かるま・もんすたー ~前世がエロ漫画家の天才少女魔導士ルドヴィカは異種姦への拘りが強すぎる。~

Flan Stein

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第七話 ドラゴンちんぽをぶちこまれたい 前編

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「ハァーッ…♡ ハァーッ…♡ あふぅっ、まだちくびがじんじんしてるぅ…♡」
【ご主人様、さっきからずっと魔力がダダ漏れでし。もったいないからスレミーがいただくでしね!】
「んひゃうぅぅんっ♡♡♡ スレミー♡♡♡ いまはだめだからっ♡♡♡」


 魔人樹の怒涛の乳首責めの余韻が抜けきれない身体を何とか引きずり、ルドヴィカはスピンドルの森を出た。
 途中、スレミーが秘部から滝のように垂れ流れている蜜目当てにルドヴィカの潤んだ内部へ侵入してきたのを諫めたりしてるうち、森に着いた頃は明るかった空は既に蒼暗くなっていた。


「あはぁ、最高に気持ちよかった…♡ でもなんで魔人樹は、急に乳首責めしてきたのかしら。今までおまんこ目当ての連中ばっかりだったのに」


 身体の熱も落ち着き、ようやく常の平静さを取り戻したルドヴィカがふと思案に耽る。
 1時間以上にわたる乳首のみへの集中攻撃を受けたことで、結果的にルドヴィカは下肢を弄られた時と同等かそれ以上の愛液を分泌することとなったので、魔人樹の動きは“人間の体液に含まれる魔力を摂取する”という魔物の行動パターンには則ってはいるのだろう。
 しかしあの巧妙な駆け引きといい、抜群の力加減といい、どう考えても魔人樹はルドヴィカの身体を舐り倒して苛め抜くことを楽しんでるとしか思えなかった。
 女を犯したいという俗っぽい肉欲を人ならざる魔物が抱いているというのはルドヴィカにとって些か解釈違いであったものの、魔人樹のようにその願望を言葉にすることなく物言わぬ異形のままであってくれたのならば最悪その部分は目を瞑ってやれるので、結果としてはよかったのだが。


「そういえば、あの魔人樹はわたしの魔力を摂取しても喋らなかったわね。魔人樹はゴブリンとかと違って、魔法が使えそうなイメージだけれど…」
【それはでしね、あの魔人樹にもともとかかってた魔法の方に魔力がもっていかれたっていうのが原因でし! 現にご主人様の魔力を摂った後は、魔人樹がぐんぐん成長してたでしよ!】
「え、そうなの? イクのに夢中で木が成長してたなんて気づかなかったわ」


 どうやらルドヴィカがぼたぼたと垂れ流していた愛液に含まれた魔力は、全ての樹木に施されている“木の成長を促進するための活性魔法”の効力を上げるために使われたようだ。
 この魔法を開発したのはルドヴィカの曾祖父であることを考えると、あの魔人樹はアールノート家の者によって育まれ、同じ家の者によって命を絶たれたということになる。
 因果とはつくづく奇妙なものだ、とルドヴィカはすっかり冷静になった頭でそのようなことを考えた。
 ひとまずこれで魔人樹がローパーやスレミーのように喋り出さなかった理由は明らかになったが、結局のところ魔人樹がルドヴィカの乳首をこれでもかと苛め倒した理由は謎のままだ。


「…魔物ってよくよく考えてみると、性欲があるやつとそうでないやつがいるわよね。最初にヤったローパーはわたしのこと犯す気マンマンだったし、あのオークとかはクロエ様に異種姦レイプぶちかましてたけど…」
【セイヨク? イシュカンレイプ?】
「スレミーなんかはこの調子だし、その辺は魔物によって差があるってことなのかしら。知能の問題なのか、もしくは生殖方法の問題なのか…。案外ちゃんと研究した方がいいかもしれないわね」


 もしも魔物の性欲の有無を分類できたのであれば、ルドヴィカが理想の異種姦を追求するにあたって大いに役立つかもしれない。
 あくまで異種姦を楽しむ旅に出るための名目でしかなかった魔物の研究ではあるが、その先により興奮できる異種姦プレイが待っているのだとしたら、躊躇なくその道を極めるのがルドヴィカという変態の底力であった。


【それよりご主人様、これからどうするでし?】
「ギルドに戻って討伐を報告して報酬を貰う、っていうのが普通なんでしょうけど…。今日はさすがに疲れたし、他人と話さなきゃならないのは嫌だなあ…。いったんその辺で野宿でもしましょうか」
【スレミーは野宿でも全然平気でしけど、ご主人様は大丈夫なんでしか? 人間は“アッタカイオフトン”で寝るのが好きって聞きましたでしよ?】
「そりゃあ布団で寝れるならそれに越したことはないけど、宿屋を借りるために人と会話するのですら嫌なのよ。…お父様に手紙で頼んで、どこか人の少ないところに活動拠点を作ってもらってもいいかもしれないわね」


 いくらルドヴィカが変態といえど、1時間以上の乳首責めはさすがに17歳の少女の細い身体には堪える。
 ギルドへの討伐報告を明日に持ち越し、一旦野宿して英気を養うことにしたルドヴィカであった。



 * * *



 翌日、未だにむずむずした感覚の残る乳首を抑えながら町の集会所へやってきたルドヴィカであったが、集会所内は何故か極度の混乱状態にあった。


「もう駄目だ、終わりだ…! 古代竜を相手にできる冒険者なんて、そうそういるはずが…!」
「やっぱり軍に討伐隊の派遣を要請するべきですよ! このままじゃ鉱山の周辺一帯が焼き尽くされちゃますよ!?」
「そもそもそいつは本当に古代竜なのか!? バジリスクと誤認するような大きさの古代竜なんて聞いたことないぞ!」


 ギルドの運営、ギルドに所属するフリーの冒険者、物見遊山で訪れた民間人たちが、何故か顔を真っ青にしてあれこれと騒ぎながら、あちらこちらを右往左往している。
 ルドヴィカはいったい何事かと不思議に思ったが、誰かしらに「何かあったんですか」と気軽に問いただすことができるほど気さくな人間ではないので、さっぱり状況を掴めずにいた。


「おお! そこにいるのは、ルドヴィカ・アールノートではないか!」


 すると突然、誰かにバシンッ!と強く背中を叩かれ、ルドヴィカはその場に前のめりに倒れそうになった。
 振り返るとそこには、金糸の長髪に深翠の瞳、深紅の鎧と大剣を装備した気品高い少女の笑顔があり、ルドヴィカは思わず「げっ」と呻く。


「ク、クロエ様…」
「久方ぶりだな、また会えて嬉しいぞ! オークに不覚を取ったところを助けてもらったというのに、お前にはろくに礼もできなかったからな!」
「い、いや、お礼とかそんな別に…」


 不覚を取ったどころではなく、代わる代わる犯されてオークのザーメンタンクみたいにされた挙句、エロ同人級の快楽堕ちをかましてましたが、などとは言えるはずもなくルドヴィカは適当な相槌を打った。
 かつて魔物に犯されている場面をお互い目撃しあった仲であるローゼリア王家の末姫クロエとまさかの再会を遂げ、ルドヴィカの端正な顔が急速に引き攣っていく。
 ギルド竜の丘にはクロエも所属しているので集会所にいても何ら不思議ではないのだが、まさかこんなに早く再び相まみえることになるとは思わなかったのだ。


「この集会所にいるということは、お前もギルドに加わったのだな? さしずめモーディフォード鉱山に出没したという古代竜の噂を聞きつけた、というところか!」
「古代竜…? あれ、確か依頼にはバジリスクって…」
「ああ、わたしもそう思っていたのだが…。どうやら幼体で身体が小さかったために、バジリスクと誤認されたらしくてな。討伐に行って生還した複数の冒険者からの証言で、ようやくバジリスクではなく古代竜であることが判明したらしいのだ」


 クロエが真剣な表情で語った話の内容に、ルドヴィカは表情に出さないながらもかなり驚く。

 古代竜とはその名の通り、遥か古代の時代に生息したとされるドラゴンの魔物だ。
 その鋭い爪で岩山をも真っ二つにしたとも、一夜にして王都を焼き尽くしたとも言い伝えられている。
 その強大すぎる力ゆえに、魔物というよりは神の一種であるとして信仰の対象とする地域も存在したほど、古代竜という存在は人々から畏れられていた。
 しかし古代竜は約千年前にその全てが死に絶えたとされており、そんな魔物の幼体が見つかったというのは俄かには信じがたいことだった。


「安心しろ、ルドヴィカ! 古代竜といえど所詮は魔物、この薔薇の姫騎士クロエに敵う相手ではない! 民の安寧のため、この命に代えても討伐を果たしてみせようぞ!」
「はあ…(めちゃくちゃ敗北フラグ立ってる…。エロ同人だったら敗北レイプからの2秒で即堕ちパターンのやつ…)」


 意気揚々とギルドの受付へと向かったクロエの背を見送りながら、ルドヴィカは姿を消しているスレミーに心伝魔法で話しかけた。


「どう思う、スレミー? 古代竜の幼体が現れたなんて、俄かには信じられないけど…」
【さすがのスレミーも本物の古代竜とは会ったことがないからわからないでし。でも本当だったら幼体のうちに何とかしないと、手を付けられなくなるでしよ…! ぴえええ…】
「そうよね…。さすがに成体のドラゴンちんぽが挿入るかどうかわからないし…。幼体のうちに竜姦セックスを体験した方がいいわよね」
【リュウカンセックス???】
「おっぱいは昨日魔人樹に満足させてもらったけど、今度はおまんこがお預け状態だったからね…。とにかくデカくてぶっといちんぽで、おまんこギチギチにしてもらわないと…うふふふふ…♡」
【オマンコギチギチ???】


 主人の口から出てきた聞き覚えがあるはずのない単語に、スレミーが無い首を傾げる。
 前日に魔人樹から腰が立たなくなるほどイカされまくったばかりだというのに、正体不明の古代竜にも犯されるつもりしかないあたり、ルドヴィカの性欲は底なしである。


「そうと決まればさっそく討伐依頼を受けに…! …受付に行かないといけないのよね…はぁ…」
【魔物のスレミーより人間のご主人様の方が人間嫌いってどういうことなんでし…】
「ねえスレミー、あんた人間に化けたりしない? そしたら面倒な受付とか他人とのやり取りとか全部あんたに任せられるんだけど」
【無茶言わないでくださいでし! スレミーはしがないスライムでしよ!】


 こうしてルドヴィカは未知なる魔物、古代竜との竜姦セックスを成し遂げるため、魔物討伐よりずっと荷が重いギルドの受付嬢との問答に挑みに向かったのである。



 * * *



 一方その頃、モーディフォード鉱山に潜む古代竜モードは、自身が1人の変態から性的な意味で狙われてるなどとは欠片も思ってはいなかった。


【ぬぅ…やはり幼体の身では上手く魔力を生成できぬな。あと数年は力を蓄えることに専念せざるを得んか】


 モードはうんざりしたようにそう呟くと、その鋭い爪をしまいこんでから身を丸くした。
 鉱山の中は闇のように暗く静かで、先日のように命知らずの冒険者たちが自身の討伐にやってくる様子もない。
 些か退屈ではあったが、これから数千年という時を生きることになる生まれたてのモードにとっては、力を蓄えるための数年などは大した時間でもなかった。
 それにモードには、数千年という永すぎる時間を差し出してでも、どうしても叶えたい願いがあったのだ。


【ああ、リントヴルム…。我が友、我が主、我が半身…。お前の魂はいったいどこに在るのだろう…】


 鉱山の暗闇の遥か彼方を見つめながら、モードがぽつりと呟いた。
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