24 / 346
小助くんとおいしい秋のみのり
冬ごもりのじゅんび
しおりを挟む
小助がいつもあそびに行く森の中では、どうぶつたちが冬じたくのじゅんびをしているところです。
どんぐりひろいにむちゅうになっているのは、子グマたちとリスの兄弟です。大すきなどんぐりをとろうとして、ケンカになってしまうこともしばしばあります。
「かえしてよ! これはぼくたちのどんぐりなの!」
「かえして! かえして!」
「へへへ、早いものがちだもん!」
子グマたちは、自分たちがとろうとしたどんぐりをリスたちに食べられて大声でさけんでいます。その声を耳にしたお母さんグマは、子グマたちのそばへやってきました。
「これこれ、ケンカしたらだめじゃないの!」
「だって、ぼくがとろうとしたどんぐりをあのリスたちが……」
なみだをながす子グマのすがたに、お母さんグマは自分の右手にあるどんぐりを見せました。
「向こうでひろったおいしいどんぐり、食べてもいいわよ」
「わあっ! 母ちゃん、ありがとう!」
そのどんぐりは、クマたちが冬ごもりをする前に食べようとあつめているものです。冬ごもりをしたら、春まで外へ出ることはありません。
すると、いつものように小助が森の中へやってきました。小助は、お母さんグマがどんぐりをひろっているのをじっとながめています。
「ねえねえ! 何ちてるの(何してるの)?」
「どんぐりをひろっているところだけど、ぼうやもいっしょに手つだってくれるかな」
「ぼくも手ちゅだう(手伝う)! 手ちゅだう!」
こうして、小助はクマたちのためにどんぐりをひろうことにしました。ひろったどんぐりは、クマたちがいつもくらすほらあなへもっていきます。
クマたちの家であるそのほらあなは、外がさむいときであってもあったかいので冬ごもりするにはぴったりです。
「ぼうやにはまだ分からないかもしれないけど、冬ごもりの前にこうやって食べものをたくわえるのもだいじなしごとなの」
やさしく語りかけるお母さんグマのことばですが、小助にはまだそのことばが分かりません。それでも、小助は子グマたちのためにせっせとはたらくお母さんグマを手だすけするためにどんぐりあつめをつづけています。
そのそばでは、リスの兄弟もどんぐりをひろっては口に入れてかみくだいています。どんぐりは、リスたちにとっても大切な食べものです。
「わあっ! まんま! まんま!」
小助は、リスの兄弟がどんぐりを食べているのを立ち止まって見ています。もちろん、リスたちがどんぐりを食べているのはあるりゆうがあります。
「今のうちにいっぱい食べないといけないぞ」
「冬になると食べものがなくなるからなあ」
リスたちも、クマたちと同じように冬ごもりをするどうぶつです。どんぐりをたくさん食べるのも、リスたちにとっては冬にそなえるために大切なことです。
小助は、じめんにおちているどんぐりをひろうとお母さんグマのいるほらあなへ入りました。お母さんグマは、冬ごもりの手つだいをしてくれた小助に話かけることにしました。
「ぼうや、こっちへおいで」
「かあちゃ、なになに!」
「これから冬ごもりに入るから、ぼうやとは春までおわかれだね。でも、ぼうやのことはけっしてわすれたりしないから」
お母さんグマのことばを聞いて、小助はいつものおねだりをしようとげんきな声を上げました。
「おっぱい! おっぱい!」
「あらあら、しょうがないわね」
小助は、お母さんグマにだかれながらおっぱいをのみつづけています。お母さんグマのほうも、しばしのわかれとなる小助のかわいい顔をやさしく見つめています。
どんぐりひろいにむちゅうになっているのは、子グマたちとリスの兄弟です。大すきなどんぐりをとろうとして、ケンカになってしまうこともしばしばあります。
「かえしてよ! これはぼくたちのどんぐりなの!」
「かえして! かえして!」
「へへへ、早いものがちだもん!」
子グマたちは、自分たちがとろうとしたどんぐりをリスたちに食べられて大声でさけんでいます。その声を耳にしたお母さんグマは、子グマたちのそばへやってきました。
「これこれ、ケンカしたらだめじゃないの!」
「だって、ぼくがとろうとしたどんぐりをあのリスたちが……」
なみだをながす子グマのすがたに、お母さんグマは自分の右手にあるどんぐりを見せました。
「向こうでひろったおいしいどんぐり、食べてもいいわよ」
「わあっ! 母ちゃん、ありがとう!」
そのどんぐりは、クマたちが冬ごもりをする前に食べようとあつめているものです。冬ごもりをしたら、春まで外へ出ることはありません。
すると、いつものように小助が森の中へやってきました。小助は、お母さんグマがどんぐりをひろっているのをじっとながめています。
「ねえねえ! 何ちてるの(何してるの)?」
「どんぐりをひろっているところだけど、ぼうやもいっしょに手つだってくれるかな」
「ぼくも手ちゅだう(手伝う)! 手ちゅだう!」
こうして、小助はクマたちのためにどんぐりをひろうことにしました。ひろったどんぐりは、クマたちがいつもくらすほらあなへもっていきます。
クマたちの家であるそのほらあなは、外がさむいときであってもあったかいので冬ごもりするにはぴったりです。
「ぼうやにはまだ分からないかもしれないけど、冬ごもりの前にこうやって食べものをたくわえるのもだいじなしごとなの」
やさしく語りかけるお母さんグマのことばですが、小助にはまだそのことばが分かりません。それでも、小助は子グマたちのためにせっせとはたらくお母さんグマを手だすけするためにどんぐりあつめをつづけています。
そのそばでは、リスの兄弟もどんぐりをひろっては口に入れてかみくだいています。どんぐりは、リスたちにとっても大切な食べものです。
「わあっ! まんま! まんま!」
小助は、リスの兄弟がどんぐりを食べているのを立ち止まって見ています。もちろん、リスたちがどんぐりを食べているのはあるりゆうがあります。
「今のうちにいっぱい食べないといけないぞ」
「冬になると食べものがなくなるからなあ」
リスたちも、クマたちと同じように冬ごもりをするどうぶつです。どんぐりをたくさん食べるのも、リスたちにとっては冬にそなえるために大切なことです。
小助は、じめんにおちているどんぐりをひろうとお母さんグマのいるほらあなへ入りました。お母さんグマは、冬ごもりの手つだいをしてくれた小助に話かけることにしました。
「ぼうや、こっちへおいで」
「かあちゃ、なになに!」
「これから冬ごもりに入るから、ぼうやとは春までおわかれだね。でも、ぼうやのことはけっしてわすれたりしないから」
お母さんグマのことばを聞いて、小助はいつものおねだりをしようとげんきな声を上げました。
「おっぱい! おっぱい!」
「あらあら、しょうがないわね」
小助は、お母さんグマにだかれながらおっぱいをのみつづけています。お母さんグマのほうも、しばしのわかれとなる小助のかわいい顔をやさしく見つめています。
0
あなたにおすすめの小説
14歳で定年ってマジ!? 世界を変えた少年漫画家、再起のノート
谷川 雅
児童書・童話
この世界、子どもがエリート。
“スーパーチャイルド制度”によって、能力のピークは12歳。
そして14歳で、まさかの《定年》。
6歳の星野幸弘は、将来の夢「世界を笑顔にする漫画家」を目指して全力疾走する。
だけど、定年まで残された時間はわずか8年……!
――そして14歳。夢は叶わぬまま、制度に押し流されるように“退場”を迎える。
だが、そんな幸弘の前に現れたのは、
「まちがえた人間」のノートが集まる、不思議な図書室だった。
これは、間違えたままじゃ終われなかった少年たちの“再スタート”の物語。
描けなかった物語の“つづき”は、きっと君の手の中にある。
四尾がつむぐえにし、そこかしこ
月芝
児童書・童話
その日、小学校に激震が走った。
憧れのキラキラ王子さまが転校する。
女子たちの嘆きはひとしお。
彼に淡い想いを抱いていたユイもまた動揺を隠せない。
だからとてどうこうする勇気もない。
うつむき複雑な気持ちを抱えたままの帰り道。
家の近所に見覚えのない小路を見つけたユイは、少し寄り道してみることにする。
まさかそんな小さな冒険が、あんなに大ごとになるなんて……。
ひょんなことから石の祠に祀られた三尾の稲荷にコンコン見込まれて、
三つのお仕事を手伝うことになったユイ。
達成すれば、なんと一つだけ何でも願い事を叶えてくれるという。
もしかしたら、もしかしちゃうかも?
そこかしこにて泡沫のごとくあらわれては消えてゆく、えにしたち。
結んで、切って、ほどいて、繋いで、笑って、泣いて。
いろんな不思議を知り、数多のえにしを目にし、触れた先にて、
はたしてユイは何を求め願うのか。
少女のちょっと不思議な冒険譚。
ここに開幕。
9日間
柏木みのり
児童書・童話
サマーキャンプから友達の健太と一緒に隣の世界に迷い込んだ竜(リョウ)は文武両道の11歳。魔法との出会い。人々との出会い。初めて経験する様々な気持ち。そして究極の選択——夢か友情か。
(also @ なろう)
まぼろしのミッドナイトスクール
木野もくば
児童書・童話
深夜0時ちょうどに突然あらわれる不思議な学校。そこには、不思議な先生と生徒たちがいました。飼い猫との最後に後悔がある青年……。深い森の中で道に迷う少女……。人間に恋をした水の神さま……。それぞれの道に迷い、そして誰かと誰かの想いがつながったとき、暗闇の空に光る星くずの方から学校のチャイムが鳴り響いてくるのでした。
美少女仮面とその愉快な仲間たち(一般作)
ヒロイン小説研究所
児童書・童話
未来からやってきた高校生の白鳥希望は、変身して美少女仮面エスポワールとなり、3人の子ども達と事件を解決していく。未来からきて現代感覚が分からない望みにいたずらっ子の3人組が絡んで、ややコミカルな一面をもった年齢指定のない作品です。
【3章】GREATEST BOONS ~幼なじみのほのぼのバディがクリエイトスキルで異世界に偉大なる恩恵をもたらします!~
丹斗大巴
児童書・童話
幼なじみの2人がグレイテストブーンズ(偉大なる恩恵)を生み出しつつ、異世界の7つの秘密を解き明かしながらほのぼの旅をする物語。
異世界に飛ばされて、小学生の年齢まで退行してしまった幼なじみの銀河と美怜。とつじょ不思議な力に目覚め、Greatest Boons(グレイテストブーンズ:偉大なる恩恵)をもたらす新しい生き物たちBoons(ブーンズ)とアイテムを生みだした! 彼らのおかげでサバイバルもトラブルもなんのその! クリエイト系の2人が旅するほのぼの異世界珍道中。
便利な「しおり」機能を使って読み進めることをお勧めします。さらに「お気に入り登録」して頂くと、最新更新のお知らせが届いて便利です! レーティング指定の描写はありませんが、万が一気になる方は、目次※マークをさけてご覧ください。
悪魔さまの言うとおり~わたし、執事になります⁉︎~
橘花やよい
児童書・童話
女子中学生・リリイが、入学することになったのは、お嬢さま学校。でもそこは「悪魔」の学校で、「執事として入学してちょうだい」……って、どういうことなの⁉待ち構えるのは、きれいでいじわるな悪魔たち!
友情と魔法と、胸キュンもありの学園ファンタジー。
第2回きずな児童書大賞参加作です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる