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アンジエとの関係性2

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しかし原作ではヴィーとアンジエは、仲が良いとまではいかなかった。アンジエは正義感が強く、一度思い立ったらすぐに行動にうつす。言ってしまえば、いじめをしているヴィーにとっては面倒な存在。それを隠したくもあったのだろう、ヴィーは意図的にアンジエの前ではいい顔をし、傍目から見たら何の問題もない、自然な関係性をアンジエと築いていた。アンジエから見たらヴィーは自分の主人で、普通の女の子。なのでプレイ中にはヴィーを庇う場面が度々あり、少しイライラさせられたものだ。バカだからしょうがないし、そこら辺も愛嬌の一環として捉えてはいるが。
まあだからこそ、ヴィーが今までフィリちゃんをいじめていたと知った時は、軽く闇堕ちしかけてしまう。そしてあのお約束展開、
「こんなに近くにいたのに気付かなかったなんて、オレは正真正銘のバカだ!俺にはもう彼女の隣にいる資格なんてないんじゃないか……?そうだ、他のやつの方がきっと彼女を幸せに……」
上記の様なものが続く。要約すると、アンジエルートはこんな感じだ。こう言うとアンジエが本当にただの考えなしに見えるが、実際はこの考えに至るまで、もっと他のことも起きる。例えばフィリが他の男と仲良さげに歩いているのを見るとか、アンジエがフィリちゃんに関わらなくなると、いじめがあからさまに減るとか。だからきちんと気持ちもわかるようになるので、安心してほしい。もちろん見せ場もたくさんあるし、胸キュンポイントも多い。プレイすると、アンジエが本当にかっこよく見えてくる。ただ本当に、一言で言うならこう。

話がずれてしまったが、とりあえず私とアンジエは原作以上に仲がいいのだ。森で探索も、本来の2人は幼少期に数回行っただけとなっているが、私たちは今なお行っている。まあいつも私から誘うのだが、それは立場的にしょうがないだろう。決して親にいい顔をされる趣味ではないし。ふとアンジエへの愛おしさが募って、考える前に言葉が出る。

「ねえねえアンジエ、いつもありがとね。これからもよろしく!」
「お、おう、いきなりどうした?」

一瞬面食らったような顔をされるが、すぐにニッコリと笑ってくれる。

「でもサンキュ。こっちこそいつもありがとな。お前といるの、楽しくてオレは好きだぜ!」

彼の笑顔がいつも以上に眩しい気がする。そういえばこういう事あんまり言った事なかったかもな、なんて少し反省した。
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