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第一章 始まり
第九話 青年は城に侵入するようです
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帝都•ベアトリス城
「警備交代だ、お疲れさん」
とある一室の前で椅子に座り大きな欠伸をした兵士に向け向かい側からきたもう一人の男が声をかける。 やっと警備交代の時間がきたかと座っていた兵士は腕を伸ばしながら呟く。
「ははっ、ずいぶんと暇だったみたいだな なにも変わりなかったか?」
「見りゃわかるだろ、何一つ問題ないよ 怒声どころか泣き声ひとつ聞こえないのはちと不気味だがね」
兵士はそう口を開くと腰をさすりながら立ち上がり部屋の鍵を男に渡す。 男は鍵を受け取るとそれをくるくると指で回しながら話を聞いていた。
「なにか言うのは飯を運んだ時ぐらいだな、捕まってるってのにありがとうございますだとよ よくもこんな状況で言えるよ
はやくこんな警備とはおさらばしたいもんだね」
「だが顔と身体は上等らしいじゃねぇか…なに、もう少しの辛抱さ あと少しで中の女は地下牢へ移される、ここじゃなにもできねぇが地下ならこっちの好きにできるってもんよ」
そう男は喉を鳴らしながら嫌な笑みを浮かべる、兵士もそれに釣られるように歪な笑顔を向ける。
「しかし…こんな警備でいいのかねぇ、こっちは楽でいいが相手は皇太子殺害犯だろ? もっと厳重でもいいんじゃねぇか?」
「なんでも摂政直々の命令だとよ、まったく上の人間が考えることは下々の俺達には分からねぇな」
そう兵士に向けて軽口を叩く男、そのまま備えてある椅子に座る。 そのまま行こうとする兵士に忘れていたと言わんばかりに声をかける。
「おっと忘れてた…フレアハート団長がお呼びだそうだ、警備してる時の女の状況を説明しろだとさ」
「またかよ…2日前も言われたぜ? 何度同じ事説明させる気だあの女団長サマは?」
「団長も大罪人にご執心らしい、じゃ頼んだぜ」
聞き終えると同時に兵士は男に背を向けて歩いていく、男はそれを見ながら大きな欠伸をするのだった。
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もうすぐ日も沈みかける頃僕はハルトマン公爵家使用人のダリスさんと共に城の前まで来ていた。 アンナ様を救出すると決意してから早二日、城への侵入方法はまさかの正面突破だった。
これは公爵の発案である、わざわざ警備の厳しいところから侵入するよりも正面から堂々と入ったほうが勝算が高いとのことだ。 僕は少しの不安を覚えたが公爵の言うことを信じることにした。
「では…参りましょう」
ダリスさんがそう言うと僕たちは城の門まで歩いて行く、入り口まできたところで案の定門を警備していた兵士に足を止められた。
「貴様達何の用だ?」
そう聞かれるが僕はこの事に関しては何も聞かされていなかった、僕の役目は城の抜け道を使いアンナ様と共に逃げる事 そしてこの正面突破は…ダリスさんの役目である。
「お忙しいところ申し訳ありません、旦那様…ハルトマン公爵の命によりアンナ様にお伝えする事がございまして…ご面会の許可を頂きたく」
ダリスさんが兵士にへりくだって言葉を紡ぐ、公爵の名を聞いた瞬間兵士が慌てて口を開く。
「公爵の…いやしかしもうお時間が…」
そう口ごもりながら言う兵士の手を取ってダリスさんがなにかを手渡した。
「こちらは旦那様のお気持ちでございます、どうか門を開けて頂きたい」
そう言うと兵士は手に持たされた何かを握りしめると少し間を置いて
「…仕方ないですね、今回だけですよ」
そう言って門を開け始めた、別れ際にその兵士にお礼を言うダリスさんと共に僕たちは城の中へと入っていった。
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「そういえばダリスさん、いまさっき渡してたのは何だったんですか?」
僕は歩を進めながらダリスさんに問いかける、ダリスさんは僕に笑顔を向けながら答える。
「ちょっとした賄賂でございます、しかし情けない話でございますね 帝国の兵士も堕ちたものですな」
そう言うダリスさんの目は笑っていなかった、ダリスさんも帝国臣民としてなにか思うところがあるのだろう。
「アンナ様が囚われている部屋はもうすぐでございます、ご準備をお願い致します。」
ダリスさんに言われ僕は内ポケットに手を入れる、手に取ったのは小さなビンに布切れ、ビンを開きその布切れに液体を垂らす。
「今日のために仕入れたモノです、抜群に効きますよ」
「ほう…ではお手並み拝見といきますかな」
そう言うダリスさんの足が止まった、どうやらここから左に曲がったところに目的地はあるようだった。 一人の男が扉の前のある椅子に座っていた。
「旦那様の仰ってた通りでございますな、警備兵は一人…」
「そうですね…なんとかあの警備兵の注意を引きつけたいところですが…」
そう言う僕の言葉にダリスさんは深く頷く、するとダリスさんの手から光が集まる。
「私、少しばかりは魔法の心得がございます、この風魔法であの前にある壺を割りますのでその隙に男の対処をお願い致します」
ダリスさんはそう言うと手の光が消え小さな風が手の平で渦巻いていた、僕は魔法が使えないから羨ましいとも思ったがすぐに思考を戻す。
「エアーシュート」
小さな風がダリスさんの手の平を離れ真っ直ぐと向かい側にある壺へと進んでいく、小さな風が当たった壺は小さく宙に舞うと次の瞬間地面へと突き刺さる。
ガシャアアアアアアン!
「なんだ? 誰かいるのか?」
男は椅子から立ち上がると音がした方向へと歩いていく、少しも警戒していないのか部屋の鍵と思われる物を回している。
男が割れた壺を見る、壺が割れているのを確認すると壺の方向へ腰を下げて割れた破片を集めようとする。
「なんで割れたんだ? バランス悪いってわけじゃ……」
男が言い終わる前に僕は男の鼻に先程用意した布切れを押し当てる、男は一瞬暴れかけたがすぐに意識を失いぐったりした。
「これで当分は意識ないはず…」
僕は男の手から離れた鍵を取ると直ぐに扉の方向へと向かう。 急いで鍵穴に挿入し鍵が開いたことを確認するとドアを勢いよく開けた。
「……アンナ様」
アンナ様はベッドに横たわっていたが僕の姿を見るとすぐに両手で上半身を起こし驚きの表情を見せる。
「…ナ…ナキ?」
まるでそこにいるのが信じられないと言わんばかりに僕の名を呼ぶアンナ様、そんなアンナ様に僕は口を開いた。
「お助けに参りました」
.
「警備交代だ、お疲れさん」
とある一室の前で椅子に座り大きな欠伸をした兵士に向け向かい側からきたもう一人の男が声をかける。 やっと警備交代の時間がきたかと座っていた兵士は腕を伸ばしながら呟く。
「ははっ、ずいぶんと暇だったみたいだな なにも変わりなかったか?」
「見りゃわかるだろ、何一つ問題ないよ 怒声どころか泣き声ひとつ聞こえないのはちと不気味だがね」
兵士はそう口を開くと腰をさすりながら立ち上がり部屋の鍵を男に渡す。 男は鍵を受け取るとそれをくるくると指で回しながら話を聞いていた。
「なにか言うのは飯を運んだ時ぐらいだな、捕まってるってのにありがとうございますだとよ よくもこんな状況で言えるよ
はやくこんな警備とはおさらばしたいもんだね」
「だが顔と身体は上等らしいじゃねぇか…なに、もう少しの辛抱さ あと少しで中の女は地下牢へ移される、ここじゃなにもできねぇが地下ならこっちの好きにできるってもんよ」
そう男は喉を鳴らしながら嫌な笑みを浮かべる、兵士もそれに釣られるように歪な笑顔を向ける。
「しかし…こんな警備でいいのかねぇ、こっちは楽でいいが相手は皇太子殺害犯だろ? もっと厳重でもいいんじゃねぇか?」
「なんでも摂政直々の命令だとよ、まったく上の人間が考えることは下々の俺達には分からねぇな」
そう兵士に向けて軽口を叩く男、そのまま備えてある椅子に座る。 そのまま行こうとする兵士に忘れていたと言わんばかりに声をかける。
「おっと忘れてた…フレアハート団長がお呼びだそうだ、警備してる時の女の状況を説明しろだとさ」
「またかよ…2日前も言われたぜ? 何度同じ事説明させる気だあの女団長サマは?」
「団長も大罪人にご執心らしい、じゃ頼んだぜ」
聞き終えると同時に兵士は男に背を向けて歩いていく、男はそれを見ながら大きな欠伸をするのだった。
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もうすぐ日も沈みかける頃僕はハルトマン公爵家使用人のダリスさんと共に城の前まで来ていた。 アンナ様を救出すると決意してから早二日、城への侵入方法はまさかの正面突破だった。
これは公爵の発案である、わざわざ警備の厳しいところから侵入するよりも正面から堂々と入ったほうが勝算が高いとのことだ。 僕は少しの不安を覚えたが公爵の言うことを信じることにした。
「では…参りましょう」
ダリスさんがそう言うと僕たちは城の門まで歩いて行く、入り口まできたところで案の定門を警備していた兵士に足を止められた。
「貴様達何の用だ?」
そう聞かれるが僕はこの事に関しては何も聞かされていなかった、僕の役目は城の抜け道を使いアンナ様と共に逃げる事 そしてこの正面突破は…ダリスさんの役目である。
「お忙しいところ申し訳ありません、旦那様…ハルトマン公爵の命によりアンナ様にお伝えする事がございまして…ご面会の許可を頂きたく」
ダリスさんが兵士にへりくだって言葉を紡ぐ、公爵の名を聞いた瞬間兵士が慌てて口を開く。
「公爵の…いやしかしもうお時間が…」
そう口ごもりながら言う兵士の手を取ってダリスさんがなにかを手渡した。
「こちらは旦那様のお気持ちでございます、どうか門を開けて頂きたい」
そう言うと兵士は手に持たされた何かを握りしめると少し間を置いて
「…仕方ないですね、今回だけですよ」
そう言って門を開け始めた、別れ際にその兵士にお礼を言うダリスさんと共に僕たちは城の中へと入っていった。
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「そういえばダリスさん、いまさっき渡してたのは何だったんですか?」
僕は歩を進めながらダリスさんに問いかける、ダリスさんは僕に笑顔を向けながら答える。
「ちょっとした賄賂でございます、しかし情けない話でございますね 帝国の兵士も堕ちたものですな」
そう言うダリスさんの目は笑っていなかった、ダリスさんも帝国臣民としてなにか思うところがあるのだろう。
「アンナ様が囚われている部屋はもうすぐでございます、ご準備をお願い致します。」
ダリスさんに言われ僕は内ポケットに手を入れる、手に取ったのは小さなビンに布切れ、ビンを開きその布切れに液体を垂らす。
「今日のために仕入れたモノです、抜群に効きますよ」
「ほう…ではお手並み拝見といきますかな」
そう言うダリスさんの足が止まった、どうやらここから左に曲がったところに目的地はあるようだった。 一人の男が扉の前のある椅子に座っていた。
「旦那様の仰ってた通りでございますな、警備兵は一人…」
「そうですね…なんとかあの警備兵の注意を引きつけたいところですが…」
そう言う僕の言葉にダリスさんは深く頷く、するとダリスさんの手から光が集まる。
「私、少しばかりは魔法の心得がございます、この風魔法であの前にある壺を割りますのでその隙に男の対処をお願い致します」
ダリスさんはそう言うと手の光が消え小さな風が手の平で渦巻いていた、僕は魔法が使えないから羨ましいとも思ったがすぐに思考を戻す。
「エアーシュート」
小さな風がダリスさんの手の平を離れ真っ直ぐと向かい側にある壺へと進んでいく、小さな風が当たった壺は小さく宙に舞うと次の瞬間地面へと突き刺さる。
ガシャアアアアアアン!
「なんだ? 誰かいるのか?」
男は椅子から立ち上がると音がした方向へと歩いていく、少しも警戒していないのか部屋の鍵と思われる物を回している。
男が割れた壺を見る、壺が割れているのを確認すると壺の方向へ腰を下げて割れた破片を集めようとする。
「なんで割れたんだ? バランス悪いってわけじゃ……」
男が言い終わる前に僕は男の鼻に先程用意した布切れを押し当てる、男は一瞬暴れかけたがすぐに意識を失いぐったりした。
「これで当分は意識ないはず…」
僕は男の手から離れた鍵を取ると直ぐに扉の方向へと向かう。 急いで鍵穴に挿入し鍵が開いたことを確認するとドアを勢いよく開けた。
「……アンナ様」
アンナ様はベッドに横たわっていたが僕の姿を見るとすぐに両手で上半身を起こし驚きの表情を見せる。
「…ナ…ナキ?」
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