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43.休養、充分に
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翌日、実家の母さんに連絡をすると、すぐに仕事を休んで来てくれることになった。
母さんは、来るなりマキノにゆっくりしているように言って、ごはんのことや、掃除や片づけをしたり、家事をするだけでなく母さんの好きなテレビの番組を見たりと、それほど口数の多い人ではないのに、家の中がにぎやかになった。
夕食には、母さんに頼んで麦入りのご飯を炊いてもらい、春樹さんが買って帰った長芋でとろろごはんにした。
リビングに座っていると、「温かくしなさいよ。」とモコモコしたくつしたを履くようにと言われた。
「こんなのいつ買ってたの・・。」
「うちにあったものを持ってきたの。ふふ。」
母さんは楽しそうに笑った。マキノの自分の世話をすることを喜んでいるようにも見えた。
思えば、母さんはいつもマキノの好きなようにさせてくれていた。
大人になったし就職もしたから、独立して当然と考えてたけど、勝手に遠くへ行ってしまい、勝手に結婚してしまって・・・喜んでくれてはいたけれど、本当は寂しい思いをさせていたのかな。
一日中だらだらと寝たり起きたりして過ごした。気兼ねなく甘えられる人がそばにいてくれることが、とてもありがたかった。
マキノが休んでいる間、イズミさんが店に入ってくれて、そのかわりに、夕方にはイズミさんの子ども達が遊びに来た。家からゲーム機を持って来て、マキノに相手をしてもらうのだと喜んでいる。
家事はぜんぶ母さんに任せておきながら、自分は子ども達と遊んで過ごした。先に宿題をさせて勉強も見てあげる。
母さんは2泊して、2日目の夕食は、遊を足にして食材調達し、和食中心の夕食を作って私たち夫婦と佐藤さん家族に食べさせた。
3日間休んでいる間、マキノはそれほど体の調子も悪くないのに、母さんに甘え、春樹に甘え、イズミさんの家族に甘え、お店のこともスタッフ達に甘えて、あまりにもゆったりと過ごした。仕事を休めない人だっているだろうに、自分はありがたい環境にいると思う。恵まれてる。
でも、誰かといるときや、することがあるときは普通にしていられても、何かの拍子に情緒が不安定になり、涙がこぼれたりもする。母さんは「それは,自然なことだから。」と、あまり気にしていないようだった。
春樹さんも、仕事から帰ると、ぼーっとしていることが多かった。
夜は、楽しい話ばかりをして過ごした。
お互いの子どもの頃や、学生の頃の話や、好きな本や、好きな歌、好きな食べ物。2人が言葉を交わすようになってからの事、今思っていることや、感じていること、自分たちの将来のことも・・。
金曜日に母さんが帰って行くときは、駅まで車で送って行った。
「ここにいれば、マキノは大丈夫だね。」
と母さんが言った。
「うん。気をつけて帰ってね。」
母さんと離れることが寂しいと思うことなど、子どもの頃以来だ。
でも、母さんがいなくても、自分はやっていける。
私には、これからずっと一緒にいてくれる大切なパートナーがいるから。
― ― ― ― ―
遊は、自分で淹れたコーヒーを飲みながら明日の予定を考えていた。
マキノとイズミさんが病院に行くと言って飛び出して行って、夕方にはイズミさんから流産の連絡が来て、遊もヒロトも少なからず動揺した。
「マキノさん、最近は飛び跳ねたりとか、してなかったよな。」
「うん・・。静かだった。」
「あんなにしょっちゅう飲んでたコーヒーだって我慢してたしな。」
「・・酒も飲んでなかったしな。」
「・・落ち込んでるだろうな・・。」
ヒロトとの会話はそこから進まなくなった。
遊には、マキノが落ち込んでいる様子があまり想像できなかった。
マキノには恩がある・・と思っている。
道からはずれて、ふわふわしていた自分を、前に進むための軌道に乗せてくれた。
いつも自分に対してえらそうにしていて、膝枕をしてやろうか?とからかってきた。
100%の信頼を寄せられる人なんて、他人ではそういないと思う。
マキノのそばで暮らしていられることが、今の自分の心の平穏でもあった。
姉のような、母のような、先生のような、今の遊にとっては、とても大事な存在だった。
自分の両親の事は、一時期は完全に拒否モードになっていたが、最近は和解?できたのではないだろうか。
でも、当分一緒に暮らすのはごめんだ。あの負のオーラに当たると、またイライラしてしまう。
もう少し修行?を積んで、誰によりかかることなく一人で生きられるようにならなければと思う。
カランカラン。
ベルが鳴ってお客さんが入ってくる。
「いらっしゃいませー。」
今日は男の声だけの合唱だ。
ブレンド2つとサンドイッチ1つの注文。
ヒロトが厨房でサンドイッチを作って、自分がコーヒーを淹れて、それを運ぶ。
できるだけ品よく、姿勢よく、にっこり笑顔。イケメンになったつもり。
「お待たせしました。どうぞ。」
学校は自由で楽しかった。クラスのメンバーの顔も覚えてきたし、話しかけてくれる者もいる。みんなフレンドリーだ。
通信制高校を選んでいる時点で、何からの事情があるのかと推測してしまうが、話をしてしまえばみな普通だ。
以前の高校で挫折した分、きちんとやるぞという気負いもあって、今のところ予定した授業は全部出ているし、レポートも完璧だ。たぶん。
先日先生から、このままのペースでいけたら、来年の春に卒業も可能と言われたのだ。
では、その次に考えないといけないことは、進路?か・・・。
就職するにしても、進学するにしても、12月になってからでは考えるのが遅すぎる感はある。・・・そういえば卒業できるかどうかだけしか考えてなかったなぁ。
このままマキノの店で働く・・ってのはどうだろう。
ヒロトが来て、いろいろ自分に足りないものを痛感した。
献立ひとつ考えるにしても知識の量が違うし。経験を積んできた分の技術もある。
9月以後は、ヒロトといるだけで学ぶものが多かった。
知識を求めて、学校に調理科のコースの見学に行ったのだが、得られる内容が薄いことと、そのコースを取るためにかかる時間と費用を考えると、どうも気が進まなかった。
今現在ルポのカフェで仕事をする時間も貴重に思えたからだ。
マキノは、それぞれの人を見て力量を測って、仕事の配分をしている。
店におけるニーズは多様だし、オレは求められることを忠実にやって応えるだけでいいのだろう。
でも、マキノ自身が基礎的な知識や、新しい知識や技術を欲しがっていて、それにヒロトが応えているのがとてもうらやましいなと思う。自分に、知識がないことがこんなに悔しいとは。
学んでいないんだから仕方ない・・・仕方ないが、やはり悔しい。
どこかに修行か?いや。花矢倉での経験で、学歴や後ろ盾のないまま修行することが不利なの理解している。
専門学校へ行くか・・。学費は・・両親がどうにかしてくれるだろうか?
でも、そうなるともう、ここからは通えない。・・まだ、ここは離れがたい。
そもそも、今から入試を受けたいと考えても間に合う学校はあるのだろうか・・?
「はぁ・・・。」
「なんだよ、遊がそんなに落ち込むことがあるのか?」
「あ・・いや・・。」
思わずついたため息を誤解されて遊は少し反省した。
そうだった。自分の事ばかり考えてた。
そうだな。今マキノを元気づけられるようなこと、何かないかな・・。
夕方になると有希ちゃんが出勤してきた。
マキノさんが今日緊急で病院に行ったことや、そのあとの悲報と、しばらく休むことを教えてやった。
「マキノさんも佐藤先生も、悲しんでるだろうね・・。」
と心配そうな顔をした。
そっか・・春樹さんも悲しいのかな。
オレにはまだ、結婚も家庭も、子どもを持つことも、全然想像できない。
「このあと、お店どうなるの?」有希ちゃんが聞いた。
「どうもならないさ。明日は定休日だけど、木曜金曜はもう注文が入ってるから休めないよ。」とヒロトが言った。
「ヒロト、仕込みどうなってるか確認して。やっとかなきゃいけない事をやろう。再来週の分の弁当の献立もやっとこうよ。」
マキノさんがいると、つい頼ってしまうからな。
そうだ。オレらが頑張って、安心させてやらねば。
「もうすぐクリスマスだから、店でパーティーしてもらうようにマキノさんに頼まない?」
有希ちゃんがそんなことを口にした。
「ええ・・? 本来はクリスマスって飲食店のかき入れ時じゃないの?」
「このお店は、まだ一度もクリスマス経験してないから読めないね。」
「提案ぐらい、してもいいかも。」
こんなお気楽なこと言ってていいのか・・?と思ったけど、マキノさんのことだから、乗ってくるような気がした。楽しいことが好きだから。
あの人は、笑い顔でいるのが、一番いいからな・・。
「そうだね。」
自分も、ヒロトも有希ちゃんも、うなずいていた。
母さんは、来るなりマキノにゆっくりしているように言って、ごはんのことや、掃除や片づけをしたり、家事をするだけでなく母さんの好きなテレビの番組を見たりと、それほど口数の多い人ではないのに、家の中がにぎやかになった。
夕食には、母さんに頼んで麦入りのご飯を炊いてもらい、春樹さんが買って帰った長芋でとろろごはんにした。
リビングに座っていると、「温かくしなさいよ。」とモコモコしたくつしたを履くようにと言われた。
「こんなのいつ買ってたの・・。」
「うちにあったものを持ってきたの。ふふ。」
母さんは楽しそうに笑った。マキノの自分の世話をすることを喜んでいるようにも見えた。
思えば、母さんはいつもマキノの好きなようにさせてくれていた。
大人になったし就職もしたから、独立して当然と考えてたけど、勝手に遠くへ行ってしまい、勝手に結婚してしまって・・・喜んでくれてはいたけれど、本当は寂しい思いをさせていたのかな。
一日中だらだらと寝たり起きたりして過ごした。気兼ねなく甘えられる人がそばにいてくれることが、とてもありがたかった。
マキノが休んでいる間、イズミさんが店に入ってくれて、そのかわりに、夕方にはイズミさんの子ども達が遊びに来た。家からゲーム機を持って来て、マキノに相手をしてもらうのだと喜んでいる。
家事はぜんぶ母さんに任せておきながら、自分は子ども達と遊んで過ごした。先に宿題をさせて勉強も見てあげる。
母さんは2泊して、2日目の夕食は、遊を足にして食材調達し、和食中心の夕食を作って私たち夫婦と佐藤さん家族に食べさせた。
3日間休んでいる間、マキノはそれほど体の調子も悪くないのに、母さんに甘え、春樹に甘え、イズミさんの家族に甘え、お店のこともスタッフ達に甘えて、あまりにもゆったりと過ごした。仕事を休めない人だっているだろうに、自分はありがたい環境にいると思う。恵まれてる。
でも、誰かといるときや、することがあるときは普通にしていられても、何かの拍子に情緒が不安定になり、涙がこぼれたりもする。母さんは「それは,自然なことだから。」と、あまり気にしていないようだった。
春樹さんも、仕事から帰ると、ぼーっとしていることが多かった。
夜は、楽しい話ばかりをして過ごした。
お互いの子どもの頃や、学生の頃の話や、好きな本や、好きな歌、好きな食べ物。2人が言葉を交わすようになってからの事、今思っていることや、感じていること、自分たちの将来のことも・・。
金曜日に母さんが帰って行くときは、駅まで車で送って行った。
「ここにいれば、マキノは大丈夫だね。」
と母さんが言った。
「うん。気をつけて帰ってね。」
母さんと離れることが寂しいと思うことなど、子どもの頃以来だ。
でも、母さんがいなくても、自分はやっていける。
私には、これからずっと一緒にいてくれる大切なパートナーがいるから。
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遊は、自分で淹れたコーヒーを飲みながら明日の予定を考えていた。
マキノとイズミさんが病院に行くと言って飛び出して行って、夕方にはイズミさんから流産の連絡が来て、遊もヒロトも少なからず動揺した。
「マキノさん、最近は飛び跳ねたりとか、してなかったよな。」
「うん・・。静かだった。」
「あんなにしょっちゅう飲んでたコーヒーだって我慢してたしな。」
「・・酒も飲んでなかったしな。」
「・・落ち込んでるだろうな・・。」
ヒロトとの会話はそこから進まなくなった。
遊には、マキノが落ち込んでいる様子があまり想像できなかった。
マキノには恩がある・・と思っている。
道からはずれて、ふわふわしていた自分を、前に進むための軌道に乗せてくれた。
いつも自分に対してえらそうにしていて、膝枕をしてやろうか?とからかってきた。
100%の信頼を寄せられる人なんて、他人ではそういないと思う。
マキノのそばで暮らしていられることが、今の自分の心の平穏でもあった。
姉のような、母のような、先生のような、今の遊にとっては、とても大事な存在だった。
自分の両親の事は、一時期は完全に拒否モードになっていたが、最近は和解?できたのではないだろうか。
でも、当分一緒に暮らすのはごめんだ。あの負のオーラに当たると、またイライラしてしまう。
もう少し修行?を積んで、誰によりかかることなく一人で生きられるようにならなければと思う。
カランカラン。
ベルが鳴ってお客さんが入ってくる。
「いらっしゃいませー。」
今日は男の声だけの合唱だ。
ブレンド2つとサンドイッチ1つの注文。
ヒロトが厨房でサンドイッチを作って、自分がコーヒーを淹れて、それを運ぶ。
できるだけ品よく、姿勢よく、にっこり笑顔。イケメンになったつもり。
「お待たせしました。どうぞ。」
学校は自由で楽しかった。クラスのメンバーの顔も覚えてきたし、話しかけてくれる者もいる。みんなフレンドリーだ。
通信制高校を選んでいる時点で、何からの事情があるのかと推測してしまうが、話をしてしまえばみな普通だ。
以前の高校で挫折した分、きちんとやるぞという気負いもあって、今のところ予定した授業は全部出ているし、レポートも完璧だ。たぶん。
先日先生から、このままのペースでいけたら、来年の春に卒業も可能と言われたのだ。
では、その次に考えないといけないことは、進路?か・・・。
就職するにしても、進学するにしても、12月になってからでは考えるのが遅すぎる感はある。・・・そういえば卒業できるかどうかだけしか考えてなかったなぁ。
このままマキノの店で働く・・ってのはどうだろう。
ヒロトが来て、いろいろ自分に足りないものを痛感した。
献立ひとつ考えるにしても知識の量が違うし。経験を積んできた分の技術もある。
9月以後は、ヒロトといるだけで学ぶものが多かった。
知識を求めて、学校に調理科のコースの見学に行ったのだが、得られる内容が薄いことと、そのコースを取るためにかかる時間と費用を考えると、どうも気が進まなかった。
今現在ルポのカフェで仕事をする時間も貴重に思えたからだ。
マキノは、それぞれの人を見て力量を測って、仕事の配分をしている。
店におけるニーズは多様だし、オレは求められることを忠実にやって応えるだけでいいのだろう。
でも、マキノ自身が基礎的な知識や、新しい知識や技術を欲しがっていて、それにヒロトが応えているのがとてもうらやましいなと思う。自分に、知識がないことがこんなに悔しいとは。
学んでいないんだから仕方ない・・・仕方ないが、やはり悔しい。
どこかに修行か?いや。花矢倉での経験で、学歴や後ろ盾のないまま修行することが不利なの理解している。
専門学校へ行くか・・。学費は・・両親がどうにかしてくれるだろうか?
でも、そうなるともう、ここからは通えない。・・まだ、ここは離れがたい。
そもそも、今から入試を受けたいと考えても間に合う学校はあるのだろうか・・?
「はぁ・・・。」
「なんだよ、遊がそんなに落ち込むことがあるのか?」
「あ・・いや・・。」
思わずついたため息を誤解されて遊は少し反省した。
そうだった。自分の事ばかり考えてた。
そうだな。今マキノを元気づけられるようなこと、何かないかな・・。
夕方になると有希ちゃんが出勤してきた。
マキノさんが今日緊急で病院に行ったことや、そのあとの悲報と、しばらく休むことを教えてやった。
「マキノさんも佐藤先生も、悲しんでるだろうね・・。」
と心配そうな顔をした。
そっか・・春樹さんも悲しいのかな。
オレにはまだ、結婚も家庭も、子どもを持つことも、全然想像できない。
「このあと、お店どうなるの?」有希ちゃんが聞いた。
「どうもならないさ。明日は定休日だけど、木曜金曜はもう注文が入ってるから休めないよ。」とヒロトが言った。
「ヒロト、仕込みどうなってるか確認して。やっとかなきゃいけない事をやろう。再来週の分の弁当の献立もやっとこうよ。」
マキノさんがいると、つい頼ってしまうからな。
そうだ。オレらが頑張って、安心させてやらねば。
「もうすぐクリスマスだから、店でパーティーしてもらうようにマキノさんに頼まない?」
有希ちゃんがそんなことを口にした。
「ええ・・? 本来はクリスマスって飲食店のかき入れ時じゃないの?」
「このお店は、まだ一度もクリスマス経験してないから読めないね。」
「提案ぐらい、してもいいかも。」
こんなお気楽なこと言ってていいのか・・?と思ったけど、マキノさんのことだから、乗ってくるような気がした。楽しいことが好きだから。
あの人は、笑い顔でいるのが、一番いいからな・・。
「そうだね。」
自分も、ヒロトも有希ちゃんも、うなずいていた。
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