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5.優しすぎるから。
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教材らしいものを箱に入れて明日の仕事の準備をしている春樹を眺めていて、マキノは、ふと思った事を口にした。
「春樹さんが授業してるところ、見てみたいな。」
「えー。いやだなそれは。」
「なんで?」
「んー。なんかいやだ。」
「そういえばわたし、結局まだ春樹さんのこと、何も知らないと思う。」
「そうかもしんないね。」
「春樹さんも、私のことわかってないんじゃないの?」
「・・それも、そうかもしんないね。」
「なんで笑ってるの?」
「オレ、自分の本能を信じてるから。」
マキノが少し肩をすくめたときに、ケトルのお湯が沸いてスイッチがカチッとオフになった。
春樹はコーヒーカップふたつ分のお湯を注いでリビングのほうのテーブルに置いた。
ケーキはシンプルな生クリームとイチゴのケーキで、上に“Congratulations.”とチョコで書かれたプレートが乗っていた。
2人はソファーに座って、一つのケーキを半分には切らずに2本のフォークでつついた。
マキノが黙って食べていると、
「そんな顔しなくても、きっと大丈夫だよ。」
唐突に、春樹がそう言った。
「えっ?何が?・・顔??」
そんな顔ってどんな顔?
自分はずっと笑顔だったはずだ。
なのに、そんな顔って・・・?
「マキノは無意識だと思うけど、ちょっとだけ無理して笑ってるでしょう。」
向かい側に座っていた春樹は、そう言ってから立ち上がってマキノの隣に移動してきた。
「そ・・そうかな?」
マキノは自分の口を両手で押さえた。
「無理してないと・・思うけど。」
口を手で隠したまま、もごもごと言ってみたものの、そう言われると不安になる。
望んだとおりの幸せが手に入ったのに、何故無理に笑う必要があるのか・・?
「オレしばらくこの家で一人で住んでてさ・・・そこへマキノが来て、今ここに座ってて、これからもずっといてくれるって思ったら・・オレ、ホントに嬉しくて、幸せで、仕方ないんだけど・・、わかってる?」
春樹はそう言って、マキノの顔を覗き込んだ。
「・・・・。」
マキノは黙ってうなずいた。
「だから今、踊り出したいぐらいテンション高いんだけど、わざと平静を装ってるの。」
クスッ・・とマキノが笑った。
「変化っていうのはさ・・頭ではわかってても、カラダがついて来ないことが多いんだよね。子ども達もそうだけど、進級して教室が変ったり、卒業したり、入学とか、就職とか。」
「・・・。」
「小さい学校だから、クラスの顔ぶれも同じで寂しいわけでもないのに、教室が違うだけで緊張するんだよ。オレもそうだけど。新しいことが始まるのは、今までしてきた何かが終わることだから、ただただ嬉しいってわけじゃない。ずっとここに住んでるオレがいろいろ思うのに、マキノが戸惑わないわけがない。」
「春樹さん・・。」
「突然、慣れない場所で住まなきゃいけなくなって、お皿一枚出そうとしてもその場所すらわかんないのに。ニコニコして当然って顔してる。オレが結婚しようって言った時も、入籍の日を決めたときもそうだったよね。すんなりと受け入れてくれて、柔軟な心を持ってるんだなぁって最初は思ったけど、違うね。これ、無理してるんだなって。」
「無理なんて、してないよ・・わたし。」
「わかってるよ。我慢してるんじゃないのは。」
春樹は控え目にマキノの肩に手を回した。
初めてのデートで、一緒に夜景を見たときと同じように優しく。
「・・不安な時や困った時、オレの前では、顔に出しても大丈夫だから。ね。」
「不安なことなんて・・ないもん・・。」
鼻の奥がキュンとして・・・目が熱くなってきた。
マキノは、ケーキを食べていたフォークをお皿に置いて、春樹にぴたりと抱きついて胸に顔をうずめた。春樹はそんなマキノの頭を軽く撫でた。
「オレに気を遣って、これがあたりまえって顔してるでしょ。それすらも無意識だったかな?マキノはきっと、今は、笑顔であるべきだって、思ってると思うんだよね。」
「・・・。」
「正直に言ってごらんよ。いろいろわかんない事があって戸惑うでしょ?」
「・・ううん。」
「不安?」
「ううん。」
不安なんて、全然ない。
生活が変わることへの抵抗もない。
結婚が何なのかもわかっているし、うれしかったからOKもした。
一人残してしまう母は少し心配だが、今は万里子姉もいるし、報告した時もよろこんでくれていた。
迷う事も、ためらう事も、何もない。
「もっとマキノの気持ちが育つのを待てばよかったね。」
「・・ううん。」
「マキノは、健気だね。ありがとう。」
春樹のことは、大好き。ずっと一緒にいたい。
大好きなのだ。
春樹の言葉はこんなにやさしいのに。切ない気持ちが胸にこみ上げてくる。
・・愛されてると思う。
・・嬉しいと思う。
・・幸せすぎて、泣けるんだろうか。
受け止めきれないで、涙が頬を伝って流れた。
「急がせてごめんよ。」
「ううん・・・。」
どうして、どうして・・・
かけてくれる言葉がやさしければやさしいほど、涙があふれてくるの・・?
「理由もないのに、・・涙が・・・。」
春樹は、口元を隠しているマキノの手をそっとはずした。
悲しくもないのに泣いている自分が申し訳なかった。
春樹は、穏やかに笑っている。
「だいじょうぶだよ。」
「春樹さん、ごめんなさ・・・」
「マキノが、大好きだよ・・・」
春樹は、もう笑顔をとり繕わないマキノの小さな唇に、キスをかぶせた。
― ― ― ― ―
翌朝、マキノは6時前に起きた。
まず洗濯をしようとして使い方がわからず、説明書を探して読んでいたら時間がどんどん過ぎてゆく。
「むううう・・」
昨日のうちに読んでおけばよかったと悔しがりつつ、朝の今の時間に何をしておかねばならないのか考えてあちこち無駄に歩き回る。
7時過ぎに出勤だというのに、初日からこんなことでは・・とほほ。
なんとか洗濯機のスイッチを押して時間を見ると、おぉっ37分か、終了までの所要時間が意外と速い。これなら干してから出かけられそう。ダメだったら遊が来るまでにお店を開けに行って、もう一度戻らねばならないところだった。
遊に宿直してもらうことも考えるかな?・・いやまだ時期尚早かな。
いずれにしても私物は全部こちらに持ってこなくちゃ。
下の部屋を空ければ使いようがある気がする。どんなことができるかな。たくさん人が来てくれたら、おもしろいことできるかな。今はまだ、手が回らないけどね・・。
うふふん・・・
「おはよう。マキノ。なんだか機嫌がいいね。」
「あ、春樹さんおはよう。すぐ朝ごはんするね。」
「一晩寝たら元気になっちゃったね。昨夜はあんなにしおらしかったのに。」
「ぬぅ・・・」
「冗談だよ。」
「・・意外と意地悪言うんですね。」
「はは。」
春樹が身支度をしている間にマキノは朝食の用意を整えた。
「これはすごいな。自宅に居ながらにしてモーニングがでてくる。」
「500円いただきます。」
「格安だ。」
マキノも春樹と一緒に食卓についた。
が、洗濯機がピーピーと鳴ったのであわてて食べて干しに行かねばならなくなった。
「春樹さん,時間はまだ大丈夫?」
昨夜一緒に帰ってきたものだから春樹の車に乗らないと足がないのだ。
「いけるよ。タイムリミットは7時10分!」
「了解!」
マキノの新しい日常は、あわただしく始まった。
「春樹さんが授業してるところ、見てみたいな。」
「えー。いやだなそれは。」
「なんで?」
「んー。なんかいやだ。」
「そういえばわたし、結局まだ春樹さんのこと、何も知らないと思う。」
「そうかもしんないね。」
「春樹さんも、私のことわかってないんじゃないの?」
「・・それも、そうかもしんないね。」
「なんで笑ってるの?」
「オレ、自分の本能を信じてるから。」
マキノが少し肩をすくめたときに、ケトルのお湯が沸いてスイッチがカチッとオフになった。
春樹はコーヒーカップふたつ分のお湯を注いでリビングのほうのテーブルに置いた。
ケーキはシンプルな生クリームとイチゴのケーキで、上に“Congratulations.”とチョコで書かれたプレートが乗っていた。
2人はソファーに座って、一つのケーキを半分には切らずに2本のフォークでつついた。
マキノが黙って食べていると、
「そんな顔しなくても、きっと大丈夫だよ。」
唐突に、春樹がそう言った。
「えっ?何が?・・顔??」
そんな顔ってどんな顔?
自分はずっと笑顔だったはずだ。
なのに、そんな顔って・・・?
「マキノは無意識だと思うけど、ちょっとだけ無理して笑ってるでしょう。」
向かい側に座っていた春樹は、そう言ってから立ち上がってマキノの隣に移動してきた。
「そ・・そうかな?」
マキノは自分の口を両手で押さえた。
「無理してないと・・思うけど。」
口を手で隠したまま、もごもごと言ってみたものの、そう言われると不安になる。
望んだとおりの幸せが手に入ったのに、何故無理に笑う必要があるのか・・?
「オレしばらくこの家で一人で住んでてさ・・・そこへマキノが来て、今ここに座ってて、これからもずっといてくれるって思ったら・・オレ、ホントに嬉しくて、幸せで、仕方ないんだけど・・、わかってる?」
春樹はそう言って、マキノの顔を覗き込んだ。
「・・・・。」
マキノは黙ってうなずいた。
「だから今、踊り出したいぐらいテンション高いんだけど、わざと平静を装ってるの。」
クスッ・・とマキノが笑った。
「変化っていうのはさ・・頭ではわかってても、カラダがついて来ないことが多いんだよね。子ども達もそうだけど、進級して教室が変ったり、卒業したり、入学とか、就職とか。」
「・・・。」
「小さい学校だから、クラスの顔ぶれも同じで寂しいわけでもないのに、教室が違うだけで緊張するんだよ。オレもそうだけど。新しいことが始まるのは、今までしてきた何かが終わることだから、ただただ嬉しいってわけじゃない。ずっとここに住んでるオレがいろいろ思うのに、マキノが戸惑わないわけがない。」
「春樹さん・・。」
「突然、慣れない場所で住まなきゃいけなくなって、お皿一枚出そうとしてもその場所すらわかんないのに。ニコニコして当然って顔してる。オレが結婚しようって言った時も、入籍の日を決めたときもそうだったよね。すんなりと受け入れてくれて、柔軟な心を持ってるんだなぁって最初は思ったけど、違うね。これ、無理してるんだなって。」
「無理なんて、してないよ・・わたし。」
「わかってるよ。我慢してるんじゃないのは。」
春樹は控え目にマキノの肩に手を回した。
初めてのデートで、一緒に夜景を見たときと同じように優しく。
「・・不安な時や困った時、オレの前では、顔に出しても大丈夫だから。ね。」
「不安なことなんて・・ないもん・・。」
鼻の奥がキュンとして・・・目が熱くなってきた。
マキノは、ケーキを食べていたフォークをお皿に置いて、春樹にぴたりと抱きついて胸に顔をうずめた。春樹はそんなマキノの頭を軽く撫でた。
「オレに気を遣って、これがあたりまえって顔してるでしょ。それすらも無意識だったかな?マキノはきっと、今は、笑顔であるべきだって、思ってると思うんだよね。」
「・・・。」
「正直に言ってごらんよ。いろいろわかんない事があって戸惑うでしょ?」
「・・ううん。」
「不安?」
「ううん。」
不安なんて、全然ない。
生活が変わることへの抵抗もない。
結婚が何なのかもわかっているし、うれしかったからOKもした。
一人残してしまう母は少し心配だが、今は万里子姉もいるし、報告した時もよろこんでくれていた。
迷う事も、ためらう事も、何もない。
「もっとマキノの気持ちが育つのを待てばよかったね。」
「・・ううん。」
「マキノは、健気だね。ありがとう。」
春樹のことは、大好き。ずっと一緒にいたい。
大好きなのだ。
春樹の言葉はこんなにやさしいのに。切ない気持ちが胸にこみ上げてくる。
・・愛されてると思う。
・・嬉しいと思う。
・・幸せすぎて、泣けるんだろうか。
受け止めきれないで、涙が頬を伝って流れた。
「急がせてごめんよ。」
「ううん・・・。」
どうして、どうして・・・
かけてくれる言葉がやさしければやさしいほど、涙があふれてくるの・・?
「理由もないのに、・・涙が・・・。」
春樹は、口元を隠しているマキノの手をそっとはずした。
悲しくもないのに泣いている自分が申し訳なかった。
春樹は、穏やかに笑っている。
「だいじょうぶだよ。」
「春樹さん、ごめんなさ・・・」
「マキノが、大好きだよ・・・」
春樹は、もう笑顔をとり繕わないマキノの小さな唇に、キスをかぶせた。
― ― ― ― ―
翌朝、マキノは6時前に起きた。
まず洗濯をしようとして使い方がわからず、説明書を探して読んでいたら時間がどんどん過ぎてゆく。
「むううう・・」
昨日のうちに読んでおけばよかったと悔しがりつつ、朝の今の時間に何をしておかねばならないのか考えてあちこち無駄に歩き回る。
7時過ぎに出勤だというのに、初日からこんなことでは・・とほほ。
なんとか洗濯機のスイッチを押して時間を見ると、おぉっ37分か、終了までの所要時間が意外と速い。これなら干してから出かけられそう。ダメだったら遊が来るまでにお店を開けに行って、もう一度戻らねばならないところだった。
遊に宿直してもらうことも考えるかな?・・いやまだ時期尚早かな。
いずれにしても私物は全部こちらに持ってこなくちゃ。
下の部屋を空ければ使いようがある気がする。どんなことができるかな。たくさん人が来てくれたら、おもしろいことできるかな。今はまだ、手が回らないけどね・・。
うふふん・・・
「おはよう。マキノ。なんだか機嫌がいいね。」
「あ、春樹さんおはよう。すぐ朝ごはんするね。」
「一晩寝たら元気になっちゃったね。昨夜はあんなにしおらしかったのに。」
「ぬぅ・・・」
「冗談だよ。」
「・・意外と意地悪言うんですね。」
「はは。」
春樹が身支度をしている間にマキノは朝食の用意を整えた。
「これはすごいな。自宅に居ながらにしてモーニングがでてくる。」
「500円いただきます。」
「格安だ。」
マキノも春樹と一緒に食卓についた。
が、洗濯機がピーピーと鳴ったのであわてて食べて干しに行かねばならなくなった。
「春樹さん,時間はまだ大丈夫?」
昨夜一緒に帰ってきたものだから春樹の車に乗らないと足がないのだ。
「いけるよ。タイムリミットは7時10分!」
「了解!」
マキノの新しい日常は、あわただしく始まった。
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