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第七話「小学生の排球勝負~前編~」
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翌朝、深夜の蚊との熱い戦闘があったが、なんとか蚊の音は消え、蚊に刺されも収まっていた。本当に過去の自分に感謝をしたのだった。しかし、夜の疲れもあってか、朝10時になっていた。人の家でこんな時刻までグータラして申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
取り敢えず、居間に出てみると朝食が置いてあった。
「いただきます。」
そう言って、申し訳なさそうに食べていると、
「昨日はよく眠れた?」
と、おばさんが声をかけてきた。
蚊のせいで眠れませんでした。とも、言えないので
「はい!よく眠れました!」
と、言った。そういえば、宝石(ジュエリー)ちゃんの気配が無い。
「宝石ちゃんは……」
あれ、なんて言えば良いのだろうか。言い方によって、変態に聞こえてしまうとか考えていると
「あぁ!宝石は、遊びに出掛けたわよ!」
と、おばさんが言った。
「あ、そうなんですか!元気ですね!」
これなら問題無いだろう……
「そうねぇ……元気過ぎて困っちゃうくらいだわ」
そう言っておばさんは笑った。それにつられて俺も笑った。
少し間を置いておばさんは
「ちょっとおつかいに行ってくれるかしら?」
と、聞いてきた。
「あ、良いですよ。」
どうせ、暇なのでよい運動になるだろう。
俺はお金と鞄を受け取って家を出た。
海を沿って10分ほど歩くと小さな商店街についた。底で、おばさんに頼まれたものを買って、帰りは小さな街の中を歩いた。
すると、少し大きめな公園をみつけた。
少し公園内を歩いていると、何やらバレーボールのコートを取り合っている子供達がいる。そこには、あの宝石ちゃんの姿もあった。
「お前ら、ここは俺らの物だってことがわからねぇのか?」
男3人の先頭の少年が威張る。
それに対して、宝石ちゃんは
「みんなの場所でしょ!!」
流石。良い子やん……
「そうだ、そうだ!!」
と、後ろの女子二人も後に続く。
男リーダーのやつは腹が立ったのか、
「じゃ、排球で勝負しようぜ!」
と、言った。この島ではバレーボールを排球と言うのか……
そんなことを思っていると
「望むところよ!」
と、宝石ちゃんは言った。
意外に強い子なんだなーとか、思っていたが、
「私達、排球なんて、やったことないよ……」
と、宝石ちゃんの友達が言った。どうするのだろうか。俺、排球なんて出来ねぇし……
「そうなのか!じゃ、俺らのものだな!」
と、言い放った。しかし、宝石ちゃんのもう1人の友達は悔しかったのか、
「あなたたちは、けいけんしゃなんだから、ハンデくれてもいいでしょ?」
と、言った。しかし
「なんで、ハンデなんてやらねぇといけねぇんだよ!」
と、言った。すると、少し気の強い友達の方が、
「女の子に優しく出来ないとか男しっかく!」
って言った。流石に男たちは心に響いたのか、
「わかった。大人を2人入れても良いから……これで良いだろ……」
と、言った。俺は安心したのもつかの間、
「お兄さん。一緒に、排球をやってください。」
と、大人しめな友達の方が声をかけてきた。
「え?俺、排球なんて……」
出来ないと、言おうとしたら
「お兄ちゃんじゃん!一緒に、排球やって!!」
と、宝石ちゃんが言って、目を輝かしている。なんか、断りずらくなってしまって結局排球に参加することになってしまった。
俺は、今まで体育の成績がギリギリ2で、いつもバレーボールでは、皆に迷惑しかかけていなかった。果たして、俺はこの先大丈夫なのだろうか。小学生男子に笑われて、恥をかかないのだろうか。そんな心配を抱きながら、排球勝負の開始を待つしかなかった。
取り敢えず、居間に出てみると朝食が置いてあった。
「いただきます。」
そう言って、申し訳なさそうに食べていると、
「昨日はよく眠れた?」
と、おばさんが声をかけてきた。
蚊のせいで眠れませんでした。とも、言えないので
「はい!よく眠れました!」
と、言った。そういえば、宝石(ジュエリー)ちゃんの気配が無い。
「宝石ちゃんは……」
あれ、なんて言えば良いのだろうか。言い方によって、変態に聞こえてしまうとか考えていると
「あぁ!宝石は、遊びに出掛けたわよ!」
と、おばさんが言った。
「あ、そうなんですか!元気ですね!」
これなら問題無いだろう……
「そうねぇ……元気過ぎて困っちゃうくらいだわ」
そう言っておばさんは笑った。それにつられて俺も笑った。
少し間を置いておばさんは
「ちょっとおつかいに行ってくれるかしら?」
と、聞いてきた。
「あ、良いですよ。」
どうせ、暇なのでよい運動になるだろう。
俺はお金と鞄を受け取って家を出た。
海を沿って10分ほど歩くと小さな商店街についた。底で、おばさんに頼まれたものを買って、帰りは小さな街の中を歩いた。
すると、少し大きめな公園をみつけた。
少し公園内を歩いていると、何やらバレーボールのコートを取り合っている子供達がいる。そこには、あの宝石ちゃんの姿もあった。
「お前ら、ここは俺らの物だってことがわからねぇのか?」
男3人の先頭の少年が威張る。
それに対して、宝石ちゃんは
「みんなの場所でしょ!!」
流石。良い子やん……
「そうだ、そうだ!!」
と、後ろの女子二人も後に続く。
男リーダーのやつは腹が立ったのか、
「じゃ、排球で勝負しようぜ!」
と、言った。この島ではバレーボールを排球と言うのか……
そんなことを思っていると
「望むところよ!」
と、宝石ちゃんは言った。
意外に強い子なんだなーとか、思っていたが、
「私達、排球なんて、やったことないよ……」
と、宝石ちゃんの友達が言った。どうするのだろうか。俺、排球なんて出来ねぇし……
「そうなのか!じゃ、俺らのものだな!」
と、言い放った。しかし、宝石ちゃんのもう1人の友達は悔しかったのか、
「あなたたちは、けいけんしゃなんだから、ハンデくれてもいいでしょ?」
と、言った。しかし
「なんで、ハンデなんてやらねぇといけねぇんだよ!」
と、言った。すると、少し気の強い友達の方が、
「女の子に優しく出来ないとか男しっかく!」
って言った。流石に男たちは心に響いたのか、
「わかった。大人を2人入れても良いから……これで良いだろ……」
と、言った。俺は安心したのもつかの間、
「お兄さん。一緒に、排球をやってください。」
と、大人しめな友達の方が声をかけてきた。
「え?俺、排球なんて……」
出来ないと、言おうとしたら
「お兄ちゃんじゃん!一緒に、排球やって!!」
と、宝石ちゃんが言って、目を輝かしている。なんか、断りずらくなってしまって結局排球に参加することになってしまった。
俺は、今まで体育の成績がギリギリ2で、いつもバレーボールでは、皆に迷惑しかかけていなかった。果たして、俺はこの先大丈夫なのだろうか。小学生男子に笑われて、恥をかかないのだろうか。そんな心配を抱きながら、排球勝負の開始を待つしかなかった。
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