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第1部 弟子入り編
難を超えて
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雷に吹き飛ばされたブラッドオークはゆらりと立ち上がり、イリアを睨みつける。
低い唸り声を上げて、棍棒を構えた。
「し、師匠、危ないです」
モニカのか細い声に、イリアはニヤッと笑う。
「誰に言ってんの、あんな雑魚相手にならないわよ」
そう言ってイリアはゆっくりとブラッドオークに近づく。
それを見てブラッドオークは棍棒を振りかざしてイリア勢いよく近づく。
「ウガァアアアッ!」
力任せに振り下ろされた棍棒は、叩きつけられた地面を砕く、あれを喰らったらと思うと、ライノもアリーシャも身を震わせた。
「師匠!!」
モニカは激痛の走る身体を奮い立たせ、声を張り上げた。
棍棒の周りの煙幕がだんだんと晴れてくる。
そこにイリアの姿はなかった。
全員が唖然とする中、ブラッドオークの頭上から声がする。
「あんた見かけ通りおっそいわねぇ」
イリアはブラッドオークの頭上に乗っていた。
それを認識したブラッドオークは棍棒を持っていない手を頭に持っていく、それを瞬きするや否やもうそこにはいない、最初立っていた位置に戻っている。
「え、今、何が…?」
「早すぎて、見えなかった」
ライノとアリーシャはぽかんと口を開けている。
「あれが、雷閃の魔女と言われてる理由だよ」
モニカはそんな2人を見て、力なく笑う。
「師匠は雷を自分に纏って雷と同じスピードで動く事ができるの、私も修行の時一回見せてもらったけど全く見えなかった」
モニカの言葉にさらに驚く2人。
そんな3人とは関係なく、イリアとブラッドオークの戦いは続く。
ブラッドオークは避けられた事でさらに暴れ出し、イリアに向かって棍棒を振り回す。しかしそれをイリアはいとも簡単にひょいひょいと躱す。
「はずれー。はい、またはずれー。遅いねぇー。真面目にやってるー?」
完全におちょくっている。
ブラッドオークはだんだんと体力を消耗してきたせいか、攻撃が断続的になってきた。
「あれま、もう疲れたの?」
イリアはブラッドオークと一定の距離を保って止まった。
ブラッドオークはかなり息が荒い、先ほどのような攻撃は当分出来そうになさそうだ。
「情けないねぇ、それなら次は私の番かね」
イリアの手が雷を纏う。
「モニカ、よく見てな!」
やがてその雷は細長いものに変形した。
「ライトニングスピア!」
雷の槍がブラッドオーク目掛けて飛んでいく。その速さにブラッドオークは避けられるはずもなく、右肩を貫通した。
「グギャアアアアアアッ!」
ブラッドオークの断末魔が洞窟内に響く。
それとは真逆に冷静なイリアはライノとアリーシャのもとに駆け寄る。
「あんたたち、どっちか回復魔法は使える?」
「え、いや、俺はそんなに、だけどアリーシャが…!」
「わ、私、回復魔法は得意です!」
普段静かなアリーシャが勢いよく手を上げた。
「おけ、了解」
そう言うと、一瞬でモニカを2人の目の前に連れてきた。
「師匠ぉお、痛いですぅ…」
「我慢しな、こんくらい」
そう言うと、イリアは2人の前にモニカを寝かした。
「頼むよ」
再びイリアはブラッドオークに向き直った。
「モニカちゃん、回復するね!」
「あ、ありがとう…」
アリーシャの両手が暖かい光で覆われる。
「ごめんね、私たちのせいで…」
「あ、謝らないで、勝手に来たのは私だから…」
アリーシャの言葉にモニカはそう言った。
「本当だな、余計なことしやがって」
その言葉にライノはいつも通り悪態をつく。
「ラ、ライノ!なんでそんなこと…!」
「だからよ!!」
アリーシャの言葉を遮りライノは叫んだ。
「ここから出たら謝ってやるから、死ぬんじゃないぞ!」
ライノはそう言って、照れ臭そうに顔を逸らした。
そんなライノを見て、モニカとアリーシャは笑った。
「それにしても、師匠、やっぱりすごいな」
「そうだね、モニカちゃんのファイアーボールも凄かったけど…」
「あぁ、威力が段違いだ…」
3人はブラッドオークの右肩に突き刺さっている雷に目をやる。
「威力云々もあるけど、そもそもブラッドオークに火属性は効きづらいのよ」
3人の会話にイリアが口を挟む。
「そ、そうなんですか?」
「ええ、見て分かる通り皮膚が赤いでしょ?魔物ってわかりやすいもので皮膚の色と耐性のある属性って割と一緒のことが多いのよ」
「そうか、だからファイアーボールは直撃したのにそんなに効かなかったのか…」
「その通り、あとはあんたの風魔法は当たったらそれなりにダメージが残るから棍棒で薙ぎ払ったのよ」
イリアの説明に、3人は納得したように頷いた。
「さて、おしゃべりはこれくらいにして…」
再びイリアの手に雷が走る。
「そろそろ決めますか」
先ほどよりも強く光る、それと同時に雷を引き抜いてブラッドオークが勢いよく近づいてくる。
「ウガァアアアッ!」
そんなブラッドオークとは相変わらず真逆に冷静なイリア。
「うるさいよ、黙っときな」
イリアの手に先ほどよりもしっかりと形を形成した槍が生まれる。
「雷撃の神槍」
先ほどよりも強い光が洞窟内を覆う。
その強い光と轟音に、3人は目を閉じ耳を塞いだ。
やがて光は収まり、3人はゆっくりと目を開いた。
「ふぅ、お疲れ、3人とも」
目の前には胸元にポッカリと空洞のできたブラッドオークが息絶えて横たわっていた。
その光景に3人とも開いた口が塞がらなかった。
「とりあえず、回復してあげる」
イリアが手をかざすと、みるみるうちに3人の怪我が治っていった。
「はい、おっけー」
「し、師匠…!」
モニカは涙ぐんで、師匠に抱きつこうと駆け寄る。そんなモニカの頭に強烈な拳骨を振り下ろした。
見事に命中し、モニカは悶える。
「い、いだいです、師匠…」
「本当あんたは何考えてるんだ!勝手に1人で突っ走って!アホか!?アホなんだろ!?」
「す、すいません…」
一通り怒鳴り散らしたイリアは、ふぅ、とため息をつき、力なく笑った。
「まぁ、生きててよかったわ、とりあえず帰りましょうか」
「は、はい!」
モニカたちは、洞窟の中から出た。
「さて、あんたたち2人、なんか言うことがあるんでしょ?」
「え?」
「まさか忘れた訳じゃないでしょうね?」
イリアの言葉にライノはハッとなる。そしてバツの悪そうな顔をして、モニカの方を向いた。
「まぁ、えと、その…」
「…?」
「今まで、悪かった、ごめん」
今までのライノからは考えられないような言葉だった。
そんなライノを、モニカは笑った。
「な、なんで笑うんだよ!」
「いや、まさか本当に謝ってくれるなんて思ってなかったよ!」
「んだよ!笑うんじゃねぇ!」
ライノは顔を真っ赤にして地団駄を踏んだ。
そんな2人を見て、アリーシャはモニカに声をかけた。
「私も、ごめんなさい…」
「アリーシャ…」
「委員長なのに、ライノたちのこと、止められなかったし、先生にも怖くて言えなかった」
「…。」
「ごめんなさい」
アリーシャはそう言って深々と頭を下げた。
モニカは首を横に振ってにこっと笑った。
「もう大丈夫だよ!そんなことより、私お腹すいた!」
モニカの言葉に、みんなは顔を見合わせて笑った。
「仕方ない、私がなんか作ってやるよ」
イリアの言葉に3人は喜んだ。
こうして、怒涛の一夜は幕を下ろしたのだった。
あの出来事から3日が経った。
学園側は、特に何事もなく平常運転で授業をしていた。
しかし、今回の事件で学園の寮を使っている生徒たちは門限が少し厳しくなった。
またこの事件のことから、森への知識をつけるために地理の授業が強化された。
モニカはと言うと、あの事件以来クラスではヒーロー的な存在となり、入学当初から考えられないような人気者へと変わった。
今ではみんなの中心にいるような生徒になった。
それ以上にびっくりすることが1つ。
モニカにも仲良しメンバーと呼べる友達ができたのである。しかもそのメンバーが…
「おい、モニカ!昼飯行こうぜ!」
「早く行かないと売り切れちゃうよ!」
「あ、ライノ、アリーシャ!待って!」
ライノとアリーシャなのである。
1番の窮地を共に脱却した2人が、今や1番の仲良しなのである。
昨日の敵は今日の友、とはよく言ったものである。
そして、カフェでは相変わらずの看板娘振りを発揮している。
努力は必ず実を結ぶ、なんて綺麗事はなかなか言えないが、実を結ぶには努力は不可欠だ。
モニカの努力は、かけがえのない師匠と友達が出来たのだ。
「いらっしゃいませ!魔女のCafeへようこそ!」
今日モニカの元気な声が、魔女のCafeに響いていた。
低い唸り声を上げて、棍棒を構えた。
「し、師匠、危ないです」
モニカのか細い声に、イリアはニヤッと笑う。
「誰に言ってんの、あんな雑魚相手にならないわよ」
そう言ってイリアはゆっくりとブラッドオークに近づく。
それを見てブラッドオークは棍棒を振りかざしてイリア勢いよく近づく。
「ウガァアアアッ!」
力任せに振り下ろされた棍棒は、叩きつけられた地面を砕く、あれを喰らったらと思うと、ライノもアリーシャも身を震わせた。
「師匠!!」
モニカは激痛の走る身体を奮い立たせ、声を張り上げた。
棍棒の周りの煙幕がだんだんと晴れてくる。
そこにイリアの姿はなかった。
全員が唖然とする中、ブラッドオークの頭上から声がする。
「あんた見かけ通りおっそいわねぇ」
イリアはブラッドオークの頭上に乗っていた。
それを認識したブラッドオークは棍棒を持っていない手を頭に持っていく、それを瞬きするや否やもうそこにはいない、最初立っていた位置に戻っている。
「え、今、何が…?」
「早すぎて、見えなかった」
ライノとアリーシャはぽかんと口を開けている。
「あれが、雷閃の魔女と言われてる理由だよ」
モニカはそんな2人を見て、力なく笑う。
「師匠は雷を自分に纏って雷と同じスピードで動く事ができるの、私も修行の時一回見せてもらったけど全く見えなかった」
モニカの言葉にさらに驚く2人。
そんな3人とは関係なく、イリアとブラッドオークの戦いは続く。
ブラッドオークは避けられた事でさらに暴れ出し、イリアに向かって棍棒を振り回す。しかしそれをイリアはいとも簡単にひょいひょいと躱す。
「はずれー。はい、またはずれー。遅いねぇー。真面目にやってるー?」
完全におちょくっている。
ブラッドオークはだんだんと体力を消耗してきたせいか、攻撃が断続的になってきた。
「あれま、もう疲れたの?」
イリアはブラッドオークと一定の距離を保って止まった。
ブラッドオークはかなり息が荒い、先ほどのような攻撃は当分出来そうになさそうだ。
「情けないねぇ、それなら次は私の番かね」
イリアの手が雷を纏う。
「モニカ、よく見てな!」
やがてその雷は細長いものに変形した。
「ライトニングスピア!」
雷の槍がブラッドオーク目掛けて飛んでいく。その速さにブラッドオークは避けられるはずもなく、右肩を貫通した。
「グギャアアアアアアッ!」
ブラッドオークの断末魔が洞窟内に響く。
それとは真逆に冷静なイリアはライノとアリーシャのもとに駆け寄る。
「あんたたち、どっちか回復魔法は使える?」
「え、いや、俺はそんなに、だけどアリーシャが…!」
「わ、私、回復魔法は得意です!」
普段静かなアリーシャが勢いよく手を上げた。
「おけ、了解」
そう言うと、一瞬でモニカを2人の目の前に連れてきた。
「師匠ぉお、痛いですぅ…」
「我慢しな、こんくらい」
そう言うと、イリアは2人の前にモニカを寝かした。
「頼むよ」
再びイリアはブラッドオークに向き直った。
「モニカちゃん、回復するね!」
「あ、ありがとう…」
アリーシャの両手が暖かい光で覆われる。
「ごめんね、私たちのせいで…」
「あ、謝らないで、勝手に来たのは私だから…」
アリーシャの言葉にモニカはそう言った。
「本当だな、余計なことしやがって」
その言葉にライノはいつも通り悪態をつく。
「ラ、ライノ!なんでそんなこと…!」
「だからよ!!」
アリーシャの言葉を遮りライノは叫んだ。
「ここから出たら謝ってやるから、死ぬんじゃないぞ!」
ライノはそう言って、照れ臭そうに顔を逸らした。
そんなライノを見て、モニカとアリーシャは笑った。
「それにしても、師匠、やっぱりすごいな」
「そうだね、モニカちゃんのファイアーボールも凄かったけど…」
「あぁ、威力が段違いだ…」
3人はブラッドオークの右肩に突き刺さっている雷に目をやる。
「威力云々もあるけど、そもそもブラッドオークに火属性は効きづらいのよ」
3人の会話にイリアが口を挟む。
「そ、そうなんですか?」
「ええ、見て分かる通り皮膚が赤いでしょ?魔物ってわかりやすいもので皮膚の色と耐性のある属性って割と一緒のことが多いのよ」
「そうか、だからファイアーボールは直撃したのにそんなに効かなかったのか…」
「その通り、あとはあんたの風魔法は当たったらそれなりにダメージが残るから棍棒で薙ぎ払ったのよ」
イリアの説明に、3人は納得したように頷いた。
「さて、おしゃべりはこれくらいにして…」
再びイリアの手に雷が走る。
「そろそろ決めますか」
先ほどよりも強く光る、それと同時に雷を引き抜いてブラッドオークが勢いよく近づいてくる。
「ウガァアアアッ!」
そんなブラッドオークとは相変わらず真逆に冷静なイリア。
「うるさいよ、黙っときな」
イリアの手に先ほどよりもしっかりと形を形成した槍が生まれる。
「雷撃の神槍」
先ほどよりも強い光が洞窟内を覆う。
その強い光と轟音に、3人は目を閉じ耳を塞いだ。
やがて光は収まり、3人はゆっくりと目を開いた。
「ふぅ、お疲れ、3人とも」
目の前には胸元にポッカリと空洞のできたブラッドオークが息絶えて横たわっていた。
その光景に3人とも開いた口が塞がらなかった。
「とりあえず、回復してあげる」
イリアが手をかざすと、みるみるうちに3人の怪我が治っていった。
「はい、おっけー」
「し、師匠…!」
モニカは涙ぐんで、師匠に抱きつこうと駆け寄る。そんなモニカの頭に強烈な拳骨を振り下ろした。
見事に命中し、モニカは悶える。
「い、いだいです、師匠…」
「本当あんたは何考えてるんだ!勝手に1人で突っ走って!アホか!?アホなんだろ!?」
「す、すいません…」
一通り怒鳴り散らしたイリアは、ふぅ、とため息をつき、力なく笑った。
「まぁ、生きててよかったわ、とりあえず帰りましょうか」
「は、はい!」
モニカたちは、洞窟の中から出た。
「さて、あんたたち2人、なんか言うことがあるんでしょ?」
「え?」
「まさか忘れた訳じゃないでしょうね?」
イリアの言葉にライノはハッとなる。そしてバツの悪そうな顔をして、モニカの方を向いた。
「まぁ、えと、その…」
「…?」
「今まで、悪かった、ごめん」
今までのライノからは考えられないような言葉だった。
そんなライノを、モニカは笑った。
「な、なんで笑うんだよ!」
「いや、まさか本当に謝ってくれるなんて思ってなかったよ!」
「んだよ!笑うんじゃねぇ!」
ライノは顔を真っ赤にして地団駄を踏んだ。
そんな2人を見て、アリーシャはモニカに声をかけた。
「私も、ごめんなさい…」
「アリーシャ…」
「委員長なのに、ライノたちのこと、止められなかったし、先生にも怖くて言えなかった」
「…。」
「ごめんなさい」
アリーシャはそう言って深々と頭を下げた。
モニカは首を横に振ってにこっと笑った。
「もう大丈夫だよ!そんなことより、私お腹すいた!」
モニカの言葉に、みんなは顔を見合わせて笑った。
「仕方ない、私がなんか作ってやるよ」
イリアの言葉に3人は喜んだ。
こうして、怒涛の一夜は幕を下ろしたのだった。
あの出来事から3日が経った。
学園側は、特に何事もなく平常運転で授業をしていた。
しかし、今回の事件で学園の寮を使っている生徒たちは門限が少し厳しくなった。
またこの事件のことから、森への知識をつけるために地理の授業が強化された。
モニカはと言うと、あの事件以来クラスではヒーロー的な存在となり、入学当初から考えられないような人気者へと変わった。
今ではみんなの中心にいるような生徒になった。
それ以上にびっくりすることが1つ。
モニカにも仲良しメンバーと呼べる友達ができたのである。しかもそのメンバーが…
「おい、モニカ!昼飯行こうぜ!」
「早く行かないと売り切れちゃうよ!」
「あ、ライノ、アリーシャ!待って!」
ライノとアリーシャなのである。
1番の窮地を共に脱却した2人が、今や1番の仲良しなのである。
昨日の敵は今日の友、とはよく言ったものである。
そして、カフェでは相変わらずの看板娘振りを発揮している。
努力は必ず実を結ぶ、なんて綺麗事はなかなか言えないが、実を結ぶには努力は不可欠だ。
モニカの努力は、かけがえのない師匠と友達が出来たのだ。
「いらっしゃいませ!魔女のCafeへようこそ!」
今日モニカの元気な声が、魔女のCafeに響いていた。
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