42 / 110
42.いつも、そばにいるよ。
しおりを挟む
マキノは、処置の苦痛を 黙って耐えていた。
この辛くて不快な時間は、何なのか。何のためのどういう処置なのか。
具体的な意味を考えないように、意識を凍らせる。
処置室の外で春樹さんが待っていて、一緒に病室へと移動した。
しばらくして、看護士が持って来た白い桐の箱の中に何があるのかを、マキノは知っていた。
知っていたのに、その箱から一度視線をはずしてしまった。
仕方がなかったのだ・・と自分の気持ちを整えようと努力をしてみるが、自分のせいで死なせてしまったという罪悪感にとらわれてしまう。
自分のせい?・・ではないのかもしれない。
・・やっぱり自分のせいかもしれない。
原因はわからないと医師が言った。
怖かった。マキノは、いのちの重さを怖れた。
すべてを受け入れるべきだという思いが、怖れと罪悪感に勝ち、もう一度その桐の箱を視界にとらえた。
「見せて・・。」
マキノは春樹さんが持っているその箱へと手を伸ばした。
見なくていい と、春樹さんは首を横に振った。
・・この数時間に起こったことにまったく実感がなくて、箱の中がどうなっているのか思い浮かべることもできなかった。
春樹さんの言葉を聞きながら、だんだんと意識がぼやけていく。
雲がかかったような思考の中で、会わなかったら、後悔するような気がした。
でも、今、何かを判断する力がない。
・・・春樹さんに任せてしまっていいのだろうか・・?
今しか、会えない・・・。
「後悔するなら、2人で後悔すればいい。今はオレが引き受ける。」
迷うマキノに、春樹さんが、静かに、しかし意志は揺るがない固さを込めてそう言いきった。
マキノは、何も決められなかった。
医師が、部屋を訪ねに来た。
「今晩一泊入院してもらおうかと思っていたんだけど、帰りたいかい? 処置も早く終わったし。あともうしばらく・・2時間ぐらいかな。様子を見て、遅くてもいいなら帰ってもいいよ。」
と言った。
「帰ります。」
春樹さんが即座にそう答えた。
一晩一人きりでいるのは心細かったから、少しホッとした。
一度自宅に戻った春樹さんは、イズミさん宅へ報告に行き、ご飯をいただいてから病院に戻ってきた。
マキノには病院から食事が出て、今後の過ごし方について説明を受け、次の通院の日の予約と、3日間は安静にするようにと指導を受けた。
夜11時頃。2人は自宅へと帰ってきた。
お風呂を止められていたので、春樹さんが、熱いお湯でタオルをしぼってくれた。
マキノは、それで体を拭いて、そのままベッドへと入った。
春樹さんは、放り出してきた仕事の後片付けと準備で遅くまでゴソゴソとしていたが、明日の用意ができたのか、電気を消して寝室に入ってきた。
起こさないようにと気遣ってか、春樹さんは無言のままマキノの隣に横になったが、先に横になっていたマキノはまだ眠れずにいた。
「春樹さん・・。」
背中を向けたままマキノは声をかけた。
「まだ寝てなかったのか・・。」
「あの・・箱は?」
「あれは・・・心配しなくていいよ。」
春樹さんが、マキノを背中から抱きしめた。
温かかった。でも、そのぬくもりに身をゆだねることに抵抗があった。
自分の中の、迷いや、つらさや、寂しさや、あきらめや、下腹部の痛みが、言葉の形になる前に崩れて、それが、さみしさになって積もった。
自分がどうしたいのかも、よくわからなかった。たださみしかった。
さみしいのに・・・。
どうして自分で春樹さんに背を向け、ちいさく丸くなって、閉じこもろうとしているのか。
優しくされることを拒否しようとしているのか。
『さみしい』と言ったところで、困らせるだけ。
今は、何の話しをしても、この迷路から抜け出せる気がしなかった。
励まして欲しくもないし、なぐさめてほしいわけでもない。
春樹さんにも、分かってもらえないことがある。いつも頼ったりすがったりしていいわけじゃない。何もかもを背負ってもらえるわけじゃない。
こうやって抱きしめてくれるのに。
包んでくれる春樹さんの腕に、優しさを感じるのに。
抜け出せない。
未来を見ないといけない。
元気にならなくてはいけない。
いつまでも悲しんでいてはいけない。
・・・・。
無理だ。
抜け出せない。
眠れないよ・・・。
こんな堂々巡りに、春樹さんを巻き添えにしたくない・・。
「もう寝る・・おやすみ・・。」
マキノは、春樹さんの手をほどこうとした。
が、止められた。
「今、離れようとしないで。」
「・・・。」
「そっち向いててもいいから。」
「・・うん。」
「あのさ・・」
寝ると言ったのに、春樹さんが話しかけてきた。
「・・マキノと合って、1年4カ月だな。」
「・・? 1年と・・1か月だよ。」
「朝市で、はしゃいでた時から、知ってたから。」
「はしゃいでなんか・・なかったよ。」
春樹さんは、ゆっくりと続ける。
「飛び跳ねてるように見えた。小鹿みたいに。」
「・・・。」
「マキノの笑顔が、可愛いと思った。実はオレね、その瞬間を覚えてるんだ。」
「・・・。」
「たぶんもう、あの時から、マキノを好きになってたんだと思う。」
ぽつりぽつりと、その時を思いだすように話す。
「もうすぐお店を初めて1年か。・・元旦なんかに急にオープンして。そう言えば、バイクの後ろに乗せたら頭突きされたな。」
「・・気を遣いすぎて・・うまくしがみつけなかったんだもん。」
「あの時はね、マキノはオレにあんまり接触したくないんだって誤解したんだよ。今ならどう思ってたのかわかるけど。」
春樹さんは、どうしてこんな話するんだろう。明日も仕事なのに・・・
「もう遅いよ?寝ないと明日に・・・。」
「一番最初のキスは・・マキノからだったよね。」
「う・・」
「オレ、一生忘れないからね。」
「・・そんなこと、今すぐ忘れていいよ・・。」
ふふ・・と笑って春樹さんは続ける。
「オレね、小さいときは弱虫ですぐ泣いたんだ。」
「それは、わかる気がする。」
「失礼だなぁ・・」
「私も、春樹さんの泣き顔は一生忘れないよ。」
「・・・今はもう強いぞ?」
「・・あたりまえでしょ。」
ふふふ・・と春樹さんは、また笑った。
「オレ、麦飯にとろろかけて食べるのが好きだって、言ったっけ?」
「知らない。今初めて聞いたよ。」
「昔から好きなんだ。あれ、うまかった。」
「また作ろうか?」
「うん、明日長芋か大和イモ買ってくる。」
「押し麦あるんだ。じゃあ、麦ごはん炊いておくよ。」
「・・たのしみだ。」
マキノは、一度春樹さんの手をほどいて、丸まっていた体を少し伸ばし春樹さんの腕を枕にして上を向いた。
春樹さんも、同時に上を向いた。
「体が・・体の調子が戻ったら、温泉でも行こうか?」
「そうだね。・・それもいいね。」
「どこがいいかな・・・。」
「春樹さん。そろそろ眠くなってきたよ・・。」
マキノが止めないと、いつまでも話が続きそうだった。
「つらいのを、我慢しなくてもいいんだよ。」
「・・うん。」
「オレがいる。いつもいるよ。」
「・・うん。」
「・・また明日、話そう。」
この辛くて不快な時間は、何なのか。何のためのどういう処置なのか。
具体的な意味を考えないように、意識を凍らせる。
処置室の外で春樹さんが待っていて、一緒に病室へと移動した。
しばらくして、看護士が持って来た白い桐の箱の中に何があるのかを、マキノは知っていた。
知っていたのに、その箱から一度視線をはずしてしまった。
仕方がなかったのだ・・と自分の気持ちを整えようと努力をしてみるが、自分のせいで死なせてしまったという罪悪感にとらわれてしまう。
自分のせい?・・ではないのかもしれない。
・・やっぱり自分のせいかもしれない。
原因はわからないと医師が言った。
怖かった。マキノは、いのちの重さを怖れた。
すべてを受け入れるべきだという思いが、怖れと罪悪感に勝ち、もう一度その桐の箱を視界にとらえた。
「見せて・・。」
マキノは春樹さんが持っているその箱へと手を伸ばした。
見なくていい と、春樹さんは首を横に振った。
・・この数時間に起こったことにまったく実感がなくて、箱の中がどうなっているのか思い浮かべることもできなかった。
春樹さんの言葉を聞きながら、だんだんと意識がぼやけていく。
雲がかかったような思考の中で、会わなかったら、後悔するような気がした。
でも、今、何かを判断する力がない。
・・・春樹さんに任せてしまっていいのだろうか・・?
今しか、会えない・・・。
「後悔するなら、2人で後悔すればいい。今はオレが引き受ける。」
迷うマキノに、春樹さんが、静かに、しかし意志は揺るがない固さを込めてそう言いきった。
マキノは、何も決められなかった。
医師が、部屋を訪ねに来た。
「今晩一泊入院してもらおうかと思っていたんだけど、帰りたいかい? 処置も早く終わったし。あともうしばらく・・2時間ぐらいかな。様子を見て、遅くてもいいなら帰ってもいいよ。」
と言った。
「帰ります。」
春樹さんが即座にそう答えた。
一晩一人きりでいるのは心細かったから、少しホッとした。
一度自宅に戻った春樹さんは、イズミさん宅へ報告に行き、ご飯をいただいてから病院に戻ってきた。
マキノには病院から食事が出て、今後の過ごし方について説明を受け、次の通院の日の予約と、3日間は安静にするようにと指導を受けた。
夜11時頃。2人は自宅へと帰ってきた。
お風呂を止められていたので、春樹さんが、熱いお湯でタオルをしぼってくれた。
マキノは、それで体を拭いて、そのままベッドへと入った。
春樹さんは、放り出してきた仕事の後片付けと準備で遅くまでゴソゴソとしていたが、明日の用意ができたのか、電気を消して寝室に入ってきた。
起こさないようにと気遣ってか、春樹さんは無言のままマキノの隣に横になったが、先に横になっていたマキノはまだ眠れずにいた。
「春樹さん・・。」
背中を向けたままマキノは声をかけた。
「まだ寝てなかったのか・・。」
「あの・・箱は?」
「あれは・・・心配しなくていいよ。」
春樹さんが、マキノを背中から抱きしめた。
温かかった。でも、そのぬくもりに身をゆだねることに抵抗があった。
自分の中の、迷いや、つらさや、寂しさや、あきらめや、下腹部の痛みが、言葉の形になる前に崩れて、それが、さみしさになって積もった。
自分がどうしたいのかも、よくわからなかった。たださみしかった。
さみしいのに・・・。
どうして自分で春樹さんに背を向け、ちいさく丸くなって、閉じこもろうとしているのか。
優しくされることを拒否しようとしているのか。
『さみしい』と言ったところで、困らせるだけ。
今は、何の話しをしても、この迷路から抜け出せる気がしなかった。
励まして欲しくもないし、なぐさめてほしいわけでもない。
春樹さんにも、分かってもらえないことがある。いつも頼ったりすがったりしていいわけじゃない。何もかもを背負ってもらえるわけじゃない。
こうやって抱きしめてくれるのに。
包んでくれる春樹さんの腕に、優しさを感じるのに。
抜け出せない。
未来を見ないといけない。
元気にならなくてはいけない。
いつまでも悲しんでいてはいけない。
・・・・。
無理だ。
抜け出せない。
眠れないよ・・・。
こんな堂々巡りに、春樹さんを巻き添えにしたくない・・。
「もう寝る・・おやすみ・・。」
マキノは、春樹さんの手をほどこうとした。
が、止められた。
「今、離れようとしないで。」
「・・・。」
「そっち向いててもいいから。」
「・・うん。」
「あのさ・・」
寝ると言ったのに、春樹さんが話しかけてきた。
「・・マキノと合って、1年4カ月だな。」
「・・? 1年と・・1か月だよ。」
「朝市で、はしゃいでた時から、知ってたから。」
「はしゃいでなんか・・なかったよ。」
春樹さんは、ゆっくりと続ける。
「飛び跳ねてるように見えた。小鹿みたいに。」
「・・・。」
「マキノの笑顔が、可愛いと思った。実はオレね、その瞬間を覚えてるんだ。」
「・・・。」
「たぶんもう、あの時から、マキノを好きになってたんだと思う。」
ぽつりぽつりと、その時を思いだすように話す。
「もうすぐお店を初めて1年か。・・元旦なんかに急にオープンして。そう言えば、バイクの後ろに乗せたら頭突きされたな。」
「・・気を遣いすぎて・・うまくしがみつけなかったんだもん。」
「あの時はね、マキノはオレにあんまり接触したくないんだって誤解したんだよ。今ならどう思ってたのかわかるけど。」
春樹さんは、どうしてこんな話するんだろう。明日も仕事なのに・・・
「もう遅いよ?寝ないと明日に・・・。」
「一番最初のキスは・・マキノからだったよね。」
「う・・」
「オレ、一生忘れないからね。」
「・・そんなこと、今すぐ忘れていいよ・・。」
ふふ・・と笑って春樹さんは続ける。
「オレね、小さいときは弱虫ですぐ泣いたんだ。」
「それは、わかる気がする。」
「失礼だなぁ・・」
「私も、春樹さんの泣き顔は一生忘れないよ。」
「・・・今はもう強いぞ?」
「・・あたりまえでしょ。」
ふふふ・・と春樹さんは、また笑った。
「オレ、麦飯にとろろかけて食べるのが好きだって、言ったっけ?」
「知らない。今初めて聞いたよ。」
「昔から好きなんだ。あれ、うまかった。」
「また作ろうか?」
「うん、明日長芋か大和イモ買ってくる。」
「押し麦あるんだ。じゃあ、麦ごはん炊いておくよ。」
「・・たのしみだ。」
マキノは、一度春樹さんの手をほどいて、丸まっていた体を少し伸ばし春樹さんの腕を枕にして上を向いた。
春樹さんも、同時に上を向いた。
「体が・・体の調子が戻ったら、温泉でも行こうか?」
「そうだね。・・それもいいね。」
「どこがいいかな・・・。」
「春樹さん。そろそろ眠くなってきたよ・・。」
マキノが止めないと、いつまでも話が続きそうだった。
「つらいのを、我慢しなくてもいいんだよ。」
「・・うん。」
「オレがいる。いつもいるよ。」
「・・うん。」
「・・また明日、話そう。」
0
あなたにおすすめの小説
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
『お兄ちゃんのオタクを卒業させてみせるんだからね❤ ~ブラコン妹と幼馴染オタク姫の果てしなき戦い~』
本能寺から始める常陸之介寛浩
青春
「大好きなはずなのに……! 兄の『推し活』が止まらない!?」
かつて、私は信じていた。
優しくて、頼もしくて、ちょっと恥ずかしがり屋な──
そんな普通のお兄ちゃんを。
でも──
中学卒業の春、
帰ってきた幼馴染みの“オタク姫”に染められて、
私のお兄ちゃんは**「推し活命」**な存在になってしまった!
家では「戦利品だー!」と絶叫し、
年末には「聖戦(コミケ)」に旅立ち、
さらには幼馴染みと「同人誌合宿」まで!?
……ちがう。
こんなの、私の知ってるお兄ちゃんじゃない!
たとえ、世界中がオタクを称えたって、
私は、絶対に──
お兄ちゃんを“元に戻して”みせる!
これは、
ブラコン妹と
中二病オタク姫が、
一人の「兄」をめぐって
全力でぶつかり合う、果てしなき戦いの物語──!
そしていつしか、
誰も予想できなかった
本当の「大好き」のカタチを探す、
壮大な青春ストーリーへと変わっていく──。
異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?
来栖とむ
ファンタジー
ブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。
そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった!
亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。
「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」
「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」
おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。
現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。
お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、
美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!
里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります>
政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
老聖女の政略結婚
那珂田かな
ファンタジー
エルダリス前国王の長女として生まれ、半世紀ものあいだ「聖女」として太陽神ソレイユに仕えてきたセラ。
六十歳となり、ついに若き姪へと聖女の座を譲り、静かな余生を送るはずだった。
しかし式典後、甥である皇太子から持ち込まれたのは――二十歳の隣国王との政略結婚の話。
相手は内乱終結直後のカルディア王、エドモンド。王家の威信回復と政権安定のため、彼には強力な後ろ盾が必要だという。
子も産めない年齢の自分がなぜ王妃に? 迷いと不安、そして少しの笑いを胸に、セラは決断する。
穏やかな余生か、嵐の老後か――
四十歳差の政略婚から始まる、波乱の日々が幕を開ける。
【完結】モンスターに好かれるテイマーの僕は、チュトラリーになる!
すみ 小桜(sumitan)
ファンタジー
15歳になった男子は、冒険者になる。それが当たり前の世界。だがクテュールは、冒険者になるつもりはなかった。男だけど裁縫が好きで、道具屋とかに勤めたいと思っていた。
クテュールは、15歳になる前日に、幼馴染のエジンに稽古すると連れ出され殺されかけた!いや、偶然魔物の上に落ち助かったのだ!それが『レッドアイの森』のボス、キュイだった!
17歳男子高生と32歳主婦の境界線
MisakiNonagase
恋愛
32歳の主婦・加恋。冷え切った家庭で孤独に苛まれる彼女を救い出したのは、ネットの向こう側にいた二十歳(はたち)と偽っていた17歳の少年・晴人だった。
「未成年との不倫」という、社会から断罪されるべき背徳。それでも二人は、震える手で未来への約束を交わす。少年が大学生になり、社会人となり、守られる存在から「守る男」へと成長していく中で、加恋は自らの手で「妻」という仮面を脱ぎ捨てていく…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる