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しおりを挟む「まずは、オリヴィアを階段から突き落としたそうだな」
突き落と……ああ、あの時のか。
サミュエル様と仲良くしてるオリヴィア様に嫉妬したほかの令嬢が階段から突き飛ばそうとした現場を見てしまった。
止めに入ったが遅かった。突き飛ばされたオリヴィア様は階段から転げ落ちてしまう。
私は考えるよりも先に身体が動いてしまい、オリヴィア様の身体を抱きしめ、一緒に落ちてしまった。
幸いなことにオリヴィア様には怪我一つなかったが、私は頭を強く打ってしまった。
その後、医者に診てもらったけど特に問題はなさそうだったから普通に生活していた。
「仮病を使ってオリヴィアを奴隷のようにこき使ったそうじゃないか」
多分、あれよね。責任を感じたオリヴィア様が必要以上に私の世話をするようになったのよね。
……あれは困ったわ。何回も断っても「お世話させてください」と泣きつかれたんだもの。
それも周りの目を気にすることなく、ね。これでは私が無理やり命令してるようにしか見えない。
「クリスチアーヌがオリヴィアを階段から突き落としたという証人は居るし、泣きながら命令に従ってる姿を大勢の人が目撃している。言い逃れは出来ないぞ」
……と、申されましても。
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