魔女のCafe

ちゃんゆー

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第2部 魔女裁判編

暴走

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「あれまぁ、ディーン様、何をしておるのやら」

エスタスは、無情にもその腕をディーンから荒々しく引き抜く。
ディーンはそのままその場に倒れ込む。それを見てモニカはすぐさま駆け寄る。

「ディ、ディーンさん!どうして!?」

モニカは慌ててすぐさま傷口に回復魔法をかけ始める。
しかし、傷口が深いのと内臓の損傷が酷すぎるため、出血に回復が追いつかない。

「どうしよう、どうしよう!?」

モニカは泣きながらも必死に回復魔法を唱える。
それでも血は一向に止まらない。

その様子を見て、エスタスはケラケラと笑っている。

「傑作だなぁおい!あははっ!
おい、クソガキ、諦めてささっさとお前も…」

「うるさいっ!!!」

モニカの声が響いた。
エスタスは、その声に一瞬怯む。

「うる、さい…!」

「何だお前、生意気だな」

エスタスは鋭い目つきで睨みつけ、再び魔力を込める。

「…うぅ、させない!」

しかし、それを瀕死のディーンが魔法を放ち、エスタスを吹き飛ばした。

「うごっ!?」

エスタスは壁に激突し、その場にうずくまる。

「ディーン、さん…」

「はは、60にもなって、無理しすぎたみたいだ…」

そう言って、ディーンは再び力なく地面に倒れた。

「すまなかったな、君の師匠を、危うく死なせてしまうところだった…」

ディーンは力なくそれでもはっきりと言葉を紡いだ。
モニカは回復魔法唱えつつ、ディーンの手を握った。

「そんなことっ!ディーンさんは悪くないじゃないですか!」

「そうか、そう言ってもらえると、救われるよ…」

段々と声に力がなくなっていく。
モニカはさらに焦って、必死に魔法を唱える。

そんなモニカの手に、握られている方とは別のもう片方の手をモニカの手に添え、魔法をやめさせた。

「もう、いいんだ、遅かれ早かれ、私も死ぬ運命だったのだよ」

モニカは嗚咽をしながらもぶんぶんと首を横に振る。
諦めないで、その言葉が泣きじゃくっているせいで出てこない。必死に魔法を唱えようにもディーンが手を押さえているせいでできない。

「モニカ、君のおかげで最後に冷静さを取り戻せたよ」

「…うぅ、えぐ、わだしは、なん、にもっ!」

「そう、泣かないでくれ、君が頑張ったからこそ、イリアと処刑前に話そうと思えたのだ」

ディーンは優しく微笑んだ。

「最後に、メッセージだけでも、妹に、マリアに会えた」

スルッと、モニカの手からディーンの手が滑り落ちた。
一瞬時が止まった感じがした、そんな中で微かだがディーンの声が聞こえた。

「あり、が、と、う…」

それが最後だった。
モニカは、目の前で目を閉じているディーンを見て、声どころか嗚咽すら止まった。

思考回路が一気に止まる。
ディーンの血で自分の両腕は真っ赤だ。しかし、今はそんなこともまったく気にならない。
何も考えられない。

そんな中、エスタスの声が聞こえてきた。

「あの糞爺!最後の最後で邪魔しやがって!!
まぁ、もう死んだからいいが、胸糞悪い!」

思考停止しているモニカの頭にはそんなエスタスの声がいつも以上にクリアに聞こえた。

そして、その言葉を聞いてモニカの中でふつふつと湧き上がる感情があった。



『ゆるさない』



パリンッ!
と、ガラスが割れるような音が会場に鳴り響く。

「あ?何だ今の音は?」

エスタスは辺りを見回す。
しかし、何もない。

「まぁ、どうでもいい、あのガキを…」

モニカの方に目をやったエスタスは、黙り込む。
遠くから見てモニカの周りの空間が変に歪み始めている。
もちろん、それは周りにいるみんなも見ていた。

「モ、モニカのやつどうしたんだ?」

「大丈夫かな?」

ライノとアリーシャは遠くから様子を見てる。

「ねえ、フラウ」

「え?」

「モニカちゃん、様子がおかしくない?」

それを聞いて、フラウはモニカに目を向ける。

「なに、あれ?空間が…」

フラウとソナタもらその異変に気づく。

そして、それを見て一番焦っているのはイリアだった。

「まさか、枷が…!?」

イリアはなんとか立ち上がるが、それよりも早くエスタスが近づいていく。

「なにが起きたか知らんが、とりあえず死んでもらおうか」

そう言って、エスタスは先程のように魔力を溜め、それをモニカに振りかざした。
それを見て、モニカが人差し指をエスタスに向けた。

次の瞬間…
エスタスは気づけば地面に叩きつけられていた。

一瞬なにが起きたかわからず、じわじわと背中に伝わってくる痛みで咳き込んだ。

「ごほっごほっ!?な、なにがっ!?」

エスタスは軋む身体を無理やり起こして、モニカの方を見る。

「!?」

明らかに先ほどとは雰囲気が違う。
見た目も、綺麗な金髪だった髪は真っ黒になり、青色だった瞳は怪しく赤く光っている。

「な、なんなんだいったい!!」

エスタスが叫ぶと、モニカはゆっくりと近づいてくる。

『ゆるさないゆるさないゆるさないゆるさない』

モニカはそう言いながらエスタスに歩み寄る。
それを見て身の危険を感じ、エスタスは魔法を唱える。

「くっ、近づくなっ!」

エスタスは深淵魔法をモニカに放つ。
しかしその魔法はモニカの手前で止まる、そして進行方向は真逆になり、エスタスの方に返ってきた。

「なっ!?」

エスタスはそれをなんとか避けたが、ハッとなりモニカの方に顔を向けると、すでにモニカがこちらに向かって手を向けている。

深淵アビス

その瞬間、黒い閃光がエスタスの身体を貫いた。

「うぎゃあああっ!?」

エスタスはその場に倒れ込み、転げ回った。
傷口は黒い魔力で傷口をえぐられているようだった。

「な、なぜ…」

エスタスはふらつきながらも立ち上がる。

「なぜお前みたいなクソガキが深淵魔法を使える!?」

声を荒げるエスタスを見て、イリアは息を飲む。

「深淵魔法、モニカが…」

モニカに目を向けると、見た目は変わり果てただじっとエスタスを睨んでいる。

「暴走、してるの…?」

そんなモニカを見て、イリアは唖然としていた。

「くそっ!これは、貴様が使っていいような魔法ではないっ!」

エスタスが再びモニカに飛びかかる、黒い球体がエスタスの周りに無数に浮かぶ。

「アビス・スフィア!」

それがモニカに向かって飛んでいく。
相当な魂を消費したようで、数も大きさも尋常ではない。

「モニカっ!」

その様子を見ていたフラウたちも、さすがにまずいと思い駆け寄ろうとした。

しかし…
モニカは身動き一つせず、その無数の球体は深淵の中へと消えていった。
エスタスは、その状況を見て唖然とした。同時に、ふつふつと怒りが込み上げる。

「ちくしょう、ちくしょうちくしょうちくしょう!」

再びエスタスに魔力が集まる。
黒い魔力はやがてエスタス自身を飲み込んでいく、気づけば、エスタスは巨大な黒竜へと姿を変えた。

「ククク、どうだ、これが私の編み出した最強の深淵魔法だ」

黒竜の姿に変化したエスタスはモニカを睨みつけた。

「どうだ、強大な力だろう?魂の消費が激しいが、これに対抗できる魔法などありはしない!」

エスタスの叫びは街中に響くほど大きかった。
イリアを含め、ライノやフラウたちも全員耳を塞ぐ。

だが、モニカだけがまっすぐと怯みもせずエスタスを見据えている。
エスタスはそれも気に入らない。

「死ぬ前の余裕が?気にいらねぇな、死ねぇ!」

エスタスはモニカに飛びかかる。
モニカはスッと今までと同じように人差し指をエスタスに向けた。

深淵アビス空間スペース

一瞬、モニカの周りの時間が止まったように感じた。
その一瞬で、モニカは両手を構えた。

『黒閃』

両手の間から細く黒い閃光がエスタスの身体を貫いた。
声を出す暇も苦しむ暇もなく、エスタスの身体から魔力が剥がれ落ちていく。

空中に投げ出されたエスタスは地面に向かって落ちていく。

しかし、それをモニカが捕まえる。
エスタスの首元を持ち上げる形で。

「がはっ!?やめ、ろ…!」

血を吐きながらも、モニカの腕を掴んで抵抗するが、全く解けない。

『ゆるさない、ゆるさない、ゆるさない』

エスタスを掴むモニカの手に魔力が集まる。

「な、なにをっ…!?」

エスタスが答える前に、身体中を黒い閃光が走る。

「がぁあああああああっ!うぎゃああああっ!?」

エスタスの悲痛な叫びが響き渡る、それを見て他のみんなは唖然としていた。

「な、なにが、一体…」

「モニカ、ちゃん…」

ライノもアリーシャもそのモニカを見てまったく動けない。

「あ、あれ、本当にモニカちゃん?」

ソナタも、いつもの笑顔は消え、同じように立ち尽くす。
そんな中、フラウだけは違った。

「あんなの、モニカじゃない!」

フラウはそう言って、モニカに向かって走り出す。
ソナタはフラウを止めようとしたが、間に合わなかった。

「フラウっ!」

「違う、モニカはそんな子じゃない!!」

だが、モニカに近づくにつれて、圧力で前に進めない。
それでもフラウはなんとか前に進む。

「モニカ…!」

やっとの思いでモニカの側まできた。
フラウはモニカの腕を掴む。

「モニカ!もういいっ!もういいんだよっ!」

フラウの言葉に、モニカは全く反応しない。
今にも飛ばされそうなフラウは必死に堪え、モニカの腕を揺さぶる。

「モニカっ!お願い!やめてっ!!」

すると、モニカはスッとフラウの方を向き、手を振り払う。
その顔を見て、フラウは言葉を失う。

モニカの目から黒い涙、そして、額には見慣れない模様が浮き上がっていた。
表情も、憎しみと悲しみの入り乱れた酷い表情だった。

『邪魔を、しないで…!』

モニカはフラウに向かって手を振り下ろす、それを追うように、黒い閃光がフラウを吹き飛ばした。

「ぐっ!!ああっ!?」

フラウはかなりの距離を吹っ飛ばされ、地面に叩きつけられた。

「フラウっ!大丈夫かっ!?」

ソナタがフラウに駆け寄る、少し攻撃を受けただけにも関わらず、フラウの怪我は酷い状態だった。

「う、うぅ、モニカ、どうして…」

なんとかソナタに補助してもらいながら身体を起こす。
激痛が走る身体をなんとか奮い立たそうとするが、動けない。

「誰か、モニカを、止めてあげて…」

エスタスの叫び声が響く中、フラウの言葉はかき消された。

もう、誰もモニカを止められないと思った。
その時だった…

モニカとエスタスの間を引き裂くように上空から雷撃が落とされた。
当然モニカはそれを避け、手が離れたエスタスはその場に倒れた。
エスタスを見る限り、もう意識は完全に飛んでいた。

『なんで、なんで、なんで…!』

モニカは頭を抱えて苦しそうに唸っている。
そんなモニカの前に一つの人影が立ちはばかる。

「モニカ、もう大丈夫、安心しな」

イリアだった。
しかし、モニカはそんな言葉も聞こえていないようだ。

『邪魔するな、邪魔するな…』

ゆっくりとイリアに目を向け、モニカの身体の周りに先程の黒い閃光が走る。

『邪魔をするなぁああああああっ!』

モニカはイリアに向かって飛びついた。
イリア自身も身体に雷を纏った。

「モニカ…」

イリアもモニカに向かって飛びつく、しかしモニカの魔力でイリアの雷は吹き飛んでいく。
そして、モニカの身に纏っている黒閃は容赦なくイリアを傷つけて行く。

「…。」

イリアはそれでも怯まず、モニカの側に近づいた。
そして、モニカの顔を両手で包む。

「モニカ、もう終わったよ目を覚ましな」

その言葉に、モニカの周りの黒閃がだんだんと収まっていき、それに続くように、モニカの髪の色も元の綺麗な金色へと戻って行く。

そして、モニカの瞳の色も青色へと戻り、流していた涙も透き通っていった。

「し、しょう?」

「馬鹿弟子が、家で待ってろって言っただろ?」

普段と変わらないイリアの笑顔を見て、モニカの瞳から大粒の涙が零れ落ちた。

「師匠、ご無事で、何よりです…!」

「当たり前じゃないの」

モニカは安堵の笑顔を浮かべた。

しかし、足元から周りまでが全て崩壊している惨劇を目の当たりにし、唖然とする。

「こ、これは、一体…」

「…え?」

その言葉にイリアは目を見開いた。
モニカは辺りを見回し、フラウを見つける。

大怪我をしているフラウを見て、モニカは言葉を失う。

「え、あ、フラウ、さん…?」

全く理解ができない、ディーンと会話したところから記憶が飛んでしまっていた。

「なんで、そんな、怪我を…」

モニカはおぼつかない足取りでフラウに近づこうとする。
その瞬間、先程の自分の行動が一瞬フラッシュバックする。

「うぅっ!?」

見たくもない惨劇の渦中に自分がいた。
そして、フラウの事を吹き飛ばした状況も…。

「わ、私が、フラウさんを…?」

自覚もなにもあったもんじゃない、それでも波のように押し寄せてくるフラッシュバックに、モニカは再び気を失った。

「モニカっ!」

イリアは倒れそうになるモニカを抱き抱えた。
とても辛そうな顔をしていたが、極度の魔力消費と疲労で寝息を立てていた。

「全く、世話の焼ける弟子だ…」

イリアは、そんなモニカを背負った。
そして、フラウとソナタの近くに寄って行く。

「うちの弟子が迷惑をかけて申し訳ない」

そう言って、2人に回復魔法をかける。
たちまち2人の怪我は治っていった、フラウもそのおかげで意識がはっきりした。

「あ、ありがとう、ございます」

「どうも」

フラウとソナタは立ち上がった。
その2人を見て、イリアは立ち去ろうとする。

「あのっ!」

フラウはそんなイリアを呼び止める。

「あの、モニカは、一体…」

いろいろ気になることがありすぎて、聞きたいことが山ほどあった。
しかし、いざとなると頭が真っ白になってなにも言葉が出てこない。

「あんたたち」

そんなフラウを見かねてイリアは口を開く。

「ありがとう、この子を見ててくれて。
目を離すと本当になにするか分からなくて牢獄にいる時も心配でしかたなかったの」

「あ、いえ、そんなこと…」

フラウはしどろもどろになりながらも、返事を返す。

「止めようとしてくれたのに怪我させて本当に申し訳ない、この子に代わって謝るわ。
許してとはとても言えないけど、今はそっとしておいて欲しい」

そう言って、イリアは再び歩き始めた。
それに、ライノとアリーシャも気付き、後に続いた。



こうして、この悲劇の戦いは幕を閉じた。
一旦は真犯人もわかり、一件落着に見えたこの出来事は、クリスタルパレスの住人5000人もの死者を出すという悲惨で最悪な出来事となってしまった。

「ディーン…」

イリアはディーンの亡骸を見て、いろいろな感情が込み上げてきた。
しかし、イリアの涙はとうの昔に枯れていた。

「最後まで、あんたは格好よかったよ…」

そう言って、イリアは静かに祈りを捧げた。
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