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プロローグ、と見せかけて第1章!
ノウスメリーの新しい一面を探す為に出発!!
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あたし、ことね!
今ね、小さな部屋に、異性と二人っきりで居るの‼︎
しかも相手はあたしと同い年!
ことね、ドキドキしちゃう!
でねでね、ルークにデートに誘われちゃったぁ!
これからあたしはどうなっちゃうの⁉︎
ーなんてことはなく、どうもお久しぶりです。
現実世界さん。
え?
お前は誰だって?
やだなぁ、忘れちゃったんですか?
琴音ですよ琴音。
ついさっきまで自分の世界に入って、同室のルークを忘れていた失礼な人間ですよ。
因みにルークは今、私の前で手を振っている。
とてつもなく近い。
しかもかなり早く振っているのか、沢山の風が私の顔面に当たっている。
ルークよ、私はもう戻って来ているから振らなくてもいいよ。
ありがとうね。
でも、次からはもう少し早めに声を掛けてくれれば多分もっと早めに戻って来れると思うよ。
多分だけど。
「ルーク、私は大丈夫」
「おお~やっと戻って来た!」
「…そんなにボーっとしてた?」
「いやぁ~あんまり」
「なら良かった。行く?」
「うん!あ、機嫌治ってる!」
「は?」
「だって僕が手紙勝手に見たとき、言葉使いが悪かったよ!」
機嫌悪くしていた事に気付いていたんだったら、あんな事するなよ!
前も似たような事をしてたよね。
しかも、言葉使いが悪いのが機嫌が悪いことの象徴だみたいなことを言っていたという事は、前やった時も気付いていたんだよね!
その事から学べよ!
何故また同じような事をしたし!
もしかして、忘れていたのか?
こいつならあり得る…
もしそうだとしたら、お前は鳩か!
「さぁ、母さんたちにも言ったし、行こう!」
「解った」
「あれ?なんでまた怒っているの?」
「怒ッテマセンヨ」
「絶対怒っているよね!」
「先行くぞ」
「ちょっ、待って待って~!コトネ、ここに来たのは初めてでしょ?迷子になるよ!」
いや、それをいうならお前もだろ。
そんな言葉は飲み込んで、代わりにどんどん歩いて行く。
後ろからまだ何か聴こえてくるが、気のせいだろう。
「コトネ!逆!そっちは行き止まりだよ!」
マジか。
ありがとう、ルーク。
もう勝手に出て行ったりはこの出来事を覚えている限りしないよ。
まぁ、そんなことを言ったら後々面倒になるのど言わないけどさ。
私は前を歩くルークの暖かそうなマフラーを眺めながらそんなことを考えていた。
もう少しでノウスメリーの街並みを拝める。
ここに来るまでにも見たけれど、細かくは見ていない。
けれど見た感じ、みんな寒いだろうに笑顔だった。
きっと私には想像の付かない何かがあるのだろう。
私の心はまだ見ぬこの街の他の顔を想像して弾んでいた。
今ね、小さな部屋に、異性と二人っきりで居るの‼︎
しかも相手はあたしと同い年!
ことね、ドキドキしちゃう!
でねでね、ルークにデートに誘われちゃったぁ!
これからあたしはどうなっちゃうの⁉︎
ーなんてことはなく、どうもお久しぶりです。
現実世界さん。
え?
お前は誰だって?
やだなぁ、忘れちゃったんですか?
琴音ですよ琴音。
ついさっきまで自分の世界に入って、同室のルークを忘れていた失礼な人間ですよ。
因みにルークは今、私の前で手を振っている。
とてつもなく近い。
しかもかなり早く振っているのか、沢山の風が私の顔面に当たっている。
ルークよ、私はもう戻って来ているから振らなくてもいいよ。
ありがとうね。
でも、次からはもう少し早めに声を掛けてくれれば多分もっと早めに戻って来れると思うよ。
多分だけど。
「ルーク、私は大丈夫」
「おお~やっと戻って来た!」
「…そんなにボーっとしてた?」
「いやぁ~あんまり」
「なら良かった。行く?」
「うん!あ、機嫌治ってる!」
「は?」
「だって僕が手紙勝手に見たとき、言葉使いが悪かったよ!」
機嫌悪くしていた事に気付いていたんだったら、あんな事するなよ!
前も似たような事をしてたよね。
しかも、言葉使いが悪いのが機嫌が悪いことの象徴だみたいなことを言っていたという事は、前やった時も気付いていたんだよね!
その事から学べよ!
何故また同じような事をしたし!
もしかして、忘れていたのか?
こいつならあり得る…
もしそうだとしたら、お前は鳩か!
「さぁ、母さんたちにも言ったし、行こう!」
「解った」
「あれ?なんでまた怒っているの?」
「怒ッテマセンヨ」
「絶対怒っているよね!」
「先行くぞ」
「ちょっ、待って待って~!コトネ、ここに来たのは初めてでしょ?迷子になるよ!」
いや、それをいうならお前もだろ。
そんな言葉は飲み込んで、代わりにどんどん歩いて行く。
後ろからまだ何か聴こえてくるが、気のせいだろう。
「コトネ!逆!そっちは行き止まりだよ!」
マジか。
ありがとう、ルーク。
もう勝手に出て行ったりはこの出来事を覚えている限りしないよ。
まぁ、そんなことを言ったら後々面倒になるのど言わないけどさ。
私は前を歩くルークの暖かそうなマフラーを眺めながらそんなことを考えていた。
もう少しでノウスメリーの街並みを拝める。
ここに来るまでにも見たけれど、細かくは見ていない。
けれど見た感じ、みんな寒いだろうに笑顔だった。
きっと私には想像の付かない何かがあるのだろう。
私の心はまだ見ぬこの街の他の顔を想像して弾んでいた。
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