26 / 64
第一章
25
しおりを挟む
俺は一端、アリーを下がらせた。
やっぱり、アラクネは怖いらしい。
可愛いんだけどなぁ~。
「次は普通に農業だけど、アースドラゴンたちに土をならして貰い、一部を魔力の多い土にしようと思う」
「魔力の多い土ですか?」
『それは可能だが、なぜそのようなことを?』
「ああ。薬草系を栽培できないか、試したいんだ。薬草系はだいたい魔力強い土地に棲息しているだろ。だから、魔力が強いのは土だけでも可能なのか調べたい。安定量確保できるならポーション系を生産していくのがいいだろう」
そう、こういうのも冒険者の持ち込む量で決まってくる。
それが安定的に手に入れられるならそれに越したことはない。
あとは農業の発展だな。
食料なんかなくなれば一大事だ。
自分の領内で確実に生産された方が良いだろう。
色々試して、特産品も見つけたい。
あと、ワイバーンやスレイプニルたちを使った運搬業は思い付くけど、これは領内にとどめた方が良いだろうなぁ。
早々、ドラゴン種がうろついては大変だろう。
スレイプニルやユニコーンたちにしたってそうだ。
あまり領内から出すのはやめておこう。
いざって時にいないのは困るからな。
今回の教訓だ。
『カイト』
「なんだい?サンディー」
『我らはあの後話をして決めたことがある』
「決めたこと?」
『そうだ。我らの眷属を常時ここに各数名は側におくことにした』
「ん?!」
『先の件、喚べなったのであれば今後は居れば良い。我ら全員がずっと居れないからな、眷属を居らす事にした』
『なので、好きなように使ってください。力は保証します』
『ああ。ちゃんと力のある者を遣わせるからな』
「みんな」
何て嬉しい申し出だ!
みんなイケメンなんだから!
眷属でも各種族の能力はある。
そうなれば、いざって時に色々出来るだろうし、開墾にも役に立つ!
今のうちの領は農業系が弱かったから、そこを充実させたかったんだよなぁ。
ここの土地は土も悪くなさそうだったし。
まぁ、アースがよく来るから分かるんだよなぁ。
アースたちアースドラゴンは良い土の所を好むから。
「それじゃあ、頼むよ。ついでにやりたいことにも協力してくれるか?」
『『『『もちろん!』』』』
「やった!」
これでやりたいことが大分可能だろうな。
この世界の主食は黄麦、地球で言うところの小麦だ。
でも、米がないわけでもない。
白麦が地球で言うところの米なのだ。
それで小豆が赤麦、大豆が緑麦、空豆が青麦、砂糖の原料になるのが黒麦となっている。
これら全部を生産し、自領消費および出荷に持っていきたい。
各野菜も取り揃えたい。
そして、そこから我が領独特の料理なんかを発展させたい。
そういうことを領を継いだ時にはやるつもりだった。
それを前倒しでやる!
今はそんな時だと思う。
「カイト様、よろしいですか?」
「バルト、どうした?」
バルトが少々不安そうに声をかけてきた。
いったい何だろう?
==========================
R3/5/12
一部修正しました。
やっぱり、アラクネは怖いらしい。
可愛いんだけどなぁ~。
「次は普通に農業だけど、アースドラゴンたちに土をならして貰い、一部を魔力の多い土にしようと思う」
「魔力の多い土ですか?」
『それは可能だが、なぜそのようなことを?』
「ああ。薬草系を栽培できないか、試したいんだ。薬草系はだいたい魔力強い土地に棲息しているだろ。だから、魔力が強いのは土だけでも可能なのか調べたい。安定量確保できるならポーション系を生産していくのがいいだろう」
そう、こういうのも冒険者の持ち込む量で決まってくる。
それが安定的に手に入れられるならそれに越したことはない。
あとは農業の発展だな。
食料なんかなくなれば一大事だ。
自分の領内で確実に生産された方が良いだろう。
色々試して、特産品も見つけたい。
あと、ワイバーンやスレイプニルたちを使った運搬業は思い付くけど、これは領内にとどめた方が良いだろうなぁ。
早々、ドラゴン種がうろついては大変だろう。
スレイプニルやユニコーンたちにしたってそうだ。
あまり領内から出すのはやめておこう。
いざって時にいないのは困るからな。
今回の教訓だ。
『カイト』
「なんだい?サンディー」
『我らはあの後話をして決めたことがある』
「決めたこと?」
『そうだ。我らの眷属を常時ここに各数名は側におくことにした』
「ん?!」
『先の件、喚べなったのであれば今後は居れば良い。我ら全員がずっと居れないからな、眷属を居らす事にした』
『なので、好きなように使ってください。力は保証します』
『ああ。ちゃんと力のある者を遣わせるからな』
「みんな」
何て嬉しい申し出だ!
みんなイケメンなんだから!
眷属でも各種族の能力はある。
そうなれば、いざって時に色々出来るだろうし、開墾にも役に立つ!
今のうちの領は農業系が弱かったから、そこを充実させたかったんだよなぁ。
ここの土地は土も悪くなさそうだったし。
まぁ、アースがよく来るから分かるんだよなぁ。
アースたちアースドラゴンは良い土の所を好むから。
「それじゃあ、頼むよ。ついでにやりたいことにも協力してくれるか?」
『『『『もちろん!』』』』
「やった!」
これでやりたいことが大分可能だろうな。
この世界の主食は黄麦、地球で言うところの小麦だ。
でも、米がないわけでもない。
白麦が地球で言うところの米なのだ。
それで小豆が赤麦、大豆が緑麦、空豆が青麦、砂糖の原料になるのが黒麦となっている。
これら全部を生産し、自領消費および出荷に持っていきたい。
各野菜も取り揃えたい。
そして、そこから我が領独特の料理なんかを発展させたい。
そういうことを領を継いだ時にはやるつもりだった。
それを前倒しでやる!
今はそんな時だと思う。
「カイト様、よろしいですか?」
「バルト、どうした?」
バルトが少々不安そうに声をかけてきた。
いったい何だろう?
==========================
R3/5/12
一部修正しました。
87
あなたにおすすめの小説
伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります
竹桜
ファンタジー
武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。
転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。
1つだけ何でも望んで良いと言われたので、即答で答えました
竹桜
ファンタジー
誰にでもある憧れを抱いていた男は最後にただ見捨てられないというだけで人助けをした。
その結果、男は神らしき存在に何でも1つだけ望んでから異世界に転生することになったのだ。
男は即答で答え、異世界で竜騎兵となる。
自らの憧れを叶える為に。
悪役顔のモブに転生しました。特に影響が無いようなので好きに生きます
竹桜
ファンタジー
ある部屋の中で男が画面に向かいながら、ゲームをしていた。
そのゲームは主人公の勇者が魔王を倒し、ヒロインと結ばれるというものだ。
そして、ヒロインは4人いる。
ヒロイン達は聖女、剣士、武闘家、魔法使いだ。
エンドのルートしては六種類ある。
バットエンドを抜かすと、ハッピーエンドが五種類あり、ハッピーエンドの四種類、ヒロインの中の誰か1人と結ばれる。
残りのハッピーエンドはハーレムエンドである。
大好きなゲームの十回目のエンディングを迎えた主人公はお腹が空いたので、ご飯を食べようと思い、台所に行こうとして、足を滑らせ、頭を強く打ってしまった。
そして、主人公は不幸にも死んでしまった。
次に、主人公が目覚めると大好きなゲームの中に転生していた。
だが、主人公はゲームの中で名前しか出てこない悪役顔のモブに転生してしまった。
主人公は大好きなゲームの中に転生したことを心の底から喜んだ。
そして、折角転生したから、この世界を好きに生きようと考えた。
無能と言われた召喚士は実家から追放されたが、別の属性があるのでどうでもいいです
竹桜
ファンタジー
無能と呼ばれた召喚士は王立学園を卒業と同時に実家を追放され、絶縁された。
だが、その無能と呼ばれた召喚士は別の力を持っていたのだ。
その力を使用し、無能と呼ばれた召喚士は歌姫と魔物研究者を守っていく。
異世界で至った男は帰還したがファンタジーに巻き込まれていく
竹桜
ファンタジー
神社のお参り帰りに異世界召喚に巻き込まれた主人公。
巻き込まれただけなのに、狂った姿を見たい為に何も無い真っ白な空間で閉じ込められる。
千年間も。
それなのに主人公は鍛錬をする。
1つのことだけを。
やがて、真っ白な空間から異世界に戻るが、その時に至っていたのだ。
これは異世界で至った男が帰還した現実世界でファンタジーに巻き込まれていく物語だ。
そして、主人公は至った力を存分に振るう。
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる