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転機
第5話
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ー握手会終了‐
握手会は無事終了した。私達は終礼と言われる、帰る前に次の予定等の確認を行うミーティングを終えると、車に乗車する。運転はチームマネの島田さんだ。この後は直帰の為、それぞれの自宅の前や、電車通の人は駅までとそれぞれ分かれる。因みに私は駅だ。
「さようなら、また明後日ですね」
そう明日は休みだ。最近は働き方改革とかで仕事の見直しがあり、以前までは週休一日制のプラス一日お休みオッケーだったけど、最近は週休二日制プラス一日お休み可となり、更には一日の就業時間もかなり見直されている。とても嬉しい。そう思いながら電車に乗る。私はいつも身バレしない様に帽子を深く被り、イヤフォンを指して窓際でスマホを弄る。
そして電車に揺られると向こうから一人の男性がこっちに来て近くの椅子に座った。私はその人と真逆を向いて彼に背中越しで立ち尽くす。特に何もないまま一つ目の駅に着いたとき、彼から話し掛けてきた。
「あの、余計なお世話かも知れませんが、座ったらどうです?」
聞き覚えがある声。私は不意に振り向くとそこに座っていたのは、なんとさっき握手会に来てくれていたイケメン君だ。
「…あれ?あなたもしかして、咲良さん?」
どうやら向こうも気付いてなかった様子。彼はチームのあだ名ではなく、下の名前で言ってきた。
「え?あ、ど、どうも…」
私は動揺して思わずそっぽを向く。
「あ、ごめんなさい、声掛けちゃ不味かったですね、なんでこんなに席空いてるのに座んないのかなって思って、つい、声を。すみません」
彼は申し訳なく且つ、丁寧に謝罪する。凄く人間が出来ていると思った。
「い、いえ、すみません、ありがとうございます、お気遣いなく大丈夫です」
私は会釈しながら彼の方を向いてそう言い、再び背中を向けた。
握手会は無事終了した。私達は終礼と言われる、帰る前に次の予定等の確認を行うミーティングを終えると、車に乗車する。運転はチームマネの島田さんだ。この後は直帰の為、それぞれの自宅の前や、電車通の人は駅までとそれぞれ分かれる。因みに私は駅だ。
「さようなら、また明後日ですね」
そう明日は休みだ。最近は働き方改革とかで仕事の見直しがあり、以前までは週休一日制のプラス一日お休みオッケーだったけど、最近は週休二日制プラス一日お休み可となり、更には一日の就業時間もかなり見直されている。とても嬉しい。そう思いながら電車に乗る。私はいつも身バレしない様に帽子を深く被り、イヤフォンを指して窓際でスマホを弄る。
そして電車に揺られると向こうから一人の男性がこっちに来て近くの椅子に座った。私はその人と真逆を向いて彼に背中越しで立ち尽くす。特に何もないまま一つ目の駅に着いたとき、彼から話し掛けてきた。
「あの、余計なお世話かも知れませんが、座ったらどうです?」
聞き覚えがある声。私は不意に振り向くとそこに座っていたのは、なんとさっき握手会に来てくれていたイケメン君だ。
「…あれ?あなたもしかして、咲良さん?」
どうやら向こうも気付いてなかった様子。彼はチームのあだ名ではなく、下の名前で言ってきた。
「え?あ、ど、どうも…」
私は動揺して思わずそっぽを向く。
「あ、ごめんなさい、声掛けちゃ不味かったですね、なんでこんなに席空いてるのに座んないのかなって思って、つい、声を。すみません」
彼は申し訳なく且つ、丁寧に謝罪する。凄く人間が出来ていると思った。
「い、いえ、すみません、ありがとうございます、お気遣いなく大丈夫です」
私は会釈しながら彼の方を向いてそう言い、再び背中を向けた。
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