小助くんの小さなぼうけん

ケンタシノリ

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小助くんと秋の大自ぜん

小助くんと秋の生きものたち

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 小助は、今日もお母さんと2人でイモほりをしています。大きなイモをほり出すと、小助はいつものようにかわいい声を上げています。

「かあちゃ! かあちゃ! おイモ! おイモ!」
「ふふふ、大すきなおイモをはり出したんだね」
「うん! うん!」

 小助は、ほり出したばかりの大きなイモをもちながらピョンピョンとびはねています。そんな時、小助らしい元気でかわいい音が鳴りひびきました。

「プウッ! プウッ! プウウウウウ~ッ!」
「あっ! 小助くん、でっかいおならが出ちゃったね」
「てへへ、出ちゃった」

 思わず出てしまったおならに、小助は顔を赤らめながらもキャッキャッとえがおを見せています。そんな中にあっても、小助はやきイモを食べたいという気もちにかわりありません。

「やきイモ! やきイモ!」
「小助くんは、あいかわらずやきイモを食べるのがが大すきなんだね」

 お母さんは、小助のために家へもどってやきイモを作ることにしました。小助も、お母さんの後についていきながらイモを食べるのを今から楽しみです。

 そんな時、小助の目の前を何かが通ったことに気づきました。何びきかの赤とんぼのすがたを見ようと、小助はかけっこをしながらおいかけています。

「あっ! ちょっとまって!」

 小助がかけ足でやってきたのは、田んぼのそばにあるすこし大きな池です。池のほうを見ると、ハスのはっぱの上でカエルたちがケロケロと鳴きながら歌っています。

「わあ~っ! カエルちゃんだ!」

 小助くんは、カエルたちのすがたを近くで見ようと池の中へ足を入れました。カエルたちも、小助のかわいいすがたをよろこびながら鳴き声を上げています。

「ケロケロケロッ、ケロケロッ、ケロケロッ」
「ケロッ、ケロケロッ、ケロケロケロッ」

 カエルたちの鳴き声に合わせて、小助のほうもいっしょに鳴き声を出しています。小助がかわいい声で鳴きまねをしていると、そのそばを赤とんぼが通っていきました。

「わあ~っ! まって!」

 小助は、とんぼをおいかけようと池から上がったり入ったりしながら走っています。しかし、手でつかまえようとしてもなかなかつかまえることができません。

 そんな小助が池のほうをふり向くと、池の中でおよいでいるこん虫らしきものを目にしました。小助は、そのこん虫を見ようとふたたび池の中へ入りました。

 ゆうゆうとおよぐこん虫のすがたを見ていると、小助の耳にお母さんの声が聞こえてきました。

「小助くん、やきイモができたよ!」
「かあちゃ! こっちへきて! こっちこっち!」

 お母さんは、小助のいる池のそばへやってきました。小助は、お母さんに池でおよぐこん虫を早く見せようと元気な声でよんでいます。

「これなあに? これなあに?」
「ふふふ、これはげんごろうというこん虫だよ。こん虫だけど、いつも池とか田んぼの中でおよいでいるわ」

 お母さんは、小助がはじめて見るこん虫のことを教えています。小助は、どうぶつを見るのもこん虫を見るのもうれしくてたまりません。

 ずっと池にいるげんごろうを見ている小助ですが、しだいにくるしそうな顔つきになってきました。

「で、出る……」
「小助くん、どうしたの?」
「う、うんこ……」

 小助がおしりをおさえてガマンしながら池から上がろうとしたその時のことです。

「わっ、わわっ!」
「小助くん、どうしたの?」

 池から出たとたん、小助は足をすべらせてしりもちをついてしまいました。じめんのほうを見ると、そこにはげんきいっぱいのうんこがたくさんあります。

「かあちゃ、出ちゃった」
「あらあら、うんこがいっぱい出ちゃったね」

 小助のでっかいうんこは、はたけのこやしにぴったりです。お母さんは、すぐに木ぐわですくい上げたそのうんこを畑の上でたがやしています。

「さあ、おいしいやきイモをいっしょに食べようね」
「わあ~っ! やきイモ! やきイモ!」

 おいしいやきイモを食べるのを楽しみにしながら、小助はお母さんと2人で家へもどっていきました。
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