48 / 72
第48話 ラスボスバトル
しおりを挟む
「……見事な指揮と対処だな……」
アクトは、なぜか大魔法を使った女性三人ではなく、何もしていないはずの俺を褒めた。
「指揮? ……そんなつもりはなくて、ただ思いついたことを言ってただけだけど……」
「自覚がなかったのか? おまえの指示に、みんなが従っている……おまえがこのパーティーの指揮を執っているということに」
「俺が? ……いや、それはアクトであって……」
「そうじゃない。俺はこの迷宮を知っているからアドバイスしているだけで、いざというときの指示はおまえの方が的確だ……そもそも、このパーティーのリーダーは、おまえだ」
「……本当に、そんなつもりはなかったけど……」
これは俺の本音だったが……。
「アクト、タクはこういう人なの。今までずっとそうだったのに……」
ユナが、あきれ顔でそう話した。
「タク、真竜と対峙したときもそうだったでしょう? タクの指示はいつも的確だった。無茶しようとしていた私を、真竜から逃がしてくれたし、逆に自分が無謀な事をしてでも、私達を助けてくれた……真竜の吐息と片目を奪ったのは、タクよ」
「……いや、あのときはただ、夢中で……」
「夢中でそれが出来る事が、すごいことなんです……私なんか、足が震えて何もできなかった。今日もそう……いや、それが普通のはずなんです」
今まで黙っていたジル先生が、そう付け加えた。
「私の時もそうでした……夜中だったのに、無理矢理馬車を借りて、ユアンを助ける為に、駆けつけてくれました……本当にすごく、感謝しているんです」
これはミウのセリフだった。
「国王陛下の前で占いを成功させて、みんなをここまで導いたのも、タクヤ、君だよ。もし僕に、その占いの能力があったとしても、とてもここまでの行動力はなかった……本当に尊敬するよ。それに、あの水竜を倒すための策をこんな短時間で思いつくなんて、すごい才能だよ」
ユアンまでもが、俺を持ち上げてくれた。
「……ただ、俺は夢中でやってただけなんだけどな……」
「それがタクの凄いところ。普通、恋占いでここまでやる人なんて、いないよ」
ユナは微笑んでいた。
「私、思うんだけど……タクの、究極縁結能力者って、タク自身の能力も強化されているんじゃないかな……だから、恋人同士をくっつけるための旅においては、時にとんでもないタイミングで、抜群に効果のあることをやってのける……」
「……なるほど、与えられた『能力』で一時的に強化されているのなら、それもあるのかもしれない」
俺は素直に、ユナの意見を受け入れた。
考えてみれば、争いの嫌いなはずの、冒険者ですらなかった俺が、ここまでの大冒険を、これだけのメンバーと繰り広げているのは、神から与えられた能力に導かれているからだ……そう考えれば納得がいくような気がした。
「まあ、俺はそれだけが理由だとは思わない。タクヤの資質によるところも大きいと思うが……なんにせよ、今のお前は、少なくとも今回の探索に関しては、リーダーたる条件を満たしているような気がするな……それで、この後、どちらに進めばいい?」
アクトは、俺をおだてるようにそう言った。
それに対し、俺は少し照れながら、彼から伸びる糸の方向を指差したのだった。
貯水池は、ミウが表面を凍らせてくれたおかげで、泳がずとも歩いて渡ることができた。
そこから二百メルほど歩いたところに、またもや大扉が待っていた。
アクトが罠に警戒しながら慎重にそれを開くと、そこは高さ二十メル以上、左右、前後の奥行きが百メルを超えるような大広間になっていた。
真竜より一回り大きな鉄製のドラゴン像が、なぜか氷漬けの状態でそびえていた。
それを皆で診て、ミウに
「もう凍結呪文で倒したのか?」
等と冗談を言い合っていたのだが、突然、その氷が急速に溶け始め、一部湯気にまでなっていたのを見て、即座に戦闘態勢を取った。
――鎧の真竜との戦いは、熾烈を極めた。
元々の真竜の攻撃力は失われぬまま、全身を強固な金属鎧で覆われたドラゴンに対しては、そのままではアクトやユアンの物理攻撃は全く歯が立たない。
ミウの凍結呪文も、元々覆われていた氷を溶かすほど加熱された金属鎧には無効だった。
ユナの雷撃呪文も、鎧を伝って地面に流れるようで効果がない。
ミリアの爆撃呪文ですら、単発では明確なダメージを与えられないように見えた。
それでいて竜の動きは速く、顎や尾、四肢の爪による近距離攻撃に加え、炎まで吐くそぶりを見せた。
それに対し、アクトが言うように俺自身に究極縁結能力者 の恩恵が発動しているためか、対抗策が次々と閃いていく。
鎧竜の炎のブレスに対しては、ミウに『氷の障壁』を作るよう指示して対抗。ほんの数秒だが、パーティー全体が直撃を免れることに成功する。
そしてやはり、突破口を開くのはミリアであると判断。
空中浮遊の魔法で、上方から、鎧竜の右脇腹を連続で狙うように指示。
彼女の場合、たとえブレスを吐かれたとしても、自動回避能力が働くので直撃することはない。
とはいっても、ミリアにだけ攻撃が集中するのはまずい。
ユナも『魔法光弾』などの雷撃系以外の魔法で牽制、ユアンには、ダメージはあまり与えられないものの、斬撃を飛ばして援護するように指示した。
ミウには『氷の障壁』での防御を継続させ、アクトにはジル先生を護衛するように指示。
そのジル先生は、誰祝於為輝などの攻撃支援魔法、及び火炎に対する抵抗力を持つ防御魔法をかけてもらった。
そうなると、俺だけが弱点なのだが、竜の本体が迫ってくれば全力で逃げ、追いつかれそうになったらユナとミリアが攻撃を加えて牽制してくれる。
そしてミリアの三発目の爆撃魔法が鎧竜の右脇腹を直撃して、ようやくその部分の鎧が破損し、生身の肉体が露出した。
しかし、この時点でミリアが限界を迎えた。
加熱された彼女の体を、ミウに冷却するように指示。
ここで主攻撃を、ユアンの『延長剣突』と、ユナの雷撃呪文に切り替えた。
いままでほとんどダメージを与えられなかったが、露出した右脇腹に対しては有効打となり、鎧竜は苦悶の咆吼を上げ、大量に出血して次第に弱っていく。
ここにきて、ミウの冷却を受け、魔結晶を摂取したミリアが復活。
最後は、今までの攻撃で大きくえぐれた鎧竜の右脇腹に、鎧の内部から炸裂するような爆裂呪文を叩き込み、遂に最強、最後の守護者は倒れたのだった。
全員、ヘトヘトに疲れていたものの、大きな怪我を負った者はなし。
俺は夢中で指示を送り続けただけで、ろくに攻撃に参加していなかったのだが、それでもその活躍ぶりを、全員から絶賛された。
どうやら、やはり究極縁結能力者は、俺に相応以上の判断能力をもたらしているようだった。
「……でも、そうだとすれば、これはアクトとソフィア姫をくっつけようとする、天使の力によるものだよ」
とアクトに返すと、彼は苦笑しながら、
「だったら、俺も本気で結婚を考えなきゃならないんだな……」
と、思ってもいないような事を口にしていた。
――この時点で、俺は、おごり高ぶっていた。
自分の、究極縁結能力者は、ある意味無敵の能力なのかもしれない、と。
アクトは、なぜか大魔法を使った女性三人ではなく、何もしていないはずの俺を褒めた。
「指揮? ……そんなつもりはなくて、ただ思いついたことを言ってただけだけど……」
「自覚がなかったのか? おまえの指示に、みんなが従っている……おまえがこのパーティーの指揮を執っているということに」
「俺が? ……いや、それはアクトであって……」
「そうじゃない。俺はこの迷宮を知っているからアドバイスしているだけで、いざというときの指示はおまえの方が的確だ……そもそも、このパーティーのリーダーは、おまえだ」
「……本当に、そんなつもりはなかったけど……」
これは俺の本音だったが……。
「アクト、タクはこういう人なの。今までずっとそうだったのに……」
ユナが、あきれ顔でそう話した。
「タク、真竜と対峙したときもそうだったでしょう? タクの指示はいつも的確だった。無茶しようとしていた私を、真竜から逃がしてくれたし、逆に自分が無謀な事をしてでも、私達を助けてくれた……真竜の吐息と片目を奪ったのは、タクよ」
「……いや、あのときはただ、夢中で……」
「夢中でそれが出来る事が、すごいことなんです……私なんか、足が震えて何もできなかった。今日もそう……いや、それが普通のはずなんです」
今まで黙っていたジル先生が、そう付け加えた。
「私の時もそうでした……夜中だったのに、無理矢理馬車を借りて、ユアンを助ける為に、駆けつけてくれました……本当にすごく、感謝しているんです」
これはミウのセリフだった。
「国王陛下の前で占いを成功させて、みんなをここまで導いたのも、タクヤ、君だよ。もし僕に、その占いの能力があったとしても、とてもここまでの行動力はなかった……本当に尊敬するよ。それに、あの水竜を倒すための策をこんな短時間で思いつくなんて、すごい才能だよ」
ユアンまでもが、俺を持ち上げてくれた。
「……ただ、俺は夢中でやってただけなんだけどな……」
「それがタクの凄いところ。普通、恋占いでここまでやる人なんて、いないよ」
ユナは微笑んでいた。
「私、思うんだけど……タクの、究極縁結能力者って、タク自身の能力も強化されているんじゃないかな……だから、恋人同士をくっつけるための旅においては、時にとんでもないタイミングで、抜群に効果のあることをやってのける……」
「……なるほど、与えられた『能力』で一時的に強化されているのなら、それもあるのかもしれない」
俺は素直に、ユナの意見を受け入れた。
考えてみれば、争いの嫌いなはずの、冒険者ですらなかった俺が、ここまでの大冒険を、これだけのメンバーと繰り広げているのは、神から与えられた能力に導かれているからだ……そう考えれば納得がいくような気がした。
「まあ、俺はそれだけが理由だとは思わない。タクヤの資質によるところも大きいと思うが……なんにせよ、今のお前は、少なくとも今回の探索に関しては、リーダーたる条件を満たしているような気がするな……それで、この後、どちらに進めばいい?」
アクトは、俺をおだてるようにそう言った。
それに対し、俺は少し照れながら、彼から伸びる糸の方向を指差したのだった。
貯水池は、ミウが表面を凍らせてくれたおかげで、泳がずとも歩いて渡ることができた。
そこから二百メルほど歩いたところに、またもや大扉が待っていた。
アクトが罠に警戒しながら慎重にそれを開くと、そこは高さ二十メル以上、左右、前後の奥行きが百メルを超えるような大広間になっていた。
真竜より一回り大きな鉄製のドラゴン像が、なぜか氷漬けの状態でそびえていた。
それを皆で診て、ミウに
「もう凍結呪文で倒したのか?」
等と冗談を言い合っていたのだが、突然、その氷が急速に溶け始め、一部湯気にまでなっていたのを見て、即座に戦闘態勢を取った。
――鎧の真竜との戦いは、熾烈を極めた。
元々の真竜の攻撃力は失われぬまま、全身を強固な金属鎧で覆われたドラゴンに対しては、そのままではアクトやユアンの物理攻撃は全く歯が立たない。
ミウの凍結呪文も、元々覆われていた氷を溶かすほど加熱された金属鎧には無効だった。
ユナの雷撃呪文も、鎧を伝って地面に流れるようで効果がない。
ミリアの爆撃呪文ですら、単発では明確なダメージを与えられないように見えた。
それでいて竜の動きは速く、顎や尾、四肢の爪による近距離攻撃に加え、炎まで吐くそぶりを見せた。
それに対し、アクトが言うように俺自身に究極縁結能力者 の恩恵が発動しているためか、対抗策が次々と閃いていく。
鎧竜の炎のブレスに対しては、ミウに『氷の障壁』を作るよう指示して対抗。ほんの数秒だが、パーティー全体が直撃を免れることに成功する。
そしてやはり、突破口を開くのはミリアであると判断。
空中浮遊の魔法で、上方から、鎧竜の右脇腹を連続で狙うように指示。
彼女の場合、たとえブレスを吐かれたとしても、自動回避能力が働くので直撃することはない。
とはいっても、ミリアにだけ攻撃が集中するのはまずい。
ユナも『魔法光弾』などの雷撃系以外の魔法で牽制、ユアンには、ダメージはあまり与えられないものの、斬撃を飛ばして援護するように指示した。
ミウには『氷の障壁』での防御を継続させ、アクトにはジル先生を護衛するように指示。
そのジル先生は、誰祝於為輝などの攻撃支援魔法、及び火炎に対する抵抗力を持つ防御魔法をかけてもらった。
そうなると、俺だけが弱点なのだが、竜の本体が迫ってくれば全力で逃げ、追いつかれそうになったらユナとミリアが攻撃を加えて牽制してくれる。
そしてミリアの三発目の爆撃魔法が鎧竜の右脇腹を直撃して、ようやくその部分の鎧が破損し、生身の肉体が露出した。
しかし、この時点でミリアが限界を迎えた。
加熱された彼女の体を、ミウに冷却するように指示。
ここで主攻撃を、ユアンの『延長剣突』と、ユナの雷撃呪文に切り替えた。
いままでほとんどダメージを与えられなかったが、露出した右脇腹に対しては有効打となり、鎧竜は苦悶の咆吼を上げ、大量に出血して次第に弱っていく。
ここにきて、ミウの冷却を受け、魔結晶を摂取したミリアが復活。
最後は、今までの攻撃で大きくえぐれた鎧竜の右脇腹に、鎧の内部から炸裂するような爆裂呪文を叩き込み、遂に最強、最後の守護者は倒れたのだった。
全員、ヘトヘトに疲れていたものの、大きな怪我を負った者はなし。
俺は夢中で指示を送り続けただけで、ろくに攻撃に参加していなかったのだが、それでもその活躍ぶりを、全員から絶賛された。
どうやら、やはり究極縁結能力者は、俺に相応以上の判断能力をもたらしているようだった。
「……でも、そうだとすれば、これはアクトとソフィア姫をくっつけようとする、天使の力によるものだよ」
とアクトに返すと、彼は苦笑しながら、
「だったら、俺も本気で結婚を考えなきゃならないんだな……」
と、思ってもいないような事を口にしていた。
――この時点で、俺は、おごり高ぶっていた。
自分の、究極縁結能力者は、ある意味無敵の能力なのかもしれない、と。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
チート魅了スキルで始まる、美少女たちとの異世界ハーレム生活
仙道
ファンタジー
ごく普通の会社員だった佐々木健太は、異世界へ転移してして、あらゆる女性を無条件に魅了するチート能力を手にする。
彼はこの能力で、女騎士セシリア、ギルド受付嬢リリア、幼女ルナ、踊り子エリスといった魅力的な女性たちと出会い、絆を深めていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる