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19.仕事ランナーズハイ
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金曜日の夜は、土曜日の朝市の準備があるので少し遅くなる。
お店を閉めてからも、マキノは仕込みの作業を続けていた。
山菜ごはんの材料を刻み終わったら、カツの衣をつけて、キャベツを刻んで、たまごをゆでて剥いてと、明日の朝さっと取りかかれるように材料をそろえて冷蔵庫にしまって行く。
いつもの金曜日は、店の仕事を全部終えてからマキノと遊は一緒に食事をすることが多かったのだが、マキノは遊に、「先にごはん食べちゃってねー。」と声をかけた。
遊といえば、何日か前にマキノと春樹が出した宿題の結論を出せずにいるようだ。
遊のようすを観察してみるが、時折ぼーっと考えていたり、なにやら真剣に思案しているようで、なかなかよい表情だ。
遊がどの道を選んでも「わかった。それが遊にとっての正解なんだね。」と言ってあげる用意があった。
両親とどんなトラブルがあったのか、何を怖れているのか知らないけれど、実家に帰れるならそれがいいのかもしれないし、ここから高校に通うようになるならサポートするし、自分も両親に交渉しよう・・。
「ただいま~。」
少し早めに春樹が帰ってきた。
春樹は、結婚する前から金曜日の夜にジムに通っていたので、今日も一汗かいて帰ってきた。
マキノは、「翌日の朝市の用意があるから金曜だと一緒に行けないじゃないの」と常々こぼしていた。先日のママさんバレーで運動不足を痛感したから、今週は特にだ。
「ジムの曜日を変えようよう。時間も。私も行きたいんだよ。」
「そうだな。マキノが比較的忙しくない日にするかな?オレにも曜日のサイクルってものがあるから、どの曜日にするかだけは、決めておきたいんだけど?」
「うーん。こちらとしてはどの日が忙しいってわからないなぁ」
「もう少し割りきるべきだよ。マキノは。スタッフの休みはちゃんと確保してるんだろ。」
「うーん。そうなんだけど・・。」
マキノはブツブツ言いながらおかずを並べ始めた。
今日の献立は、冷麺をアレンジした野菜と海藻たっぷりのサラダと、鶏の唐揚げ。その他ランチの残り物等。今日は春樹の帰りを待って、一緒に食べよう・・と思って待っていたのだ。
朝市のある前日は、そのまま店にお泊りしてしまうことが多かったが、今週は家に帰るつもりだし、出品する時間を遅くして様子を見てみようと思っている。夏場なので、朝市に出す数を少なめに抑えれば仕込みも早く終わる。いろんなことが試行錯誤なのだ。
「ごはん食べたら、遊はもう帰ってもいいからね。」
「はぁい。」
マキノは厨房の端の机でご飯を食べている遊の前に、ガラスのコップを3個置いて冷たい麦茶を注ぎ、サラダ冷麺にスープをかけて紅しょうがをのせて、お箸を添えた。
「いただきます。」
春樹が遊の隣に座って、冷麺サラダを食べ始めた。
「はいどうぞ。唐揚げもすぐできるから、ちょっと待っててね。揚げたてを食べたかったの。」
マキノはまだ、厨房でバタバタとしている。
遊はその麦茶をゴクゴクと飲み干して「ごちそうさまでした。」と言った。
遊は自分の食べた食器をささっと洗い流してかごに伏せ、エプロンをはずして自分のバッグにつっこんだ。そこで一旦動きを止めてマキノと春樹の二人を交互に見てしばらく黙っていたが「・・お疲れっしたぁ。」といつもの挨拶をして、ヘルメットをかぶった。
春樹は割り箸を割りながら「おつかれ~」と椅子に座ったまま返事をし、マキノは玄関の外に出て「気をつけて帰るのよ~。」と声をかけた。
遊は軽く手を挙げてそれに答えて、ぶぃーんと原付を走らせて帰っていった。
今日は力いっぱい唐揚げが食べたい・・と思ったのでたくさん揚げた。
「随分多いね。」
と春樹が言った。
「一度、いやというほど食べてみたかったの。」
「へぇ・・」
鶏のから揚げは、にんにく・生姜・醤油・塩とお酒をもみこんであり、小麦粉と片栗粉とたまごをまぜて衣にしてみた。前回作った時はたまごの量が多くてふんわりした感じになってしまったが、今回はそれを踏まえて調節したから、ちゃんと外側はカリっと揚がっている。
「ようし食べるぞ。いただきまあす。んー。おいしい。いい塩梅ね。ねえねえ。春樹さん唐揚げおいしい?」
「ああ。おいしいよ。」
調子よく口に運んで突然5個目でぴたりと箸が止まった。
「うえっ。・・・意外と食べれないね。」
「マキノ・・・。」
「たくさん食べたかったのに。」
「そうなると思ったよ。限度ってものがあるだろ。」
「んー。・・・明日これ使って・・・スライスしてチキンサンドにするかな。」
「・・・くじけないね。」
「え?どこが?」
「前向きなのはいいけど。なんかテンションが変だよ、マキノ。」
「そう?」
「明日は、どうするの?」
「今日は帰って、明日は普通に行く。」
「・・・。」
なんとなく不服そうな春樹さんを放置して、マキノはさっさと食事を終えて、朝食の食材を集めながら片づけを始めた。
― ― ― ― ―
春樹は食事を終え、唐揚げ等の残り物にラップをかけるのを手伝い、いくつかの食器をシンクまで運んだが、その後の片づけをマキノが手早く洗い物をしているのを傍観していた。
手伝ってやりたいなと思うけど、自分が手を出すよりもマキノがした方が早いし、置く場所や段取りを考えているようだから、変に手を出すと朝の始動にひびいてくる。
店の事はノータッチにするしかない。
車に先に乗って待っていると、食材の入ったバスケットを抱えてマキノが乗り込んできた。
「疲れてないの?」と聞くと。
「疲れたー。」とカラカラ笑った。
・・先日のバレーボールの後遺症も抜けきっていないだろうし、日々の疲労が回復しているとは思えない。自覚がないみたいだけどランナーズハイにでもなってるのか。
家には馴染んできたようだが、お店を休む日もマキノはいろいろすることがあっていつも忙しそうにしている。本当の意味で休ませてやるにはどうすればいいのか・・と考えていたら、家に着くころにはマキノはバスケットを抱えたまま首をカクンと倒して居眠りをしていた。どうりで静かだと思った。
・・・やっぱり疲れ溜まってんじゃないか。
店から家まで、3かかからないのに、こんな短時間でよく寝られるな。
・・・しかし
罪のない顔と言うか・・
バスケットにに首が落ちそうだ。
オレ、これに弱いんだなぁ。寝ている時のマキノ・・。
「ついたよ。」
「む? あ。 はい。」
玄関の鍵を開けて家に入ると、中はむっと蒸し暑い。
電気をつけて、エアコンをつけた。ふわふわと台所に向かって歩いていくマキノを見送って、風呂の湯を貯めて、汗をかいた衣類を洗濯機に放り込んだ。
明日は土曜日だから、オレは休み。
マキノは、明日もお店。・・・この前休んだのはいつだっけ。
寝てる時以外、ずっと動いているような・・。前世は回遊魚かな。
「先に風呂入るよ~。」と声をかけた。
「はーい。」
よほどのことがなければ一人で暮らしている時は湯船にお湯をためることはなかった。
今は、ちゃんとした生活をしなきゃな・・と思う。なんとなく。
自分は風呂から上がるとTVをつけて、ニュースとバラエティ番組を見てくつろいでいたが、マキノは、自分の後に風呂から上がって直接ベッドへと行ってしまった。
よほど眠いのかもしれない。
しばらくして寝室へ行くと、ベッドにパタリと倒れたままの姿勢でマキノはスースーと寝息を立てていた。
ベッドを横ななめに占領して寝るのはやめて欲しいんだがなぁ・・。
マキノを起こさないように、そっと寄り添って頭をなでてみる。これを動かさずに寝るとなると、自分はどの位置でもベッドに足が乗りきらない。
持ち上げて動かしてもいいし、起こして移動してもらってもいいのだが、気持ちよさそうなマキノの寝顔に免じてそのままにしておいてやることにした。
ふわりと薄い肌布団をかけてやる。
目覚まし時計を確認すると、5時50分にセットされていた。
起床はいつもと同じか・・。ふと思い立って無断で6時半に遅らせた。
その時計と、タオルケット一枚と自分の枕を寝室からもちだして、春樹は居間で寝ることにした。
お店を閉めてからも、マキノは仕込みの作業を続けていた。
山菜ごはんの材料を刻み終わったら、カツの衣をつけて、キャベツを刻んで、たまごをゆでて剥いてと、明日の朝さっと取りかかれるように材料をそろえて冷蔵庫にしまって行く。
いつもの金曜日は、店の仕事を全部終えてからマキノと遊は一緒に食事をすることが多かったのだが、マキノは遊に、「先にごはん食べちゃってねー。」と声をかけた。
遊といえば、何日か前にマキノと春樹が出した宿題の結論を出せずにいるようだ。
遊のようすを観察してみるが、時折ぼーっと考えていたり、なにやら真剣に思案しているようで、なかなかよい表情だ。
遊がどの道を選んでも「わかった。それが遊にとっての正解なんだね。」と言ってあげる用意があった。
両親とどんなトラブルがあったのか、何を怖れているのか知らないけれど、実家に帰れるならそれがいいのかもしれないし、ここから高校に通うようになるならサポートするし、自分も両親に交渉しよう・・。
「ただいま~。」
少し早めに春樹が帰ってきた。
春樹は、結婚する前から金曜日の夜にジムに通っていたので、今日も一汗かいて帰ってきた。
マキノは、「翌日の朝市の用意があるから金曜だと一緒に行けないじゃないの」と常々こぼしていた。先日のママさんバレーで運動不足を痛感したから、今週は特にだ。
「ジムの曜日を変えようよう。時間も。私も行きたいんだよ。」
「そうだな。マキノが比較的忙しくない日にするかな?オレにも曜日のサイクルってものがあるから、どの曜日にするかだけは、決めておきたいんだけど?」
「うーん。こちらとしてはどの日が忙しいってわからないなぁ」
「もう少し割りきるべきだよ。マキノは。スタッフの休みはちゃんと確保してるんだろ。」
「うーん。そうなんだけど・・。」
マキノはブツブツ言いながらおかずを並べ始めた。
今日の献立は、冷麺をアレンジした野菜と海藻たっぷりのサラダと、鶏の唐揚げ。その他ランチの残り物等。今日は春樹の帰りを待って、一緒に食べよう・・と思って待っていたのだ。
朝市のある前日は、そのまま店にお泊りしてしまうことが多かったが、今週は家に帰るつもりだし、出品する時間を遅くして様子を見てみようと思っている。夏場なので、朝市に出す数を少なめに抑えれば仕込みも早く終わる。いろんなことが試行錯誤なのだ。
「ごはん食べたら、遊はもう帰ってもいいからね。」
「はぁい。」
マキノは厨房の端の机でご飯を食べている遊の前に、ガラスのコップを3個置いて冷たい麦茶を注ぎ、サラダ冷麺にスープをかけて紅しょうがをのせて、お箸を添えた。
「いただきます。」
春樹が遊の隣に座って、冷麺サラダを食べ始めた。
「はいどうぞ。唐揚げもすぐできるから、ちょっと待っててね。揚げたてを食べたかったの。」
マキノはまだ、厨房でバタバタとしている。
遊はその麦茶をゴクゴクと飲み干して「ごちそうさまでした。」と言った。
遊は自分の食べた食器をささっと洗い流してかごに伏せ、エプロンをはずして自分のバッグにつっこんだ。そこで一旦動きを止めてマキノと春樹の二人を交互に見てしばらく黙っていたが「・・お疲れっしたぁ。」といつもの挨拶をして、ヘルメットをかぶった。
春樹は割り箸を割りながら「おつかれ~」と椅子に座ったまま返事をし、マキノは玄関の外に出て「気をつけて帰るのよ~。」と声をかけた。
遊は軽く手を挙げてそれに答えて、ぶぃーんと原付を走らせて帰っていった。
今日は力いっぱい唐揚げが食べたい・・と思ったのでたくさん揚げた。
「随分多いね。」
と春樹が言った。
「一度、いやというほど食べてみたかったの。」
「へぇ・・」
鶏のから揚げは、にんにく・生姜・醤油・塩とお酒をもみこんであり、小麦粉と片栗粉とたまごをまぜて衣にしてみた。前回作った時はたまごの量が多くてふんわりした感じになってしまったが、今回はそれを踏まえて調節したから、ちゃんと外側はカリっと揚がっている。
「ようし食べるぞ。いただきまあす。んー。おいしい。いい塩梅ね。ねえねえ。春樹さん唐揚げおいしい?」
「ああ。おいしいよ。」
調子よく口に運んで突然5個目でぴたりと箸が止まった。
「うえっ。・・・意外と食べれないね。」
「マキノ・・・。」
「たくさん食べたかったのに。」
「そうなると思ったよ。限度ってものがあるだろ。」
「んー。・・・明日これ使って・・・スライスしてチキンサンドにするかな。」
「・・・くじけないね。」
「え?どこが?」
「前向きなのはいいけど。なんかテンションが変だよ、マキノ。」
「そう?」
「明日は、どうするの?」
「今日は帰って、明日は普通に行く。」
「・・・。」
なんとなく不服そうな春樹さんを放置して、マキノはさっさと食事を終えて、朝食の食材を集めながら片づけを始めた。
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春樹は食事を終え、唐揚げ等の残り物にラップをかけるのを手伝い、いくつかの食器をシンクまで運んだが、その後の片づけをマキノが手早く洗い物をしているのを傍観していた。
手伝ってやりたいなと思うけど、自分が手を出すよりもマキノがした方が早いし、置く場所や段取りを考えているようだから、変に手を出すと朝の始動にひびいてくる。
店の事はノータッチにするしかない。
車に先に乗って待っていると、食材の入ったバスケットを抱えてマキノが乗り込んできた。
「疲れてないの?」と聞くと。
「疲れたー。」とカラカラ笑った。
・・先日のバレーボールの後遺症も抜けきっていないだろうし、日々の疲労が回復しているとは思えない。自覚がないみたいだけどランナーズハイにでもなってるのか。
家には馴染んできたようだが、お店を休む日もマキノはいろいろすることがあっていつも忙しそうにしている。本当の意味で休ませてやるにはどうすればいいのか・・と考えていたら、家に着くころにはマキノはバスケットを抱えたまま首をカクンと倒して居眠りをしていた。どうりで静かだと思った。
・・・やっぱり疲れ溜まってんじゃないか。
店から家まで、3かかからないのに、こんな短時間でよく寝られるな。
・・・しかし
罪のない顔と言うか・・
バスケットにに首が落ちそうだ。
オレ、これに弱いんだなぁ。寝ている時のマキノ・・。
「ついたよ。」
「む? あ。 はい。」
玄関の鍵を開けて家に入ると、中はむっと蒸し暑い。
電気をつけて、エアコンをつけた。ふわふわと台所に向かって歩いていくマキノを見送って、風呂の湯を貯めて、汗をかいた衣類を洗濯機に放り込んだ。
明日は土曜日だから、オレは休み。
マキノは、明日もお店。・・・この前休んだのはいつだっけ。
寝てる時以外、ずっと動いているような・・。前世は回遊魚かな。
「先に風呂入るよ~。」と声をかけた。
「はーい。」
よほどのことがなければ一人で暮らしている時は湯船にお湯をためることはなかった。
今は、ちゃんとした生活をしなきゃな・・と思う。なんとなく。
自分は風呂から上がるとTVをつけて、ニュースとバラエティ番組を見てくつろいでいたが、マキノは、自分の後に風呂から上がって直接ベッドへと行ってしまった。
よほど眠いのかもしれない。
しばらくして寝室へ行くと、ベッドにパタリと倒れたままの姿勢でマキノはスースーと寝息を立てていた。
ベッドを横ななめに占領して寝るのはやめて欲しいんだがなぁ・・。
マキノを起こさないように、そっと寄り添って頭をなでてみる。これを動かさずに寝るとなると、自分はどの位置でもベッドに足が乗りきらない。
持ち上げて動かしてもいいし、起こして移動してもらってもいいのだが、気持ちよさそうなマキノの寝顔に免じてそのままにしておいてやることにした。
ふわりと薄い肌布団をかけてやる。
目覚まし時計を確認すると、5時50分にセットされていた。
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