね。
≪ティアよ、飛んで行っただけの魔物が再度現れないはずがなかろう≫
ドラグーンに呆れられた。私はいったいこの洞窟を出るまでに何回ドラグーンに呆れられるのだろう?まぁ、仕方ないよね。話し相手がいるだけいいものだ。
でも、ダークスパイダーの『高粘着糸』とか『振動感知』はどのように使えばいいのだろう?いや、糸は蜘蛛にならないといけないだろうけど……いやだなぁ。
≪そうじゃのぅ。グランドザウルスの『部分再現』でもあれば完全に擬態しなくても使えるじゃろう≫
グラントザウルス?どんな魔物?
≪トカゲじゃよ。この洞窟にもおるが、あやつらは土の中にいるからのぅ……そうじゃ、『振動感知』を使えば見つけられるかもしれん≫
どうやって使うのさぁ、『振動感知』。
≪『振動感知』や『魔力感知』などは攻撃スキルじゃないから、ティアが使いたい時にワシに言えば起動させるぞ。停止させるのもワシに言えばよい。ワシはすでにティアのスキルと統合されておるからのぅ。そういうこともできるのじゃ≫
じゃあ、お願いします。
そうすると私の周りで小さな物音さえも大きく聞こえた。その中からドラグーンが音の選別をしてくれてグランドザウルスを見つけてくれた。
なんと頼りになるお方か!さすがドラグーン!!お父さんって呼ばして!!
≪何を言っておるんじゃ≫
また呆れ…いや、照れられた。なんと可愛いところがあるのだろう。
≪……コホン、ティアよ。それはそうとグランドザウルスを地中から出すのは下に『水砲』を撃てば良いが、すぐに隠れようとするぞ≫
そうかぁ、そうだ!今のうちにポイントを決めて『高粘着糸』であたりを囲って出てきたところをそれで捕まえるのはどうだろう?
≪ふむ、それが良いじゃろうな。『高粘着糸』なら『水砲』の威力にも耐えられるじゃろうしなぁ≫
話し合いの下で私は嫌々ながらもダークスパイダーになってちょうどいい位置に『高粘着糸』を張り巡らせた。
早く蜘蛛にならずに能力が使えるようになりたいものだ。
こうして私がグランドザウルスが罠に近づいてくるのを待った。この罠は何度かグランドザウルスがよく通る場所だったのでそこに張り巡らせたのだ。
≪ティアよ、グランドザウルスを捕まえる準備はできたが、攻撃はどうするつもりじゃ?今までから分かるように『水砲』は打撃攻撃のようじゃ、斬撃があれば良いのじゃがなぁ≫
斬撃かぁ~。持ってないなぁ。魔法も使えないかなぁ?
≪ふむ、水鉄砲の弾を小さくして、貫通力を上げれば可能かもしれんのぅ≫
なるほど、なるほど。やってみよう。
私は大きな岩に向かって直径1cmほどの水の弾を思い浮かべながら『水鉄砲』を放った。思った以上に威力は強く、大きな岩に直径1cmの穴が開いた。しかもそこから先まで見れるように貫通した。
こ、これは思った以上に怖い威力だ。頭蓋骨貫通しそうだ。
≪こ、これは…なかなかの威力じゃのぅ≫
なかなかじゃないよ!なにこれ?!恐ろしいほどの威力があるんだけど!!
≪じゃが、これくらいあればここで一番防御力の高い鋼鉄百足にも傷を負わせれるじゃろうなぁ≫
む、百足~~?!なんでこの洞窟には虫系の敵が多いのよ!虫は苦手なんだからやめてよ!!
≪もともと生息している者に文句はいえんぞ≫
そ、そうですよね。分かりましたよ。
こうして攻撃方法も見つかったことで本当に作戦に移った。
じ~っと待っていると下からグランドザウルスの音がきこえた。
予定位置に近づくのを待って『水砲』を放った。これは打ち上げるのが目的なのでグランザウルスの目の前に放った。
予想通り打ちあがった。1mほどのトカゲが。
そして落下地点には張り巡らせた『高粘着糸』、まぁ綺麗に罠にかかってくれたのだ。
身動きができなくなったグランドザウルスには悪いと思いつつ、一思いに逝けるように頭に『水鉄砲』を打ち込んだ。一発で絶命した。
私はそのグランドザウルスを吸収し、解析した。その結果は――――
グランドザウルス…体長1~1・5mのトカゲじゃ。基本的に洞窟に生息し、地中にて行動する。
体の一部を再現しての不意打ちの攻撃が多いので注意じゃなぁ。
固有スキル:『地中移動』、『部分再現』
なるほど、不意打ちのためのスキルか。
いきなり口とか手が出てきて攻撃されたら怖いものだ。
地中に居るからどこから攻撃か来るかもわからなければ、どこにいるのか分からないよね。
うん、地中移動も使えるかもしれない。使いどころは多そうだ。
ドラグーンのおかげでいいものが手に入ったなぁ。ありがとうね。
====================================================
ステータス
名前…ティア=ドラグーン【前世:桜坂雫】
個体名…スライム
個体固有スキル…自己再生、吸収、分離、分解
能力スキル
上位スキル『知識者』(ドラグーン統合)…思考加速、収集『袋』(使用済スペース:4%)、解析、隔離、擬態
魔力感知、水操作、火炎操作、炎化、性別変換、意思伝達
攻撃スキル…水砲(Lv,1)、火炎弾(Lv,1)
魔法スキル
元素魔法(火)Lv,1…火球、火壁
元素魔法(水)Lv,1…水球、水鉄砲
耐性…痛覚無効、物理攻撃無効、熱変動耐性、毒耐性、麻痺耐性、急降下・急上昇恐怖耐性
擬態習得スキル…竜(火炎吐息、咆哮、飛行)
ダークスパイダー(高粘着糸、振動感知)
グランドザウルス(地中移動、部分再現)【New】
もちろん、他の魔物にも襲われることになるのだが足の速くない私はもっぱら『水砲』で吹き飛ばしていった。遠く飛び過ぎてどこに行ったのか分からない魔物が多数できた。
ご冥福を祈ります。もう現れないでね。
≪ティアよ、飛んで行っただけの魔物が再度現れないはずがなかろう≫
ドラグーンに呆れられた。私はいったいこの洞窟を出るまでに何回ドラグーンに呆れられるのだろう?まぁ、仕方ないよね。話し相手がいるだけいいものだ。
でも、ダークスパイダーの『高粘着糸』とか『振動感知』はどのように使えばいいのだろう?いや、糸は蜘蛛にならないといけないだろうけど……いやだなぁ。
≪そうじゃのぅ。グランドザウルスの『部分再現』でもあれば完全に擬態しなくても使えるじゃろう≫
グラントザウルス?どんな魔物?
≪トカゲじゃよ。この洞窟にもおるが、あやつらは土の中にいるからのぅ……そうじゃ、『振動感知』を使えば見つけられるかもしれん≫
どうやって使うのさぁ、『振動感知』。
≪『振動感知』や『魔力感知』などは攻撃スキルじゃないから、ティアが使いたい時にワシに言えば起動させるぞ。停止させるのもワシに言えばよい。ワシはすでにティアのスキルと統合されておるからのぅ。そういうこともできるのじゃ≫
じゃあ、お願いします。
そうすると私の周りで小さな物音さえも大きく聞こえた。その中からドラグーンが音の選別をしてくれてグランドザウルスを見つけてくれた。
なんと頼りになるお方か!さすがドラグーン!!お父さんって呼ばして!!
≪何を言っておるんじゃ≫
また呆れ…いや、照れられた。なんと可愛いところがあるのだろう。
≪……コホン、ティアよ。それはそうとグランドザウルスを地中から出すのは下に『水砲』を撃てば良いが、すぐに隠れようとするぞ≫
そうかぁ、そうだ!今のうちにポイントを決めて『高粘着糸』であたりを囲って出てきたところをそれで捕まえるのはどうだろう?
≪ふむ、それが良いじゃろうな。『高粘着糸』なら『水砲』の威力にも耐えられるじゃろうしなぁ≫
話し合いの下で私は嫌々ながらもダークスパイダーになってちょうどいい位置に『高粘着糸』を張り巡らせた。
早く蜘蛛にならずに能力が使えるようになりたいものだ。
こうして私がグランドザウルスが罠に近づいてくるのを待った。この罠は何度かグランドザウルスがよく通る場所だったのでそこに張り巡らせたのだ。
≪ティアよ、グランドザウルスを捕まえる準備はできたが、攻撃はどうするつもりじゃ?今までから分かるように『水砲』は打撃攻撃のようじゃ、斬撃があれば良いのじゃがなぁ≫
斬撃かぁ~。持ってないなぁ。魔法も使えないかなぁ?
≪ふむ、水鉄砲の弾を小さくして、貫通力を上げれば可能かもしれんのぅ≫
なるほど、なるほど。やってみよう。
私は大きな岩に向かって直径1cmほどの水の弾を思い浮かべながら『水鉄砲』を放った。思った以上に威力は強く、大きな岩に直径1cmの穴が開いた。しかもそこから先まで見れるように貫通した。
こ、これは思った以上に怖い威力だ。頭蓋骨貫通しそうだ。
≪こ、これは…なかなかの威力じゃのぅ≫
なかなかじゃないよ!なにこれ?!恐ろしいほどの威力があるんだけど!!
≪じゃが、これくらいあればここで一番防御力の高い鋼鉄百足にも傷を負わせれるじゃろうなぁ≫
む、百足~~?!なんでこの洞窟には虫系の敵が多いのよ!虫は苦手なんだからやめてよ!!
≪もともと生息している者に文句はいえんぞ≫
そ、そうですよね。分かりましたよ。
こうして攻撃方法も見つかったことで本当に作戦に移った。
じ~っと待っていると下からグランドザウルスの音がきこえた。
予定位置に近づくのを待って『水砲』を放った。これは打ち上げるのが目的なのでグランザウルスの目の前に放った。
予想通り打ちあがった。1mほどのトカゲが。
そして落下地点には張り巡らせた『高粘着糸』、まぁ綺麗に罠にかかってくれたのだ。
身動きができなくなったグランドザウルスには悪いと思いつつ、一思いに逝けるように頭に『水鉄砲』を打ち込んだ。一発で絶命した。
私はそのグランドザウルスを吸収し、解析した。その結果は――――
グランドザウルス…体長1~1・5mのトカゲじゃ。基本的に洞窟に生息し、地中にて行動する。
体の一部を再現しての不意打ちの攻撃が多いので注意じゃなぁ。
固有スキル:『地中移動』、『部分再現』
なるほど、不意打ちのためのスキルか。
いきなり口とか手が出てきて攻撃されたら怖いものだ。
地中に居るからどこから攻撃か来るかもわからなければ、どこにいるのか分からないよね。
うん、地中移動も使えるかもしれない。使いどころは多そうだ。
ドラグーンのおかげでいいものが手に入ったなぁ。ありがとうね。
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ステータス
名前…ティア=ドラグーン【前世:桜坂雫】
個体名…スライム
個体固有スキル…自己再生、吸収、分離、分解
能力スキル
上位スキル『知識者』(ドラグーン統合)…思考加速、収集『袋』(使用済スペース:4%)、解析、隔離、擬態
魔力感知、水操作、火炎操作、炎化、性別変換、意思伝達
攻撃スキル…水砲(Lv,1)、火炎弾(Lv,1)
魔法スキル
元素魔法(火)Lv,1…火球、火壁
元素魔法(水)Lv,1…水球、水鉄砲
耐性…痛覚無効、物理攻撃無効、熱変動耐性、毒耐性、麻痺耐性、急降下・急上昇恐怖耐性
擬態習得スキル…竜(火炎吐息、咆哮、飛行)
ダークスパイダー(高粘着糸、振動感知)
グランドザウルス(地中移動、部分再現)【New】
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