186 / 291
夏は大ぼうけんのきせつ
小助くんとカメたちの出会い
しおりを挟む
いよいよ、山おくにも夏のあついきせつがやってきました。青空が広がる中、小助はワン太といっしょにきれいな川のほとりを歩いています。
「ねえねえ、ねえねえ」
「小助くん、どうしたの?」
「これなあに?」
小助は、後ろからやってきた犬のお母さんにどうしても聞きたいことがあります。それは、川のほとりにいるふしぎな生きものです。
「これは、カメという生きものだよ。カメのせなかをよく見てね」
「これなあに?」
「これは、こうらと言うの。カメのせなかには、このようなこうらをもっているのがたくさんいるのよ」
お母さん犬は、小助とワン太にカメのことを教えています。小助は、カメのすがたをじっと見つづけています。
そんな小助に、イヌのお母さんはこの先にある大きな池へ行ってみようとよびかけています。
「カメは川のそばだけでなく、あっちの大きな池のほうにもいるかもしれないわ」
これから向かうところは、小助があそんだりおよいだりする大きな池です。その池からは、たくさんの水がながれおちる大きなたきが見えます。
とちゅうには、岩だらけの道といくつものたおれた木が行き先をさえぎっています。それでも、小助は犬の親子をつれて行こうといっしょうけんめいになっています。
「うんしょ! うんしょ!」
「こちゅけくん(小助くん)、ありがとう」
足元に気をつけながら足をすすめると、たきのながれおちる音が小助たちの耳に入ってきました。目の前には、夏にぴったりのけしきが広がっています。
「わ~い! 池だ! 池だ!」
小助は、大きな池を見つけるといきおいよく水中へとびこみました。ワン太とお母さん犬も、小助のようすを見ようと池のそばへ足をはこびました。
そんな犬たちの近くには、カメたちがあつまるように池のほうへ向かっています。
「小助くん、カメたちがいっぱいいるからこっちへもどっておいで」
お母さん犬のよびかけを聞いて、小助はいそいで池から上がることにしました。犬たちのそばへくると、カメが5ひきぐらいあつまって池に入ろうとするのが見えます。
すると、小助はカメたちに何かを話しかけようとしています。
「カメさん! カメさん!」
「おっ! はじめて耳にする声だなあ」
カメたちがふり向いた目の前には、はらがけ1まいの小助がしゃがんだままで自分たちを見つめています。
「びっくりしたと思ったら、人間のぼうやだったのか」
「どうしたのかしら」
小助は、かわいいえがおでカメたちをじっと見つづけています。その先に広がる大きな池をながめながら、小助はあることをしようと思いつきました。
「カメさん! カメさん!」
「ぼうや、何か言いたいことがあったら言ってごらん」
「カメさんにのりたい! カメさんにのりたい!」
いくら何でも、小助がカメのこうらにのることはできないはずです。そのままのったら、カメたちはそのままつぶされてしまいます。
けれども、カメたちは小助たちがのることができるほうほうがあります。
「ぼうや、その場で目をつぶってごらん」
カメたちのことばに、小助はすぐに目をつぶることにしました。
「ねえねえ、ねえねえ」
「小助くん、どうしたの?」
「これなあに?」
小助は、後ろからやってきた犬のお母さんにどうしても聞きたいことがあります。それは、川のほとりにいるふしぎな生きものです。
「これは、カメという生きものだよ。カメのせなかをよく見てね」
「これなあに?」
「これは、こうらと言うの。カメのせなかには、このようなこうらをもっているのがたくさんいるのよ」
お母さん犬は、小助とワン太にカメのことを教えています。小助は、カメのすがたをじっと見つづけています。
そんな小助に、イヌのお母さんはこの先にある大きな池へ行ってみようとよびかけています。
「カメは川のそばだけでなく、あっちの大きな池のほうにもいるかもしれないわ」
これから向かうところは、小助があそんだりおよいだりする大きな池です。その池からは、たくさんの水がながれおちる大きなたきが見えます。
とちゅうには、岩だらけの道といくつものたおれた木が行き先をさえぎっています。それでも、小助は犬の親子をつれて行こうといっしょうけんめいになっています。
「うんしょ! うんしょ!」
「こちゅけくん(小助くん)、ありがとう」
足元に気をつけながら足をすすめると、たきのながれおちる音が小助たちの耳に入ってきました。目の前には、夏にぴったりのけしきが広がっています。
「わ~い! 池だ! 池だ!」
小助は、大きな池を見つけるといきおいよく水中へとびこみました。ワン太とお母さん犬も、小助のようすを見ようと池のそばへ足をはこびました。
そんな犬たちの近くには、カメたちがあつまるように池のほうへ向かっています。
「小助くん、カメたちがいっぱいいるからこっちへもどっておいで」
お母さん犬のよびかけを聞いて、小助はいそいで池から上がることにしました。犬たちのそばへくると、カメが5ひきぐらいあつまって池に入ろうとするのが見えます。
すると、小助はカメたちに何かを話しかけようとしています。
「カメさん! カメさん!」
「おっ! はじめて耳にする声だなあ」
カメたちがふり向いた目の前には、はらがけ1まいの小助がしゃがんだままで自分たちを見つめています。
「びっくりしたと思ったら、人間のぼうやだったのか」
「どうしたのかしら」
小助は、かわいいえがおでカメたちをじっと見つづけています。その先に広がる大きな池をながめながら、小助はあることをしようと思いつきました。
「カメさん! カメさん!」
「ぼうや、何か言いたいことがあったら言ってごらん」
「カメさんにのりたい! カメさんにのりたい!」
いくら何でも、小助がカメのこうらにのることはできないはずです。そのままのったら、カメたちはそのままつぶされてしまいます。
けれども、カメたちは小助たちがのることができるほうほうがあります。
「ぼうや、その場で目をつぶってごらん」
カメたちのことばに、小助はすぐに目をつぶることにしました。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
9
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる