21 / 42
光の刃
しおりを挟む
「……本当に呼び出しやがった……『ディーヴァ』を……」
グリントは……いや、ライナスを除く全パーティーメンバーが目を見開いて驚いていた。
「お久しぶり。グリントにゲッペル、だったかしら?」
「……一度会っただけなのに、よく覚えていてくれたな?」
「ええ、私は戦いの時の記憶は確かなのよ」
白銀の全身鎧は、顔や頭部まで隙間無く覆っているために声がややくぐもって聞こえるが、その口調と声色から女性であることは感じられる。
「それで、ライ……状況はどうなの?」
彼女は、召喚主であるライナスにそう尋ねた。
メルさん、と言いかけていた彼だったが、普段の「ライナス君」ではなく「ライ」と短く呼ばれたことで、彼女の正体を秘密にしなければならないことを思い出した。
「この扉の奥に、ものすごく大きなスライムがいるんです。強力な酸を噴出してきて、剣も魔法も無効でした。それに触手を伸ばしてきて、武器や、下手をすれば体ごとその体内に取り込まれかねません」
ライナスは余計なことは口にせず、事実だけを話す。
「スライム……扉越しにもわかる、あれだけ強力な魔力を持つ魔物の正体がスライムとはね……まあ、なんとかなるでしょう。私がその巨大スライムを倒したなら、報酬とは別にその魔石も貰うけど、それは問題ない認識でいいかしら?」
その言葉は、グリントとゲッペルに向けられていた……どちらかがリーダーと見抜いたのだろう。
「ああ、それは問題ない。俺たちが欲しいのは、あのガーディアンが守っている扉の奥のお宝だからな……あれば、の話だが」
グリントが答えた。
「分かったわ。じゃあ、行ってくるわね」
それだけ聞いてさっさと大広間への扉を開けようとした彼女に、パーティーメンバー一同は驚いた。
「ま……待てディーヴァ。その奥にいるのは、あんたが考えるのよりずっと厄介な相手だ!」
「そうかもしれないけど、実際に戦ってみないと分からないでしょう? それとも、さっきライが説明した以上の情報があるの?」
彼女のことをディーヴァと呼ぶグリントが止めようとしたが、本人は気にしていない様子だ。
また、他のメンバーも彼女の放つオーラ、漏れ出る魔力のすさまじさに気圧され、それ以上彼女に話しかけられない。
「ディーヴァ……それがあなたの名前なのですね?」
ライナスが確認する。
「そう、ディーヴァ。前に言ってなかったわね……いろいろ秘密が多いから、なぜあなたが私を召喚できるのかも含めて、余計なことは言わないようにしてね」
「はい……わかりました」
ライナスも、それ以上何も話さないようにした。
白銀と漆黒で形成された、美しくも禍々しい全身鎧に身を包まれた剣士。
頭部、顔まで金属でできた兜、仮面に覆われているが、胸部に二つの膨らみがあり、それで女性用だと判別できる。
手甲部分や剣の鍔といった箇所にターコイズブルーの複雑な文様が描かれ、それが装飾なのか、あるいは魔法陣の類いなのか判別できないが、鮮やかなそれが一層壮麗な雰囲気を醸し出していた。
「……他に何もなければ、中に入るわね」
気圧されているパーティーメンバーに最後の確認をして、彼女は中に入ろうとする。
「待て、俺も一緒に行く。俺がリーダーだ、戦況を確認する義務がある」
グリントが申し出る。
「……だったら、僕も行きます、ディーヴァさんを呼び出したのは僕です!」
ライナスも続く。
「……なら、私も必要ね。あの強力な酸を中和できるのは私だけだから」
サーシャもそう言って杖を手にした。
「……ふむ、儂は残る。後方から魔物が来たら厄介だからな……」
ゲッペルはその場に残ることを選択した。
本音では戦いに参加したいのかもしれないが、役に立たないことを自覚していたし、杖を無くして落ち込んでいるコルトを守る必要があった。
「……分かったわ。じゃあ、突入するわね」
ディーヴァはそう言って、重いはずの金属製の扉を片手で軽々と押し開けた。
そのことに軽く驚くパーティーメンバーだが、彼女は気にすらしていなかった。
中に入ると、グレータースライムは即座に反応し、強酸の体液をディーヴァに噴出した。
しかし彼女は全く避けようとしない。
まともに命中するが、鎧のその部分がわずかにオレンジ色に光っただけで、体液はジュワッっという音と共に白煙を上げて消滅した。
その様子にスライムも戸惑ったのか、何度も噴出するが結果は同じだ。
一緒に入ったパーティーメンバーはその光景に最初は仰天したが、彼女がそういう存在なのだとすぐに認識を改めた。
「……魔力結界……しかも、ものすごく薄く範囲も狭く、それでいて強力だ……効率的に、自動で展開されてやがる……鎧に攻撃が届いてさえいない。あれはやっぱり、現代の装備じゃねえな……しかも、おそらく呪われていやがる……」
グリントが独り言のようにつぶやき、ライナスにはその声が届いていた。
現代の装備ではない……つまり、古代の超魔法文明の遺産、ということになる。
そして呪われている……それがどういうことなのか、ライナスには分からなかった。
ディーヴァは、グレータースライムの体内で輝く大きな魔石に興味津々、といった様子で、強酸の攻撃を無視して見つめていた。
スライムはそれに業を煮やしたのか、今度は赤い触手を、彼女の体に伸ばしてきた。
ディーヴァはそれも避けようとせず、巻き付いてきた触手を両手で引きちぎった。
魔物は激しく蠢き、次々と酸を履き出すが、やはり彼女には通用しない。
ついにグレータースライムは、本体ごとゆっくりと彼女に迫って来た。
それに対し、ディーバは腰に装備していた剣を抜いた。
鎧と同色、白銀に輝く刀身が姿を見せる。
見る者を圧倒するすさまじいオーラを放つ、美しい両刃の長剣だが、魔物の弱点である魔石まで届くとは思えなかった。
しかし彼女がその剣を右手で前にかざすと、その刀身が伸びたように見えた。
実際は、オレンジ色に光る、薄く細い膜が、10メールほど、剣から生えるように伸びていた。
「あれは……魔力結界の応用みたいなものかしら? 薄いけど、凄く強力で凝縮されている……刃(やいば)が伸びたみたい……」
サーシャが、少し怯えたようにそう話した。
ディーヴァは、長剣から伸びるそのオレンジ色の光の刃を、巨大なスライムの上方から押し当て、少し力を込めて押し下げた。
ザクッ、という音と共に、魔石のすぐ横をかすめて、グレータースライムは両断された。
ピギィー、という悲鳴のような音を上げて、魔石が残った方のスライムが大量の体液を飛ばしてきたが、その猛攻を受けてもディーヴァは相変わらず避けもせず平然としていた。
何本か触手も伸ばしてきたが、全て彼女の長剣で切り落とされた。
「……うーん、これじゃあ倒せないか……」
ディーヴァが呟く。
見ると、切断されたはずのグレータースライムは、また下の方から元通り繋がりつつあった。
「ディーヴァ、その剣が伸びたみたいな技で、魔石を壊せないのか?」
グリントがそう問うたが、彼女は
「そんな勿体ないことしたくないわ……ちょっと魔力使うけど、こっちなら魔石にダメージ与えなくて済むかも……」
彼女はそう言うと、一瞬でグレータースライムとの間合いを詰めた。
そしていつの間にかオレンジの光刃を消した剣の本体を、魔物の体に突き刺した。
「轟雷撃(デ・ライデル)!」
瞬間、バシュン、という大きな音と共に、グラータースライムの体全体が眩しく発光した。
そのままその巨大な魔物は動きを止め、やがてぐにゃっと歪んだかと思うと、やや粘土の高い液体になって床に広がった。
グリント、サーシャ、ライナスはそれが足下まで迫ったのに驚いたが、よく見ると床面はわずかに傾斜があり、その先には排水溝のフタのようなものが存在して、液体はそちらへと流れていった。
「……この部屋の床、あのスライムの消化液や廃液がどこかへ流れていくように工夫されていたみたいね。もっとも、スライム自身が死んだ後に流れ出ることまで考慮されていたかどうかは分からないけどね」
そう話す彼女の声は、心なしか機嫌が良さそうだった。
そして床に落ちていた、人間の拳ほどもある、黄色く輝く魔石を拾い上げて、じっくりと眺めていた。
自分よりずっとレベルの高いメンバーでも、全く為す術がなかったグレータースライム。
それを、たった一人であっさりと、余裕を持って倒しきったディーヴァ。
その正体が、アイテムショップのオーナー兼美人店員であるメルであることを知っているライナスは、再び戦慄と、軽い混乱を覚えていた。
グリントは……いや、ライナスを除く全パーティーメンバーが目を見開いて驚いていた。
「お久しぶり。グリントにゲッペル、だったかしら?」
「……一度会っただけなのに、よく覚えていてくれたな?」
「ええ、私は戦いの時の記憶は確かなのよ」
白銀の全身鎧は、顔や頭部まで隙間無く覆っているために声がややくぐもって聞こえるが、その口調と声色から女性であることは感じられる。
「それで、ライ……状況はどうなの?」
彼女は、召喚主であるライナスにそう尋ねた。
メルさん、と言いかけていた彼だったが、普段の「ライナス君」ではなく「ライ」と短く呼ばれたことで、彼女の正体を秘密にしなければならないことを思い出した。
「この扉の奥に、ものすごく大きなスライムがいるんです。強力な酸を噴出してきて、剣も魔法も無効でした。それに触手を伸ばしてきて、武器や、下手をすれば体ごとその体内に取り込まれかねません」
ライナスは余計なことは口にせず、事実だけを話す。
「スライム……扉越しにもわかる、あれだけ強力な魔力を持つ魔物の正体がスライムとはね……まあ、なんとかなるでしょう。私がその巨大スライムを倒したなら、報酬とは別にその魔石も貰うけど、それは問題ない認識でいいかしら?」
その言葉は、グリントとゲッペルに向けられていた……どちらかがリーダーと見抜いたのだろう。
「ああ、それは問題ない。俺たちが欲しいのは、あのガーディアンが守っている扉の奥のお宝だからな……あれば、の話だが」
グリントが答えた。
「分かったわ。じゃあ、行ってくるわね」
それだけ聞いてさっさと大広間への扉を開けようとした彼女に、パーティーメンバー一同は驚いた。
「ま……待てディーヴァ。その奥にいるのは、あんたが考えるのよりずっと厄介な相手だ!」
「そうかもしれないけど、実際に戦ってみないと分からないでしょう? それとも、さっきライが説明した以上の情報があるの?」
彼女のことをディーヴァと呼ぶグリントが止めようとしたが、本人は気にしていない様子だ。
また、他のメンバーも彼女の放つオーラ、漏れ出る魔力のすさまじさに気圧され、それ以上彼女に話しかけられない。
「ディーヴァ……それがあなたの名前なのですね?」
ライナスが確認する。
「そう、ディーヴァ。前に言ってなかったわね……いろいろ秘密が多いから、なぜあなたが私を召喚できるのかも含めて、余計なことは言わないようにしてね」
「はい……わかりました」
ライナスも、それ以上何も話さないようにした。
白銀と漆黒で形成された、美しくも禍々しい全身鎧に身を包まれた剣士。
頭部、顔まで金属でできた兜、仮面に覆われているが、胸部に二つの膨らみがあり、それで女性用だと判別できる。
手甲部分や剣の鍔といった箇所にターコイズブルーの複雑な文様が描かれ、それが装飾なのか、あるいは魔法陣の類いなのか判別できないが、鮮やかなそれが一層壮麗な雰囲気を醸し出していた。
「……他に何もなければ、中に入るわね」
気圧されているパーティーメンバーに最後の確認をして、彼女は中に入ろうとする。
「待て、俺も一緒に行く。俺がリーダーだ、戦況を確認する義務がある」
グリントが申し出る。
「……だったら、僕も行きます、ディーヴァさんを呼び出したのは僕です!」
ライナスも続く。
「……なら、私も必要ね。あの強力な酸を中和できるのは私だけだから」
サーシャもそう言って杖を手にした。
「……ふむ、儂は残る。後方から魔物が来たら厄介だからな……」
ゲッペルはその場に残ることを選択した。
本音では戦いに参加したいのかもしれないが、役に立たないことを自覚していたし、杖を無くして落ち込んでいるコルトを守る必要があった。
「……分かったわ。じゃあ、突入するわね」
ディーヴァはそう言って、重いはずの金属製の扉を片手で軽々と押し開けた。
そのことに軽く驚くパーティーメンバーだが、彼女は気にすらしていなかった。
中に入ると、グレータースライムは即座に反応し、強酸の体液をディーヴァに噴出した。
しかし彼女は全く避けようとしない。
まともに命中するが、鎧のその部分がわずかにオレンジ色に光っただけで、体液はジュワッっという音と共に白煙を上げて消滅した。
その様子にスライムも戸惑ったのか、何度も噴出するが結果は同じだ。
一緒に入ったパーティーメンバーはその光景に最初は仰天したが、彼女がそういう存在なのだとすぐに認識を改めた。
「……魔力結界……しかも、ものすごく薄く範囲も狭く、それでいて強力だ……効率的に、自動で展開されてやがる……鎧に攻撃が届いてさえいない。あれはやっぱり、現代の装備じゃねえな……しかも、おそらく呪われていやがる……」
グリントが独り言のようにつぶやき、ライナスにはその声が届いていた。
現代の装備ではない……つまり、古代の超魔法文明の遺産、ということになる。
そして呪われている……それがどういうことなのか、ライナスには分からなかった。
ディーヴァは、グレータースライムの体内で輝く大きな魔石に興味津々、といった様子で、強酸の攻撃を無視して見つめていた。
スライムはそれに業を煮やしたのか、今度は赤い触手を、彼女の体に伸ばしてきた。
ディーヴァはそれも避けようとせず、巻き付いてきた触手を両手で引きちぎった。
魔物は激しく蠢き、次々と酸を履き出すが、やはり彼女には通用しない。
ついにグレータースライムは、本体ごとゆっくりと彼女に迫って来た。
それに対し、ディーバは腰に装備していた剣を抜いた。
鎧と同色、白銀に輝く刀身が姿を見せる。
見る者を圧倒するすさまじいオーラを放つ、美しい両刃の長剣だが、魔物の弱点である魔石まで届くとは思えなかった。
しかし彼女がその剣を右手で前にかざすと、その刀身が伸びたように見えた。
実際は、オレンジ色に光る、薄く細い膜が、10メールほど、剣から生えるように伸びていた。
「あれは……魔力結界の応用みたいなものかしら? 薄いけど、凄く強力で凝縮されている……刃(やいば)が伸びたみたい……」
サーシャが、少し怯えたようにそう話した。
ディーヴァは、長剣から伸びるそのオレンジ色の光の刃を、巨大なスライムの上方から押し当て、少し力を込めて押し下げた。
ザクッ、という音と共に、魔石のすぐ横をかすめて、グレータースライムは両断された。
ピギィー、という悲鳴のような音を上げて、魔石が残った方のスライムが大量の体液を飛ばしてきたが、その猛攻を受けてもディーヴァは相変わらず避けもせず平然としていた。
何本か触手も伸ばしてきたが、全て彼女の長剣で切り落とされた。
「……うーん、これじゃあ倒せないか……」
ディーヴァが呟く。
見ると、切断されたはずのグレータースライムは、また下の方から元通り繋がりつつあった。
「ディーヴァ、その剣が伸びたみたいな技で、魔石を壊せないのか?」
グリントがそう問うたが、彼女は
「そんな勿体ないことしたくないわ……ちょっと魔力使うけど、こっちなら魔石にダメージ与えなくて済むかも……」
彼女はそう言うと、一瞬でグレータースライムとの間合いを詰めた。
そしていつの間にかオレンジの光刃を消した剣の本体を、魔物の体に突き刺した。
「轟雷撃(デ・ライデル)!」
瞬間、バシュン、という大きな音と共に、グラータースライムの体全体が眩しく発光した。
そのままその巨大な魔物は動きを止め、やがてぐにゃっと歪んだかと思うと、やや粘土の高い液体になって床に広がった。
グリント、サーシャ、ライナスはそれが足下まで迫ったのに驚いたが、よく見ると床面はわずかに傾斜があり、その先には排水溝のフタのようなものが存在して、液体はそちらへと流れていった。
「……この部屋の床、あのスライムの消化液や廃液がどこかへ流れていくように工夫されていたみたいね。もっとも、スライム自身が死んだ後に流れ出ることまで考慮されていたかどうかは分からないけどね」
そう話す彼女の声は、心なしか機嫌が良さそうだった。
そして床に落ちていた、人間の拳ほどもある、黄色く輝く魔石を拾い上げて、じっくりと眺めていた。
自分よりずっとレベルの高いメンバーでも、全く為す術がなかったグレータースライム。
それを、たった一人であっさりと、余裕を持って倒しきったディーヴァ。
その正体が、アイテムショップのオーナー兼美人店員であるメルであることを知っているライナスは、再び戦慄と、軽い混乱を覚えていた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
軽トラの荷台にダンジョンができました★車ごと【非破壊オブジェクト化】して移動要塞になったので快適探索者生活を始めたいと思います
こげ丸
ファンタジー
===運べるプライベートダンジョンで自由気ままな快適最強探索者生活!===
ダンジョンが出来て三〇年。平凡なエンジニアとして過ごしていた主人公だが、ある日突然軽トラの荷台にダンジョンゲートが発生したことをきっかけに、遅咲きながら探索者デビューすることを決意する。
でも別に最強なんて目指さない。
それなりに強くなって、それなりに稼げるようになれれば十分と思っていたのだが……。
フィールドボス化した愛犬(パグ)に非破壊オブジェクト化して移動要塞と化した軽トラ。ユニークスキル「ダンジョンアドミニストレーター」を得てダンジョンの管理者となった主人公が「それなり」ですむわけがなかった。
これは、プライベートダンジョンを利用した快適生活を送りつつ、最強探索者へと駆け上がっていく一人と一匹……とその他大勢の配下たちの物語。
『異世界ガチャでユニークスキル全部乗せ!? ポンコツ神と俺の無自覚最強スローライフ』
チャチャ
ファンタジー
> 仕事帰りにファンタジー小説を買った帰り道、不運にも事故死した38歳の男。
気がつくと、目の前には“ポンコツ”と噂される神様がいた——。
「君、うっかり死んじゃったから、異世界に転生させてあげるよ♪」
「スキル? ステータス? もちろんガチャで決めるから!」
最初はブチギレ寸前だったが、引いたスキルはなんと全部ユニーク!
本人は気づいていないが、【超幸運】の持ち主だった!
「冒険? 魔王? いや、俺は村でのんびり暮らしたいんだけど……」
そんな願いとは裏腹に、次々とトラブルに巻き込まれ、無自覚に“最強伝説”を打ち立てていく!
神様のミスで始まった異世界生活。目指すはスローライフ、されど周囲は大騒ぎ!
◆ガチャ転生×最強×スローライフ!
無自覚チートな元おっさんが、今日も異世界でのんびり無双中!
チート魔力はお金のために使うもの~守銭奴転移を果たした俺にはチートな仲間が集まるらしい~
桜桃-サクランボ-
ファンタジー
金さえあれば人生はどうにでもなる――そう信じている二十八歳の守銭奴、鏡谷知里。
交通事故で意識が朦朧とする中、目を覚ますと見知らぬ異世界で、目の前には見たことがないドラゴン。
そして、なぜか“チート魔力持ち”になっていた。
その莫大な魔力は、もともと自分が持っていた付与魔力に、封印されていた冒険者の魔力が重なってしまった結果らしい。
だが、それが不幸の始まりだった。
世界を恐怖で支配する集団――「世界を束ねる管理者」。
彼らに目をつけられてしまった知里は、巻き込まれたくないのに狙われる羽目になってしまう。
さらに、人を疑うことを知らない純粋すぎる二人と行動を共にすることになり、望んでもいないのに“冒険者”として動くことになってしまった。
金を稼ごうとすれば邪魔が入り、巻き込まれたくないのに事件に引きずられる。
面倒ごとから逃げたい守銭奴と、世界の頂点に立つ管理者。
本来交わらないはずの二つが、過去の冒険者の残した魔力によってぶつかり合う、異世界ファンタジー。
※小説家になろう・カクヨムでも更新中
※表紙:あニキさん
※ ※がタイトルにある話に挿絵アリ
※月、水、金、更新予定!
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
追放された俺のスキル【整理整頓】が覚醒!もふもふフェンリルと訳あり令嬢と辺境で最強ギルドはじめます
黒崎隼人
ファンタジー
「お前の【整理整頓】なんてゴミスキル、もういらない」――勇者パーティーの雑用係だったカイは、ダンジョンの最深部で無一文で追放された。死を覚悟したその時、彼のスキルは真の能力に覚醒する。鑑定、無限収納、状態異常回復、スキル強化……森羅万象を“整理”するその力は、まさに規格外の万能チートだった! 呪われたもふもふ聖獣と、没落寸前の騎士令嬢。心優しき仲間と出会ったカイは、辺境の街で小さなギルド『クローゼット』を立ち上げる。一方、カイという“本当の勇者”を失ったパーティーは崩壊寸前に。これは、地味なスキル一つで世界を“整理整頓”していく、一人の青年の爽快成り上がり英雄譚!
アルフレッドは平穏に過ごしたい 〜追放されたけど謎のスキル【合成】で生き抜く〜
芍薬甘草湯
ファンタジー
アルフレッドは貴族の令息であったが天から与えられたスキルと家風の違いで追放される。平民となり冒険者となったが、生活するために竜騎士隊でアルバイトをすることに。
ふとした事でスキルが発動。
使えないスキルではない事に気付いたアルフレッドは様々なものを合成しながら密かに活躍していく。
⭐︎注意⭐︎
女性が多く出てくるため、ハーレム要素がほんの少しあります。特に苦手な方はご遠慮ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる