転生貴族可愛い弟妹連れて開墾します!~弟妹は俺が育てる!~

桜月雪兎

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第一章

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区画は決まったし、持って来てくれた種や苗の扱いやどう植えるかなんかは彼らの方が詳しいのでここは任せられるな。
アースをはじめとしたアースドラゴンたちはしっかりと協力してくれるだろうからこれ以上は俺の手出しをするところはないな。
軌道に乗るまでは様子を見に来るし、状況を確認しないといけないからな。
早々の変化はないだろうけど、妖精たちにとっては違いがあるかもしれないしな。

「サンディー」
『どうした?』
「ここはこれ以上俺が手を出すことはないから次の行程に入る」
『成る程、屋敷に戻ればいいんだな』
「ああ……ノース、ライアン、トニー。俺は屋敷に戻って次の計画の用意をする。クラウン、悪いが帰ってくる時は皆を乗せてやってくれ」
『了解しました。暫くは行動を共にするようなので行き帰りは乗せます』
「頼む。ドリー、アースの事任せたよ」
『はい』
『あ、主~』
「頑張れ、アース」

とりあえず、声だけはかけておいてやろう。
ドリーから逃げられはしないだろうけど、俺の公認だと分からせておかないとな。

俺はサンディーの背中に乗って屋敷に戻った。
次の行程は森の中に屋敷とは別に工場を建てることだ。
場所はすでに決めている。

昔からの遊び場だった広場を工場にするのだ。
工場と言ってもそこまで大きくなくていい。
作るのはスパイダーシルクだから工場とは言うが基本的にアラクネたちの生活の拠点であり、生産場所になるだけだ。

固まってやってくれる方がやり易いからな。
アリーにはすでにどんな感じが良いか聞いておいた。
建物の中でもある程度の木が繁っている方が良いらしい。

屋敷に変えるとすぐにドワーフ族の者たちに集まってもらった。

「主人よ、話とは?」
「早速で悪いが建物を建てて欲しいんだ」
「どのような?」
「うん。出来れば天井はガラスで太陽の光が入るようにして、一部を少し開けれるようにして風とか入るようにしたい。建物の中には木草をある程度繁らせて、別の部屋に物をおける場所を用意して欲しいんだ」
「一体、どんな用途に?」
「俺は従魔術が使えてね、アラクネたちを従魔にしているのさ。アラクネたちが作る『スパイダーシルク』を特産として生産してもらうことになったからそのための施設だな。勿論、価値を下げないように生産量は少なめだけど、品質を揃えていける強みがあるからな」
「成る程、それでアラクネたちが生活しやすいようにするための施設か。大まかに天敵を入れないためだな」
「そう言うことだ。そこにいれば安全という方がいいだろう」
「確かに」

そう、この施設は後から従魔契約をするアラクネたちも呼び込みやすいように生活の拠点を用意するというのが大まかな目的だ。
まぁ、わりとこの魔の森はアラクネたちにとって過ごしやすいようだが念には念を入れておいて良いだろうし、生産した『スパイダーシルク』を保管するための場所もあれば助かる。

ドワーフ族たちはそれぞれに話し始めた。
どのようにするのかを決めるのだろう。
こちらの希望は伝えたのでどうやるかを決めてもらう。
俺はドワーフ族の話し合いが終わるまでのんきにお茶を飲んでいた。

ああ、ルイのお茶は美味しいなぁ。
でも、出来ればコーヒーも飲みたい。
何処かにコーヒー豆はないかなぁ。
あればそれも特産になるように進めるんだが、現状は分からないから仕方ない。

あ、そうこうしているうちに話し合いは終わったらしい。
どうなったかな?

「まとまったかい?」
「ああ、まずガラスだが出来るには出来るが設備と材料がない」
「それはどうにかするよ」
「ありがたい。次に建てる場所にもよるが森をそのまま囲む形で作るつもりだ。その方が無駄に伐採も植え替えもしなくていい」
「確かにそうだね」
「最後にどれ程の規模にするかと囲う材料を何にするかだ」
「囲うのは石材系がいいね。耐久性も良いだろうし。規模は場所についてから説明するよ」
「成る程、了解した」

どうやらこれで次の行程に進めるだろう。
アラクネたちの棲みかに行くことになるがその辺は気にしないのだろうか?
いや、すでに俺が従魔術を使えると言っているから俺の側にいれば安全だと考えているのかもしれないな。
確かにそれであっている。
この森の中で俺の従魔より強いものはいないからな。

さて、それなら次は実際に工場建設予定地に連れていこう。
あ、獣人族も連れていかないとな。
あと、そっちの護衛は誰にしよう?








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