一行日記 2024年2月 💝

犬束

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2月9日(金)

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・明日から三連休ー。
 今日が一番ワクワクして楽しい!!

・『走る別荘!車中泊の旅』
  天然炭酸水をめざす冬の会津

 旅人は渡部豪太。いつも服が可愛くてオシャレさん。
 SDGSとか言われる前から、物の使い捨てに抵抗があったようで、漆塗りのマイ・カップを買い求め(伝統工芸にも興味があるらしい)、それで、彼の地の湧水を飲んでました。


・米国の詩人、シルヴィア・プラスを知ったのは、高橋鮎生のアルバム『サイレント・フィルム』の中の『FROM J.S.P~From The Journals of Sylvia Plath』で、女性の声がシルヴィア・プラスの日記を朗読している楽曲でした。
それで、日記が読みたかったのか、もしくは最寄りの書店にそれしかなかったのか、その時買ったのは、皆見昭の『詩人の素顔 シルヴィア・プラスとテッド・ヒューズ』でした。
シルヴィア・プラスがテッド・ヒューズと出会う頃からの評伝で、日記や詩も多く引用されています。
彼女は優秀で、詩作の才能も豊か、美しかったにもかかわらず、憂鬱症にさいなまれ、父親や、夫である詩人のテッド・ヒューズとの愛の挫折に苦悩するなどの末、二人の子供のために「バタを塗ったパンと牛乳を用意して」から、ガス自殺をはかります。

彼女について何も知らなくても、その文章や詩を一読、あるいは一見するだけで、胸をうたれ、もしくは、つかまれ、書き写したくなり、そうして、書き写さずにいられなくなります。

例えば、テッドと「運命的な出会いをし」た次の日の日記。

『…そして私は心の中で金切り声を上げながら考えていた。ああ、壊れながら、闘いながら、私をあなたにあげたい。』

それから数週間後の日記。

『彼をここに来させてください。そして私に活力と勇気とを与えて彼に私を尊敬させ、関心を持たせるようにしてください。そして、大声をあげたりヒステリックに叫んだりして私を彼に投げ与えるような真似はしないように。(省略)そして私は、ここ屋内で、蜘蛛のようにじっと待ちながら坐っている。…ああ、彼がケインブリッジに来ている。私の黒い略奪者。ああ、血に飢えて、愛に飢えて。』

ひとまず、今日のところはこの辺で。



温かいミルクティーをどうぞ🫖
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