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第一章
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とりあえずはペットたちの事を済ませよう。
何せ、さっきの間でほぼ全てのペットが集まったからだ。
俺が屋敷の外に出ると人化出来るものや小さくなれるものは変化してなるべく小スペースで収まるようにしてくれた。
賢い子たちで助かる。
アースも自身の腹心を連れ、共に人化した状態でいる。
やれば出来るんだよ、いい子なんだよ。
サボり癖さえなければ。
腹心であるクラウンが嬉しそうだ。
まぁ、あの子もいい子なんだよ、苦労性だけど。
「みんな、集まってくれたな」
『主、お帰り!』
『主様、どうかしたの?』
『アースが父様が呼んでるって言うから来たよ』
みんながみんな、1人ずつ話しかけてくれる。
この子たち、本当にいい子で一斉にしゃべっては俺が聞き取れないのを理解している。
それで自分たちで話し合いをして誰から話すかを決めてくれるのだ。
察しの良い子は本当に助かるよね、何人かまとめ役も居るようで大きな争いになったこともない。
小さな言い争うぐらいは仕方ない。
「ああ、全員、落ち着いて聞いてくれ」
『『『『『はい』』』』』
「俺の実家が襲撃を受けて、居られなくなったから暫くはこの森で生活をする。手を借りることも多くあるだろうから先に話しておきたくてな」
『『『『『『………………』』』』』』
あれ?
可笑しいなぁ?
いつもなら返事があるのに全員が黙っているぞ。
どういう事だ?
「おい、大丈夫か?みんな」
『……我らが向かい、敵を滅ぼして見せましょう!』
「え?!」
『主の家を襲うなど万死に値する!すぐにでも制圧して参ります!』
「ちょっ?!」
『許さんぞ、許さん!』
『父様の大切な場所を襲うなど』
『許さない』
『父上、お任せください。敵が殺してくれと懇願する程の仕返しをして参ります』
ま、待ってくれ!
なんでそうなるんだ?!
俺はこの森で生活をするから手を貸してくれって言ったんだぞ?
なのに、何で敵の殲滅なんだよ!
それに相手は祖父に勘当されたとは言え、叔父だ。
禍根が残っている上に更に残るわ!
あっちにも家庭があるだろうし。
そんなのに襲われたり、狙われたりしたくはない。
それにこれは人の法で裁かなくてはいけないものだ。
「落ち着け、お前たちが動けば色々問題が起こる。それに被害者である領民たちや領地にも被害が出てしまうだろ」
『『『『『……………』』』』』
俺の言葉に全員が項垂れた。
そうなのだ、この子たちが動けば色々問題が出る。
一番は領地や領民に被害が出てしまう。
これは絶対にやってはいけない。
何せ、後で取り返すのだ。
ダメージは入れてはいけない。
次の理由は謀反を疑われかねないからだ。
いや、クラウドや王様や王妃様はそんなことを疑わないだろうが。
むしろ、何かあったと心配はされるだろうがな。
俺がいくら王家に信頼があっても他の貴族はそう見ない可能性がある。
あと、それを付け入れる糸口にされては敵わない。
俺は幼馴染みであるクラウドも第2の両親のように思っている国王様や王妃様に刃を向けるつもりは一切ない。
むしろ、彼らに仇なすものたちを排除する、そんな風に考えている位だ。
最後の理由としては国際問題になる可能性もある。
実は俺1人で国家戦力並なのだ。
俺自身の魔法や剣は魔法騎士として上位に入る程度だ。
俺が国家戦力並の理由はペットたちにある。
何せ、さっきの間でほぼ全てのペットが集まったからだ。
俺が屋敷の外に出ると人化出来るものや小さくなれるものは変化してなるべく小スペースで収まるようにしてくれた。
賢い子たちで助かる。
アースも自身の腹心を連れ、共に人化した状態でいる。
やれば出来るんだよ、いい子なんだよ。
サボり癖さえなければ。
腹心であるクラウンが嬉しそうだ。
まぁ、あの子もいい子なんだよ、苦労性だけど。
「みんな、集まってくれたな」
『主、お帰り!』
『主様、どうかしたの?』
『アースが父様が呼んでるって言うから来たよ』
みんながみんな、1人ずつ話しかけてくれる。
この子たち、本当にいい子で一斉にしゃべっては俺が聞き取れないのを理解している。
それで自分たちで話し合いをして誰から話すかを決めてくれるのだ。
察しの良い子は本当に助かるよね、何人かまとめ役も居るようで大きな争いになったこともない。
小さな言い争うぐらいは仕方ない。
「ああ、全員、落ち着いて聞いてくれ」
『『『『『はい』』』』』
「俺の実家が襲撃を受けて、居られなくなったから暫くはこの森で生活をする。手を借りることも多くあるだろうから先に話しておきたくてな」
『『『『『『………………』』』』』』
あれ?
可笑しいなぁ?
いつもなら返事があるのに全員が黙っているぞ。
どういう事だ?
「おい、大丈夫か?みんな」
『……我らが向かい、敵を滅ぼして見せましょう!』
「え?!」
『主の家を襲うなど万死に値する!すぐにでも制圧して参ります!』
「ちょっ?!」
『許さんぞ、許さん!』
『父様の大切な場所を襲うなど』
『許さない』
『父上、お任せください。敵が殺してくれと懇願する程の仕返しをして参ります』
ま、待ってくれ!
なんでそうなるんだ?!
俺はこの森で生活をするから手を貸してくれって言ったんだぞ?
なのに、何で敵の殲滅なんだよ!
それに相手は祖父に勘当されたとは言え、叔父だ。
禍根が残っている上に更に残るわ!
あっちにも家庭があるだろうし。
そんなのに襲われたり、狙われたりしたくはない。
それにこれは人の法で裁かなくてはいけないものだ。
「落ち着け、お前たちが動けば色々問題が起こる。それに被害者である領民たちや領地にも被害が出てしまうだろ」
『『『『『……………』』』』』
俺の言葉に全員が項垂れた。
そうなのだ、この子たちが動けば色々問題が出る。
一番は領地や領民に被害が出てしまう。
これは絶対にやってはいけない。
何せ、後で取り返すのだ。
ダメージは入れてはいけない。
次の理由は謀反を疑われかねないからだ。
いや、クラウドや王様や王妃様はそんなことを疑わないだろうが。
むしろ、何かあったと心配はされるだろうがな。
俺がいくら王家に信頼があっても他の貴族はそう見ない可能性がある。
あと、それを付け入れる糸口にされては敵わない。
俺は幼馴染みであるクラウドも第2の両親のように思っている国王様や王妃様に刃を向けるつもりは一切ない。
むしろ、彼らに仇なすものたちを排除する、そんな風に考えている位だ。
最後の理由としては国際問題になる可能性もある。
実は俺1人で国家戦力並なのだ。
俺自身の魔法や剣は魔法騎士として上位に入る程度だ。
俺が国家戦力並の理由はペットたちにある。
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