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第一章 始まり
第十話 護る
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私は鳥籠の中にいた… 申し開きの場も与えられることもなく直ちに城の一室に嫌疑者として軟禁された。 すぐにお父様が抗議をしてくれたのだけれど状況は改善せず日に悪くなる一方…
部屋の外からは兵の声が嫌なほど聞こえてくる。 どうやら私は数日の間に地下牢へと移されるらしい、嫌疑者としてではなく、皇太子殿下殺害の大罪人として…。
地下牢へ移されたら何をされてしまうのだろう…。 そんな事考えたくもないが頭からこびりついて消えてくれない。
気にしなくても外にいる兵士の言葉はしっかりと鮮明に聞こえる、言葉では言い表せられないほどの下劣な事を嬉々として話す兵に吐き気がこみあげてくる。
「聞こえてるわよ…」
私は言葉にもならない独り言を呟く。 誇りある帝国兵士がそんな言葉を喋っているのが私には酷くショックだった。
ベッドに横向きになると色々な感情が私の中を浮かんでは消えていった。 もう一度話をする? 何も聞いて貰えなかったのに? いっそ逃げ出す? どうやって? 仮に逃げおおせたとしてお父様の立場はどうなる? 逃げるということはハルトマン家に消えない傷を、お父様の顔に泥を塗ってしまう行為だ そんな真似を私はしたくなかった。
でも何もしなければこのまま…恐らくは死罪となってしまうだろう。 その事を考えると体が硬直し顔は青ざめてしまう 怖い、怖い怖い怖い。 情けないが先の想像をしてしまうとどうしようもなく恐ろしいのだ。
「…今の私の姿、ナナキに見られたら笑われちゃうわね」
ナナキは…今何をしているんだろう? 何事もなく無事にいるだろうか? 恐らく私の事は知っていることだろう。
もしかしたら彼は…ひどく軽蔑してるかもしれない、皇太子殿下を殺した大罪人として。
私は多分、耐えられない。
もう一度…会いたい。 そんな思いが私の心を支配する。 彼の顔を見たい、声を聴きたい。
ふと外が騒がしい事に気づいた、なにかが割れる音と足音。 足音が遠ざかったと思ったら暫くしてまた足音が近づいてドアの前で…止まった。 そして次はドアの鍵が開く音が聞こえてきた。
…地下牢へ移されてしまうのだろうか? もしかしたら早まってしまったのかもしれない。
もう……
「アンナ様!」
幻聴だろうか、聞きたかった声が聞こえた。 とうとう私の精神もおかしくなってしまったのだろう。 私は覚悟を決めてゆっくりと目を開ける。
私の眼前に広がったのは幻聴なんかではなかった。 そこにはここに居て欲しくなかった…でも一番会いたかった彼が立っていた。
「ナ…ナキ…?」
私は声にならない声を漏らす。 騎士がお姫様を助けにくるようで…まるで御伽話の話なようで…。
「助けに参りました、さあ逃げましょう」
ナナキは私に手を差し伸べて言う。 私はすぐには手を取れないでいた。
「…なんでここにいるの!? 私の事は良いから構わず早く逃げなさい」
違う、これは嘘だ。 本当は一緒に逃げ出したい でもそんな事はお構いなしにナナキは私の腕を強引に掴んできた。
「やっと掴んだ…もう絶対に離しません」
そう言うと彼は私の腕を引っ張り部屋を出る、部屋を出て左側にはダリスが深々と頭を下げていた。
「ご無事でなによりです、お嬢様」
「ダリス!? なぜ貴方がここに?」
私の頭は予想できない展開の連続に混乱していた、それを察したかのようにダリスが話しはじめた。
「旦那様の命によりお嬢様の救出に馳せ参じました、お嬢様はこれからナナキ様と共に帝国を脱出して頂きます。」
「お父様が…そんな事を…」
お父様は…私を逃亡させる事の重大性、責任を負ってでも私の救出に動いてくれたのだ いや、お父様は元来そのような方だ。 そして…
「目印だと抜け道はこっちにあるみたいです、早く行きましょう」
ナナキ……彼も危険を顧みず私を助けにきてくれた、まるで騎士のように。
その抜け道?へと続く道の中で彼に問いかける。
「私、大罪人なのよ? こんな事したら貴方は…」
今の私と一緒に逃げ出すということは彼も罪人となってしまう、だけど彼は答えてくれた。
「アンナ様と一緒にいれるなら罪でもなんでも背負いますよ、それにアンナ様は……殺しなんてできませんよ」
たった一つの何気ない答え……その言葉に私の心は軽くなる気がした。 誰にも信じて貰えなかった 誰もが私を大罪人だと…
彼は信じてくれた、私の事を…その事実だけで私はどんなに救われたことか。
ふとナナキの足が止まった、それに合わせるように私とダリスも足を止める。 ナナキが壁を調べると通路が現れた、どうやら下へと続く階段のようだった。
「これが…秘密の抜け道ですか」
ダリスが口を開く、ナナキは意を決したかのように階段へと下りようとする。
「行きましょう」
ナナキが足を階段へ踏み入れた瞬間、ナナキの足が止まる。 急に立ち止まったナナキに不安な気持ちになる。
「ナナキ…どうしたの?」
「ナナキ様…」
私とダリスが同時に声を上げる、ナナキは階段を下りるのを躊躇っているように私には見えた。
ナナキが口を開く。
「……別の道を、探しましょう 上手くは説明できないんですが…なにか嫌な予感がするんです」
そう言い引き返そうとするナナキにダリスが口を開く。
「嫌な予感…ですか しかし不確定な予感でお嬢様を危険に晒すことには…」
ダリスの言葉はもっともだ、私にはわからないがこの抜け道は事前に話していた脱出経路だろう それを直前に回避しようというのだ。 嫌な予感という言葉だけで覆すには理由が足りない。 だけど…
「私は…ナナキを信じます」
「お嬢様!? ですが…」
「ナナキは危険を顧みず私を助けにきてくれたわ その事だけで私は…十分な理由になると思うから…」
我ながらなんとも酷い理由だが……そう思ってしまったのだから仕方ない そう言う私に観念したのかダリスも納得してくれた。
「では別の脱出ルートを模索しましょう…ナナキ様」
ふとダリスがナナキに話しかける。
「抜け道を使わないということはそれだけお嬢様を危険に回すことになるでしょう、お嬢様を…護っていただきますようお願い致します」
「ダリスさん…安心して下さい アンナ様は死んでも護り通します」
私達は先の見えない通路を走りはじめる…私は護り通すという言葉に嬉しさが出てくると共に…死んでもという言葉に不安を覚えていた。
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部屋の外からは兵の声が嫌なほど聞こえてくる。 どうやら私は数日の間に地下牢へと移されるらしい、嫌疑者としてではなく、皇太子殿下殺害の大罪人として…。
地下牢へ移されたら何をされてしまうのだろう…。 そんな事考えたくもないが頭からこびりついて消えてくれない。
気にしなくても外にいる兵士の言葉はしっかりと鮮明に聞こえる、言葉では言い表せられないほどの下劣な事を嬉々として話す兵に吐き気がこみあげてくる。
「聞こえてるわよ…」
私は言葉にもならない独り言を呟く。 誇りある帝国兵士がそんな言葉を喋っているのが私には酷くショックだった。
ベッドに横向きになると色々な感情が私の中を浮かんでは消えていった。 もう一度話をする? 何も聞いて貰えなかったのに? いっそ逃げ出す? どうやって? 仮に逃げおおせたとしてお父様の立場はどうなる? 逃げるということはハルトマン家に消えない傷を、お父様の顔に泥を塗ってしまう行為だ そんな真似を私はしたくなかった。
でも何もしなければこのまま…恐らくは死罪となってしまうだろう。 その事を考えると体が硬直し顔は青ざめてしまう 怖い、怖い怖い怖い。 情けないが先の想像をしてしまうとどうしようもなく恐ろしいのだ。
「…今の私の姿、ナナキに見られたら笑われちゃうわね」
ナナキは…今何をしているんだろう? 何事もなく無事にいるだろうか? 恐らく私の事は知っていることだろう。
もしかしたら彼は…ひどく軽蔑してるかもしれない、皇太子殿下を殺した大罪人として。
私は多分、耐えられない。
もう一度…会いたい。 そんな思いが私の心を支配する。 彼の顔を見たい、声を聴きたい。
ふと外が騒がしい事に気づいた、なにかが割れる音と足音。 足音が遠ざかったと思ったら暫くしてまた足音が近づいてドアの前で…止まった。 そして次はドアの鍵が開く音が聞こえてきた。
…地下牢へ移されてしまうのだろうか? もしかしたら早まってしまったのかもしれない。
もう……
「アンナ様!」
幻聴だろうか、聞きたかった声が聞こえた。 とうとう私の精神もおかしくなってしまったのだろう。 私は覚悟を決めてゆっくりと目を開ける。
私の眼前に広がったのは幻聴なんかではなかった。 そこにはここに居て欲しくなかった…でも一番会いたかった彼が立っていた。
「ナ…ナキ…?」
私は声にならない声を漏らす。 騎士がお姫様を助けにくるようで…まるで御伽話の話なようで…。
「助けに参りました、さあ逃げましょう」
ナナキは私に手を差し伸べて言う。 私はすぐには手を取れないでいた。
「…なんでここにいるの!? 私の事は良いから構わず早く逃げなさい」
違う、これは嘘だ。 本当は一緒に逃げ出したい でもそんな事はお構いなしにナナキは私の腕を強引に掴んできた。
「やっと掴んだ…もう絶対に離しません」
そう言うと彼は私の腕を引っ張り部屋を出る、部屋を出て左側にはダリスが深々と頭を下げていた。
「ご無事でなによりです、お嬢様」
「ダリス!? なぜ貴方がここに?」
私の頭は予想できない展開の連続に混乱していた、それを察したかのようにダリスが話しはじめた。
「旦那様の命によりお嬢様の救出に馳せ参じました、お嬢様はこれからナナキ様と共に帝国を脱出して頂きます。」
「お父様が…そんな事を…」
お父様は…私を逃亡させる事の重大性、責任を負ってでも私の救出に動いてくれたのだ いや、お父様は元来そのような方だ。 そして…
「目印だと抜け道はこっちにあるみたいです、早く行きましょう」
ナナキ……彼も危険を顧みず私を助けにきてくれた、まるで騎士のように。
その抜け道?へと続く道の中で彼に問いかける。
「私、大罪人なのよ? こんな事したら貴方は…」
今の私と一緒に逃げ出すということは彼も罪人となってしまう、だけど彼は答えてくれた。
「アンナ様と一緒にいれるなら罪でもなんでも背負いますよ、それにアンナ様は……殺しなんてできませんよ」
たった一つの何気ない答え……その言葉に私の心は軽くなる気がした。 誰にも信じて貰えなかった 誰もが私を大罪人だと…
彼は信じてくれた、私の事を…その事実だけで私はどんなに救われたことか。
ふとナナキの足が止まった、それに合わせるように私とダリスも足を止める。 ナナキが壁を調べると通路が現れた、どうやら下へと続く階段のようだった。
「これが…秘密の抜け道ですか」
ダリスが口を開く、ナナキは意を決したかのように階段へと下りようとする。
「行きましょう」
ナナキが足を階段へ踏み入れた瞬間、ナナキの足が止まる。 急に立ち止まったナナキに不安な気持ちになる。
「ナナキ…どうしたの?」
「ナナキ様…」
私とダリスが同時に声を上げる、ナナキは階段を下りるのを躊躇っているように私には見えた。
ナナキが口を開く。
「……別の道を、探しましょう 上手くは説明できないんですが…なにか嫌な予感がするんです」
そう言い引き返そうとするナナキにダリスが口を開く。
「嫌な予感…ですか しかし不確定な予感でお嬢様を危険に晒すことには…」
ダリスの言葉はもっともだ、私にはわからないがこの抜け道は事前に話していた脱出経路だろう それを直前に回避しようというのだ。 嫌な予感という言葉だけで覆すには理由が足りない。 だけど…
「私は…ナナキを信じます」
「お嬢様!? ですが…」
「ナナキは危険を顧みず私を助けにきてくれたわ その事だけで私は…十分な理由になると思うから…」
我ながらなんとも酷い理由だが……そう思ってしまったのだから仕方ない そう言う私に観念したのかダリスも納得してくれた。
「では別の脱出ルートを模索しましょう…ナナキ様」
ふとダリスがナナキに話しかける。
「抜け道を使わないということはそれだけお嬢様を危険に回すことになるでしょう、お嬢様を…護っていただきますようお願い致します」
「ダリスさん…安心して下さい アンナ様は死んでも護り通します」
私達は先の見えない通路を走りはじめる…私は護り通すという言葉に嬉しさが出てくると共に…死んでもという言葉に不安を覚えていた。
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