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第7話
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中森:「じゃあ奥さんはまだどこにいるか分かってないんですね?
探偵とか頼まれてないんですか?」
父:「そう、探偵には頼もうかと考えたんやけど、かなりお金がかかるけえね。ワシは社長っていっても、そんなに儲かってるわけでもないけえ。それに、麻智に連絡取れたって聞いたから、まあ探偵にお願いするほどでもないのかなと。」
中森:「そうですね、簡単に見つかるのならいいですけど、広範囲で長期間の捜索となると、笑えない金額になる可能性はありますよね。」
麻智:「なんか、探す方法って無いですか?」
中森:「東京方面に行かれた可能性があるとのことですが、心当たりは無いんですか?」
麻智:「すみません、全く。母の友達には父が連絡取って確認してますし、それ以外ではさっぱり…。
何か手掛かり無いかとオフ会も開いてみたんですが、変な噂を1つ聞いただけで、収穫は無かったですし…。」
中森:「それはまた、随分遠回りな探し方ですね。」
中森さんは苦笑いする。
麻智はバカにされたと感じて、ちょっとムッとする。
麻智:「オフ会は直接母を探した訳ではないんです。[みけりす]か[まいうい]さんを知ってる人がいないかと思って…。いませんでしたけど。
父ちゃんは誰の連絡先も聞いてなかったって言うので。」
中森:「そうですか。なんか、すみません。
で、話は変わるのですが、奥さんが東京に行かれてるかもっていう話ということなら、ちょっと確認していただきたい物がありまして…。
このSNSなんですが、ご存知ですか?」
と言って、携帯の画面を見せる。
『写真撮ろうとしてたらぶつかってきて走り去ったオバさん
ムカついて撮っといたけど、もしかして歌蘭ちゃん突き落とした犯人だったりしてー』
という文章と写真がアップされてる。
写真は後ろ姿で顔が写ってなく、周りが暗くて拡大してアップしてるのか、画像も少しボヤけている。
中森:「この記事の写真、奥さんじゃありませんか?」
麻智と父ちゃんは、まさか⁉︎と思って、食い入るようにしてじっと見つめる。
角度を変えたり写真をピンチアウトしたりして、何度も見返す。
麻智:「…これは、母…ではないと思う。こんな花柄の服なんて着ないもんね?まあ髪型は、この前見たのと同じくらいだけど。」
父:「うん、これは、妻じゃあないな。」
中森:「そうですか。確認していただきありがとうございます。
違うだろうなとは思ったんですが、この場合は該当しなくてよかったです。
では、先程の探す方法の話に戻りますが、奥さんが東京の辺りに住んでたとかは?大学とかどちらですか?」
父:「大学は東京だね。それで、その辺りの人でワシが連絡取れる人には確認はしたんよ。」
中森:「ふむ、じゃあ、今連絡を取ってない人に会いに行ってるんですかね?元彼とか?っていう想像は酷すぎですね、失礼しました。
他にはバイト先とか、サークルの他の大学の人とか。もしくは、誰かに会ってるわけじゃなくて、ただ1人になりたいからとか?
思い出のある場所とか無いんでしょうか?」
父:「バイト先はファミリーレストランで、サークルはテニスだったな。
サークルは同じ大学の人だけの集まりだって言ってた。
バイトでは仲良い人はいたけど、卒業してからあんまり関わってる気配は無かったよ。
多分、東京にいた頃の人で連絡とってそうなのは1人だけくらいかな。
それから、妻の彼氏は高校時代からワシなんや。それまでは誰とも付き合ったこと無いって言っとったけえ、ずっとワシだけ…のはず。二股とかしてたんじゃなければな。」
麻智:「へー、父ちゃんと母ちゃんて、純愛なんだ。」
父:「そうだよ。ワシが猛プッシュしてな、お願いして付き合ってもらったんやけど、お互いに純愛やったと思っちょる。」
中森:「素敵ですね。
奥さんがSNSでもされてて、写真とかアップしてるなら、何となくどこで撮ったとか分かることもありますけど、そうじゃなかったら、大学周辺とか元バイト先とか少しでも気になるところで、聞けそうな人に会って直接聞いたらいいかもしれません。まあ、そんな簡単には欲しい情報もらえませんけどね。」
麻智:「なんか難しそう…。できるかな?私に。」
中森:「慣れですよ、案外できるもんです。
ところで、娘さん…麻智さんが聞いたオフ会の“変な噂”とは何ですか?」
麻智:「それは…、あ!その前に、父と中森さんのオフ会の写真てありませんか?もしあれば、欲しいんですけど。」
中森:「……ありますよ。交換条件ってことですね?」
麻智:「まあ、そういう事です。」
中森:「ふむ、まあいいですよ。なんか[まいうい]さんとか他の人も、写真を嫌がったので、何枚かは撮ったけど隠し撮りに近い感じなので、あんまり見せたくはなかったんですが…。」
と言って携帯に入ってる写真を見せてくれる。
中森:「これが[オカジ]くんと[松下村]さん。この2人は全然オッケーだったので、まあよく撮れてます。
で、次の写真のこれが[みけりす]だね。それと一緒に写ってる[あいを]さんと[ゼットロス]さん。皆正面向いてないけど、何となく分かるかな?
最後が広島の[モミジン]くんと[まいうい]さん。これが一番隠し撮りみたいだよね。」
麻智:「でも、顔は分かります。無いより全然、充分です。
じゃあ、データ転送していただいてもいいですか?」
中森:「あ、そうだ。[オカジ]くんに1枚写真のデータ貰ったのもオマケにあげるよ。」
麻智:「[オカジ]さんも写真撮ってたんですか?」
中森:「うん。[オカジ]くんが最初に[まいうい]さんと[みけりす]を撮ったんだけど、それで[まいうい]さんが怒ったんだよね。勝手に撮らないでって。でも、[みけりす]の顔はこっちの方がはっきり写ってるかな。」
[オカジ]さんの写真は、確かに[みけりす]はカメラ目線だけど、[まいうい]さんは横を向いていて不意を突かれたようだった。
中森:「[まいうい]さんに消してって怒られてたけど、その後なんかワヤワヤして消しそびれたって言ってたんだ。だから他の人には見せないでね。」
中森さんに4枚の写真のデータを転送してもらった。
中森:「で、麻智さんが行ったオフ会の“変な噂”とは?」
麻智:「今回のオフ会と違うゲームで、女の結婚詐欺が出没するっていう噂があるそうです。誰かは分からないんですけど、私の会に出席した人のゲーム仲間から、被害には合わなかったけどそういう付き合う付き合わないの話をして、結婚も匂わせて、お金を要求してきた女がいるって聞いたそうです。他の人にも“こんな話聞いた”って話したら、“お金取られちゃった”って言う人もいたらしいって、聞いたそうです。」
中森:「へえー、その聞いた人本人でもないし、そう話した人も直接の被害はないけど、噂になってるんだね?
やっぱりさ、偽名の集まりって、変な人も出没するよね。分かった、ありがとう。今後はお互いいろいろ気を付けよう。」
麻智:「そうですね。
そうだ。もしこの先、母の情報が手に入ったら教えてもらえませんか?」
中森:「いいよ。お母さんのことなら連絡する。心配だよね。」
麻智:「ありがとうございます。よろしくお願いします。」
中森さんは、次は広島の[モミジン]くんを探すと言って帰って行った。
探偵とか頼まれてないんですか?」
父:「そう、探偵には頼もうかと考えたんやけど、かなりお金がかかるけえね。ワシは社長っていっても、そんなに儲かってるわけでもないけえ。それに、麻智に連絡取れたって聞いたから、まあ探偵にお願いするほどでもないのかなと。」
中森:「そうですね、簡単に見つかるのならいいですけど、広範囲で長期間の捜索となると、笑えない金額になる可能性はありますよね。」
麻智:「なんか、探す方法って無いですか?」
中森:「東京方面に行かれた可能性があるとのことですが、心当たりは無いんですか?」
麻智:「すみません、全く。母の友達には父が連絡取って確認してますし、それ以外ではさっぱり…。
何か手掛かり無いかとオフ会も開いてみたんですが、変な噂を1つ聞いただけで、収穫は無かったですし…。」
中森:「それはまた、随分遠回りな探し方ですね。」
中森さんは苦笑いする。
麻智はバカにされたと感じて、ちょっとムッとする。
麻智:「オフ会は直接母を探した訳ではないんです。[みけりす]か[まいうい]さんを知ってる人がいないかと思って…。いませんでしたけど。
父ちゃんは誰の連絡先も聞いてなかったって言うので。」
中森:「そうですか。なんか、すみません。
で、話は変わるのですが、奥さんが東京に行かれてるかもっていう話ということなら、ちょっと確認していただきたい物がありまして…。
このSNSなんですが、ご存知ですか?」
と言って、携帯の画面を見せる。
『写真撮ろうとしてたらぶつかってきて走り去ったオバさん
ムカついて撮っといたけど、もしかして歌蘭ちゃん突き落とした犯人だったりしてー』
という文章と写真がアップされてる。
写真は後ろ姿で顔が写ってなく、周りが暗くて拡大してアップしてるのか、画像も少しボヤけている。
中森:「この記事の写真、奥さんじゃありませんか?」
麻智と父ちゃんは、まさか⁉︎と思って、食い入るようにしてじっと見つめる。
角度を変えたり写真をピンチアウトしたりして、何度も見返す。
麻智:「…これは、母…ではないと思う。こんな花柄の服なんて着ないもんね?まあ髪型は、この前見たのと同じくらいだけど。」
父:「うん、これは、妻じゃあないな。」
中森:「そうですか。確認していただきありがとうございます。
違うだろうなとは思ったんですが、この場合は該当しなくてよかったです。
では、先程の探す方法の話に戻りますが、奥さんが東京の辺りに住んでたとかは?大学とかどちらですか?」
父:「大学は東京だね。それで、その辺りの人でワシが連絡取れる人には確認はしたんよ。」
中森:「ふむ、じゃあ、今連絡を取ってない人に会いに行ってるんですかね?元彼とか?っていう想像は酷すぎですね、失礼しました。
他にはバイト先とか、サークルの他の大学の人とか。もしくは、誰かに会ってるわけじゃなくて、ただ1人になりたいからとか?
思い出のある場所とか無いんでしょうか?」
父:「バイト先はファミリーレストランで、サークルはテニスだったな。
サークルは同じ大学の人だけの集まりだって言ってた。
バイトでは仲良い人はいたけど、卒業してからあんまり関わってる気配は無かったよ。
多分、東京にいた頃の人で連絡とってそうなのは1人だけくらいかな。
それから、妻の彼氏は高校時代からワシなんや。それまでは誰とも付き合ったこと無いって言っとったけえ、ずっとワシだけ…のはず。二股とかしてたんじゃなければな。」
麻智:「へー、父ちゃんと母ちゃんて、純愛なんだ。」
父:「そうだよ。ワシが猛プッシュしてな、お願いして付き合ってもらったんやけど、お互いに純愛やったと思っちょる。」
中森:「素敵ですね。
奥さんがSNSでもされてて、写真とかアップしてるなら、何となくどこで撮ったとか分かることもありますけど、そうじゃなかったら、大学周辺とか元バイト先とか少しでも気になるところで、聞けそうな人に会って直接聞いたらいいかもしれません。まあ、そんな簡単には欲しい情報もらえませんけどね。」
麻智:「なんか難しそう…。できるかな?私に。」
中森:「慣れですよ、案外できるもんです。
ところで、娘さん…麻智さんが聞いたオフ会の“変な噂”とは何ですか?」
麻智:「それは…、あ!その前に、父と中森さんのオフ会の写真てありませんか?もしあれば、欲しいんですけど。」
中森:「……ありますよ。交換条件ってことですね?」
麻智:「まあ、そういう事です。」
中森:「ふむ、まあいいですよ。なんか[まいうい]さんとか他の人も、写真を嫌がったので、何枚かは撮ったけど隠し撮りに近い感じなので、あんまり見せたくはなかったんですが…。」
と言って携帯に入ってる写真を見せてくれる。
中森:「これが[オカジ]くんと[松下村]さん。この2人は全然オッケーだったので、まあよく撮れてます。
で、次の写真のこれが[みけりす]だね。それと一緒に写ってる[あいを]さんと[ゼットロス]さん。皆正面向いてないけど、何となく分かるかな?
最後が広島の[モミジン]くんと[まいうい]さん。これが一番隠し撮りみたいだよね。」
麻智:「でも、顔は分かります。無いより全然、充分です。
じゃあ、データ転送していただいてもいいですか?」
中森:「あ、そうだ。[オカジ]くんに1枚写真のデータ貰ったのもオマケにあげるよ。」
麻智:「[オカジ]さんも写真撮ってたんですか?」
中森:「うん。[オカジ]くんが最初に[まいうい]さんと[みけりす]を撮ったんだけど、それで[まいうい]さんが怒ったんだよね。勝手に撮らないでって。でも、[みけりす]の顔はこっちの方がはっきり写ってるかな。」
[オカジ]さんの写真は、確かに[みけりす]はカメラ目線だけど、[まいうい]さんは横を向いていて不意を突かれたようだった。
中森:「[まいうい]さんに消してって怒られてたけど、その後なんかワヤワヤして消しそびれたって言ってたんだ。だから他の人には見せないでね。」
中森さんに4枚の写真のデータを転送してもらった。
中森:「で、麻智さんが行ったオフ会の“変な噂”とは?」
麻智:「今回のオフ会と違うゲームで、女の結婚詐欺が出没するっていう噂があるそうです。誰かは分からないんですけど、私の会に出席した人のゲーム仲間から、被害には合わなかったけどそういう付き合う付き合わないの話をして、結婚も匂わせて、お金を要求してきた女がいるって聞いたそうです。他の人にも“こんな話聞いた”って話したら、“お金取られちゃった”って言う人もいたらしいって、聞いたそうです。」
中森:「へえー、その聞いた人本人でもないし、そう話した人も直接の被害はないけど、噂になってるんだね?
やっぱりさ、偽名の集まりって、変な人も出没するよね。分かった、ありがとう。今後はお互いいろいろ気を付けよう。」
麻智:「そうですね。
そうだ。もしこの先、母の情報が手に入ったら教えてもらえませんか?」
中森:「いいよ。お母さんのことなら連絡する。心配だよね。」
麻智:「ありがとうございます。よろしくお願いします。」
中森さんは、次は広島の[モミジン]くんを探すと言って帰って行った。
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