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可愛い友達と...
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「は~る!!!いつまでそこに突っ立ってる気~??文斗に怒られるよ~。」
ぱっと振り返ると、小泉姉ことサクラが腰に手を当て立っていた。少し頬を膨らませている。
(かわいいな。)
さすが、学年でトップを争うほどの可愛さだ。サクラの双子の妹も、彼女に似て可愛らしい。
「ごめん!つい...お墓のある山に見入っちゃって...。」
歴史に関係するものを見つけると、ついつい見入ったり、その場にぼーっと突っ立ってたりする。私の悪いクセだ。
サクラはふわっと微笑んで、私の手を引いてくれた。部活で焼けたのであろう肌はとても健康的で、私の病的に白い肌とは大違いだ。
「あ、桃弥~!竜斗~!!モモと文斗は~!?」
遠くに見えた2人に、サクラが大きく手を振る。
「おお、小泉姉!と陽!! ...ったく、文斗が呆れてたぞ?」
竜斗がカメラを片手に笑う。
(むう、竜斗は笑うとかっこいい。)
竜斗の夢はカメラマンになることらしく、つねにカメラを持ち歩いている。私とはよく喋る方だと思う。
「その文斗はどこよ~。」
「その辺でキノコ探ししてるぞ!見つからねえんだよな~。孔雲キノコ。」
ああ...。確か、珍しいキノコ探しをするとか文斗が言ってた気が...。まだ見つからないのか...。
文斗とは家が隣で、保育園からずっと一緒にいる。いわゆる幼馴染みだ。
(漫画や小説だと、恋に落ちちゃうんだろうけど、あたしにはそんなのねえな。)
「ありがと。よし!!私たちも、キノコ探しに参加しなきゃね(笑)」
サクラの笑顔が、私に少しだけ気合を入れてくれた。
(ああー、いつ見てもこの笑顔には癒されるわ~。がんばろー、うん。)
ぺしっ!!!!
「いてっ!!」
いきなり叩かれた後頭部をさすりながら振り返ると、案の定、文斗が立っていた。それも怖い顔で。
「...遅い。」
「ごめん...。でも、叩かなくてもいいでしょ?」
少しムキになって答えると、鼻で笑われた。
(なんなんだ、てめえは。)
「さっさと終わらせて帰るぞ。サクラ、モモが向こうにいるから、手伝ってやれ。俺はこいつと動く。おら、行くぞ歴女。」
ガシッと襟首を捕まれ、引きずられるように連れていかれる。サクラに助けを求めるが、引き取られていく子犬を見送るような目で見られるだけだった。
ぱっと振り返ると、小泉姉ことサクラが腰に手を当て立っていた。少し頬を膨らませている。
(かわいいな。)
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「ごめん!つい...お墓のある山に見入っちゃって...。」
歴史に関係するものを見つけると、ついつい見入ったり、その場にぼーっと突っ立ってたりする。私の悪いクセだ。
サクラはふわっと微笑んで、私の手を引いてくれた。部活で焼けたのであろう肌はとても健康的で、私の病的に白い肌とは大違いだ。
「あ、桃弥~!竜斗~!!モモと文斗は~!?」
遠くに見えた2人に、サクラが大きく手を振る。
「おお、小泉姉!と陽!! ...ったく、文斗が呆れてたぞ?」
竜斗がカメラを片手に笑う。
(むう、竜斗は笑うとかっこいい。)
竜斗の夢はカメラマンになることらしく、つねにカメラを持ち歩いている。私とはよく喋る方だと思う。
「その文斗はどこよ~。」
「その辺でキノコ探ししてるぞ!見つからねえんだよな~。孔雲キノコ。」
ああ...。確か、珍しいキノコ探しをするとか文斗が言ってた気が...。まだ見つからないのか...。
文斗とは家が隣で、保育園からずっと一緒にいる。いわゆる幼馴染みだ。
(漫画や小説だと、恋に落ちちゃうんだろうけど、あたしにはそんなのねえな。)
「ありがと。よし!!私たちも、キノコ探しに参加しなきゃね(笑)」
サクラの笑顔が、私に少しだけ気合を入れてくれた。
(ああー、いつ見てもこの笑顔には癒されるわ~。がんばろー、うん。)
ぺしっ!!!!
「いてっ!!」
いきなり叩かれた後頭部をさすりながら振り返ると、案の定、文斗が立っていた。それも怖い顔で。
「...遅い。」
「ごめん...。でも、叩かなくてもいいでしょ?」
少しムキになって答えると、鼻で笑われた。
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「さっさと終わらせて帰るぞ。サクラ、モモが向こうにいるから、手伝ってやれ。俺はこいつと動く。おら、行くぞ歴女。」
ガシッと襟首を捕まれ、引きずられるように連れていかれる。サクラに助けを求めるが、引き取られていく子犬を見送るような目で見られるだけだった。
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