小助くんの小さなぼうけん

ケンタシノリ

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どうぶつたちとなかよしの小助くん

田うえと田んぼの生きもの

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 小助は、お母さんよりも一足早く田んぼの中へやってきました。田んぼには、オタマジャクシがげんきよくおよいでいるのが見えます。

「わ~い! オタマジャクシ! オタマジャクシ!」
「ふふふ、小助くんはいろんな生きものを見るのが大すきだね」
「うん!」

 お母さんは、生きものへのやさしい心をもっている小助にほほえみながら声をかけています。

 この田んぼへやってきたのは、小助とお母さんの2人で田うえをするためです。お母さんのきものには、なえを入れた竹かごをくくりつけています。

「田うえ! 田うえ! 田うえ!」
「それじゃあ、これからいっしょに田うえをしようかな」

 お母さんは、もう1つの竹かごになえを入れるとそれを小助の体にくくりつけています。こうして、小助のほうのじゅんびがおわるといよいよ田うえのはじまりです。

「うんしょ! うんしょ! うんしょ!」

 小助は、田んぼの中へなえを1本ずつうえようといっしょうけんめいになっています。そのようすを、1ぴきのこん虫らしき生きものが水めんで見ています。

「かあちゃ! かあちゃ!」
「小助くん、どうしたの?」
「これなあに? これなあに?」

 お母さんは、水めんをうごいているこん虫をじっと見ている小助にやさしい声をかけています。

「これは、あめんぼというこん虫だよ」
「あめんぼ?」
「このあめんぼは、田んぼの水の上をすいすいとうごき回っているのよ」
「わあ~っ! ちゅごい(すごい)! ちゅごい!」

 小助は、あめんぼが田んぼの中でうごくようすを見て大はしゃぎしています。田んぼは、小さな生きものにとっても思いのままにうごくことができるばしょです。

 そんな生きものたちに見まもられながら、小助たちは田んぼになえをうえつづけています。小助の耳には、大すきなカエルの鳴き声が入ってきました。

「ぼうや、田うえをがんばっているわね」
「カエルちゃん! カエルちゃん!」

 小助は、大すきなカエルたちに声をかけられたのでとてもうれしそうです。そして、小助は田うえをしながらカエルになり切って鳴き声を上げています。

「ケロッケロッケロッ! ケロッケロッケロッ!」
「ふふふ、小助くんはカエルたちが大すきだね」
「うん!」

 こうして、小助とお母さんがいっしょに行ったおかげで田んぼになえをぜんぶうえることができました。

「秋になったら、おいしそうなおこめがたくさんできるからね」

 お母さんが田んぼのほうをながめている間、小助は水めんにいる生きものたちをじっと見つめています。そこには、おたまじゃくしやカエル、そしてあめんぼが小助の目の前にあつまってきました。

「おたまじゃくし! あめんぼ! カエルちゃん! これからもいっちょ(いっしょ)だよ!

 小助は、田んぼのほとりから生きものたちのようすを見るとお母さんとともに家のほうへ向かって帰って行きました。
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