【本編完結】推しと推しをくっつけたい！！！～溺愛されたのは私でした～

魔力量について

「にしたって次は合同で魔力量測りだったか？なんか面白そうだよな！水晶玉を使うとか何とか……」
「うん、水晶玉に灯る炎でわかるんだって。ちなみにレウザン様は過去最高レベルだったらしいよ！」
「ふふ、私の文様がどんな柄なのか気になるわ。お花柄だといいな」

フィリちゃん……あなたはお花柄とは真反対の破壊だよ……なんて言いたくなるが我慢。

「というかそもそも魔力量ってなんだ？」
「ええ！？アンジエ、あんなに先生が丁寧に説明してくれたのに……」
「アンジエはどうせ寝ていたんでしょ」
「ヴィーったら大正解！」

ふふふと2人で笑い合う。なんて幸せなんだ。

「はあ、魔力量っていうのはいわば魔力の総合量。魔法は魔力を消費して発動するから、その容量がどれだけあるかってことだよ。でもあくまでその容量は容量で、実戦での強さとは比例しない場合が多いんだ。魔力をいくら沢山持っていたってそれを使いこなせなければ意味がないってこと」

レフラルが先生が言っていたとおりにつらつらと説明する。いくつか単語が簡単になっているのはアンジエへの配慮か。だとしたら面白い。

「ほー……じゃあやっぱ長期戦だと多い方が有利なのか？」
「実力が拮抗していれば……まあ、そうだね」

確か原作によれば、レフラルがB－、アンジエがB+、私がA－で、リーシェンがA。で、フィリちゃんがSS……だったはず。私の行動で魔力量が変動するとは思えないけど、一応気を配っておこう。ちなみにレウザン様はS！ルディーはA……なんとなくルディーに負けたのが気に食わないがしょうがない。
この魔力量は遺伝的なものが大きいとされている。だから私たち双璧や王族が、ずっと君臨し続けているのだ。が、平民出身のリーシェンくんがAだったり、フィリちゃんのように突然変異的に増大な魔力を保持している場合もある。まあ、要は運だ。魔力量が少なくとも宮廷魔術師になった例はいくらでもあるし、あくまで目安だ。魔力量を使い切るまで戦うなんてことはリーシェンルートでは存在しないし、気にする必要は全くない。