私が世界を壊す前に

seto

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ベルナールが指の腹で縁を描くように鈴口を抉れば、トロリと溢れた蜜がクチリと卑猥な水音を立てる。刺激をされればされるほど、だらしなく溢れては竿へと濡らした。
「ッ‥‥」
ベルナールの指先が、ツツと裏筋を辿って根元へと落ちる。そのまま手のひら全体で握りこまれれば、ヒクリとフィオニスの喉が震えた。
「‥‥不思議ですね。こういった行為は、最も忌避すべきものだと考えていたのに。」
ベルナールがポツリと呟く。
何度も転生する中で、そういった行為を強いられた事は1度や2度では無い。その度にうんざりするような嫌悪感がその身を苛んだ。だがそれが、相手が違うだけでこうも感じ方が違うのかとベルナールは驚いていた。
「人を愛し、愛されると言う感覚は、このような気持ちに近いのでしょうか‥。」
「‥‥‥ん、ぁッ!!」
そう言ってベルナールは強く竿を扱き上げた。声をかけよう口を開いたフィオニスだったが、言葉はそのまま嬌声へと変わってしまった。そのまま蜜を塗りつけるように裏筋を撫で下ろされ、根本から絞るように扱きたてられると、たまらずフィオニスはまつ毛を伏せた。妖しげな光を湛える琥珀はフィオニスの竿を捉えまま、薄明かりの中ぬらぬらと光る形のよいそれを遠慮のない力で擦り上げる。快楽に震えるフィオニスに、雄の顔をしたベルナールは肉食獣のようにペロリと自らの下唇を舐めた。
「べル‥‥ッ、少し、強い‥‥っ」
強い刺激に、フィオニスが喘ぐ。
すると我に返ったかのように、ベルナールがそっとフィオニスの額に口付けを落とした。
「‥‥これは失礼を。」
ベルナールは困ったように笑うと、フィオニスの股座に上体を沈めた。
「‥‥っ!! 待て!! それはッ!! あぁっ!!」
フィオニスがまずいと思った瞬間には、すでに遅く。フィオニスの竿にベルナールがパクリと食い付いた。先端が熱い粘膜に覆われて、ヒクリと喉が震える。ベルナールは、舌の上に自らの唾液をのせると雁首に塗りつけるようにぬるりと舌を這わせた。
「く‥‥んん‥ッ」
羞恥と快楽にフィオニスが喘ぐ。
漏れる吐息にベルナールは気を良くすると、そのまま頭を沈め、ズブズブと竿を飲み込んで行った。

熱く濡れる舌が、竿の裏筋を包むようにねっとりと絡みつく。ずるりと啜りあげながら唇で竿をしごかれれば、ビクビクと内腿が震えた。
「ぁッ‥ベル‥‥やめ‥‥ッ、あぁッ‥!!」
ジュルジュルと下品な水音が耳を犯す。
徐々にフィオニスを高めるように、激しく、緩急をつけてベルナールは竿を啜った。厚い舌が裏筋に絡みつき、ヌルヌルと擦り上げる。時折強く吸われれば、ビクンと小さく肩が震えた。
抵抗しようと伸ばした手も、今はベルナールの頭に添えるだけとなっていた。
「‥‥ん‥イッて、構いませんよ。」
ベルナールはチュッとリップ音を立てながら唇を離して笑う。そのまま舌先でグリグリと鈴口を抉れば、ガクンとフィオニスがその背をしならせた。
「あっ‥!! ゃ、だッ‥‥!! あぁ‥ッ!!!」
ビクビクと体を震わせて吐精する。
ベルナールはそれを口で受け止めると、妖しく微笑んだ。

ベルナールは受け止めた精を掌に吐き出した。フィオニスはそんなベルナールの様子を、どこか他人事のように眺めていた。
「ん‥‥っ!?」
ひたりと後孔に触れられて、ビクリとフィオニスの肩が跳ねた。
「そ、こ‥‥?」
使うのか、と瞳で問う。
微かに怯えを滲ませたそれに、ベルナールは煽られた。
「中に注がねば、治りません。」
その言葉に、フィオニスは観念したように四肢の力を抜いた。

ヌルヌルと入口に自身の精液の塗りつけられて、フルリと肌を震わせる。ぬちぬちと上下に擦られる度に、じわじわと甘い刺激が下肢へと広がった。
「ん‥ぅう‥‥。は、ぁ‥ッ」
焦れるような刺激に、フィオニスは上体をくねらせる。逃げるように腰を引くも、ベルナールの指先は敏感な後孔を捉えて離すことはなかった。
「ぅ、ぁ‥‥ッ」
ツプリと指先が埋まる。
爪の先が埋まる程度のそれはさほど違和感を感じず、それよりも入口を擦るもどかしさに、フィオニスは内腿をすり合わせた。
「ん‥‥ぅう‥。は、ぁ‥‥。」
ベルナールは内壁を細かく擦りながら、徐々に指先を埋めていく。塗りつけた精液が、クチュクチュと粘着質な音を立て、伏せた瞼がフルリと震えた。

少しずつ埋まる指先は、探るように内壁を描き回しては、ゆっくりと入口を溶かしていく。固く閉じた秘孔をぐにぐにと揉み、こじ開け、1本ずつシワを伸ばしていく。
「んぅー‥‥っ」
ググッと指を根元まで埋め込まれ、フィオニスが鳴く。指から逃げるように喉をそらせれば、白く美味しそうな首筋がベルナールの眼前に晒された。
「ぁッ‥!!」
欲望のままベルナールが喉元へ食いつけば、フィオニスが小さく声を漏らす。
口の中で上下するそれをねっとりと舐め、かしりと軽く歯を立てた。
「んっ‥!! は、ぁ‥‥ッ」
フィオニスの喉元に食い付いたまま、ベルナールは指をもう一本増やして腸壁を撫でる。中は狭く熱いが、素直にベルナールの指を受け入れた。
「あッ‥!?」
その時、フィオニスが一際高く鳴いた。
確かめるようにもう一度同じ場所を撫でてやれば、驚いた表情のままビクビクと小さくフィオニスが震えた。
「‥‥ここ、ですね?」
ニィとベルナールが妖しく笑みを拡げた。

「あぁッ‥!!」
2本の指でグッと強く押し込めば、ビクンと大きくフィオニスの体が跳ねる。ジンッと甘い刺激が下肢に響き、出したばかりの竿からトロリと蜜が溢れた。
潤滑剤として流し込んだ精液をまるでそこへ塗りつけるかのようにグチグチと擦り上げる。その度に抑えきれない嬌声が、フィオニスの唇から漏れた。
「あッ‥!! あッ‥!!」
いつの間にか指は3本に増やされ、グチュグチュと激しく腸液をかき混ぜる。3本バラバラに動かしたかと思えば、気まぐれにフィオニスの敏感なしこりを押しつぶす。その度に高く鳴くフィオニスを宥めるようにゆるゆるとしこりの表面を撫でれば、もどかしい刺激がジワジワと下肢を犯した。
そこが性感帯なのだと教え込むように緩急つけて擦り上げられれば、生理的な涙がジワリと滲んだ。
「ベルナール‥ッ、もう‥つらい‥ッ」
半泣きになってフィオニスが言う。
鮮やかな赤が涙に濡れ、蜜を滴らせる果実のようにベルナールを誘う。

そろそろか、とベルナールは思う。
孔はグズグズに溶け、3本の指を難なく受け入れている。精液と腸液が混ざりあった潤滑剤がとろりと零れて双丘を濡らし、あられもない水音を室内へと響かせる。
「ふ‥‥ん、ん‥ッ」
1度前立腺を緩く撫でてから、ベルナールは指を引き抜く。すると粘着質な潤滑剤がねっとりと糸を引いてシーツにしたった。
「フィオニス様‥。息は、してくださいね。」
そう言ってベルナールは自らのボトムをくつろげる。するとフィオニスに負けず劣らず反り返ったベルナール自身がフィオニスの眼前に晒された。
「‥‥ッ」
フィオニスは思わずゴクリと溢れる唾液を飲み込んだ。
その先端がひたりと後孔へ添えられれば、ヒクリと入口が戦慄いた。
「あまり、煽らないで下さい‥っ」
そう言ってベルナールは凶悪な笑みを浮かべると、一気に雄を突き入れた。
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