とある街のデイサービス「木陰」で

You気なDay

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守ってあげたい よしえさん

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ぼくの働いているデイサービス「木陰」には怖いものから守ってあげようとするよしえさんがいる。

よしえさんはいつも席に座って、ぼーっとどこかを見ている。
ぼくが近づくと笑顔になり、手で僕の顔に触り、「あんたかーわいい子だねー。」っていつも言う。
よしえさんは僕がとても小さな子だと思っているらしい。幼稚園の子に話しかけるようににこにこ話してくる。

でも突然不安そうな顔で周りを見回す。よしえさんにはいつも沢山の人や何かが見えているらしい。
「見て!人がいっぱいいる。こっわーい顔つきの人もたくさんいるねぇ」
顔が険しいよしえさん。

そしてゆっくり僕の方を見てまた、笑顔になる。
「心配しないでいいよ。私がちゃーんとここにいてあげるから。守ってあげるね」
小さい子を安心させるようににこにこ笑うよしえさん。

歩くのに僕が手を引かないと歩けないよしえさん。でも一生懸命守りたいという気持ちになってくれる。
よしえさん。歩く時はサポートするから怖い人から守ってね。
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