20 / 110
20.電池切れハナハダシイ
しおりを挟む
居間で6時半の目覚ましが鳴った。マキノはまだ寝ている。
多少眠くはあったが、春樹はさっと起きて、昨日マキノが持って帰った材料で食事の用意をはじめた。
さて、起こしてみようか。
寝室の戸を開けて、声をかけた。
「マキノおはよう。」
「げ?」
オレが元の位置に戻しておいた目覚まし時計を見て、マキノは目をぱちくりとしている。
戸を開けたままキッチンに戻って、トースターのタイマーをひねった。
「食パン焼くよ。」
「あ・・・はい。」
ムクリと起きたものの、マキノはベッドに座ってまだ、ぼーっとしているようだ。
「マキノ。疲れてるんじゃないか?やっぱり。」
「・・・・・。」
否定しないところを見ると、多少は自覚があるのかな?
「敏ちゃんのシフトを無視するからだよ。」
「・・だってぇ。・・あっ、まずい。朝市だ。」
がばっとベッドから飛び降りた。
「パン?春樹さんが朝ごはんしてるの?私、寝坊したの?」
だんだん脳が動き出したようだな。
「目覚まし、オレが勝手に止めたよ。」
「洗濯できないじゃない~。」
「オレがやっとくよ。」
「え~・・・。」
マキノにはマキノなりの理想があるらしかったが、なにもかも一人で抱え込んでしまうものではないだろう。オレだって一人暮らし長いんだよ?一通りのことはできる。
マキノが洗面台の前で鏡に向かって、寝ぐせを押さえてみてやっぱりシャワーしよう・・と風呂場に駆け込んだ。マキノがシャワーをしている間に、春樹はフライパンに卵を割ってごく普通の目玉を焼いてそれを皿に乗せて出した。
マキノは、戻ってくるとあきらめたように
「まぁいいか・・。」
とつぶやいて、食卓に座った。
「オレが家事するのは、そんなに気に入らないの?」
「・・・・。」
何を考えているのか、何も考えていないのか、マキノはぽーっとしてしばらく黙っていたが、朝食を終えると、オレが車で送ると言うのを断った。
先々週ぐらいに、オレが洗ってやってきれいになった黒のVTRにまたがって、マキノは走って行った。
オレはそれを見送りつつみぞおちのあたりを押さえた。マキノがバイクに乗るのを見ると、やっぱりどうもみぞおちのあたりがシクッとくる。
気にしなくていいんだけど、どうしても体が反応するんだな。
でも、・・思い出の場所だって何度も行けば、特定の思い出ではなくなる。
話した言葉も、着る服も、聞いた音楽も。特別な思い出なんて消えていく。
今マキノと生活していることで、痛みを伴う記憶は減っていく。
バイクが何だ。ただバイクと言うだけじゃないか・・・。
そうだ。うん、たまにはバイクに乗るのもいいな。
オレも今日はバイクに乗ろう。
今度いっしょにツーリングに行こうとマキノを誘おう。
マキノが仕事に出てから洗濯機を回して、その間にゆっくりとシャワーを浴びて、朝食に使った食器を片づけた。
昨日洗って乾いた洗濯物を取り入れたものが、かごに積んである。
それも一つづつ畳んでかたづけて、今度は洗濯が終わったのでそれを干していく。
自分と結婚して、マキノは負担が増えてるんじゃないのかな。
休めないのは性分だろうか。カラダも大事にして欲しいんだけどなぁ。
遊がどうなるかはわからんが、いずれにせよ学校へは行ってもらう気でいるから、この先お店での仕事量は必ず増えてくるはずだ。
マキノはいったいどれだけ抱え込む気でいるのか・・。
土曜日の午前9時半からは、カヌークラブの活動に参加することにした。
ゆるいクラブだ。子どものお守りとお手伝いと称して、艇を借りて自分も去年からやり始めた。
クラブの方針どおりに自分もゆるくやっている。
春樹は、沈したときのための着替えとペットボトルのスポドリだけ持って、バイクでカヌー広場まで走った。
艇も道具も借りられるので何もいらない。
軽く体操をして、子ども達が艇に乗り込むのを手伝ったりしてから、自分もレーシング艇に乗り込んだ。
レーシングの艇は非常に不安定だ。
子どものほうがよほどバランス感覚をつかむのは早かった。自分は今でもビクビクしながら乗っている。
「佐藤先生、だいぶ上手くなりましたね。」
カヌー部の岡本先生から声がかかった。
彼は、50代という年の割に鍛えていて無駄な贅肉が皆無。そして子ども達に対しては厳しさが皆無。とにかく温厚な人だ。
子ども達がサボっても、保護者たちが非協力的でも、あまり自分のモチベーションには関係ないようで、湖に入れない冬の間でも、カヌーの為にずっとトレーニングをしている。
自作のカヌーまで作ったりして、高校の教師をしているくせに趣味に生きているように思う。
うらやましい性格だ。好きなんだな。カヌーが。
岡本先生が「堰堤のそばの桟橋まで行くよ~。」と声をかけると、みんなが一斉に漕ぎ始めた。直線距離にして500mぐらいだろうか。それが結構遠く感じる。
子ども達と競争し、体力を使い果たし、悪いことに、気を抜いている時に風にあおられて、何人かの子ども達と一緒に途中で沈してしまった。
艇庫の下までカヌーを引っ張って泳がないといけないかなーと思ったら、岡本先生が戻って来て岸まで引っ張ってくれた。余分な世話をかけてしまった。申し訳ないことだ。
岡本先生は、どんなに世話がかかっても、カヌー人口が増えるのが単純に嬉しいようで、ハプニング一つでも楽しそうにしている。
マキノもやってみるか、今度聞いてやろう。
なんでも一度はかじってみたい性格だから、きっとよろこぶと思う。
カヌーは隔週だから、再来週の土曜日は朝市も休めるように敏ちゃんに頼んでみようか。
オレって・・何をしていてもマキノのことばかり考えてるかぁ。・・・
湖にはまってずぶぬれになったウエアを着替えながら、春樹は頭を掻いた。
昼めしは何か作ろうかなとちらっと考えたが、面倒になってコンビニで適当なものを買って食べた。
午後は,家に帰って車を洗って、そのあとは夕方まで授業の準備と学級通信の文章でも作っておこうかと思ったところで、3時過ぎにマキノから電話がかかって来た。
めずらしいな、こんな時間に。
「すみません、調子が悪いので迎えに来てください。」
「わかった。」
春樹が店に行くと、お客さんは数人座敷でゆっくりしていて、カウンターの中には遊と有希ちゃんがいた。
「マキノは?」
「下で休んでるって。」
黙ってふむとうなずいて、車を裏庭に回した。裏口の横には今朝マキノが乗って行ったVTRが停まっている。
裏口から入ると、エアコンの入ってない暑い部屋に、敷布団を一枚ぺろんと敷いて、マキノが転がっていた。
またこれだ・・・。
不謹慎ながら、弱ってころがっているマキノは・・とても可愛いと思ってしまうんだが、まぁ・・見ようと思えばいつでも見れるから心を鬼にして起こしてしまう。
「マキノ、起きてる?」
「ううう・・・」
「調子悪いってどうなの?」
「のどが痛い。頭も痛い。そして何よりも眠い。」
「熱は?」
「測ってない。ないと思う。強いて言えば動けない・・。」
春樹がおでこにさわると少し熱っぽいがたいしたことなさそうに思えた。
「微熱はありそうだよ。病院行く?」
「ううん。お昼食べてからちょっとお客さん途絶えて、うとうとして、その後どうしても動けなくて。」
「・・電池切れも甚だしいよ。マキノ。だから疲れてるんじゃないかって言ったのに。」
「あいすいません。」
「店はどうするの?」
「う・・・・閉めようかな。」
「閉めるの? このまま遊にやらせてみたら?」
「んー・・・。」
「聞いてきてやるよ。」
中の階段を上がると店の座敷を通らないと行けないので、春樹は一旦外に出て玄関へと回った。
多少眠くはあったが、春樹はさっと起きて、昨日マキノが持って帰った材料で食事の用意をはじめた。
さて、起こしてみようか。
寝室の戸を開けて、声をかけた。
「マキノおはよう。」
「げ?」
オレが元の位置に戻しておいた目覚まし時計を見て、マキノは目をぱちくりとしている。
戸を開けたままキッチンに戻って、トースターのタイマーをひねった。
「食パン焼くよ。」
「あ・・・はい。」
ムクリと起きたものの、マキノはベッドに座ってまだ、ぼーっとしているようだ。
「マキノ。疲れてるんじゃないか?やっぱり。」
「・・・・・。」
否定しないところを見ると、多少は自覚があるのかな?
「敏ちゃんのシフトを無視するからだよ。」
「・・だってぇ。・・あっ、まずい。朝市だ。」
がばっとベッドから飛び降りた。
「パン?春樹さんが朝ごはんしてるの?私、寝坊したの?」
だんだん脳が動き出したようだな。
「目覚まし、オレが勝手に止めたよ。」
「洗濯できないじゃない~。」
「オレがやっとくよ。」
「え~・・・。」
マキノにはマキノなりの理想があるらしかったが、なにもかも一人で抱え込んでしまうものではないだろう。オレだって一人暮らし長いんだよ?一通りのことはできる。
マキノが洗面台の前で鏡に向かって、寝ぐせを押さえてみてやっぱりシャワーしよう・・と風呂場に駆け込んだ。マキノがシャワーをしている間に、春樹はフライパンに卵を割ってごく普通の目玉を焼いてそれを皿に乗せて出した。
マキノは、戻ってくるとあきらめたように
「まぁいいか・・。」
とつぶやいて、食卓に座った。
「オレが家事するのは、そんなに気に入らないの?」
「・・・・。」
何を考えているのか、何も考えていないのか、マキノはぽーっとしてしばらく黙っていたが、朝食を終えると、オレが車で送ると言うのを断った。
先々週ぐらいに、オレが洗ってやってきれいになった黒のVTRにまたがって、マキノは走って行った。
オレはそれを見送りつつみぞおちのあたりを押さえた。マキノがバイクに乗るのを見ると、やっぱりどうもみぞおちのあたりがシクッとくる。
気にしなくていいんだけど、どうしても体が反応するんだな。
でも、・・思い出の場所だって何度も行けば、特定の思い出ではなくなる。
話した言葉も、着る服も、聞いた音楽も。特別な思い出なんて消えていく。
今マキノと生活していることで、痛みを伴う記憶は減っていく。
バイクが何だ。ただバイクと言うだけじゃないか・・・。
そうだ。うん、たまにはバイクに乗るのもいいな。
オレも今日はバイクに乗ろう。
今度いっしょにツーリングに行こうとマキノを誘おう。
マキノが仕事に出てから洗濯機を回して、その間にゆっくりとシャワーを浴びて、朝食に使った食器を片づけた。
昨日洗って乾いた洗濯物を取り入れたものが、かごに積んである。
それも一つづつ畳んでかたづけて、今度は洗濯が終わったのでそれを干していく。
自分と結婚して、マキノは負担が増えてるんじゃないのかな。
休めないのは性分だろうか。カラダも大事にして欲しいんだけどなぁ。
遊がどうなるかはわからんが、いずれにせよ学校へは行ってもらう気でいるから、この先お店での仕事量は必ず増えてくるはずだ。
マキノはいったいどれだけ抱え込む気でいるのか・・。
土曜日の午前9時半からは、カヌークラブの活動に参加することにした。
ゆるいクラブだ。子どものお守りとお手伝いと称して、艇を借りて自分も去年からやり始めた。
クラブの方針どおりに自分もゆるくやっている。
春樹は、沈したときのための着替えとペットボトルのスポドリだけ持って、バイクでカヌー広場まで走った。
艇も道具も借りられるので何もいらない。
軽く体操をして、子ども達が艇に乗り込むのを手伝ったりしてから、自分もレーシング艇に乗り込んだ。
レーシングの艇は非常に不安定だ。
子どものほうがよほどバランス感覚をつかむのは早かった。自分は今でもビクビクしながら乗っている。
「佐藤先生、だいぶ上手くなりましたね。」
カヌー部の岡本先生から声がかかった。
彼は、50代という年の割に鍛えていて無駄な贅肉が皆無。そして子ども達に対しては厳しさが皆無。とにかく温厚な人だ。
子ども達がサボっても、保護者たちが非協力的でも、あまり自分のモチベーションには関係ないようで、湖に入れない冬の間でも、カヌーの為にずっとトレーニングをしている。
自作のカヌーまで作ったりして、高校の教師をしているくせに趣味に生きているように思う。
うらやましい性格だ。好きなんだな。カヌーが。
岡本先生が「堰堤のそばの桟橋まで行くよ~。」と声をかけると、みんなが一斉に漕ぎ始めた。直線距離にして500mぐらいだろうか。それが結構遠く感じる。
子ども達と競争し、体力を使い果たし、悪いことに、気を抜いている時に風にあおられて、何人かの子ども達と一緒に途中で沈してしまった。
艇庫の下までカヌーを引っ張って泳がないといけないかなーと思ったら、岡本先生が戻って来て岸まで引っ張ってくれた。余分な世話をかけてしまった。申し訳ないことだ。
岡本先生は、どんなに世話がかかっても、カヌー人口が増えるのが単純に嬉しいようで、ハプニング一つでも楽しそうにしている。
マキノもやってみるか、今度聞いてやろう。
なんでも一度はかじってみたい性格だから、きっとよろこぶと思う。
カヌーは隔週だから、再来週の土曜日は朝市も休めるように敏ちゃんに頼んでみようか。
オレって・・何をしていてもマキノのことばかり考えてるかぁ。・・・
湖にはまってずぶぬれになったウエアを着替えながら、春樹は頭を掻いた。
昼めしは何か作ろうかなとちらっと考えたが、面倒になってコンビニで適当なものを買って食べた。
午後は,家に帰って車を洗って、そのあとは夕方まで授業の準備と学級通信の文章でも作っておこうかと思ったところで、3時過ぎにマキノから電話がかかって来た。
めずらしいな、こんな時間に。
「すみません、調子が悪いので迎えに来てください。」
「わかった。」
春樹が店に行くと、お客さんは数人座敷でゆっくりしていて、カウンターの中には遊と有希ちゃんがいた。
「マキノは?」
「下で休んでるって。」
黙ってふむとうなずいて、車を裏庭に回した。裏口の横には今朝マキノが乗って行ったVTRが停まっている。
裏口から入ると、エアコンの入ってない暑い部屋に、敷布団を一枚ぺろんと敷いて、マキノが転がっていた。
またこれだ・・・。
不謹慎ながら、弱ってころがっているマキノは・・とても可愛いと思ってしまうんだが、まぁ・・見ようと思えばいつでも見れるから心を鬼にして起こしてしまう。
「マキノ、起きてる?」
「ううう・・・」
「調子悪いってどうなの?」
「のどが痛い。頭も痛い。そして何よりも眠い。」
「熱は?」
「測ってない。ないと思う。強いて言えば動けない・・。」
春樹がおでこにさわると少し熱っぽいがたいしたことなさそうに思えた。
「微熱はありそうだよ。病院行く?」
「ううん。お昼食べてからちょっとお客さん途絶えて、うとうとして、その後どうしても動けなくて。」
「・・電池切れも甚だしいよ。マキノ。だから疲れてるんじゃないかって言ったのに。」
「あいすいません。」
「店はどうするの?」
「う・・・・閉めようかな。」
「閉めるの? このまま遊にやらせてみたら?」
「んー・・・。」
「聞いてきてやるよ。」
中の階段を上がると店の座敷を通らないと行けないので、春樹は一旦外に出て玄関へと回った。
0
あなたにおすすめの小説
熟女愛好家ユウスケの青春(熟女漁り)
MisakiNonagase
恋愛
高校まで勉強一筋で大学デビューをしたユウスケは家庭教師の教え子の母親と不倫交際するが、彼にとって彼女とが初の男女交際。そこでユウスケは自分が熟女好きだと自覚する。それからユウスケは戦略と実戦を重ねて、清潔感と聞き上手を武器にたくさんの熟女と付き合うことになるストーリーです。
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
滝川家の人びと
卯花月影
歴史・時代
勝利のために走るのではない。
生きるために走る者は、
傷を負いながらも、歩みを止めない。
戦国という時代の只中で、
彼らは何を失い、
走り続けたのか。
滝川一益と、その郎党。
これは、勝者の物語ではない。
生き延びた者たちの記録である。
呪われた少女の秘された寵愛婚―盈月―
くろのあずさ
キャラ文芸
異常存在(マレビト)と呼ばれる人にあらざる者たちが境界が曖昧な世界。甚大な被害を被る人々の平和と安寧を守るため、軍は組織されたのだと噂されていた。
「無駄とはなんだ。お前があまりにも妻としての自覚が足らないから、思い出させてやっているのだろう」
「それは……しょうがありません」
だって私は――
「どんな姿でも関係ない。私の妻はお前だけだ」
相応しくない。私は彼のそばにいるべきではないのに――。
「私も……あなた様の、旦那様のそばにいたいです」
この身で願ってもかまわないの?
呪われた少女の孤独は秘された寵愛婚の中で溶かされる
2025.12.6
盈月(えいげつ)……新月から満月に向かって次第に円くなっていく間の月
ヤクザに医官はおりません
ユーリ(佐伯瑠璃)
ライト文芸
彼は私の知らない組織の人間でした
会社の飲み会の隣の席のグループが怪しい。
シャバだの、残弾なしだの、会話が物騒すぎる。刈り上げ、角刈り、丸刈り、眉毛シャキーン。
無駄にムキムキした体に、堅い言葉遣い。
反社会組織の集まりか!
ヤ◯ザに見初められたら逃げられない?
勘違いから始まる異文化交流のお話です。
※もちろんフィクションです。
小説家になろう、カクヨムに投稿しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結済】25億で極道に売られた女。姐になります!
satomi
恋愛
昼夜問わずに働く18才の主人公南ユキ。
働けども働けどもその収入は両親に搾取されるだけ…。睡眠時間だって2時間程度しかないのに、それでもまだ働き口を増やせと言う両親。
早朝のバイトで頭は朦朧としていたけれど、そんな時にうちにやってきたのは白虎商事CEOの白川大雄さん。ポーンっと25億で私を買っていった。
そんな大雄さん、白虎商事のCEOとは別に白虎組組長の顔を持っていて、私に『姐』になれとのこと。
大丈夫なのかなぁ?
煙草屋さんと小説家
男鹿七海
キャラ文芸
※プラトニックな関係のBL要素を含む日常ものです。
商店街の片隅にある小さな煙草屋を営む霧弥。日々の暮らしは静かで穏やかだが、幼馴染であり売れっ子作家の龍二が店を訪れるたびに、心の奥はざわめく。幼馴染としてでも、客としてでもない――その存在は、言葉にできないほど特別だ。
ある日、龍二の周囲に仕事仲間の女性が現れ、霧弥は初めて嫉妬を自覚する。自分の感情を否定しようとしても、触れた手の温もりや視線の距離が、心を正直にさせる。日常の中で少しずつ近づく二人の距離は、言葉ではなく、ささやかな仕草や沈黙に宿る。
そして夜――霧弥の小さな煙草屋で、龍二は初めて自分の想いを口にし、霧弥は返事として告白する。互いの手の温もりと目の奥の真剣さが、これまで言葉にできなかった気持ちを伝える瞬間。静かな日常の向こうに、確かな愛が芽吹く。
小さな煙草屋に灯る、柔らかく温かな恋の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる