181 / 291
春のきせつは楽しさいっぱい
でっかいおなら3れんぱつ
しおりを挟む
小助とワン太は、たきの見える大きな池へやってきました。ここへやってきたのは、お母さんのためにばんごはんで食べるお魚をとるためです。
「おちゃかな(お魚)! おちゃかな! おちゃかな!」
大きな池へ入ると、小助は水中へもぐって食べものをさがしに行きます。まだうまくおよぐことができないワン太は、小助がもどってくるまで池のそばでまっています。
「こちゅけくん(小助くん)……」
ワン太は、いつもいっしょの小助がいないのでちょっとさびしそうです。
池の中では、小助がいちばんふかいところを目ざしてすすんでいます。そのとちゅうには、イワナやヤマメなどのお魚がたくさんおよぎ回っています。
そんな時、小助の目の前に赤い体つきをした大きなりゅうがあらわれました。りゅうは、大きな口をあけて小助をすいこもうとします。
「このチビめ、おれのなわばりにきやがって!」
「わっ、わわわわっ!」
小助は、すいこまれないように大きなりゅうのはなをりょう手でつかまっています。赤いりゅうは、小助をふりおとそうと水中のふかいところをうごき回っています。
「ちっ、じゃまなやつだな」
「いっちょにあちょぼう(いっしょにあそぼう)! いっちょにあちょぼう!」
大きなりゅうは、自分のはなにつかまったままの小助をにらみつけています。どんなにふりおとされそうになっても、小助はけっして手をはなすことはありません。
「キャッキャッ、キャッキャッキャッ」
「ぐぬぬぬぬ……。よくもこのおれをバカにしやがって!」
おこった赤いりゅうは、池のふかいところから一気に空中へ向かってとび出してきました。晴れた空が広がる中、小助がりゅうのはなをもちながらかわいいあんよを上げたその時のことです。
「ブッ! ブウウウウウウウウウウウウウウ~ッ」
「このチビめ、よくも……」
「ブウウウウウウウウウウウウウウ~ッ」
小助は、大きなりゅうの顔に向かって元気いっぱいのおならを2回もつづけて出てしまいました。赤いりゅうはおならこうげきを食らうと、小助とともに空中からそのまま池のほうへおちました。
池の中へおちると、小助は大きなりゅうへのおならをもういちど食らわせています。でっかいあわがはじけると、赤いりゅうはあまりにもくさいおならのにおいにたまらないようすです。
「お、おぼえてろ! こんど会った時にはただですむとは思うなよ!」
「またあちょぼう! またあちょぼう!」
小助は、池のおくへもどる大きなりゅうにかわいいえがおを見せながら手をふっています。どんなにおそろしいりゅうであっても、小助にとってはいっしょにあそんでくれるあいてであることにかわりありません。
こうして、小助は家で食べるためのお魚をもって大きな池から上がると、ワン太といっしょに帰ることにしました。
「こちゅけくん、でっかいおなら出ちゃったの?」
「てへへ、いっぱい出ちゃった」
どうやら、大きなりゅうに向けて食らわせたでっかいおならの音はワン太の耳にも入っていたようです。小助とワン太はばんごはんを楽しみにしながら、お母さんのまっている家へ向かって歩いています。
「おちゃかな(お魚)! おちゃかな! おちゃかな!」
大きな池へ入ると、小助は水中へもぐって食べものをさがしに行きます。まだうまくおよぐことができないワン太は、小助がもどってくるまで池のそばでまっています。
「こちゅけくん(小助くん)……」
ワン太は、いつもいっしょの小助がいないのでちょっとさびしそうです。
池の中では、小助がいちばんふかいところを目ざしてすすんでいます。そのとちゅうには、イワナやヤマメなどのお魚がたくさんおよぎ回っています。
そんな時、小助の目の前に赤い体つきをした大きなりゅうがあらわれました。りゅうは、大きな口をあけて小助をすいこもうとします。
「このチビめ、おれのなわばりにきやがって!」
「わっ、わわわわっ!」
小助は、すいこまれないように大きなりゅうのはなをりょう手でつかまっています。赤いりゅうは、小助をふりおとそうと水中のふかいところをうごき回っています。
「ちっ、じゃまなやつだな」
「いっちょにあちょぼう(いっしょにあそぼう)! いっちょにあちょぼう!」
大きなりゅうは、自分のはなにつかまったままの小助をにらみつけています。どんなにふりおとされそうになっても、小助はけっして手をはなすことはありません。
「キャッキャッ、キャッキャッキャッ」
「ぐぬぬぬぬ……。よくもこのおれをバカにしやがって!」
おこった赤いりゅうは、池のふかいところから一気に空中へ向かってとび出してきました。晴れた空が広がる中、小助がりゅうのはなをもちながらかわいいあんよを上げたその時のことです。
「ブッ! ブウウウウウウウウウウウウウウ~ッ」
「このチビめ、よくも……」
「ブウウウウウウウウウウウウウウ~ッ」
小助は、大きなりゅうの顔に向かって元気いっぱいのおならを2回もつづけて出てしまいました。赤いりゅうはおならこうげきを食らうと、小助とともに空中からそのまま池のほうへおちました。
池の中へおちると、小助は大きなりゅうへのおならをもういちど食らわせています。でっかいあわがはじけると、赤いりゅうはあまりにもくさいおならのにおいにたまらないようすです。
「お、おぼえてろ! こんど会った時にはただですむとは思うなよ!」
「またあちょぼう! またあちょぼう!」
小助は、池のおくへもどる大きなりゅうにかわいいえがおを見せながら手をふっています。どんなにおそろしいりゅうであっても、小助にとってはいっしょにあそんでくれるあいてであることにかわりありません。
こうして、小助は家で食べるためのお魚をもって大きな池から上がると、ワン太といっしょに帰ることにしました。
「こちゅけくん、でっかいおなら出ちゃったの?」
「てへへ、いっぱい出ちゃった」
どうやら、大きなりゅうに向けて食らわせたでっかいおならの音はワン太の耳にも入っていたようです。小助とワン太はばんごはんを楽しみにしながら、お母さんのまっている家へ向かって歩いています。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
9
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる