155 / 230
起転承[乱]結Λ
14話 うなじに触れる。
しおりを挟む
トールが聖骸布艦隊を伴い月面基地を発ってから実に二カ月半が過ぎている。
想定以上に領主不在が長期に及んだが、ヨーゼフ・ヴィルト率いる統帥府が機能しており、領内施政が滞る状況とはなっていない。
――ロベニカさんもいるしね。
トールは久方ぶりの再会を愉しみにしていたが、首席補佐官ロベニカが無数の決裁及び確認資料を準備して領主の帰りを待ち侘びていると知っていたなら、もう少し戻るのを遅らせたかもしれない。
「童子よ。誰しも休息は必要である」
「は、はい?」
フェリクス宇宙港の貴賓室でトールはボウと窓外を眺めていた。
隣に立つ教皇アレクサンデルは例によって小姓に銀の菓子皿を持たせている。
「言った通りだ」
「はあ――なるほど」
言いながらトールは頭を掻いた。
「ボクは相当に疲れているように見えるんですね」
「――うむ」
「ある人物にも同じ事を言われまして――アハ」
「ほう」
――トジバトルさんにも言われたんだよね。
トジバトルは何度もトールに休むよう忠告した後、屋敷で素晴らしいイベントを準備しておくとも付け加えていた。
――イベントって何だろ? プールを使わせてくれとは頼まれたけど……。
「ふむん。とまれ、童子に忠告をした者は取り立てよ。見るべきモノを見、言うべき事を言う――かような人材は実に得難い」
「はい。分かりました。そうします」
神妙な表情を浮かべてトールは素直に頷いた。
トジバトルにはコロッセウム建設準備だけでなく、もっと大きな仕事を頼もうとトールも既に考えていたのである。
市井の暮らしに満足している本人としては有難迷惑な話かもしれないのだが――。
「う、うむ」
悪漢として生きて来た男アレクサンデルは、トール・ベルニクと会話をしていると毒気を抜かれてしまう――と常々感じていた。
――が、不快ではない。
故にこそ、トールの企図に悉く乗ってきたのである。
「ところでな、童子よ」
頤、或いは二重顎という表現では物足りぬ顎を撫でた。
「我は聖都へ戻り、為すべき事を為すつもりである」
現在のラムダ聖教会内部では民草に想像も出来ない権力闘争が起きているのだ。
エヴァン公を後ろ盾とするレオ・セントロマ枢機卿と呼応し、天秤衆が近々に動くという噂が絶えない。
「――プロヴァンスですね……」
プロヴァンス女子修道院。
忠実無比な天秤衆を育てる為に全ての禁忌を犯しながらも信仰の美名で罪を糊塗している。
「忌み子を業火にくべる」
教皇アレクサンデルは、女神による鉄槌を待つ気など毛頭なかった。
異端討伐から凱旋した余勢を駆って天秤衆の力を削ぐのだ。
延いては聖レオに代表される原理主義勢力を一掃したいと目論んでいる。
「あれこれと言うつもりは無いのだが――分かっておるな、童子」
アレクサンデルが横目でトールを見やる。
「ええ」
彼が危地に陥った場合、今度はトールが馳せ参じると誓った。
聖骸布艦隊を擁しているとはいえ、聖教会内部におけるパワーバランスは、些かアレクサンデルにとって分が悪い。
――未知ポータルの場所は今回でバレたから、旧帝都への道を開いておかないとな……。
マクギガン領邦経由であれば、旧帝都へ至る道を阻むのは小領ラウジッツと中立派のプロイス選帝侯のみだった。
だが、ジェラルドの裏切りにより彼の地は敵方に落ちている。
他方でカドガン領邦経由の場合、エヴァン公と最も近いフォルツ選帝侯が守りを固めていた。
――あれ――やっぱり休んでる暇なんて無いよね?
と、トールが気付いたところで、貴賓室をケヴィン少将が訪れた。
「閣下――せ、聖下」
アレクサンデルが同席しているとは露知らず、ケヴィンは慌てた様子で敬礼する向きを変える。
「務めを果たせ」
「ハッ」
直立不動でケヴィンは告げた後、トールに報告を上げる。
「リンク・モノリスの回収作業も終わり、全艦発艦準備整っております」
聖骸布艦隊に配備していたリンク・モノリスを、ベルニクの輸送艦に移し替えたのだ。これによってベルニク軍は未知ポータルを使い多数の艦艇を動かす事が可能となる。
とはいえ、移動要塞を得たスキピオ・スカエウォラの動静が不明な為、迂闊に星間空間を奔るのは避けた方が賢明だろう。
「分かりました。それはそうと、ジャンヌ中佐の方は――」
四つ足に左前腕を奪われたジャンヌ・バルバストルは、フェリクスへは同行せず治療のため太陽系に戻っていた。
「既に治療も終えたと聞いております」
「え!? 随分と早いな。バイオハイブリッド体で復元したんですかね?」
「さあ、そこまでは聞いておりませんが……。あ、そういえば――」
ケヴィンが何かを思い出したような様子を見せた。
「――これで、さらに閣下のお役に立てる、と言っていたそうです」
「へえ、どういう意味だろう」
気にはなったが、ケヴィンもこれ以上の情報は無い。
――ま、会えば分かるか。
と、軽く考えたトールは、屋敷に戻り次第ジャンヌを見舞おうと決めた。
「よし。ではボク等も帰りましょう――おっと、その前に――」
トールは項に触れながら奥の小部屋へ向かった。
「ちょっと待ってて下さいね」
スキピオほど堂に入ってはいないが、トールは片目を閉じて微笑んだ。
◇
レイラ・オソロセアは、父の言葉を思い起こしながら、ウルドの待つテラスへ向かっている。
――フェオドラとオリガの事――良しなに頼む。
姉と妹を案じたロスチスラフは、三姉妹のうち最も頼りになる次女に託したのだ。
宮中には必ず魔物が棲まうものであり、オリヴィア宮とて例外ではない。
――ええ、お父様。
父の懸念を理解するレイラは力強く頷いた。
お人好しで浅慮な一面のある姉フェオドラ。
地頭は良くとも猪突猛進の嫌いがある末妹オリガ。
何れも宮中の権力抗争に巻き込まれないよう計らうべき二人である。
――それと、レイラ。他の二人にも言い含めて欲しいのだが……。
「ご機嫌よう、ヘルマン」
「あ、レ、レイラ様」
女帝の傍に控える近衛兵の名前は全て記憶している。
彼等の多くはベネディクトゥス星系が公領であった当時からフェリクスに駐留していた帝国兵だった。
「陛下がお待ちかねです。ささ、お通り下さい」
幾分か顔を赤らめた近衛兵が居室の扉を開く。
「ウルド陛下、お待たせを――」
テラスの先で背を向けていたウルドが項に触れながら振り返った。
「――いや、その――よ、呼び出しておいて済まぬが――暫し――後に――」
些かの恥じらいめいたものを感じさせるウルドの様子から、全てを察したレイラは父の言葉を改めて胸に刻んだ。
――あの男は諦めよ――帝国の為、延いてはオソロセアの為でもある。姉妹にも固く約させよ。
他の姉妹はいざ知らず、レイラには全く異存が無かった。
先の籠城戦において、彼女の心は既に決していたのである。
女帝ウルドへ忠誠を誓う事と――、
「承知致しました」
レイラは裏心の無い笑みを浮かべ、テラスを後にする。
――必ずや――。
多くの障害や困難があるだろう。
女帝という立場は、一事が万事において、庶民ならば容易い事柄も大きな難事となる。
巷間で有名となっている奇妙な性癖も問題だった。
――私が必ずや、お二人を……。
が、ともあれ、レイラ・オソロセアの決意は固い。
想定以上に領主不在が長期に及んだが、ヨーゼフ・ヴィルト率いる統帥府が機能しており、領内施政が滞る状況とはなっていない。
――ロベニカさんもいるしね。
トールは久方ぶりの再会を愉しみにしていたが、首席補佐官ロベニカが無数の決裁及び確認資料を準備して領主の帰りを待ち侘びていると知っていたなら、もう少し戻るのを遅らせたかもしれない。
「童子よ。誰しも休息は必要である」
「は、はい?」
フェリクス宇宙港の貴賓室でトールはボウと窓外を眺めていた。
隣に立つ教皇アレクサンデルは例によって小姓に銀の菓子皿を持たせている。
「言った通りだ」
「はあ――なるほど」
言いながらトールは頭を掻いた。
「ボクは相当に疲れているように見えるんですね」
「――うむ」
「ある人物にも同じ事を言われまして――アハ」
「ほう」
――トジバトルさんにも言われたんだよね。
トジバトルは何度もトールに休むよう忠告した後、屋敷で素晴らしいイベントを準備しておくとも付け加えていた。
――イベントって何だろ? プールを使わせてくれとは頼まれたけど……。
「ふむん。とまれ、童子に忠告をした者は取り立てよ。見るべきモノを見、言うべき事を言う――かような人材は実に得難い」
「はい。分かりました。そうします」
神妙な表情を浮かべてトールは素直に頷いた。
トジバトルにはコロッセウム建設準備だけでなく、もっと大きな仕事を頼もうとトールも既に考えていたのである。
市井の暮らしに満足している本人としては有難迷惑な話かもしれないのだが――。
「う、うむ」
悪漢として生きて来た男アレクサンデルは、トール・ベルニクと会話をしていると毒気を抜かれてしまう――と常々感じていた。
――が、不快ではない。
故にこそ、トールの企図に悉く乗ってきたのである。
「ところでな、童子よ」
頤、或いは二重顎という表現では物足りぬ顎を撫でた。
「我は聖都へ戻り、為すべき事を為すつもりである」
現在のラムダ聖教会内部では民草に想像も出来ない権力闘争が起きているのだ。
エヴァン公を後ろ盾とするレオ・セントロマ枢機卿と呼応し、天秤衆が近々に動くという噂が絶えない。
「――プロヴァンスですね……」
プロヴァンス女子修道院。
忠実無比な天秤衆を育てる為に全ての禁忌を犯しながらも信仰の美名で罪を糊塗している。
「忌み子を業火にくべる」
教皇アレクサンデルは、女神による鉄槌を待つ気など毛頭なかった。
異端討伐から凱旋した余勢を駆って天秤衆の力を削ぐのだ。
延いては聖レオに代表される原理主義勢力を一掃したいと目論んでいる。
「あれこれと言うつもりは無いのだが――分かっておるな、童子」
アレクサンデルが横目でトールを見やる。
「ええ」
彼が危地に陥った場合、今度はトールが馳せ参じると誓った。
聖骸布艦隊を擁しているとはいえ、聖教会内部におけるパワーバランスは、些かアレクサンデルにとって分が悪い。
――未知ポータルの場所は今回でバレたから、旧帝都への道を開いておかないとな……。
マクギガン領邦経由であれば、旧帝都へ至る道を阻むのは小領ラウジッツと中立派のプロイス選帝侯のみだった。
だが、ジェラルドの裏切りにより彼の地は敵方に落ちている。
他方でカドガン領邦経由の場合、エヴァン公と最も近いフォルツ選帝侯が守りを固めていた。
――あれ――やっぱり休んでる暇なんて無いよね?
と、トールが気付いたところで、貴賓室をケヴィン少将が訪れた。
「閣下――せ、聖下」
アレクサンデルが同席しているとは露知らず、ケヴィンは慌てた様子で敬礼する向きを変える。
「務めを果たせ」
「ハッ」
直立不動でケヴィンは告げた後、トールに報告を上げる。
「リンク・モノリスの回収作業も終わり、全艦発艦準備整っております」
聖骸布艦隊に配備していたリンク・モノリスを、ベルニクの輸送艦に移し替えたのだ。これによってベルニク軍は未知ポータルを使い多数の艦艇を動かす事が可能となる。
とはいえ、移動要塞を得たスキピオ・スカエウォラの動静が不明な為、迂闊に星間空間を奔るのは避けた方が賢明だろう。
「分かりました。それはそうと、ジャンヌ中佐の方は――」
四つ足に左前腕を奪われたジャンヌ・バルバストルは、フェリクスへは同行せず治療のため太陽系に戻っていた。
「既に治療も終えたと聞いております」
「え!? 随分と早いな。バイオハイブリッド体で復元したんですかね?」
「さあ、そこまでは聞いておりませんが……。あ、そういえば――」
ケヴィンが何かを思い出したような様子を見せた。
「――これで、さらに閣下のお役に立てる、と言っていたそうです」
「へえ、どういう意味だろう」
気にはなったが、ケヴィンもこれ以上の情報は無い。
――ま、会えば分かるか。
と、軽く考えたトールは、屋敷に戻り次第ジャンヌを見舞おうと決めた。
「よし。ではボク等も帰りましょう――おっと、その前に――」
トールは項に触れながら奥の小部屋へ向かった。
「ちょっと待ってて下さいね」
スキピオほど堂に入ってはいないが、トールは片目を閉じて微笑んだ。
◇
レイラ・オソロセアは、父の言葉を思い起こしながら、ウルドの待つテラスへ向かっている。
――フェオドラとオリガの事――良しなに頼む。
姉と妹を案じたロスチスラフは、三姉妹のうち最も頼りになる次女に託したのだ。
宮中には必ず魔物が棲まうものであり、オリヴィア宮とて例外ではない。
――ええ、お父様。
父の懸念を理解するレイラは力強く頷いた。
お人好しで浅慮な一面のある姉フェオドラ。
地頭は良くとも猪突猛進の嫌いがある末妹オリガ。
何れも宮中の権力抗争に巻き込まれないよう計らうべき二人である。
――それと、レイラ。他の二人にも言い含めて欲しいのだが……。
「ご機嫌よう、ヘルマン」
「あ、レ、レイラ様」
女帝の傍に控える近衛兵の名前は全て記憶している。
彼等の多くはベネディクトゥス星系が公領であった当時からフェリクスに駐留していた帝国兵だった。
「陛下がお待ちかねです。ささ、お通り下さい」
幾分か顔を赤らめた近衛兵が居室の扉を開く。
「ウルド陛下、お待たせを――」
テラスの先で背を向けていたウルドが項に触れながら振り返った。
「――いや、その――よ、呼び出しておいて済まぬが――暫し――後に――」
些かの恥じらいめいたものを感じさせるウルドの様子から、全てを察したレイラは父の言葉を改めて胸に刻んだ。
――あの男は諦めよ――帝国の為、延いてはオソロセアの為でもある。姉妹にも固く約させよ。
他の姉妹はいざ知らず、レイラには全く異存が無かった。
先の籠城戦において、彼女の心は既に決していたのである。
女帝ウルドへ忠誠を誓う事と――、
「承知致しました」
レイラは裏心の無い笑みを浮かべ、テラスを後にする。
――必ずや――。
多くの障害や困難があるだろう。
女帝という立場は、一事が万事において、庶民ならば容易い事柄も大きな難事となる。
巷間で有名となっている奇妙な性癖も問題だった。
――私が必ずや、お二人を……。
が、ともあれ、レイラ・オソロセアの決意は固い。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
『イージス艦長、インパール最前線へ。――牟田口廉也に転生した俺は、地獄の餓死作戦を「鉄壁の兵站要塞」に変える』
月神世一
SF
【あらすじ】
「補給がなければ、戦場に立つ資格すらない」
坂上真一(さかがみ しんいち)、50歳。
かつてイージス艦長として鉄壁の防空網を指揮し、現在は海上自衛隊で次世代艦の兵站システムを設計する男。
背中には若き日の過ちである「仁王」の刺青を隠し持ち、北辰一刀流の達人でもある彼は、ある日、勤務中に仮眠をとる。
目が覚めると、そこは湿気と熱気に満ちた1944年のビルマだった。
鏡に映っていたのは、小太りで口髭の男――歴史の教科書で見た、あの「牟田口廉也」。
しかも時期は、日本陸軍史上最悪の汚点とされる「インパール作戦」決行の直前。
部下たちは「必勝の精神論」を叫び、無謀な突撃を今か今かと待っている。
(……ふざけるな。俺に、部下を餓死させろと言うのか?)
現代の知識と、冷徹な計算、そして海自仕込みのロジスティクス能力。
すべてを駆使して、坂上(中身)は歴史への介入を開始する。
精神論を振りかざすふりをして上層部を欺き、現地改修で兵器を強化し、密かに撤退路を整備する。
これは、「史上最も無能な指揮官」の皮を被った「現代の有能な指揮官」が、確定した敗北の運命をねじ伏せ、数万の命を救うために戦う、逆転の戦記ドラマ。
オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】
山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。
失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。
そんな彼が交通事故にあった。
ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。
「どうしたものかな」
入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。
今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。
たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。
そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。
『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』
である。
50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。
ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。
俺もそちら側の人間だった。
年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。
「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」
これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。
注意事項
50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。
あらかじめご了承の上読み進めてください。
注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。
注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。
忘却の艦隊
KeyBow
SF
新設された超弩級砲艦を旗艦とし新造艦と老朽艦の入れ替え任務に就いていたが、駐留基地に入るには数が多く、月の1つにて物資と人員の入れ替えを行っていた。
大型輸送艦は工作艦を兼ねた。
総勢250艦の航宙艦は退役艦が110艦、入れ替え用が同数。
残り30艦は増強に伴い新規配備される艦だった。
輸送任務の最先任士官は大佐。
新造砲艦の設計にも関わり、旗艦の引き渡しのついでに他の艦の指揮も執り行っていた。
本来艦隊の指揮は少将以上だが、輸送任務の為、設計に関わった大佐が任命された。
他に星系防衛の指揮官として少将と、退役間近の大将とその副官や副長が視察の為便乗していた。
公安に近い監査だった。
しかし、この2名とその側近はこの艦隊及び駐留艦隊の指揮系統から外れている。
そんな人員の載せ替えが半分ほど行われた時に中緊急警報が鳴り、ライナン星系第3惑星より緊急の救援要請が入る。
機転を利かせ砲艦で敵の大半を仕留めるも、苦し紛れに敵は主系列星を人口ブラックホールにしてしまった。
完全にブラックホールに成長し、その重力から逃れられないようになるまで数分しか猶予が無かった。
意図しない戦闘の影響から士気はだだ下がり。そのブラックホールから逃れる為、禁止されている重力ジャンプを敢行する。
恒星から近い距離では禁止されているし、システム的にも不可だった。
なんとか制限内に解除し、重力ジャンプを敢行した。
しかし、禁止されているその理由通りの状況に陥った。
艦隊ごとセットした座標からズレ、恒星から数光年離れた所にジャンプし【ワープのような架空の移動方法】、再び重力ジャンプ可能な所まで移動するのに33年程掛かる。
そんな中忘れ去られた艦隊が33年の月日の後、本星へと帰還を目指す。
果たして彼らは帰還できるのか?
帰還出来たとして彼らに待ち受ける運命は?
大東亜戦争を有利に
ゆみすけ
歴史・時代
日本は大東亜戦争に負けた、完敗であった。 そこから架空戦記なるものが増殖する。 しかしおもしろくない、つまらない。 であるから自分なりに無双日本軍を架空戦記に参戦させました。 主観満載のラノベ戦記ですから、ご感弁を
日本の運命を変えた天才少年-日本が世界一の帝国になる日-
ましゅまろ
歴史・時代
――もしも、日本の運命を変える“少年”が現れたなら。
1941年、戦争の影が世界を覆うなか、日本に突如として現れた一人の少年――蒼月レイ。
わずか13歳の彼は、天才的な頭脳で、戦争そのものを再設計し、歴史を変え、英米独ソをも巻き込みながら、日本を敗戦の未来から救い出す。
だがその歩みは、同時に多くの敵を生み、命を狙われることも――。
これは、一人の少年の手で、世界一の帝国へと昇りつめた日本の物語。
希望と混乱の20世紀を超え、未来に語り継がれる“蒼き伝説”が、いま始まる。
※アルファポリス限定投稿
四代目 豊臣秀勝
克全
歴史・時代
アルファポリス第5回歴史時代小説大賞参加作です。
読者賞を狙っていますので、アルファポリスで投票とお気に入り登録してくださると助かります。
史実で三木城合戦前後で夭折した木下与一郎が生き延びた。
秀吉の最年長の甥であり、秀長の嫡男・与一郎が生き延びた豊臣家が辿る歴史はどう言うモノになるのか。
小牧長久手で秀吉は勝てるのか?
朝日姫は徳川家康の嫁ぐのか?
朝鮮征伐は行われるのか?
秀頼は生まれるのか。
秀次が後継者に指名され切腹させられるのか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる