7 / 18
夕食
しおりを挟む
翌日からは目が回るような忙しさだった。次から次からへとやってくる学者の相手をして、やっと夜になったと思えば、何故かザキと一緒に食べることになって。しかも何故か膝の上で食べることになっていて。
「いやあの、本当になんでですか???」
「何がだ」
「なんで私も一緒に夕食とってるんですか。私そんなにこの王宮内で身分高くないでしょう」
どころかまだ刺客の疑惑すら持たれていそうだ。そんな私をなんで膝にすら乗せてんだこいつ。
「お前の話を聞くのは統治に役立つ。だがお互い多忙だろう。こうして夕食、まあしばらくは夜もだな。その時に話を聞かせてもらう。それにこれなら毒も仕込めんだろう」
「……案外真面目なんですね」
「俺のこの手に民の命はかかっている。一人でも多く救えるならなんにだって縋る、それこそ本当かも分からない異世界の知識にもな」
「本当ですって……あ、これ美味しい」
つまんだのは小さなフルーツ。甘酸っぱくてキュンとしている。
「いやあの、本当になんでですか???」
「何がだ」
「なんで私も一緒に夕食とってるんですか。私そんなにこの王宮内で身分高くないでしょう」
どころかまだ刺客の疑惑すら持たれていそうだ。そんな私をなんで膝にすら乗せてんだこいつ。
「お前の話を聞くのは統治に役立つ。だがお互い多忙だろう。こうして夕食、まあしばらくは夜もだな。その時に話を聞かせてもらう。それにこれなら毒も仕込めんだろう」
「……案外真面目なんですね」
「俺のこの手に民の命はかかっている。一人でも多く救えるならなんにだって縋る、それこそ本当かも分からない異世界の知識にもな」
「本当ですって……あ、これ美味しい」
つまんだのは小さなフルーツ。甘酸っぱくてキュンとしている。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
35
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる