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58.意外な着信
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ずっと背伸びして、人気スイーツ店で働いてきたけど、つまらないミスが続いて、言い訳もできなかった。
叱られはしなかったけれど、なんだか疲れてしまった。
ヒロトがいなくなったことで、どうして今まで頑張ってきたのか、よくわからなくなった。
店長に退職したいと告げると。仕方ないね、とあっさりしたものだった。ミスのせいで信用もなくなったのかもしれない。だけど、職場を去るまでに、後輩たちに仕事の引き継ぎはきちんとできた。
肩に乗っていたものは全部おろして、少しホッとした。
それまでに少しは蓄えてたから、しばらく失業したままでも大丈夫だと思っていたけれど、薫や友達が、次の仕事の口を次々と持ってきてくれる。
せっかく自由になったから、しばらく何も考えず遊ぶのもいいかなぐらいに思っていたが、専門時代の友だちに頼まれて、給食の仕事を手伝うことになり、自由を楽しむ間もなくお仕事をすることになった。
給食の仕事は午前中が忙しくて、衛生管理に神経質で、厳しいところもあったけれど、難しい技術も知識も必要ではなく、余計な緊張を強いられない健全な仕事だった。お昼からは和やかな空気になって、3時ぐらいには終われて、そして、カレンダー通りに休日があった。
当然ながら、夏休みも冬休みも春休みもある。
今までの職場なら、忙しい時期には20連勤とか、製造に入る日は始発の電車で出勤したり、ホールに入る日は終電ギリギリに駈け込まなくてはならなかったり、思えば、体力と気力を試される日々だった。
今は、何もかもが時間通りに規則正しくて、きちんと休むことができる。お給料は高くないけれど、働くことそのものが苦しくなくなった。
「それが普通の仕事というものだよ。」
と言われて、そっか・・と思った。
ゆるゆると、時間は過ぎていく。
ヒロトのいない生活に少しずつ慣れてきた。
薫が、何かの頃合いを測っているのか、たびたび聞いてくる。
「新しい彼氏はいらないの?」
「うーん・・・そのうち考える。」
今の生活に慣れてきても、ヒロトのことを忘れたわけじゃないよ。
そう答えてもよかったけど・・薫がいい顔をしないので、黙っていようと思う。
部屋には、ヒロトにもらったものや、忘れていったものが残っている。
去年買ったお財布のプレゼントも、本棚の端に置いてある・・。
目に入るたびに、まだ少し心が痛むし、楽しかった日々を思うと、それを大事にしたいと思ってしまう。
腹を立てたり、悔しいとか、思いたくない。悪い思い出にしたくない。
まだ、もう少し、新しい恋は、無理かなぁと思ってしまう。
「いいかげん、忘れたら?もう別れてどれぐらい?」
薫が呆れている。
「1年・・もっと経つかなぁ・・。」
薫は黙って頭をふった。
処置なし・・とでも言いたそうだ。
「でも、なんか、少し前からラインで連絡取れなくなってるね。」
「うん・・。」
専門学校のグループで部屋を作ってあったのに、いつの間にかヒロトのアカウントが消えていた。
なんとなくいやな感じがした。
不誠実とか、軽薄だという意味ではなく、ヒロトに何かあったのかなと言う漠然とした思い。
少し心配になった。
「薫は、ヒロトの職場の友達とはラインつながってたよね?ずっと前に彼女とのツーショット見せてくれた・・」
「えーあるけど。あんなの放っておきなよ・・」
「あ、ちがうよ。連絡したいんじゃなくて、あまりにも消息が不明すぎて気になるだけだから。」
「まぁ・・そうだねぇ。今度聞いといてあげるわ。」
「うん。ありがとう。元気に生きてたらそれでいいから。」
「・・美緒は健気だねぇ・・。」
しばらくして、薫から帰ってきた答えは、ますます謎を深めるものだった。
今年の8月に仕事を辞めて、同じ時期に住んでいた部屋も引き払い、誰にも行先を告げずに出て行ったようだった。
つきあっていた彼女は、ヒロトがいなくなってしばらくしてまた違う人と付き合いはじめたと聞いた。
まわりの誰に聞いても、ヒロトがどこへ消えたのかわからなかった。
あと、連絡を取るとしたら、実家に尋ねるしかない。
連れて行ってもらったこともあるけれどけれど、元カノというだけのことで訪ねていくわけにもいかないし。
仕方ないな・・とあきらめかけていた12月のある日。
仕事が終わってスマートフォンの履歴を確認すると、思いがけない人から着信が残っていた。
ヒロトのお父さんだ・・。
そういえば、何年か前にヒロトの実家へ遊びに行ったとき、おじさんは呑んでもいないのにご機嫌だった。
あのとき、携帯の番号を交換したんだった。
ヒロトが苦い顔をしていたのを思い出す。
お父さんに電話をすることがあるとも思わなかったから、すっかり忘れていた。
何も考えずに、ヒロトの消息を知りたい一心でかけ直した。
「もしもし?」
「美緒ちゃん。ヒロトはなんて言ってる?」
冒頭からそう言われて、ああ・・おじさんは私たちが別れたことを知らないんだ・・と思った。
すこしがっかりしながら、なるべくそのがっかりな感情を出さないように答える。
「おじさん、すみません。なんのことかわからないです。わたしヒロト君ともう、つきあってなくて・・・。」
「あっ・・そうだったか。ごめんよ。」
「いいえ・・。」
「美緒ちゃんは、元気?」
「はい。おじさんは?」
「まぁ・・だめだねぇ。・・じゃあ、おじゃましたね・・」
ヒロトの父親は電話を切ろうとした。
「まって!まって!おじさん。切らないで!」
美緒はたずねた。
「ヒロト君は、元気にしてるんですか? 電話が通じなくなっちゃって、元気にやってるのかどうか、それだけでいいので、教えてほしいです。」
「美緒ちゃん・・。」
「あの、おじさん、さっきだめだねえって言ったけと、お体でも悪いんですか?何かありましたか?」
「いや・・体はなんともないけど、まぁ・・いろいろあって。」
「わたしに電話してくるぐらいだから、ヒロト君と喧嘩でもしたんですか?」
「・・ええと実は・・おじさん今・・家に帰れなくてね。」
「ええっ?なんでですか?」
「家を出てしまって・・携帯のバッテリーももうダメだから・・。」
「おじさんっ、今どこっ?」
「・・えーと・・M駅の近くだけど・・」
「よかった、わりと近いです。同じ沿線だから。20分ぐらいで行けますから、お話ししましょう?ね?」
「いや・・おじさん車だけど、今コインパーキングのお金もなくて・・・。」
「お金?お金がないの?わたしが出します!M駅って構内の喫茶店ありましたよね、そこで待っててもらえますか?」
「え・・・。」
「絶対そこにいてくださいね。ほんとですよ?」
「・・ああ。うん。」
駅までの道を走った。
そして、自宅に行くのとは違う線の電車に飛び乗った。
事情はなにもわからない。
でも、おじさんが困ってることだけは伝わってきた。
お金がない?・・お金がないって言ってたよね。
自分のお財布の中には、手持ちなら1万円札が一枚と千円札が何枚か・・。
声を聞いて、ご機嫌なおじさんの顔をありありと思い出した。
困ってるなら貸してあげてもいい。返って来ないかもしれない。
・・でも、いいよ。
さっきの自分の強引さに、自分で驚いていた。
私って、こんなに行動力あったっけ?
・・なんだっていい。
「ヒロトのことがわかる!!」
それだけでよかった。
叱られはしなかったけれど、なんだか疲れてしまった。
ヒロトがいなくなったことで、どうして今まで頑張ってきたのか、よくわからなくなった。
店長に退職したいと告げると。仕方ないね、とあっさりしたものだった。ミスのせいで信用もなくなったのかもしれない。だけど、職場を去るまでに、後輩たちに仕事の引き継ぎはきちんとできた。
肩に乗っていたものは全部おろして、少しホッとした。
それまでに少しは蓄えてたから、しばらく失業したままでも大丈夫だと思っていたけれど、薫や友達が、次の仕事の口を次々と持ってきてくれる。
せっかく自由になったから、しばらく何も考えず遊ぶのもいいかなぐらいに思っていたが、専門時代の友だちに頼まれて、給食の仕事を手伝うことになり、自由を楽しむ間もなくお仕事をすることになった。
給食の仕事は午前中が忙しくて、衛生管理に神経質で、厳しいところもあったけれど、難しい技術も知識も必要ではなく、余計な緊張を強いられない健全な仕事だった。お昼からは和やかな空気になって、3時ぐらいには終われて、そして、カレンダー通りに休日があった。
当然ながら、夏休みも冬休みも春休みもある。
今までの職場なら、忙しい時期には20連勤とか、製造に入る日は始発の電車で出勤したり、ホールに入る日は終電ギリギリに駈け込まなくてはならなかったり、思えば、体力と気力を試される日々だった。
今は、何もかもが時間通りに規則正しくて、きちんと休むことができる。お給料は高くないけれど、働くことそのものが苦しくなくなった。
「それが普通の仕事というものだよ。」
と言われて、そっか・・と思った。
ゆるゆると、時間は過ぎていく。
ヒロトのいない生活に少しずつ慣れてきた。
薫が、何かの頃合いを測っているのか、たびたび聞いてくる。
「新しい彼氏はいらないの?」
「うーん・・・そのうち考える。」
今の生活に慣れてきても、ヒロトのことを忘れたわけじゃないよ。
そう答えてもよかったけど・・薫がいい顔をしないので、黙っていようと思う。
部屋には、ヒロトにもらったものや、忘れていったものが残っている。
去年買ったお財布のプレゼントも、本棚の端に置いてある・・。
目に入るたびに、まだ少し心が痛むし、楽しかった日々を思うと、それを大事にしたいと思ってしまう。
腹を立てたり、悔しいとか、思いたくない。悪い思い出にしたくない。
まだ、もう少し、新しい恋は、無理かなぁと思ってしまう。
「いいかげん、忘れたら?もう別れてどれぐらい?」
薫が呆れている。
「1年・・もっと経つかなぁ・・。」
薫は黙って頭をふった。
処置なし・・とでも言いたそうだ。
「でも、なんか、少し前からラインで連絡取れなくなってるね。」
「うん・・。」
専門学校のグループで部屋を作ってあったのに、いつの間にかヒロトのアカウントが消えていた。
なんとなくいやな感じがした。
不誠実とか、軽薄だという意味ではなく、ヒロトに何かあったのかなと言う漠然とした思い。
少し心配になった。
「薫は、ヒロトの職場の友達とはラインつながってたよね?ずっと前に彼女とのツーショット見せてくれた・・」
「えーあるけど。あんなの放っておきなよ・・」
「あ、ちがうよ。連絡したいんじゃなくて、あまりにも消息が不明すぎて気になるだけだから。」
「まぁ・・そうだねぇ。今度聞いといてあげるわ。」
「うん。ありがとう。元気に生きてたらそれでいいから。」
「・・美緒は健気だねぇ・・。」
しばらくして、薫から帰ってきた答えは、ますます謎を深めるものだった。
今年の8月に仕事を辞めて、同じ時期に住んでいた部屋も引き払い、誰にも行先を告げずに出て行ったようだった。
つきあっていた彼女は、ヒロトがいなくなってしばらくしてまた違う人と付き合いはじめたと聞いた。
まわりの誰に聞いても、ヒロトがどこへ消えたのかわからなかった。
あと、連絡を取るとしたら、実家に尋ねるしかない。
連れて行ってもらったこともあるけれどけれど、元カノというだけのことで訪ねていくわけにもいかないし。
仕方ないな・・とあきらめかけていた12月のある日。
仕事が終わってスマートフォンの履歴を確認すると、思いがけない人から着信が残っていた。
ヒロトのお父さんだ・・。
そういえば、何年か前にヒロトの実家へ遊びに行ったとき、おじさんは呑んでもいないのにご機嫌だった。
あのとき、携帯の番号を交換したんだった。
ヒロトが苦い顔をしていたのを思い出す。
お父さんに電話をすることがあるとも思わなかったから、すっかり忘れていた。
何も考えずに、ヒロトの消息を知りたい一心でかけ直した。
「もしもし?」
「美緒ちゃん。ヒロトはなんて言ってる?」
冒頭からそう言われて、ああ・・おじさんは私たちが別れたことを知らないんだ・・と思った。
すこしがっかりしながら、なるべくそのがっかりな感情を出さないように答える。
「おじさん、すみません。なんのことかわからないです。わたしヒロト君ともう、つきあってなくて・・・。」
「あっ・・そうだったか。ごめんよ。」
「いいえ・・。」
「美緒ちゃんは、元気?」
「はい。おじさんは?」
「まぁ・・だめだねぇ。・・じゃあ、おじゃましたね・・」
ヒロトの父親は電話を切ろうとした。
「まって!まって!おじさん。切らないで!」
美緒はたずねた。
「ヒロト君は、元気にしてるんですか? 電話が通じなくなっちゃって、元気にやってるのかどうか、それだけでいいので、教えてほしいです。」
「美緒ちゃん・・。」
「あの、おじさん、さっきだめだねえって言ったけと、お体でも悪いんですか?何かありましたか?」
「いや・・体はなんともないけど、まぁ・・いろいろあって。」
「わたしに電話してくるぐらいだから、ヒロト君と喧嘩でもしたんですか?」
「・・ええと実は・・おじさん今・・家に帰れなくてね。」
「ええっ?なんでですか?」
「家を出てしまって・・携帯のバッテリーももうダメだから・・。」
「おじさんっ、今どこっ?」
「・・えーと・・M駅の近くだけど・・」
「よかった、わりと近いです。同じ沿線だから。20分ぐらいで行けますから、お話ししましょう?ね?」
「いや・・おじさん車だけど、今コインパーキングのお金もなくて・・・。」
「お金?お金がないの?わたしが出します!M駅って構内の喫茶店ありましたよね、そこで待っててもらえますか?」
「え・・・。」
「絶対そこにいてくださいね。ほんとですよ?」
「・・ああ。うん。」
駅までの道を走った。
そして、自宅に行くのとは違う線の電車に飛び乗った。
事情はなにもわからない。
でも、おじさんが困ってることだけは伝わってきた。
お金がない?・・お金がないって言ってたよね。
自分のお財布の中には、手持ちなら1万円札が一枚と千円札が何枚か・・。
声を聞いて、ご機嫌なおじさんの顔をありありと思い出した。
困ってるなら貸してあげてもいい。返って来ないかもしれない。
・・でも、いいよ。
さっきの自分の強引さに、自分で驚いていた。
私って、こんなに行動力あったっけ?
・・なんだっていい。
「ヒロトのことがわかる!!」
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