彼は勇者だから、彼女は魔王だから、

千羊

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彼らのはなし

あいつは勇者で、

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最後の一人。


*


 俺は幼いころから好奇心旺盛な方だったと思う。
 自分の知らないこと、未知のものに酷く魅了された。
 だから、そういうものがあると、すぐに飛びついた。
 知りたくなったのだ。
 それが、なんであるかを。

 そのせいで怪我などは日常茶飯事だった。
 燃えるというのがどういう現象なのか確かめたくなって、炎で火傷する。
 枝の先までどうやって栄養を生き渡せているのか気になって、木から落ちる。
 どんな味がするのか知りたくなって、毒キノコを食べる。
 上流から下流の川底にある石の形の違いに疑問を持って、川で溺れる。

 そんなことが起きても、俺の興味は尽きることはなく、毎日屋敷を抜け出してはどこかに足を運んでいた。

 俺の家は貴族ではなかったが、それに追従するくらいには力のある家だった。
 まあ、金があったからだ。
 貧乏貴族は大抵俺の家から借金をしていた。
 俺の父親は客に対してそういうことは秘密してやる代わりにいろいろと融通を聞かせてもらうってことをしていた。
 貴族は外聞を気にするから、商売としてはいい手だと思う。

 親父はそんなやり手の商人だったが、商売のことには目を利かせているのに子供のことにはまったくだった。
 話した記憶はあまりない。
 だが、俺が怪我するとすぐに医者を呼んでくれたし、一応は使用人とかをつけて育てて、教育まで受けさせてくれた。
 ぎこちなく俺の頭をなでるのは、なんとなく親父だと思った。

 俺の母親は貴族なのに平民と婚姻を結ばされたのが気に食わないのか無関心な女で、俺と関わろうとしなかった。
 いつも窓辺で外をぼぅっと見ているのが俺の記憶の中のそいつだ。
 一度だけあの女が話しかけてくれたことがある。
 俺のことをちらりと一瞥して、気持ちの悪い子、と。
 たったその一言が、俺があいつからもらった唯一の言葉だった。

 こんな親がいたからだろうか。
 何でもかんでも知らないものだと突撃する俺が、人間に興味を持てなかったのは。
 いろいろと自分で調べるうちに物事には法則性があると俺は知った。
 けれど、人間の、特に感情にはそれが全くなくて気味が悪いと思った。
 だから、探求心も、芽生えなかったのだと思う。

 それは、俺が魔術師という職業ジョブを選んでからは顕著になった。
 親父は商人だったけれど、俺は当時初めて知った魔法に魅かれていた。
 親父も何も言わなかったのでそれを選んだ。
 そして、魔法という規則正しいものを見て、改めて思った。
 人間というのは、不可解で、難解だ、と。
 俺はどんどんそれらから離れていったのだ。

 俺の周囲は幼いながら研究に打ち込む俺を避けていたから簡単だった。
 人間になんて、あんなよくわからないのになんて、関わりたくない。
 そう、思ったのだ。










 俺は親父のおかげで研究資金は潤沢にあったし、職業ジョブを得てから研究に打ち込んだ。
 魔法というのは法則をつかんでも、まだ奥に違った法則があって面白かった。
 俺は寝る間も惜しんで研究に明け暮れた。
 その過程で商売に仕える魔術具も何個かできて儲かったようで、よかったと思う。

 いつしか希代の魔術師と呼ばれるようになったけれど、相変わらず俺は人間とは関わりたくなくて、研究室に籠っていた。
 しかし、俺は数年後にそこから出ることになった。






 俺が勇者の仲間に選ばれたからだ。

 神殿が魔王復活を告げたと聞いたのは先日のことだ。
 ずっと研究室にいる俺に親父が週に一度は生存確認のために一緒に食事をすると条件づけ、その食事の場で教えてくれたからだ。
 母親が一緒になることはなかったが、七歳のころからこれは必ず行われている。
 親父が魔王復活の知らせがあったから、これからは儲かるなと言っていた。

 俺の国は潤沢な資源がある魅力的な土地だ。
 だからか、数年前に隣国から攻め入られていた。
 大国からの戦争で、こちらは不利と思われていたが、なんとか持ちこたえている状況だ。
 俺が作った魔術具もその活躍の一端を担っていて、隣国は兵士の数は多いながら中堅国である俺の国地味に苦戦を強いられているそうだ。
 まあ、その大国はほかの国にも手を出しているというもあると思う。
 すでにとある小国が滅びたそうだが、俺には関係ないことだ。

 しかし、魔王復活によってもう間も無く戦争は終わるだろう。
 魔物から生まれる魔王は世界的な脅威だ。
 協力し合わねば蹂躙されてしまうことが想像に難くない存在。
 それが現れたのだから、どの国も協力せざる得ない。
 かの敵国も魔王城がある荒野と接している面積が広いから同盟を結ばなければ自国が真っ先に滅びてしまうことがわかるだろう。
 魔物の侵攻は穴が開いたらすぐさまに攻め込まれるのだ。
 そうすれば、戦争は終わって俺の国への進軍はなくなる。

 そうなれば親父のいう通り、うちの店は儲かるわけだ。
 戦時中は自国防衛の為だからと国が武器を買ってくれるが、その価格は親父が通常時売っている値段よりもだいぶ安い。
 しかし親父も侵略されてはたまったものではないし、貴族には恩も売っておけるので売る。
 そのおかげで俺の家はだいぶ資産が減ったらしい。
 親父の少し出ていた腹がいくばかへこんだ。
 だが、これからは他国にがっつがつと売るだろうからまた腹は出るだろう。
 難儀なこった。

 それに加えて、俺が勇者の仲間に選ばれてしまったもんだから、親父は本当の意味でうはうは笑っていた。
 勇者の仲間である俺が作った魔術具と言って売ればその付加効果でがっぽりだろう。
 戦争っていうのは国が疲弊するけど、一部の商人にとっては特需効果のあるものだからな。
 まあ、俺は親父が楽しそうならいいな、って思った。



 俺にいつの間にか刻まれていたのは『神花のしるし』だった。
 胸の間、鎖骨と鎖骨のつなぎ目あたりに黒々と刻み込むように咲く五枚の花弁のその花は神が初めて創造した生き物らしい。
 花弁の一枚一枚が勇者の仲間をそれぞれ表していて、俺もそのうちの一枚に名前が書かれていた。
 この花弁は文字通りその人を表しているらしい。
 だから、その名前が書かれた仲間が死ぬと消えるんだそうだ。

 そこで俺はふと疑問に思った。
 勇者はどうなのだろう、と。

 花弁の数は五枚で、仲間の数も五人。
 おかしいと思わないか?
 史実は魔王が世界的脅威だと言っているのに、26代も続いてただ一人も負けていない。
 それは、まるで、決まっているかのように―――………

 ふぅん、と俺は鼻を鳴らした。
 何かの、意図を感じた。
 普通では知り得ない、何か・・の。

 むくむくと好奇心が湧いてきた。
 自分の知らない未知のことに興味が湧く。
 だから本当は面倒だったけれど、その何か・・を知るためなら行ってもいいかなって、思ったんだ。




 その後、親父が貴族に俺が勇者の仲間に選ばれたと伝えたようで、王族も交えた晩餐会も行われ、参加させられた。
 親父は十分宣伝できて嬉しそうだったし、王族も戦争で疲弊した国民に少しでも明るい話題が出来て良かったと言っていた。
 初めて会った国王は実際の歳よりも上に、疲れて見えた。
 けれど、ありがとう、気をつけるんだというその瞳は優しくて、俺は目を見開いた。
 そんな表情をしてもらったのは、初めてだった。
 この王様がいる国だったら守る価値がある気がした。




 それから数日して俺は出発の準備を済ませていた。
 もうあとは馬車に乗るだけだ。
 神殿によると、勇者は西の国に現れるらしい。
 親父は見送る時に、俺の肩を叩いて、商人らしい人好きする顔を一瞬少し崩し、そしてニヤッと何か企むように笑って言った。
 俺の商売のためにも生きて帰ってこいよ、と。
 その瞳は色は違うのになんとなく、王様に似てると思った。
 多分気のせいだろうけど。

 そうして俺は親父が用意した沢山の荷物とともに国を発ったのだった。










 数か月かけて着いたその国はまだ戦火には巻き込まれていなくて、平和な場所だった。
 『神花のしるし』を神官に見せると、俺は謁見の間まで通された。
 そこにいた王は、なんといったか、確かビーバーだったと思うが、それにそっくりなやつだった。
 よほど勇者が自国から選ばれたのが嬉しいのか、ぐはぐはと笑っていてちょっと気持ちが悪い。
 俺の国の王様はおそらく美形であったから、こんな王族もいるんだと思った。
 王族貴族って顔が美しい者を選ぶ傾向があると聞いたので少し笑える。
 この国だけ醜美感が違ったりしてな。

 その後通された場所にはすでに二人の仲間たちが集まっていた。
 男女一人ずつで、女は明るく、男は静かによろしくと言ってくれた。
 そいつらは槍使いと騎士のようで、二人とも胸もとの『神花のしるし』が見える服を着ていた。
 俺も親父が特注した似たような服を着ていて、その『神花のしるし』がなんとなくこいつらが仲間だと呼びかけていた。
 だが、俺はそれがとても気に食わなくて、俺とは違う何かの意思が働いている気がして、無視することに決め込んだ。





 そして半月ほどで俺たちの仲間は集まった。

 夢しか見ていないお姫様。
 ガサツで下劣、俺の顔が少し女顔だからと平気で揶揄う戦士。
 人のパーソナリティにズカズカと入り込む槍使い。
 俺が男だと知ったら目を輝かせた騎士。

 ロクな奴がいない。
 だが、その実力は確かなものだ。
 『神花のしるし』がぼんやりとだが感じ取らせてくれる。
 俺はやっぱりそれがすごく気に入らなかった。


 その意思が強まったのは勇者と呼ばれる少年に会った時。
 そいつは決心を固めたような瞳で俺たちを見た。

 そして、俺は悟った。
 勇者は、勇者の仲間たちが選ぶからこそ勇者であるのだ、と。
 『神花のしるし』が刻まれたときに思った。
 俺たちは『神花のしるし』という目に見える証がある。
 だが、勇者にはない。
 城に来た時に神官に確かめてらうのだから偽物が出るはずはないが、それでも認められないものはいるだろう。
 だからこその俺たちだ。
 勇者とは、神が選んだ『神花のしるし』がある勇者の仲間が認めるからこそ勇者であれる、と。

 それと同時に俺はこちらを見る勇者を見てなぜか思ったんだ。
 面白いな、と。

 にやりと親父と似ているであろう笑みで笑っている自分に驚いた。
 俺が、人間に、興味を持つなんて。
 そんなこと、あるはずがない。
 寒気と吐き気が押し寄せた。
 恐怖で体が震えて、だがその心の奥底で期待を寄せる感情は確かにある俺の意思で、自覚してしまった自分自身を殴り倒したかった。
 それ以上に、俺の一番触れられたくないところに干渉してくる何か・・から逃げ出したかった。

 ―――なんなんだ、これは。
 『神花のしるし』の深い底、俺の最奥を勝手に介して語りかける、これは。
 神、か…?
 いや、これは勘だが、違うと思う。
 俺は何度か神殿に行ったことがあるが、そこは静寂と神聖さで溢れ、神の一部を感じ取れる。
 だが、何か・・はその時感じた神とは違う気がする。
 神殿で俺が感じ取ったのが神であるかさえ分からないから、これは本当に感覚的なものだ。
 それでも俺はこの考えが正しい気がした。
 俺にこの気持ち・・・・・を抱かせたのは、神ではない、何か・・

 ―――は、お前・・誰だ?



 俺が一人で悩んでも、何か・・についてわかることはなかった。
 もしかしたら俺の見当違いで、それこそが神かもしれない。
 だが、俺にはそれ以上は知りようがなかった。


 そうして、俺はたくさんの疑問と不審点を抱えながら旅に出た。












 まず俺たちが向かったのは聖なる山だ。
 その山は先日まで敵だった国にある。
 その国は賠償金を払うことで同盟に参加することになったそうだ。
 だが、滅びた小国は戻ることはない。
 同盟諸国側もこの大国の軍事力を借りたい気持ちもあったので、強くは言えなかった。

 俺たちは護衛をつけずに急ぎ足でその山に向かった。
 どうやらその山はかなり険しく、加えて山頂まで時間がかかるからだそうだ。
 神はそこに神殿を作り、聖なる剣を納めたらしい。
 なんでわざわざそんなところに作ったのか、不思議でならないけれど。

 そして、聞いていた通り、その山での道のりは厳しかった。
 俺たちの中で旅になれているのは槍使いと戦士と騎士の三人。
 それ以外の俺たちはそんなのしたこともないし、お姫様なんかすぐに、みんな疲れたでしょう、休憩のお茶にしないかしらと挫折する。
 俺も引きこもり歴が人生の半分以上あるので、体力はないほうだが、それでもあれはない。
 お前の体力はたった五十歩程度なのか…?
 勇者はというと、旅はしたことはないが、無駄に体力があるようで大丈夫そうだった。



 旅を一日、一日と重ねていくうちに、みな打ち解けていく。
 槍使いと戦士は足を動かしながらでも余裕があるようで、口も止まることなく動いていた。
 俺は少し距離を置いてその様子を眺めていた。
 本当は人間なんて、興味はないけれど、知識欲には勝てなかったからだ。
 最初に勇者を面白いと思った理由と、そして、俺に、もしかしたら俺たちに干渉してきているだろう何か・・への。


 そうして、山の中腹あたりで、俺は勇者に抱いた感情の理由の一端が分かった。
 それは夕飯に火を囲んでいるときだった。
 俺たちの中で料理ができるのは槍使いと勇者だけだ。
 お姫様と騎士は厨房に入ったことがないらしいし、戦士が作るのは肉だけ料理だし、俺は薬の調合もしたりするからと作ったことがあるが、味が不思議だと言われた。
 それはそうだろう。
 試作品の薬を入れたんだから。
 それを言ったら、もう作らなくていいと言われた。
 まあ、それは疲労回復の薬なんだがな。

 そんなこんなの理由で料理は槍使いと勇者が作っていて、今日は勇者の担当だった。
 食事は俺の国では食べたことのない味付けで、なかなか良かった。
 俺が舌鼓を打っていると、品の欠片もない食べ方をしていた戦士が言った。
 料理は恋人にでも習ったのか、と。

 皆から顔を向けられた勇者は一度目を下に向かせると視線を彷徨わせ、そして顔を少し赤らめるとぼそりと呟いた。
 そうだ、と。

 そのはにかむような表情は、俺が今まで見てきた人間の中で初めてで、元々表情が変わるほうではあったが今までそういった顔をしなかった勇者に何がそうさせているか気になった。
 恋人、だろうか。

 恋、か。
 俺は本での知識しかないが、それは人を変えてしまうものらしい。
 最近、お姫様が余計にうるさくなったのもそのせいだろう。
 納得ができる。

 今までは人間の感情なんて知りたくはなかった。
 だがこんな不思議な現象を起こすなら、少しだけは、興味を持っても、いいかもしれない。

 だからお姫様、応援してあげるよ。
 俺の知識欲を満たすために、頑張るといい。






 なんやかんやありながらも俺たちは聖なる山の頂上にあった神殿についた。
 それを見て最初に思ったのはデカイ、だった。
 山頂の広い平地を全て使って作られているようで、俺の国の城よりも底面積は広いと思う。
 仲間たちもその大きさを唖然としながら見ていた。

 勇者も驚いていたけど、俺たちみたいに見上げることはせず、さっさと招かれるかのように中に入っていった。
 慌ててお姫様も追う。
 最近はその姿が当たり前だったので、俺たちは二人を特に気に留めず中に入った。

 ―――そして、俺は神を知ったのだ。

 いや、神と思われるものの雰囲気だ。
 神殿の中は神秘的な雰囲気で満ちていた。
 それはなんだか優しい気もした。
 だからこそ、わかったことがあった。

 俺に干渉してきた何か・・
 それが、神とは別のものであると。
 何か・・はもっと無機質なものであった。
 俺が最初に考えたただ法則に従っただけの。
 まるで、そのものであるかのような。

 ―――なあ、お前・・なのか?

 もちろんその問いかけに答えるものはなく、俺たちは聖なる剣を手に入れるという当初の目的を果たしてすぐにその山を降りたのだった。











 聖なる山を下りて、すぐの村に着いたとき、俺たちは待っていた同盟軍の騎士たちに近況を聞いた。
 聖なる山は選ばれた人しか入山できないので、俺たちはこの半年の出来事は全く知らないのだ。
 だから、何か起きているだろうとは思っていたけれど、状況は思ったよりも酷いものだった。

 俺たちが聖なる山に入山してすぐ、図ったかのように魔王が姿を現した。
 彼らはその強大な力で瞬く間に魔王領の近隣の村を何個か蹂躙したらしい。
 そこでの生存者はなく、大人子供区別なく、魔物たちに踏みつぶされ、食い荒らされていたそうだ。

 その絶望は止まることなく、何度も何度も襲撃があった。
 同盟軍が救援に駆け付けるが、魔王から作られたという配下たちに簡単にあしらわれてしまう。
 魔王が戦場に出た時など、大地が燃え、一個大隊が瞬く間に灰になった。
 人間にはなすすべがなかった。

 しかし、最近は魔王の姿を見ることはないらしい。
 魔王はすでに魔王城に籠り、配下を手足のように動かして魔王領の拡大を進めているそうだ。

 それを聞いた、俺たちは驚いていた。
 そして、仲間たちは決心してた。
 魔王を必ず倒す、と。

 俺は別に、そんな使命感は感じなかった。
 だが、また疑問を抱いていた。

 俺たちが山を登り切ったのは約半年。
 そして、魔王が活動したのも約半年。

 偶然だろうか。
 それとも、また何か・・の意図なのだろうか。

 そもそも、俺たち全員が登りに行く必要はあったのか?
 それこそ勇者ともう一人くらいで行けばよかった。
 なのに、なぜ慣例では全員で登るのだろうか。

 この問いに答えてくれるものは、いない。







 知らせを聞くと、俺たちは休みも取らずにすぐに魔王領まで向かった。
 お姫様が、助けなきゃと涙を流していた。
 他の仲間たちも思いつめたような顔をしていたが、その中に渦巻くものが何だかわからない。

 だが、俺たちがいくら早く向かおうとしても、遠い魔王領に着くには時間がかかる。
 だから、悩んでいても仕方がないとみな段々いつもの調子に戻っていった。
 先日、あの話を聞いたときの表情が嘘のようだ。
 いつも通りにお姫様は勇者を追いかけているし、いつも通りに戦士は卑猥な話をし始めるし、いつも通りに槍使いは勇者とお姫様の面倒を見ているし、いつも通りに騎士は変な視線を送ってくる。
 聖なる山にいたころとそう変わりない。
 俺が、距離を置いて観察しているのも、そして、勇者が夜にいつも通りに自分の国のある方角を眺めるのも。

 勇者は一途だ。
 恋人が何よりも大事なようで、毎晩自分の村があると思われる方角を見ては悲しそうな顔をする。
 宿を使うとき、俺と騎士を一緒にしても、勇者と騎士を一緒にしても夜が危ないということで俺と勇者が常に同室だった。
 だがら、そんな姿をよく、見た。

 今晩も、勇者は星が瞬く空を静かに見つめていた。
 その時の俺は、ちょうど、暇だった。
 だから、揶揄うように言った。
 お前の国は図太いことに魔物からの侵攻をほとんど受けていないようじゃないか。
 あの王は動物のようだったから、魔物に仲間認定されて攻められていないのかもな、と。
 せせら笑いながら言ったその言葉は、あながち間違えでもない気がして内心また笑う。

 すると、勇者は言った。
 そうかもな、と。
 そして、小さく笑いながら続けたのだ。
 お前は思ったよりも優しい奴だな、と。

 はぁ? と声が意図せずとも勝手に口から零れた。
 何を言っているんだ、この勇者は。

 だが、勇者はそんな声も気にせず、山向こうを見つめながら口を動かすのを止めなかった。
 俺が彼女を心配していると知っているからそういったんだろう?
 お前って、根は優しいのに臆病者だから、そういうところは損していると思うよ、と。

 見透かしたようなそれに悔しく思う反面、理解してくれたことに歓喜する自分がいる。
 ―――ああ、俺は結局、何をしたかったっていうのか。
 こんな年下に簡単に心の最奥を暴かれて、本当に、何がしたかったのだろう、か。



 俺は小さいころ、母親あの女を無条件に慕っていた。
 いつも振り向いてほしくて、外を出歩いては見向きもしない母親あの女にお土産話をたくさん語って聞かせた。
 けれど母親あの女は一瞥もくれることはなくて、結局は一人で話しては疲れて眠ったり、部屋に帰っていった。

 そして、その日は花を持って行っていた。
 いつも母親あの女は外を眺めていたけれど、時折刺繍や読書をしていた。
 その花はハンカチに刺繍されていた花で、俺は母親あの女が好きだと思って頑張って森の中を探してそれを手折って帰った。
 今日こそは振り向いてくれる気がして、使用人が止めようとしたけれど、少し泥がついたまま俺は母親あの女の部屋に飛び込んだ。
 母様、母様、見てください、母様が好きな花ですよ、と椅子に座る母親あの女に駆け寄って、自慢げに俺はそれを渡したのだった。

 ―――けれど、それは受け取られることはなくポトリと床に落ちた。

 俺はあ、と思ってそれを拾ってまた差し出した。
 母親あの女に喜んでもらいたくて。

 すると、母親あの女は初めてこちらを向いてくれた。
 俺はその瞳に自分が写っていることが嬉しくて、花を持つ手をもっと前に差し出した。

 けれど、母親あの女は俺を見て、気持ちの悪い子、と言って、また外の景色に視線を戻した。

 それは紛れもない拒絶だった。
 やんわりと聞こえたかもしれないが、幼い俺には目の前でピシャリと扉が閉められた気分だった。



 ―――これは俺の過ぎ去った過去だ。
 けれどそれは確かにあったことで、そのせいで人に興味を持つのが、怖かった。
 だから自分で自分の扉を閉めていたというのに、なのに、なぜ、この勇者は……。

 俺も少し違う方向かもしれないけれど、臆病者だからわかるよ、と勇者は言った。
 同時にずっと窓の外を向いていた視線が俺のほうを見た。
 その表情は、この半年一緒に過ごしていても、見たことのないものだった。
 それは、自分に対しての呆れのような気がした。

 勇者は言った。
 彼女にかっこ悪いと思われたくないんだ、と。

 はぁ? という言葉がまた俺の口から飛び出た。
 だがそういえば、こいつはそういうやつだった。
 恋人しか考えていないような。

 それから勇者は恥ずかしげもなく自分の悪いところを上げていった。
 涙もろいこと、方向音痴であること、すぐ顔に出てしまうこと、とどんどん述べていく。
 今まではこれらを隠してきたけれど、彼女に知られてかっこ悪く思われたり、失望されたりしたくないんだ。
 そうやって語る顔はあまりにも情けなくて、本当に勇者かと疑いたくなるほどだった。
 けれど、こいつが隠してきたと挙げたものは、たぶんお姫様を除く勇者の仲間はみんな知っていることで、それを伝えたら、ただでさえ情けない顔が青ざめて、やっぱりそうか、とこの世の終わりのような表情になった。
 いや、実際にもうこの世は終わりだと小さく呟いた。

 おいおい、勇者が世界を終わりにするな。
 俺はまだ調べたいことがたんまりあるんだ。
 思わずそう心の中で突っ込んだ。

 ―――ああ、なんだかこいつと話していると、今まで距離を置いていた自分が馬鹿に思えてくる。

 つい、笑いが込み上げた。
 だってこの半年一緒に過ごして、こいつがあの女のように拒絶するだなんてありえないともう、わかっているからだ。
 こいつが自分が臆病者だと告白したのは、薄々恋人がそれを知っているだろうと気づいていて、そう思われても離れていかれることがないと分かっていても、臆病でいるのをやめられなかったからだろうか。
 頭を抱えてうだうだしているこいつに真意を問うつもりはないけれど、さっきの俺みたいに回りくどく伝えるのは、まさに根は優しいのに臆病者だから損していることに他ならないと思った。

 ははっとまた笑いが零れ出た。
 あいつは窓辺で恋人に今どう思われているのだろうか、とブツブツと考えていたが、大声で笑う俺に気づいてこちらを見ると、目を丸くした。
 それは俺の表情を見たからだろう。
 きっと、親父が何かを企んでいたときみたいに悪い顔をしていると思う。
 だって、この言葉を言ったあとの反応が楽しみだったからだ。

 俺はニヤリと口の端を上げて言ったんだ。
 恋人に嫌われてるかもな、と。

 口をあんぐりと開けて、目を見開くそいつが視界に入って俺は満足した。
 きっとこんなことを言った俺を、こいつは拒絶することはないだろう。
 その確信があったからこそこうしてふざけた言葉が言える。

 この、込み上げるあたたかいような、くすぐったいような不可解な感情に俺は、興味が湧いた。





 そして、そのあと俺は勇者に泣きつかれた。
 彼女に嫌われていたら、俺は死ねると夜中に喚くその姿に、今代だけは勇者は負けるのではないかと笑った。










 それから勇者は俺に対してよく無遠慮になったというようになった。
 まあその自覚はある。
 だって、距離を置く必要がないからだ。
 あいつは勇者で、俺はその、仲間なのだから。
 遠慮はいらないだろう?

 俺がよく話す奴と言ったら、勇者の仲間ではあいつくらいだ。
 戦士と槍使いは勝手に話しかけてくるし、お姫様は勇者に駆け寄るのに忙しい。
 騎士は論外だな。

 だから構わないだろうと言ったら、親しい間柄でも最低限の礼儀はあるんだよ! と怒鳴られた。
 周りにそんな奴がいないから、きっとそれは勇者の過ごした小さな村だけの習慣だろう。







 旅は続いて、俺たちはやっと魔王領近辺の村に着いた。
 お姫様はその凄惨さに倒れ、勇者が駆け寄り、それを見た騎士がなぜか俺にしな垂れかかり、俺は魔物を燃やすついでにそいつの長い髪に火をつけて短くしてやった。
 聖なる山から降りて聞いた話からこうなることはわかっていたし、俺は研究とかで魔物や動物を解体することもあったからどうってことはない。
 ただ、気の毒だと思う。
 俺は新しく開発した回復薬をたくさん配っておいた。




 多くの村が被害に遭い、俺たちはそれを追いかけて少しずつ、少しずつ魔王城に近づいていった。
 魔物を倒すたびに、人々を助けるたびに、俺たちの一体感は強まっていき、最初は勇者以外はまだ、距離を置いていたけれど最近はそういうことはなくなった。
 お姫様は恋を自覚して少しは現実を見る努力するようになったし、戦士がいつもふざけたことを言っていたのは自分が戦争を仕掛けていた国出身だから空気を変なふうにしないようにだと知ったし、槍使いは根が世話焼きだとわかった。
 騎士は相変わらず論外だが、他のやつらは仲間だと思えるようになった。

 きっとこれが何か・・の狙いだ。
 俺に、人間と一緒にいたいのに拒絶が怖い俺に、怖くない相手を作ってあげること。
 あのとき勇者を面白いと思ったのは、自分に期待感を抱かせたからだ。
 それが何か・・によって引き出された感情だとしても、俺は拒絶されることがないこの関係にむずかゆい嬉しさを覚えた。
 ああ、自分の些細な感情がわからないなんて、人間の感情は、本当に、ままならない、な。










 だが、ある日のことだった。
 それは、変わってしまった。

 俺たちは最近は救助が間に合うことが多くて、特に先日救援に駆け付けた場所では負傷者はいても死者は一人も出なかった。
 数か月前に魔王の配下の一人を倒したからか、そういうことが多くなって、仲間たちの表情もいつもより明るかった。
 俺たちはその時少しばかりお祝いにとその助けた町でごちそうになっていた。
 その時だった。

 町の役場の者が勇者に届け物があると手紙を渡した。
 旅に出てからこいつが大きな町では手紙を送っていたと俺たちは知っている。
 だが返事は一度もなく、俺たちが通経路が混乱していて手紙が届かないだけだろうとか、彼女は照れているだけだろう、と慰めていた。
 だから、俺たちは恋人からじゃないかと茶化した。

 しかし、勇者は期待しながら手紙を読んで固まった。

 俺はそいつの手の内の紙を俺は勝手に覗き込んだ。
 あちゃぁという声しか出なかった。

 それは恋人の弟からの手紙。
 内容は、姉は従軍した、だそうだ。
 残念だと思う。

 だが同時に俺は、お姫様の恋が成就するかもと少し思ったんだ。
 お姫様は頭の中は浮ついているけど、本当に勇者が好きだと思う。
 旅の間ずっと見てきたからわかる。
 恋というのはここまで人を変えるのかとまで思った。
 だからこれで勇者が恋人から離れて、俺はお姫様の願いが叶えばいいと思ったんだ。

 ―――そんなのは幻想だったとすぐにわかったのだけれど。

 勇者は自分に癒しをかけているお姫様になんか目もくれず、俺の襟首をつかんだ。
 そして恋人の安否を確かめてほしいと言い募った。
 それは最初は勢いのあるものだったけれど、俺が驚いているうちにどんどんと萎み、最後は掠れるような声で頼む、頼むからお願いだ…、と目に涙を溜めていた。
 その感情は俺にはわからないもので、恋ではない何かということはわかって、だが知識欲よりも今にも消えてしまいそうなこいつのためにその魔法をいかに道具を使わず行うか魔法式を頭の中で構築した。
 一日かけて作り上げたそれで恋人の安否を確かめると、隈のある俺よりも目を腫らして、勇者はただただよかったと安堵の息を漏らした。






 それからの勇者は変わってしまった。
 いや、根本は変わっていないか。
 こいつは自分が言ったとおりの臆病者のままだ。
 恋人を失うのがただただ怖い、臆病者。

 恐怖を忘れるためにか、魔物を倒して倒して倒していた。
 その姿は何かに追い立てられるようだった。
 早くしないと、早くしないととブツブツ呟いては自分を抱いて、震えを止めていた。
 本当に、痛ましくて、恋というのはここまで人を追い込むのだと戦慄した。

 いや、これはもう恋ではないのかもしれない。
 恋というのはお姫様が抱いているものを指すのだろう。
 だがきっと、勇者が恋人に抱いているのはそんな柔なものではない。
 愛、と呼ぶのかもしれない。

 俺は生まれて愛を、初めて狂おしいまでに求める愛というものを、知った。

 だが、俺は何もできなかった。
 俺自身も怖かったからだ。
 こいつは相変わらず拒絶することはなかったけれど、だけど、もし恋人が死んだりでもしたら、こいつも死んでしまうのではないかと思ったからだ。
 勇者が魔王に倒されたことはない。
 けれど、勇者は自分自身の命を自らの手で奪えるのかもしれない。
 だからそうならないことを願って、こいつが少しでも長く生きてくれるようにとあまり安否を確かめる魔法を使いたくなかった。
 使うたびに祈った。
 神と、何か・・に。
 勇者が無事であるように、恋人を殺さないでと。
 それが、届いていたかはわからない。

 ―――ああ、神は、何か・・はこいつをどうしたいのだろう。













 そして、旅を続けて二年半、俺たちはやっと魔王城についた。
 途中、勇者が先導していたせいで遠回りもしたが、多くの魔物と魔王の配下を滅し、何とかここまでたどり着いた。
 あとは魔王の配下が一人と、魔王だけ。
 これでやっと、勇者が解放されるのだと嬉しかった。

 魔王の配下の一人は魔王城の前で戦った。
 そいつは幻の魔法と言われる転移魔法を駆使しながら俺たちと剣を交えた。
 神出鬼没なその戦法は仲間たちを翻弄し、苦戦を強いられたが、最後には光となって消えていった。

 俺たちには疲労がたまっていた。
 けれど、勇者には行かないという選択はなかった。
 だから大方回復すると、俺たちはすぐに魔王城に入っていった。









 そこで互いの命を懸け、繰り広げた死闘。
 魔王は今までにない強敵だった。
 世界の脅威と言われるのがよく分かった。

 魔王城が崩れるのもお構いなしに放ってくる高度で協力な魔法。
 それうってもなお底が見えない魔力。
 剣や槍で攻撃しても、受け流されたり、紙一重でかわす身のこなし。

 どれをとっても俺たち一人一人に勝っているだろう。
 だが、俺たちはこれまでの戦いを乗り越えてきた。
 一人である魔王になんて負けはしない。
 俺には、仲間がいるのだから。


 その戦いは一瞬にも途轍もなく長い時間にも感じた。
 だが、いつの間にか疲弊した魔王が見せたほんの少しの隙。
 その場面を突いて、勇者がトドメを刺した。

 ―――それが、誰かも知らずに。




 ドサリと魔王が倒れる音がやけに大きく聞こえた。
 聖なる剣が魔王の墓標のように腹に突き刺さり、苦しいのか胸が上下に大きく動かしていた。
 勇者はその姿を肩で息をしながら見下ろしていた。
 全てをやり遂げたその表情は泣きそうなくらい嬉しそうで、やっと恋人に会えるのだと鼻をみっともなく啜って喜びを噛みしめていた。

 だが、それは崩れた。
 一瞬で。

 魔王から光が放たれ、勇者を包んだからだ。
 それは淡い緑色の光。
 優しい、光だった。

 なん、で。
 唖然とした勇者の声はこの静かな空間によく響いて、同時に前のめりになりながら虫の息の魔王に駆け寄った。
 そして仮面を取った。

 それから俺が聞いたのは叫び。
 愛に対するものであり、後悔に対するものであり、苦しみに対するものであった。
 たくさんお感情が織り交ぜられ、喉の奥からマグマのように込み上げても吐き出しきれないようだった。

 泣き叫ぶ勇者。
 消えゆく魔王。

 そこは、二人だけの空間だった。
 もう、一生訪れないであろう。

 ―――そこには愛だけが溢れていた。











 それから、俺たちは転移魔法で魔王城から締め出され、勇者の国に戻った。
 そして、勇者は消えた。


 勇者が消えたのは、未だ残る魔物を討伐するためだと公表され、俺たちは、それぞれの国に戻った。












 勇者の仲間は誰しもこの旅で得たものがあると思う。
 俺は、拒絶されない友人を得た。
 そのお陰で今は恐怖心が薄れて、親父とも、周りのやつらともいい関係が築けている。

 最初はこうなるだなんて、考えもよらなかった。
 俺は俺に干渉してきた何か・・がなんであるか知りたくて、何か・・が何を意図しているのか気になって参加したからだ。
 そして、未だにそれは分からない。
 意図については魔王と勇者を戦わせて、平和を演出することだろう。
 けれど、本当のことはきっと俺には知りようのない域に在る。
 だから一生解明はできないと思う。

 でも、俺はその何か・・に言いたい。
 あの、無機質な何か・・に。

 勇者の、俺の初めての友の、幸せを返してくれ。
 もうあいつを苦しめないでくれ。
 あいつが何をしたっていうんだ。
 ただ、恋人と幸せになることを願っただけじゃないか。
 あんなに頑張ったあいつはその幸せも掴む資格もないのか…?
 お前・・には、あのただただ一人を想い続ける純粋な愛を引き裂く資格があったのか…?

 先日、白い仮面を被った騎士が未だ残る魔物を倒したと聞いた。
 それはきっと、あいつだろう。

 お願いだ、お願いだ。
 誰かあいつの、一人になってしまったあいつを、救ってやってくれ。








*


魔術師は詰めたいことが多くて長くなりました。
なんと全てのはなしの中で最長です。

この魔術師は意地悪なことを言っていても根本は優しい、日本語的言い方をするとツンデレです。
それは母親からの拒絶の恐怖から来ていて、関わりたいけど一歩足が踏み出せないそんな臆病者な青年です。
お姫様とはそれぞれのエピソードの重要度や周りの観察力が変わるので結構違うように見えますね。
それとは別に人間以外の興味関心があることには積極的で、いろいろと考察はするけれど、真実は神しかわからないです。
書き始めた時からいろいろと違和感を持つようにしてみたのですが、読者様は気づけたでしょうか?
この勇者魔王システム自体冷静に考えるとおかしな点がちらほら。
魔術師も気づいていないことがまだあるのですが、それは番外編後のあとがきにて。



短い間でしたが、本当にありがとうございました!
お待たせしてしまったと思いますが、とりあえず本編を終わらせることができました。
これも読者様のおかげです。
この後に番外編を用意しております。
明後日から一日一話ずつ更新します。
本当は敵国の王様のはなしだけだったのですが、ちょっと妄想が爆発しました。
読者様の興味を刺激するために目次だけ書いておきますね。
『とある王の憤り』
『帰ってきた息子』
『落つる涙』
『帰らぬ息子とその幼馴染』
『その予言の先』
『夢のゆめ』
本来は短編集的なものにまとめる予定だったので短いのもありますが、お楽しみを。

そして長くはなりますが、蛇足。

以下の補足説明(短い)は天野がはっちゃけてかいたものです(つまり、エープリルフールテイスト)
踏み込むか、そして信じるかは読者様の責任となっており、天野はそれによって読者様の頭の中のキャラ崩壊が起きてもドンマイ\(^o^)/としかいいません。
ご了承を。
なお、今後更新予定のifには全く関係ありませんので、イメージを壊したくない読者様は一番上に戻り、『天野』からほかの作品(作風全然違う・最近更新していない)をご覧になることをおススメいたします。

それでもいい方はどうぞ↓



勇者の国の王様は愛妻家で有名。
ちょっと動物ヅラなのが玉に瑕だよっ☆

勇者が見目麗しいと言っていた勇者の仲間の詳細
お姫様(ゆるふわ女子。なんか天パで猫目なんじゃないかな。雰囲気は幼いけど、見た目はそうでも無い)
槍使い(見た目は幼い。つまりロリアラサー。どこがとは言わないが、つるぺったん。ババアって言ったら串刺しさr……ごふっ)
戦士(ワイルド系イケメン。多分髪が短くてツンツンしてる。ただ単にセットするのが面倒なだけ)
魔術師(ぱっと見超美人。ていうか性別間違えて生まれてきたんじゃないの? 髪は魔法素材になるから伸ばしてる。切るのが面倒なだけでもある。ぶっちゃけ親父の趣味。わあ、変態)
騎士(黙っていれば物静かな王子様のようなイケメン。だが、好みの男を見ると目の色を輝かせる。おまわりさん、この人です。いや、違うんだ、俺はおさわりしかしてないんだぁぁぁぁ…………。なんかもう、全身ギルティ)

実は手紙が届く前まではわちゃわちゃ楽しいパーティでした。
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