小助くんの小さなぼうけん

ケンタシノリ

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大すきな夏のぼうけんとたんけん

小助くんのあそびあいて

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 おにのお父さんとお母さんは、子どもたちをつれて池のほとりからおくへ向かってすすんでいます。そんな中で、小助は赤おにのお父さんにだかれながらえがおを見せています。

「あのナマズといっしょにあそんだのか」
「たのちかった(楽しかった)! たのちかった!」
「ぼうやは、どんな生きものであっても友だちになりたいんだね」
「うん!」

 お父さんおには、小助がうれしそうに話しているようすをじっとながめています。小助は、けっして近づいてはいけないものであっても気にするそぶりを見せません。

 そして、小助はナマズと池の中で大ぼうけんした時のことを思い出しています。

「ばけものナマズ! ばけものナマズ!」
「あれだけきけんなばけものナマズをこわがらないとは……」

 おにのお父さんは、小助のかわいいえがおを見ながらとまどっています。けれども、小助はお父さんおにがどのようなようすかはまったく分かりません。

 すぐ後ろのほうでは、おにのお母さんがおれきちとあおまるをだっこしながらついていきます。ワン太も、小助のすがたを見ようと後ろから4本足で走りつづけています。

 このようすを空からながめているのは、小助とワン太をこのしまへつれてきたトビです。トビは、小助たちのうごきに合わせるように空中をとんでいます。

「小助くん、ワン太くん、大じょうぶかしら」

 トビは、大きな木に立ち止まりながら小助とワン太のことをいつもしんぱいしています。

 やがて、おにの親子は高い山と森にかこまれた広いばしょへたどりつきました。そこで目に入ったのは、赤おにや青おにの子どもたちのすがたです。

 小助は、おにの子どもの中へ入ってあそぼうとおねだりしています。

「あっちへ行きたい! あっちへ行きたい!」
「それじゃあ、ここでおろそうかな」

 お父さんおには、あそびに行こうとする小助をおろすことにしました。そして、小助はおれきちやあおまるといっしょにおにの子どもたちのところへ向かいました。

「きょうは、新しいお友だちをつれてきたよ!」
「こちゅけ(小助)! こちゅけ! こちゅけ!」

 赤おにのおれきちと青おにのあおまるは、おにの子どもたちに小助をしょうかいしています。小助の頭にはつのがないので、おにの子どもたちから見たらどうしても目立ってしまいます。

「こちゅけくん、どうしてつのがないの?」
「おにのつの! おにのつの!」

 小助は、自分のりょう手を頭につけておにのまねをしています。おにの子どもたちは、自分たちになり切ろうとする小助のすがたを見つめています。

 そんな時、小助はかわいい声を上げながらみんなであそぼうとしています。小助は、どうぶつたちや生きものたちと同じようにおにの子どもたちとなかよくなりたいと思っています。
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