171 / 291
小助くんと雪の中のぼうけん
ゴロ太くんはにせもの?
しおりを挟む
小助とワン太は、たくさんつもった雪の中をかけぬけながら大きなたきのほうへ向かっています。どんなにさむくても、小助たちはいつも元気いっぱいにあそぶのが大すきです。
「わあ~っ! つらら! つらら!」
たきのほうを見上げると、そこにはたくさんながれおちる水がこおってできた大きなつららがあります。これを見て、小助たちはうれしそうに大はしゃぎしています。
そんな小助とワン太は、ここへやってきて楽しみにしていることがあります。それは、こおっている大きな池で大ぼうけんをすることです。
「わ~い! こおりだ! こおりだ!」
小助は、いきおいよくこおりの上へ足を入れました。しかし、小助はまだまだ足でうまくすべることができません。
「わっ!」
「こちゅけくん(小助くん)、大じょうぶ?」
「てへへ、ちりもち(しりもち)をついちゃった」
どんなにしっぱいしても、小助はいつもえがおでいっぱいです。こおった池の上では、小助とワン太のにぎやかな声がひびいています。
すると、池の手前のほうにどこかで見たことのある男の子がやってきました。そこにいるのは、かみなりの男の子・ゴロ太のすがたです。
「お~い! 小助!」
「どうちたの(どうしたの)? どうちたの?」
小助たちは、こおった池から上がるとゴロ太をそばからじっと見ています。空を見上げると、うすぐらい雲から雪がはげしくふり出してきました。
「わあ~っ! 雪だ! 雪だ! 雪だ!」
小助とワン太は、雪がふっている中でうれしそうにとびはねたりかけ回ったりしています。しかし、空のほうでゴロゴロという音がひびきわたる中で、すさまじいかみなりの音がたてつづけに小助たちの耳に入ってきました。
ワン太は、あわてたようすで小助の足にしがみついたままはなれようとはしません。
「こちゅけくん、こわいよう……」
雪のほうはまだまだふりつづいているし、かみなりのほうもあいかわらず鳴りひびいています。そんな時、小助たちの前にいたはずのゴロ太がどこにもいません。
小助とワン太は池のまわりをさがしていると、雪のつもった草むらにゴロ太のすがたを見つけました。しかし、そのすがたは小助が見たゴロ太とはちがいます。
「こ、こ、こわい……。かみなりが……」
かみなりの子どもなのに、どうしてこわがっているのかと小助はふしぎそうに見つめています。そのようすをじっと見ていると、ゴロ太の後ろからキツネらしきしっぽがあることに気づきました。
「わあ~っ! キツネだ! キツネだ!」
「うわっ! ちょっとしたことでばれてしまうとは……」
白いけむりを上げながら元のすがたにもどると、キツネは雪におおわれた森のおくへとにげていきました。
小助は、せっかくゴロ太に会えたかと思ったのでちょっとざんねんそうです。
雪がたくさんふりつづく中、うすぐらい雲からはふたたびかみなりがはげしく鳴っています。すると、小助は空の上からおちてきたゴロ太のすがたをりょう手をのばしてうけ止めることができました。
「おちゅもうちよう(おすもうしよう)! おちゅもうちよう!」
小助は、どんなに雪がふっているときでもゴロ太とおすもうがしたくてたまらないようすです。
「わあ~っ! つらら! つらら!」
たきのほうを見上げると、そこにはたくさんながれおちる水がこおってできた大きなつららがあります。これを見て、小助たちはうれしそうに大はしゃぎしています。
そんな小助とワン太は、ここへやってきて楽しみにしていることがあります。それは、こおっている大きな池で大ぼうけんをすることです。
「わ~い! こおりだ! こおりだ!」
小助は、いきおいよくこおりの上へ足を入れました。しかし、小助はまだまだ足でうまくすべることができません。
「わっ!」
「こちゅけくん(小助くん)、大じょうぶ?」
「てへへ、ちりもち(しりもち)をついちゃった」
どんなにしっぱいしても、小助はいつもえがおでいっぱいです。こおった池の上では、小助とワン太のにぎやかな声がひびいています。
すると、池の手前のほうにどこかで見たことのある男の子がやってきました。そこにいるのは、かみなりの男の子・ゴロ太のすがたです。
「お~い! 小助!」
「どうちたの(どうしたの)? どうちたの?」
小助たちは、こおった池から上がるとゴロ太をそばからじっと見ています。空を見上げると、うすぐらい雲から雪がはげしくふり出してきました。
「わあ~っ! 雪だ! 雪だ! 雪だ!」
小助とワン太は、雪がふっている中でうれしそうにとびはねたりかけ回ったりしています。しかし、空のほうでゴロゴロという音がひびきわたる中で、すさまじいかみなりの音がたてつづけに小助たちの耳に入ってきました。
ワン太は、あわてたようすで小助の足にしがみついたままはなれようとはしません。
「こちゅけくん、こわいよう……」
雪のほうはまだまだふりつづいているし、かみなりのほうもあいかわらず鳴りひびいています。そんな時、小助たちの前にいたはずのゴロ太がどこにもいません。
小助とワン太は池のまわりをさがしていると、雪のつもった草むらにゴロ太のすがたを見つけました。しかし、そのすがたは小助が見たゴロ太とはちがいます。
「こ、こ、こわい……。かみなりが……」
かみなりの子どもなのに、どうしてこわがっているのかと小助はふしぎそうに見つめています。そのようすをじっと見ていると、ゴロ太の後ろからキツネらしきしっぽがあることに気づきました。
「わあ~っ! キツネだ! キツネだ!」
「うわっ! ちょっとしたことでばれてしまうとは……」
白いけむりを上げながら元のすがたにもどると、キツネは雪におおわれた森のおくへとにげていきました。
小助は、せっかくゴロ太に会えたかと思ったのでちょっとざんねんそうです。
雪がたくさんふりつづく中、うすぐらい雲からはふたたびかみなりがはげしく鳴っています。すると、小助は空の上からおちてきたゴロ太のすがたをりょう手をのばしてうけ止めることができました。
「おちゅもうちよう(おすもうしよう)! おちゅもうちよう!」
小助は、どんなに雪がふっているときでもゴロ太とおすもうがしたくてたまらないようすです。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
9
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる