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98.新しい工房は。
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「あんたが、佐藤さんか。旦那さん先生なんだってね。」
「はいそうです。主人をご存じですか?」
「うん。オレは直接は知らないけどルポカフェの名前を言ったら、近所の若嫁が知っててね。そこの子どもも習ったことがあるって。」
「ここも校区内ですか?」
「そう。うちの子はもう旦那さんが来る前にとっくの昔に卒業してるから関係はないけど。」
南田さんは、無造作に鍵をガチャガチャと開けて、スタスタと中に入っていって、慣れた動作でブレーカーを上げた。
「ここを建てたのは、オレでね。面倒になって頓挫したんだな。とくに理由もないけどね。道楽ってのはよくないね。オレがやめたあとも2人ここをやりかけたけど続かなくてさ。オレはもう、とっくにやる気が無くなっちゃってるから、ここにある物は全部好きなように使ってくれたらいい。道具や食器類は、今まで経営してきたやつらの忘れ形見というか、オレのやってた分もあるけど、時代遅れの物も多いし、捨てられないからおいてあるだけで、処分してくれてもいいんだよ。」
無愛想な物言いだけれども、説明のひとつひとつが、どこか正直だ。
「米洗い機の使い方わかる?先にここに米を入れてこの蛇口ひねってね、洗う時間は量によって違うんだけど忘れちゃったな。その辺適当に見てこのレバーをこっちに倒せば、ここから洗いあがった米が出てくるんだ。先に大ザルをセットしとかないと、じゃーって溝に米がこぼれて流れてく。オレ1回やったんだ。」
「ぷぷぷ・・。」
「エアコンも効くはずなんだけどな・・。ここが建ってから15年ほどになるから、何が壊れても責任は持てないからね、特にこのエアコンとかね。修理は自分で勝手にして。こっちはもうここに元手をかけるつもりがないから。新しいのに変えても何でもいいよ。」
店舗と厨房にはエアコンがあって、給湯器も使える。冷凍庫と冷蔵庫はでっかいのがあって、今現在すべてが放置の状態。どれもちゃんと稼動する。これらが使えるということは、今ある物が壊れたときに新品を買い足せばいいだけという事だ。中古の耐久性の不安をを差し引いても、すぐに新品をそろえなければいけないことを思うとどんなにありがたいかわからない。
それだけでない。食器類もずらりとそろっている。松花堂の弁当箱も200個ぐらいあるし、すし桶やお鍋料理を盛るような大皿やお刺身の船盛の舟まである。少々デザイン的にはレトロだが、和食にすれば問題ないし、今風におしゃれにしたければ使い方でどうとでもなりそう・・びっくりするほど至れり尽くせりだ・・。
マキノが感嘆のため息をついた。
「これはすごい・・。」
「はぁ・・すごいっすね。」
「・・・土地はよそのだから、建物だけになるけど、中身もひっくるめてこれ全部を買ってくれるんなら1500万でいいよ?どうだい?」
「それはちょっと、・・今すぐには。」
「まあそれも一案として考えといて。」
「あの、質問です。経営するのは私ですが、この下の部屋は宿直室として従業員が寝泊まりしてもいいですか?」
「うん、それもご自由に。家賃さえいただければなんでもいいんだよ。ただし・・。」
南田が少し深刻そうに黙ったので、2人はぐっと息をのんだ。
「ただし・・・なんでしょうか?」
「何をしてもいいんだけど、お店を開店して、すぐに閉店するって言うのだけはやめてほしいんだよね。もう3回続けてやってるからいいかげん格好悪い。」
マキノとヒロトは顔を見合わせた。
「・・・あの、うちのお店は、初めてから1年半しか経ってなくて、実績や信用を問われると辛いところはあるんですが、私こちらで結婚もしましたし、一生この町で生きていくのに恥ずかしくないように頑張ります。・・・ね。ヒロト。」
「はい。大丈夫です。」
「・・うん。この子は?」
「こちらのお店が始まったら、この子がここの管理人になります。私が言うのもアレですが、若いけどまじめで辛抱強いんです。私がお店の責任者として賃貸の契約をさせていただきますしお家賃も私がお支払していきます・・えーと、その賃貸契約書はどうなりますか?」
「ああ、近々作っとくわ。書類のことはぼちぼちするけど、今すぐからでも入ってくれてもいいよ。しばらく掃除もしてなかったから、きれいにしてから引き渡そうか?」
「いや、掃除ぐらい自分たちでしますよ。」
「掃除してくれる?・・してもらえると実はありがたいんだよな。ガスや、電気やら、今までどこでやってたか連絡先教えるよ。何かあった時の修理とか言いやすいだろ?・・そうだオレがやってた時の仕入先も教えようか?」
「はい。是非お願いします。」
契約書を作るためにマキノの住所や名前をメモしたあと、ガスの配管のことや、配電盤や、浄化槽、スイッチ類、自分がやっていた時に使っていた調理器具の使い方まで、南田さんは、店の隅々までマキノとヒロトに説明して回った。
そして、玄関の鍵と、厨房の入り口の鍵と、下の階の出入り口の鍵。それぞれの合鍵を二本ずつの合計9本をあっさりとマキノに手渡した。
「合鍵はこれだけだったと思うけど、気になるなら鍵を変えてくれてもいいよ。費用はそっちで持ってね。わからないことがあったら聞いて。」
「はい。ありがとうございます。」
「・・とにかく、・・続けてね?」
「わかってますよ。よろしくお願いします。」
「あっそうだ、火災保険は家財の分だけ入っといて。建物はオレが入っとく。それと、光熱費の変更手続きは早急にやってもらいたいな。家賃は来月分からでいいから。」
「ああそうですね。明日にでも急いで手続きしてきます。お家賃ありがとうございます。4月になったばかりなのに1か月分得しちゃいますね。」
「いいんだよ・・。」
「敷金、礼金、契約金とかは・・・。」
「そういうのは不動産屋に仲介してもらったらいるんじゃないのかな?これオレの個人的な物件だし、いろいろ面倒だからもういいことにするよ。じゃあよろしくね。契約書できたら、また連絡するよ~。」
南田はなんとなく機嫌よさそうに大股で歩いて帰って行った。
南田の後姿を見送りながら,マキノとヒロトは事態の急変と盛りだくさんの条件に圧倒されていた。
「・・・マキノさん。」
「・・・うん。」
「初期投資、あまり必要なさそうですね。」
「・・うん。こんなべらぼうにいい条件のところなんて、ないよね?」
「これ・・春樹さんの七光りというか信用ってもんですか?」
「さあ・・これは春樹さんの信用というわけじゃないと思うけどね。」
「・・道具付とか、ありなのかな?」
「まぁ・・いいって言ってるんだから、いいんじゃないの?」
びっくるするほど、あっさりと鍵がマキノの手に渡った。が、マキノもまた何のこだわりもなくそのままヒロトに鍵を持たせた。
「玄関の鍵だけ、私にもスペアキーが欲しいかな。」
「鍵預かるのって、なんだか責任重いですね・・これ全部1本ずつ持っててください。」
「うん・・。店の中からも下に行けたね。厨房の中の階段から・・・。プライバシーは大事だよね。あの階段のところに扉をつければいいんじゃないかな。」
「いらないですよ。それにかかる経費がもったいない。」
「ある程度必要経費だよ。まぁ・・美緒ちゃんと相談すれば?」
「はい。」
「とにかく早いとこ、最低4月中にはお引っ越しだ。美緒ちゃんの部屋も工房もだね。早く見てもらうといいよ。」
「建物の作りはルポと似てますね。」
「傾斜が多いからこういう建て方が多いのかな。・・ルポのほうは、私たちがウロウロするけど、こっちのお店の下はあなたたちだけの住居だからね。」
「・・・・・。」
「美緒ちゃんと結婚するのでしょ?」
「・・はい、します。何年か先に。確実に。」
「何年かとか言ってないで。来年中ぐらいに・・目標1年半って決めなさいよ。」
「いや・・1年半じゃ無理だと・・。」
「全部返せてなくても、生活の目途さえついてたらいいんじゃないの?」
「・・・そうなんですけど。」
「待たせる方がダメだよ?」
「はぁ。」
「下のお部屋二つ、いいね。今は掃除もできてないし何もないからがらんとしてたけど、美緒ちゃんが、何とかするんじゃない?縁側もあったね。」
「縁側か、そうですかね。」
「あの店・・・使いようでいい商売ができそうだよ。いいねぇ。」
うん・・・・
美緒ちゃんはきっと、何もこだわらないと思う。
目を輝かせて、自分達の部屋を作りはじめるに違いない・・。
「あの・・もうすぐ美緒が駅に着く時間なんで、迎えに行ってきます。」
「わかった。美緒ちゃんに、ここすぐにでも見せてあげて。反応が見たいけど・・そうだなぁ、まぁいいか、わたしはもう帰るわ。お洗濯も取り入れたいし。美緒ちゃんによろしく。よかったら遊びに来てって言っといてね。」
「はい。すみません。ありがとうございます。」
「はいそうです。主人をご存じですか?」
「うん。オレは直接は知らないけどルポカフェの名前を言ったら、近所の若嫁が知っててね。そこの子どもも習ったことがあるって。」
「ここも校区内ですか?」
「そう。うちの子はもう旦那さんが来る前にとっくの昔に卒業してるから関係はないけど。」
南田さんは、無造作に鍵をガチャガチャと開けて、スタスタと中に入っていって、慣れた動作でブレーカーを上げた。
「ここを建てたのは、オレでね。面倒になって頓挫したんだな。とくに理由もないけどね。道楽ってのはよくないね。オレがやめたあとも2人ここをやりかけたけど続かなくてさ。オレはもう、とっくにやる気が無くなっちゃってるから、ここにある物は全部好きなように使ってくれたらいい。道具や食器類は、今まで経営してきたやつらの忘れ形見というか、オレのやってた分もあるけど、時代遅れの物も多いし、捨てられないからおいてあるだけで、処分してくれてもいいんだよ。」
無愛想な物言いだけれども、説明のひとつひとつが、どこか正直だ。
「米洗い機の使い方わかる?先にここに米を入れてこの蛇口ひねってね、洗う時間は量によって違うんだけど忘れちゃったな。その辺適当に見てこのレバーをこっちに倒せば、ここから洗いあがった米が出てくるんだ。先に大ザルをセットしとかないと、じゃーって溝に米がこぼれて流れてく。オレ1回やったんだ。」
「ぷぷぷ・・。」
「エアコンも効くはずなんだけどな・・。ここが建ってから15年ほどになるから、何が壊れても責任は持てないからね、特にこのエアコンとかね。修理は自分で勝手にして。こっちはもうここに元手をかけるつもりがないから。新しいのに変えても何でもいいよ。」
店舗と厨房にはエアコンがあって、給湯器も使える。冷凍庫と冷蔵庫はでっかいのがあって、今現在すべてが放置の状態。どれもちゃんと稼動する。これらが使えるということは、今ある物が壊れたときに新品を買い足せばいいだけという事だ。中古の耐久性の不安をを差し引いても、すぐに新品をそろえなければいけないことを思うとどんなにありがたいかわからない。
それだけでない。食器類もずらりとそろっている。松花堂の弁当箱も200個ぐらいあるし、すし桶やお鍋料理を盛るような大皿やお刺身の船盛の舟まである。少々デザイン的にはレトロだが、和食にすれば問題ないし、今風におしゃれにしたければ使い方でどうとでもなりそう・・びっくりするほど至れり尽くせりだ・・。
マキノが感嘆のため息をついた。
「これはすごい・・。」
「はぁ・・すごいっすね。」
「・・・土地はよそのだから、建物だけになるけど、中身もひっくるめてこれ全部を買ってくれるんなら1500万でいいよ?どうだい?」
「それはちょっと、・・今すぐには。」
「まあそれも一案として考えといて。」
「あの、質問です。経営するのは私ですが、この下の部屋は宿直室として従業員が寝泊まりしてもいいですか?」
「うん、それもご自由に。家賃さえいただければなんでもいいんだよ。ただし・・。」
南田が少し深刻そうに黙ったので、2人はぐっと息をのんだ。
「ただし・・・なんでしょうか?」
「何をしてもいいんだけど、お店を開店して、すぐに閉店するって言うのだけはやめてほしいんだよね。もう3回続けてやってるからいいかげん格好悪い。」
マキノとヒロトは顔を見合わせた。
「・・・あの、うちのお店は、初めてから1年半しか経ってなくて、実績や信用を問われると辛いところはあるんですが、私こちらで結婚もしましたし、一生この町で生きていくのに恥ずかしくないように頑張ります。・・・ね。ヒロト。」
「はい。大丈夫です。」
「・・うん。この子は?」
「こちらのお店が始まったら、この子がここの管理人になります。私が言うのもアレですが、若いけどまじめで辛抱強いんです。私がお店の責任者として賃貸の契約をさせていただきますしお家賃も私がお支払していきます・・えーと、その賃貸契約書はどうなりますか?」
「ああ、近々作っとくわ。書類のことはぼちぼちするけど、今すぐからでも入ってくれてもいいよ。しばらく掃除もしてなかったから、きれいにしてから引き渡そうか?」
「いや、掃除ぐらい自分たちでしますよ。」
「掃除してくれる?・・してもらえると実はありがたいんだよな。ガスや、電気やら、今までどこでやってたか連絡先教えるよ。何かあった時の修理とか言いやすいだろ?・・そうだオレがやってた時の仕入先も教えようか?」
「はい。是非お願いします。」
契約書を作るためにマキノの住所や名前をメモしたあと、ガスの配管のことや、配電盤や、浄化槽、スイッチ類、自分がやっていた時に使っていた調理器具の使い方まで、南田さんは、店の隅々までマキノとヒロトに説明して回った。
そして、玄関の鍵と、厨房の入り口の鍵と、下の階の出入り口の鍵。それぞれの合鍵を二本ずつの合計9本をあっさりとマキノに手渡した。
「合鍵はこれだけだったと思うけど、気になるなら鍵を変えてくれてもいいよ。費用はそっちで持ってね。わからないことがあったら聞いて。」
「はい。ありがとうございます。」
「・・とにかく、・・続けてね?」
「わかってますよ。よろしくお願いします。」
「あっそうだ、火災保険は家財の分だけ入っといて。建物はオレが入っとく。それと、光熱費の変更手続きは早急にやってもらいたいな。家賃は来月分からでいいから。」
「ああそうですね。明日にでも急いで手続きしてきます。お家賃ありがとうございます。4月になったばかりなのに1か月分得しちゃいますね。」
「いいんだよ・・。」
「敷金、礼金、契約金とかは・・・。」
「そういうのは不動産屋に仲介してもらったらいるんじゃないのかな?これオレの個人的な物件だし、いろいろ面倒だからもういいことにするよ。じゃあよろしくね。契約書できたら、また連絡するよ~。」
南田はなんとなく機嫌よさそうに大股で歩いて帰って行った。
南田の後姿を見送りながら,マキノとヒロトは事態の急変と盛りだくさんの条件に圧倒されていた。
「・・・マキノさん。」
「・・・うん。」
「初期投資、あまり必要なさそうですね。」
「・・うん。こんなべらぼうにいい条件のところなんて、ないよね?」
「これ・・春樹さんの七光りというか信用ってもんですか?」
「さあ・・これは春樹さんの信用というわけじゃないと思うけどね。」
「・・道具付とか、ありなのかな?」
「まぁ・・いいって言ってるんだから、いいんじゃないの?」
びっくるするほど、あっさりと鍵がマキノの手に渡った。が、マキノもまた何のこだわりもなくそのままヒロトに鍵を持たせた。
「玄関の鍵だけ、私にもスペアキーが欲しいかな。」
「鍵預かるのって、なんだか責任重いですね・・これ全部1本ずつ持っててください。」
「うん・・。店の中からも下に行けたね。厨房の中の階段から・・・。プライバシーは大事だよね。あの階段のところに扉をつければいいんじゃないかな。」
「いらないですよ。それにかかる経費がもったいない。」
「ある程度必要経費だよ。まぁ・・美緒ちゃんと相談すれば?」
「はい。」
「とにかく早いとこ、最低4月中にはお引っ越しだ。美緒ちゃんの部屋も工房もだね。早く見てもらうといいよ。」
「建物の作りはルポと似てますね。」
「傾斜が多いからこういう建て方が多いのかな。・・ルポのほうは、私たちがウロウロするけど、こっちのお店の下はあなたたちだけの住居だからね。」
「・・・・・。」
「美緒ちゃんと結婚するのでしょ?」
「・・はい、します。何年か先に。確実に。」
「何年かとか言ってないで。来年中ぐらいに・・目標1年半って決めなさいよ。」
「いや・・1年半じゃ無理だと・・。」
「全部返せてなくても、生活の目途さえついてたらいいんじゃないの?」
「・・・そうなんですけど。」
「待たせる方がダメだよ?」
「はぁ。」
「下のお部屋二つ、いいね。今は掃除もできてないし何もないからがらんとしてたけど、美緒ちゃんが、何とかするんじゃない?縁側もあったね。」
「縁側か、そうですかね。」
「あの店・・・使いようでいい商売ができそうだよ。いいねぇ。」
うん・・・・
美緒ちゃんはきっと、何もこだわらないと思う。
目を輝かせて、自分達の部屋を作りはじめるに違いない・・。
「あの・・もうすぐ美緒が駅に着く時間なんで、迎えに行ってきます。」
「わかった。美緒ちゃんに、ここすぐにでも見せてあげて。反応が見たいけど・・そうだなぁ、まぁいいか、わたしはもう帰るわ。お洗濯も取り入れたいし。美緒ちゃんによろしく。よかったら遊びに来てって言っといてね。」
「はい。すみません。ありがとうございます。」
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