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王の血筋
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それまでのやりとりで、ある程度打ち解けることができた三人は、改めて互いに自己紹介した。
メルの本当のファーストネームは、メルティーナ。思っていたより若く、十八歳ということだった。
そしてミクのファーストネームは、ミクローゼ。姓に関しては、「まだ秘密」という。
年齢は、ライナスと同じ十六歳。彼女はそのことに、なぜか喜び、そして彼の事を「ライ君」と気軽に呼ぶことになった。
二人は、事情があって実家を離れ、この街にやってきて、両親が魔道具の工房に関係していることもあり、このアイテムショップを開いたのだという。
メルによれば、ミクはまだ若いが非常に優秀な魔道具の技師で、以前ライナスが購入した「シルバーランタン+1」も、彼女が作成したものだという話だった。
その後、三人の話題は、また腕輪のことに戻った。
「えっと、それで、僕の右腕と一体化してしまった腕輪の『呪い』は、これ以上進むことはないのですね?」
「ええ、貴方がお金を払わずに逃げたりしなければ」
ニコニコと笑みを浮かべながら、さらっと恐ろしいことを言うメル。
「い、いえ、逃げるなんてとんでもない。でも、その……今、手元のお金が足りなくて、もう少し待ってもらえるとありがたいな、と……」
「ええ、構いませんよ。その腕輪の呪いがある限り、逃げられませんし……まあ、腕を切り落とす勇気があるなら別だけど」
相変わらず、メルの言葉は、一見優しそうに聞こえて、若干狂気をはらんでいる。
「この前の迷宮攻略が上手くいかなかったことも分かっているし……今度は仲間をちゃんと選んで、また冒険に出て稼いでもらえれば大丈夫。その状態でも、契約はまだ生きているので、窮地に陥ったらまた私を呼び出してもらっていいですよ。ただその場合、さらにもう百万ウェン必要になりますけど」
これは、メルの商売人としてのうまさなのか、あるいは単なる脅しなのか……ライナスはその真意を測りかねた。
「あ、でも、そのアイテム……『アミュレット・オブ・ザ・シルバーデーヴィー』、この店で手に入れたことは秘密にしていてね。本当はごく限られた、身内と呼べるような人にしか渡していないの」
ミクがそう補足する。
「あ、そうなんだ……でも、だったら、使っちゃったらメルさんが来ちゃうから、それで仲間にばれるんじゃあないかな?」
ライナスの方も、同い年のミクに対してはフレンドリーな口調になっていた。
その問いに、姉のメルが反応する。
「いいえ、普通は呼び出されたとしても、元からあの全身鎧……『シュネーヴァーアイギス』を装着した状態で転移するから、私だと分からないわ。前回は、その必要もないかな、と思っただけなの。身につけている間、充魔石の魔力も大量に消費するし、ね」
メルの言葉に、確かにスケルトン程度の相手に彼女のあの戦力は過剰だったな、と思った……六本腕の妖魔は別だが、あんな魔物があの迷宮にいたのは、メルとしても予想外だったという。
このイフカの迷宮に臨むなら、それなりに腕の立つ仲間と一緒に行かなければ命取りになる……これまで、彼が地方から旅してきた時とは状況が異なると、実感させられた。
美人姉妹も、ライナスがどういう経緯でイフカに来たのかを知りたがったので、彼も特に隠すことはないと考えて話し始めた。
ライナスの出身地は、ここから徒歩で半月ほどかかる場所にある田舎町だという。
そこで物心ついたときから、父親に剣の指導をされていた……それも、人間同士だけでなく、魔物との戦闘も視野に入れた、実践的なものだった。
「……ひょっとして、ライ君の家系って、『騎士』か、それ以上の爵位を持っているんじゃない?」
ミクが、その話題に割り込んできた。
「あ、はい……確かに、父は『騎士』の称号を持っていて、代々そうだったみたいです」
「やっぱり! 代々っていうことは、貴族階級ってことだから……王の血筋を引いているってことよね。だったら、『アミュレット・オブ・ザ・シルバーデーヴィー』が使えたのも納得できるね」
ミクは納得の表情だが、ライナスにはそれが何を意味したのかが分からない。
それをメルが補足するように、言葉をつなげた。
「あのアイテムは、体内に『魔力』を持つ人にしか使えないの。潜在的に魔力を持つと言うことは、『神の子』である初代人間の王の血を受け継いでいるっていうこと。何千年も前の話だけど、今もそれは受け継がれている。私たちも、ライナス君も、遠い親戚、っていうことになるわね」
「なるほど……えっ、じゃあ、メルさん達も、ひょっとして爵位をもつ貴族出身、っていうことですか?」
ライナスの驚きに、ミクが、
「……もう、姉さん……いろいろ明かしすぎだから……ライ君、これ秘密。っていうか、私たちは家出してきたっていうか、追い出されたっていうか……そういう感じだから、そういうの、気にしないでね」
「そうなんだね……僕も、似たようなものだよ。でも、僕の場合は、居なくなったのは父親のほうなんだけど」
「え……お父さん、死んじゃったの?」
眉をひそめながらも、ミクは遠慮無く聞いてきた。
「いや……生死も不明なんだ。二年前、僕が十四歳の時に『指令が来た』って言って家を出て……帰ってこないし、連絡も取れないんだ。だから、僕の方から探しているっていうのもあるんだけど」
「そうなんだ……お互い、複雑な事情を抱えてるね……まあ、今なんとかやっていけているから、それでいいかな。私たちも夢があるし……ライ君も、このイフカの街に来たということは、なにか目標があるの?」
「そうだなあ……やっぱり、父親の情報を得たいっていうのと、ここでもっと稼いで、もっと強力な装備を手に入れて、もっと強くなりたいって思ってる」
「そうね……超古代遺跡群の側にあるこのイフカは、他のどの地域よりそれが可能な場所だから……でも、そのきっかけにしようとしても、正直……貴方の装備は、この街の一つ星ハンターとしては、かなり貧弱な方になってしまうわね」
姉のメルが、すこし同情するようにそう話した。
ライナスにも分っていた……この街の冒険者ギルドに出入りする多くのハンター達が、「魔導コンポ」と呼ばれる、魔力を帯びた高価な装備を身につけているという事実を。
ライナスが持っているのは、せいぜい「シルバーランタン+1」ぐらいだった。
「……じゃあ、ライ君……私が作った魔導アイテムの試作品、使ってみる?」
妹のミクが、目を輝かせながらそう提案してきた。
メルの本当のファーストネームは、メルティーナ。思っていたより若く、十八歳ということだった。
そしてミクのファーストネームは、ミクローゼ。姓に関しては、「まだ秘密」という。
年齢は、ライナスと同じ十六歳。彼女はそのことに、なぜか喜び、そして彼の事を「ライ君」と気軽に呼ぶことになった。
二人は、事情があって実家を離れ、この街にやってきて、両親が魔道具の工房に関係していることもあり、このアイテムショップを開いたのだという。
メルによれば、ミクはまだ若いが非常に優秀な魔道具の技師で、以前ライナスが購入した「シルバーランタン+1」も、彼女が作成したものだという話だった。
その後、三人の話題は、また腕輪のことに戻った。
「えっと、それで、僕の右腕と一体化してしまった腕輪の『呪い』は、これ以上進むことはないのですね?」
「ええ、貴方がお金を払わずに逃げたりしなければ」
ニコニコと笑みを浮かべながら、さらっと恐ろしいことを言うメル。
「い、いえ、逃げるなんてとんでもない。でも、その……今、手元のお金が足りなくて、もう少し待ってもらえるとありがたいな、と……」
「ええ、構いませんよ。その腕輪の呪いがある限り、逃げられませんし……まあ、腕を切り落とす勇気があるなら別だけど」
相変わらず、メルの言葉は、一見優しそうに聞こえて、若干狂気をはらんでいる。
「この前の迷宮攻略が上手くいかなかったことも分かっているし……今度は仲間をちゃんと選んで、また冒険に出て稼いでもらえれば大丈夫。その状態でも、契約はまだ生きているので、窮地に陥ったらまた私を呼び出してもらっていいですよ。ただその場合、さらにもう百万ウェン必要になりますけど」
これは、メルの商売人としてのうまさなのか、あるいは単なる脅しなのか……ライナスはその真意を測りかねた。
「あ、でも、そのアイテム……『アミュレット・オブ・ザ・シルバーデーヴィー』、この店で手に入れたことは秘密にしていてね。本当はごく限られた、身内と呼べるような人にしか渡していないの」
ミクがそう補足する。
「あ、そうなんだ……でも、だったら、使っちゃったらメルさんが来ちゃうから、それで仲間にばれるんじゃあないかな?」
ライナスの方も、同い年のミクに対してはフレンドリーな口調になっていた。
その問いに、姉のメルが反応する。
「いいえ、普通は呼び出されたとしても、元からあの全身鎧……『シュネーヴァーアイギス』を装着した状態で転移するから、私だと分からないわ。前回は、その必要もないかな、と思っただけなの。身につけている間、充魔石の魔力も大量に消費するし、ね」
メルの言葉に、確かにスケルトン程度の相手に彼女のあの戦力は過剰だったな、と思った……六本腕の妖魔は別だが、あんな魔物があの迷宮にいたのは、メルとしても予想外だったという。
このイフカの迷宮に臨むなら、それなりに腕の立つ仲間と一緒に行かなければ命取りになる……これまで、彼が地方から旅してきた時とは状況が異なると、実感させられた。
美人姉妹も、ライナスがどういう経緯でイフカに来たのかを知りたがったので、彼も特に隠すことはないと考えて話し始めた。
ライナスの出身地は、ここから徒歩で半月ほどかかる場所にある田舎町だという。
そこで物心ついたときから、父親に剣の指導をされていた……それも、人間同士だけでなく、魔物との戦闘も視野に入れた、実践的なものだった。
「……ひょっとして、ライ君の家系って、『騎士』か、それ以上の爵位を持っているんじゃない?」
ミクが、その話題に割り込んできた。
「あ、はい……確かに、父は『騎士』の称号を持っていて、代々そうだったみたいです」
「やっぱり! 代々っていうことは、貴族階級ってことだから……王の血筋を引いているってことよね。だったら、『アミュレット・オブ・ザ・シルバーデーヴィー』が使えたのも納得できるね」
ミクは納得の表情だが、ライナスにはそれが何を意味したのかが分からない。
それをメルが補足するように、言葉をつなげた。
「あのアイテムは、体内に『魔力』を持つ人にしか使えないの。潜在的に魔力を持つと言うことは、『神の子』である初代人間の王の血を受け継いでいるっていうこと。何千年も前の話だけど、今もそれは受け継がれている。私たちも、ライナス君も、遠い親戚、っていうことになるわね」
「なるほど……えっ、じゃあ、メルさん達も、ひょっとして爵位をもつ貴族出身、っていうことですか?」
ライナスの驚きに、ミクが、
「……もう、姉さん……いろいろ明かしすぎだから……ライ君、これ秘密。っていうか、私たちは家出してきたっていうか、追い出されたっていうか……そういう感じだから、そういうの、気にしないでね」
「そうなんだね……僕も、似たようなものだよ。でも、僕の場合は、居なくなったのは父親のほうなんだけど」
「え……お父さん、死んじゃったの?」
眉をひそめながらも、ミクは遠慮無く聞いてきた。
「いや……生死も不明なんだ。二年前、僕が十四歳の時に『指令が来た』って言って家を出て……帰ってこないし、連絡も取れないんだ。だから、僕の方から探しているっていうのもあるんだけど」
「そうなんだ……お互い、複雑な事情を抱えてるね……まあ、今なんとかやっていけているから、それでいいかな。私たちも夢があるし……ライ君も、このイフカの街に来たということは、なにか目標があるの?」
「そうだなあ……やっぱり、父親の情報を得たいっていうのと、ここでもっと稼いで、もっと強力な装備を手に入れて、もっと強くなりたいって思ってる」
「そうね……超古代遺跡群の側にあるこのイフカは、他のどの地域よりそれが可能な場所だから……でも、そのきっかけにしようとしても、正直……貴方の装備は、この街の一つ星ハンターとしては、かなり貧弱な方になってしまうわね」
姉のメルが、すこし同情するようにそう話した。
ライナスにも分っていた……この街の冒険者ギルドに出入りする多くのハンター達が、「魔導コンポ」と呼ばれる、魔力を帯びた高価な装備を身につけているという事実を。
ライナスが持っているのは、せいぜい「シルバーランタン+1」ぐらいだった。
「……じゃあ、ライ君……私が作った魔導アイテムの試作品、使ってみる?」
妹のミクが、目を輝かせながらそう提案してきた。
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