かるま・もんすたー ~前世がエロ漫画家の天才少女魔導士ルドヴィカは異種姦への拘りが強すぎる。~

Flan Stein

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第二話 スライムにどろどろにされたい

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 今生のルドヴィカが生まれたのは、四方を山に囲まれた小国ローゼリア。
 林業と魔導の研究が盛んな国で、歴史に名を残す偉大な魔導士の半数はローゼリア出身だと言われている。
 建国から今に至るまで王家による統治が行われており、ルドヴィカの生家であるアールノート家は、代々王家に仕える魔導の名家だ。


「ルドヴィカ、魔導学院卒業おめでとう。優秀な姉に続いて妹も首席で卒業とは、父として鼻が高いよ」


 今生のルドヴィカの父、ヴェイグ・アールノート伯爵は家族そろっての晩餐の席で、ルドヴィカを称えながら笑った。
 彼は名実ともに王国一の魔導士であり、ルドヴィカの師といっても過言ではない存在であるのだが、ルドヴィカの人嫌いは家族に対しても発動されるので、ルドヴィカは低い声で「はあ」とだけ返答した。
 するとルドヴィカの真向かいの席に座るアールノート家の次女エレクトラ・アールノートが凄まじい渋面を浮かべ、目の前の不愛想な妹を睨みつける。


「我らの偉大なるお父様に向かってその態度はなんですか、ルドヴィカ! 少しばかり学業で良い成績を上げたからといって驕り高ぶっているのではなくて!?」
「やめなさい、エレクトラ。ルドヴィカはこういう娘だとお前もよく知っているだろう」
「ですがお父様っ…!」
「ところでルドヴィカ、お前の卒業後の計画を聞いていなかったね。お前の姉たちはそれぞれ宮廷魔導士として王家に仕え、その魔導の才を遺憾なく発揮している。お前も姉と同じように王家のためにその身を尽くしたいと言うのであれば、私が便宜を図ってやれるが」


 ヴェイグの一言で、今さらながらルドヴィカは今後の自分の在り方をどうするべきかと考え始めた。
 魔導学院を卒業した魔導士はその多くが宮廷魔導士として王家に仕え、魔導の研究に明け暮れるか、国防を主導する魔導兵として軍属となる。
 しかし前世の記憶を思い出したルドヴィカが真っ先に行いたいことといえば、多種多様な魔物たちに犯される異種姦プレイを楽しむこと一択であった。


「魔物の研究をするために旅に出ようと思います」
「なっ…!? ま、魔物ですって!? ルドヴィカ、あなた正気なの!?」
「魔導の研究が盛んなローゼリアですら、魔物の研究をしている魔導士は殆どいません。魔物の生態が明らかになれば今より格段に討伐の難度が下がるでしょうし、各地で絶えず起きている魔物による被害を完全に無くすことができるかもしれません。それはこの国、ひいては王家をお助けすることに繋がるかと思うのですが」


 早口でそう言い切ったルドヴィカに対して、エレクトラを含めた姉妹たちは「信じられない」とでも言いたげな表情を浮かべていたものの、ヴェイグだけが「ふむ」と満更でもなさそうな反応を見せた。
 というのもこのヴェイグという男、兎にも角にも家の名誉が第一の男である。
 家を継ぐわけでもなんでもない三女のルドヴィカが魔物相手に命を落とすかもしれないことは彼にとっては二の次であり、ルドヴィカの命がけの研究が名家であるアールノート家に更に箔を付けるやも、という事実の方がよっぽど重要であるのだ。


「さすがは我が家随一の天才だな、ルドヴィカ。研究をするにあたっての後ろ盾はこの父が務めよう」
「はあ、どうも」
「お…お父様、よろしいのですか!? 誇り高きアールノート家の魔導士が、あんな悍ましい魔物の研究などに身を費やすだなんて…!」
「エレクトラ、それ以上言うな。お父様とルドヴィカがお決めになったことだ、我々が口を出すべきことではない」
「ソフィアお姉様まで…!」


 アールノート家の長女ソフィアに静かに制され、エレクトラは納得いかないながらも口を噤んだ。
 軍属となり一個師団を率いる将軍となったソフィアや、高度な魔導の研究に勤しむ父を助けながら自身も研究に従事するエレクトラに較べれば、前例のほぼ無い魔物の研究という悪路を選んだルドヴィカの選択は凡そまともではないのだろう。
 この国ではルドヴィカが思う以上に魔物という存在は恐れられ、忌避されているのだ。


「るー姉さま、魔物がお好きなの?」


 アールノート家の四女であり姉妹の末妹であるミーシャが、無邪気な笑顔を浮かべながらルドヴィカにそう問いかけてきた。
 ミーシャはまだ10歳と幼く、ルドヴィカを含めた姉たちによく懐いている純粋無垢な少女だが、人嫌いのルドヴィカからしてみれば一番どう接すればいいのかわからない存在だ。
 ルドヴィカは実の妹を相手にしているとは思えないような冷たい態度で、「まあ…」とだけぞんざいに答えた。


「ふぅん、そうなのね…。面白い魔物がいたらミーシャにも教えてちょうだいね」


 恐らくそんな日は一生来ないだろうと思いながらも、ルドヴィカはやはりぞんざいに「うん」とだけ答えたのだった。



 * * *



 父の後ろ盾により多額の研究費と、各地を旅して回るのに十分な物資を得たルドヴィカはさっそく、魔性の森の次に王都から近い魔物の棲息地、スライム沼へとやってきた。

 スライム沼とはその名の通り、スライムが棲みつく沼地である。
 王都から東へ馬車を三時間ほど走らせた場所にあるこの沼は、もともとは付近に住む村人たちが生活水を得るための沼であったが、ある時を境にそこにスライムが棲みつくようになった。
 スライムはその液状の身体を活かして沼の中に潜み、近づいた人間を沼の中へ引きずり込むと、全身から分泌する消化液でその人間の身体を溶かしてしまうという。
 引きずり込まれた人間は最期は骨まで溶かされてしまい、スライムは溶かした人間の体液を喰らって生きている、というのが現時点で判明しているスライムの生態だ。


「うふふふ、夢にまで見たスライム姦…! とりあえず骨まで溶かされるのは困るから、全身に防護魔法をかけておかないと」


 案の定スライムに犯される気マンマンのルドヴィカは、まず全身に高度な防護魔法を施した。
 これでスライムの消化液にさらされても身体が溶けることはなくなり、皮膚の上はおろか膣内などの部位に至るまで思う存分スライムが這い回れるというわけだ。
 前回ローパーのいる森に行った時には代えの服を持っていなかったので、最初に全ての服を脱ぎ捨ててから犯されに行ったが、今回はきちんと代えの服を用意してきていたため着の身着のままでスライムのもとへ向かった。
 着ている服を消化液で溶かされて丸裸にされるというお約束の展開も、触手及びスライム姦の醍醐味であるというのがルドヴィカの主張である。


「確か、スライムは沼の中に潜んでるんだっけ。…よし、泳ぐか!」


 天才だの秀才だの言われてきた割りには後先考えずに突っ走る傾向があるルドヴィカは、濡れると困る荷物だけ沼辺に降ろすと、適当な岩場の上から迷わず沼の中へと飛び込んでいった。
 ざぶん、と水しぶきをあげながらルドヴィカが沼の中へ沈んでいくと、さっそく何かぬめぬめしたものに足を掴まれてしまい、そのままより深くへと引きずり込まれてしまう。
 ルドヴィカは慌てて水を飲まないように息を止めたが、内心では「きゃー♡♡♡ きたきたきた♡♡♡」などと緊張感の欠片もないことを考えていた。

 案の定、ルドヴィカを沼の中に引きずり込んだのは、この沼に棲みついているスライムのようだった。
 スライムはあっという間にルドヴィカの全身を覆い、手足のそれぞれにスライムが巻き付いて、脚を大きく開かされる。
 強引に股を開かされる感覚に、ルドヴィカは子宮がきゅん♡と疼いた。


(…って、このままだと呼吸できないじゃん! まずいまずい、一回陸に上がらせてーっ!)


 どこまでも計画性のないルドヴィカが空気を求めてジタバタと暴れ出すと、スライムは得物を逃がすまいとルドヴィカを拘束する力を強めた。
 仕方が無いのでルドヴィカは記憶の中の魔導の教科書を引っ張り出し、簡単な転移魔法を用いて自分とスライムを水中から転移させる。
 無詠唱の魔法ではそう遠くに転移することはできず、すぐそばの岩場の上に移動しただけであったが、陸上であることには違いない。
 ようやく呼吸できるとルドヴィカが口を開いた次の瞬間、触手状のスライムが口の中に侵入してくる。


「んむぅ!?♡♡♡」


 スライムはルドヴィカの唾液を全て拭い取るように口内で縦横無尽に暴れ、より奥へ奥へと侵入してくる。
 とうとう喉奥まで侵入を許してしまい、ルドヴィカは息苦しさに涙目になるものの、スライムに口内を犯されているという被虐心からか秘部からはとろり♡と愛液が零れ落ちてきた。
 するとスライムはルドヴィカの愛液の匂いを嗅ぎつけたかのように、強引に開かせている股座の中心に触手を伸ばす。
 そしてその消化液でルドヴィカの下肢を包む冒険用のズボンを溶かしてしまうと、沼の水と愛液でずぶ濡れの下着まで完全に溶かしつくした。


「ぁむっ、ふぅぅ♡♡♡(おまんこがスース―するっ♡♡♡ パンツ全部溶かされちゃったぁ♡♡♡)」


 スライムに口を塞がれているため、ルドヴィカは「やめて」とも「もっとして」とも言えないままスライムに下肢をさらす。
 まさに前世の自分が好んで描いていたようなシチュエーションが現実に起きているという事実に興奮するあまり、刺激を元めて腰がへこへこと動いてしまい、秘部からは次から次へと愛液が滲み出てくる。
 するとスライムがその粘液まみれの触手を、ルドヴィカの肉壺の中へとねじ込んだ。


じゅぶぶぶぶっ♡♡♡♡♡

「んんぅぅぅぅぅーーーーーっ♡♡♡♡♡」


 急激な内部への刺激に、ルドヴィカは背を大きくのけぞらせながら感じ入ってしまう。
 スライムはまるでルドヴィカの愛液を絡めとるようにうねうねと蠢きながら、ルドヴィカの奥深くを目指して侵入していった。


 じゅぼっ♡じゅぼっ♡じゅぼっ♡じゅぼっ♡じゅぼっ♡じゅぼっ♡じゅぼっ♡

「んふぅぅぅっっっ♡♡♡ むぎゅぅっ♡♡♡ ん゛んぅぅぅーーーーーっ♡♡♡(スライムちんぽっ♡♡♡ 柔らかいのに弾力があってっ♡♡♡ おまんこの中とろとろになっちゃうっ♡♡♡)」


 上の口と舌の口をスライムに同時に犯され、酸素不足で頭の中がぼーっとしてくると同時に目の前がチカチカと白んでいく。
 必死に鼻の穴を膨らませて酸素を体内に取り込もうとするルドヴィカの姿は憐れとしか言いようがなく、そんな状況にも関わらず更なる快楽を欲して腰をへこへこと振って愛液を撒き散らすその姿はいっそ滑稽であった。


 じゅるるるるるるるるる♡♡♡♡♡

「おごぉっっっ♡♡♡ お゛ぉぉぅ~~~っ♡♡♡(おまんこの中のスライムがっ♡♡♡ わたしのえっちなお汁を吸ってるっ♡♡♡ そんなことされたらまたマン汁噴き散らかしちゃうぅぅぅっ♡♡♡)」

 じゅるるるるっ♡♡♡ じゅるっ♡♡♡ じゅるっ♡♡♡


 得物の身体を溶かして体液を啜るという生態よろしく、スライムはルドヴィカの愛液や唾液といった体液を啜っていく。
 秘肉をかき分けるように蠢くスライムに愛液を啜られるたび、その快感がルドヴィカに更なる愛液を分泌させ、それをまたスライムが啜っていく。
 完全に快楽のループに嵌ってしまったルドヴィカは、徐々に動きを激しくいていくスライムにされるがまま、絶頂感だけを募らせていった。


「お゛ほぉ~~~っ♡♡♡(やばいっ♡♡♡ もうイク♡♡♡ スライムのどろどろ触手でイカされるっ♡♡♡)」

 ぢゅるるるるるるるるるるるるるるっ♡♡♡♡♡

「ん゛お゛ぉぉぉぉぉぉぉーーーーーっ♡♡♡♡♡(イグぅぅぅぅぅぅぅーーーーーっ♡♡♡♡♡)」


 特に敏感なGスポットの部分を吸われて、ルドヴィカはこれまた大量の愛液を噴き散らかしながら絶頂した。
 ガクンと力が抜けてその場に倒れ伏したルドヴィカのことなどお構いなしに、スライムは更に分泌された愛液を啜りにかかる。
 絶頂しても尚続く快楽にルドヴィカが「お゛っ♡ お゛ほぉっ♡」と小刻みにアヘっていると、ルドヴィカの口内を犯していたスライムがずるずると抜け出ていった。
 ようやく自由になった気道に一気に空気が入りこみ、ルドヴィカが「お゛げぇっ♡ げほぉっ♡」と咳き込んでいると、ルドヴィカの膣内にいたスライムまでもが体外へと抜け出てしまう。
 ちゅぽんっ♡と音を立てながらスライムが完全に抜け、その刺激にすらルドヴィカが「あひんっ♡」と反応していると、先程までルドヴィカを犯していたスライムが急に喋りだした。


【ぷはぁっ、助かった~~~っ! 危うく死ぬところだったでし、アリガトウでし!】


 直後、ルドヴィカの頭が急速に冷え切っていった。
 先日の魔性の森での一件にもあるように、自分を犯す異形が喋るというのはルドヴィカにとって最大級の地雷である。
 先ほどまで言葉など喋る様子もなかったスライムが、何故か急に幼女のような甲高い声を発し始めたことに、当然のことながらルドヴィカは激怒した。
 しかしそんなことを知る由もないスライムは、身体のどこから発しているかもわからない声で、能天気にルドヴィカに礼を言い始める。


【ここ最近ろくに魔力を摂ってなかったから、魔力切れで死にかけてたところだったんでし! この辺はめったに人も寄り付かないし、アナタがいなかったらどうなってたかわからないでし。本当に感謝でし…】
「…喋ったな」
【そりゃ喋るでしよ、こんなにたくさん魔力を分けてもらったんでしから…】
「しゃ~べ~った~なぁ~~~~~!!」


 ルドヴィカは怒りに任せて、扱える限り最大火力の魔法をこのスライムにお見舞いしようと腕を振り上げる。
 それまで呑気にぷるぷる蠢いていたスライムは、急激に自分の身の危険を察し、それまで透明だった液状の身体を真っ青にして震え始めた。


【ぴえええええええっ、なんで怒ってるでしかぁぁぁぁぁぁぁっ!? スレミーはただお礼を言っただけでしぃぃぃぃぃっ!!】
「お礼なんて言うぐらいだったら穴という穴を犯せやぁぁぁぁぁっ!! キサマは今ここでぶち殺ぉぉぉぉぉす!!」
【ぴぎゃーーーーーーーっ!! おおおおおおねがいだから殺さないでくださいでしーーーーーっ!! スレミーみたいなクソザコスライム殺したところで箔なんか付かないでしーーーーーっ!!】


 自身をスレミーと呼ぶスライムの命乞いにルドヴィカは全く耳を貸すことなく、特大級の火炎魔法を喰らわせた。
 そのあまりの威力に、沼から最も近い村に住む人々は「スライム沼に隕石が落ちた」と勘違いしたほどだったという。



 * * *



【いきなり何するんでしか、酷すぎるでし!! スレミーは火に強いタイプのスライムだったからギリ死ななかったでしけど、あれが他属性の魔法だったら100%死んでたでし!】


 数時間後、運よく一命を取り留めたスライムのスレミーは、溶けた服から代えの服へと着替えたルドヴィカ相手に必死に抗議していた。
 ひとまず怒りが落ち着いたルドヴィカは、一応魔物の研究をするという名目で旅に出た以上はと、スレミーを殺すのではなく研究材料も兼ねて自身の使い魔にすることにした。
 というのもこのスレミー、使い魔とするには何かと便利で使い勝手がいい魔物だったのである。


「えーっと、それじゃあスライムが使える主な魔法は、回復魔法全般に潜伏魔法、それから精神に作用するチャーム系の魔法だと」
【そうでし。でも殆どのスライムは簡単な回復魔法ぐらいしか使えないでしよ。スレミーはこう見えても上位のスライムだから全部使えるでしけどね!】


 えっへん、とでも言いたげな様子のスレミーに、ルドヴィカは「あっそう」とぞんざいな返事を返した。
 目や口といった表情を伝える部位が一切無いにも関わらず、妙に表情豊かというか感情のふり幅がわかりやすい魔物である。
 これがゴブリンやオークのような人に近い形の魔物であったならば、ルドヴィカの人嫌いも発動していただろうが、スライムというただのゼリー状の生き物に対しては“そういうゆるキャラ“だと思えたので、比較的接しやすかった。

 何はともあれ、回復魔法全般が使えるというのは都合がいい。
 もしもルドヴィカが今後も魔物相手に異種姦プレイを楽しむにあたって、前世のように無茶をし過ぎて危うく死にかけるようなことがあっても、スレミーに回復を任せることができる。


(それに何だかんだ、あのスライムちんぽはめちゃくちゃ気持ちよかったし…。一応わたしの命令は聞くみたいだから、この先ムラムラした時にバイブ感覚でオナニーに使おう。もちろん喋るのは禁止させて!)
【なんか物凄く嫌な予感がするんでしけど】
「気のせい気のせい。っていうか、そもそもなんであんたはわたしを襲ったの? まあめちゃくちゃ気持ちよかったけど」
【気持ちいい? ただ魔力を貰っただけでしよ?】


 どうやらこの反応を見るに、スレミーがルドヴィカを犯した理由は、少なくとも性的な理由ではないようだ。
 異種姦もので異形側が性的欲求マンマンの描写が地雷であるルドヴィカからすると、この事実は好ましいものだった。


【スレミーたち魔物は、人間が体内に溜め込んでる魔力を食べて生きてるでし。いつもは通りがかった人間とかを食べてるんでしけど、最近の人間はなかなか沼に寄りついてこなくて餓死寸前だったんでし。そこにご主人様が通りかかって、物凄く純度の高い魔力が含まれた体液を分泌してくれたから、ありがたく頂いたんでし!】
「つまりわたしの唾液とか、あとその、アソコから分泌される体液とかに魔力が含まれていて、あんたはそれを食べたに過ぎないと」
【そうでし! 純度の高い魔力を摂取すると、魔物はより強くなれるでし。だから魔物は魔力の強い人間を率先して食べたがるでしね。でもスレミーは強くないから、自分より弱い人間しか食べないでし】


 つまるところスレミーがルドヴィカを犯してその体液を啜っていたのは、単なる食事の意味合いでしかなかったようだ。
 更には魔物の生態として、人間の魔力を喰らうことで魔物はより強くなり、故に人間を襲うのだということが明らかになった。
 このことを研究成果として発表すれば、少なくとも「魔物の研究をする」という名目は果たしたことになり、アールノート家第一の父も満足するだろう。


「…ん? ちょっと待って、魔力を摂取すると魔物はより強くなるってことは…。わたしの体液を摂取したあんたも、その前より強くなったってこと?」
【そうでしよ! ご主人様から魔力を分けてもらったおかげで、こうやって心伝魔法で喋れるようになったし!】
「…ってことは、まさか…。あのローパーがいきなり喋り出した原因って、わたしのマン汁を摂取したからってこと!?」


 その事実を理解し、ルドヴィカは愕然とした。
 スレミーの言うことが確かなのであれば、自分の体液を摂取した魔物は軒並み、言葉を喋ったり意思疎通が可能になるほどに能力が上がってしまうということではないか。
 つまりそれは、ルドヴィカが異種姦を楽しめば楽しむほど、その魔物は強くなる上に喋り始めるということだ。


「最悪だぁーーーっ!! ヤればヤるほど解釈違いの展開が待ってるなんてぇーーーっ!! わたしはひとり静かにイキ狂いたいだけなのにぃーーーっ!!」
【カイシャクチガイ??? イキクルイ???】


 スレミーはルドヴィカの邪極まりない言葉の意味を理解できないながらも、見てくれだけは見目麗しいこの少女が人間の中でも特段に変な部類だということだけは理解できたのだった。
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