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プロローグ、と見せかけて第1章!
黒がNGなワケ
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私が頭の中で考えていたように、ルークも何か考えていたらしい。
多分、悩んで悩んで悩んで悩み切った末の言葉なんだろうけども。
私を何故誘った⁉︎もしかしなくても私がここに入ってからソワソワしているのに気づいていたんだろうか。
まったくもって素晴らしい観察眼をお持ちで。
だが、そこからどう行ったのかは知らんが、私がノウスメリーを見て回りたいんだと思い至ったらしい。
違う!
私がソワソワしていたのは決して観光したいからではない!
同居者の視線が鬱陶しかっただけたからぁ!
なんで思い立ったが吉日みたいに準備始めているのぉ⁉︎
「はい、これがコトネのね」
「お、おう?」
私の準備もしてくれてたんだね。
という事は強制参加ですね解ります。
…まぁ、たまにはいいか。
取り敢えず外は寒いだろうし、コートを羽織ろう。
うん、そうしよう。
私はルークが準備してくれたコートを羽織る。
コートの下は雪国だからと買ってもらった少し厚手のシャツにセーターだ。
決してセンスがない訳ではない!
ただ、これが手持ちの中で一番暖かい組み合わせなんだよ!
さて、ブーツの中にズボンを入れたら最近たまたま発見した魔法を使って黒色の髪と目の色を変えていく。
お腹辺りまでという案外長いっちゃあ長いー私の推測では体重増加の原因の一部であるー髪を黒の紐で括りながらダークブラウンという色合いに変えていく。
少しだけ視力の悪い黒目は、主観的に綺麗であろう青色にする。
ここまでやって完成!
後はバッグを持つだけ!
だがしかし、君たちは何故私が色を変えたのかと気になっているだろう。
そうだろう⁉︎
という訳で、説明をしようと思う。
まず、私が黒髪黒目という日本人っぽいアイデンティティを何故わざわざ隠したかというと、前にも言ったことがあると思うがテンプレ通り、だ。
いや、テンプレとは少しだけ違うかな。
まぁ大体同じで黒は忌み色と言われている。
その理由はなんか神様たちが喧嘩していた時代に、黒色の神様がゲスい手段で他の神様を倒していったかららしい。
そんなもんが本当にあるどうかは知らんが、そのゲスい神様は他の神様にそのやり方をパクられて封印されたらしい。
結果、その最初にゲスい手段を使った神様は邪神とされ、今もなおその神様の象徴である黒は忌み色として憎まれているらしい。
私からしてみれば、そんな昔の出来事をーしかも全く関係ないーよく恨めるねという感じだ。
それはおじさんたちや他の人もそうらしく、まだ気にしているだろう人は真面目な神官くらいだそうだ。
というか寧ろ次の理由の方が問題だろう。
その問題であるあともう一つの理由は、この世界では髪や目の色が薄い方が魔力が濃く、逆に偶に例外はあれど濃い方が魔力は少ないらしい。
唐突だが、この世界は実力主義(大半が)なのだ。
となると当然の如く薄い色合いの奴らが上に行く。
そうやって年月が経つと、薄い色合いの奴らが貴族とか王族とかに、濃い奴らが平民やその下に、となる。
結果、どの色合いの中でも断トツとまではいかなくともかなり濃い方である黒色は一番下となる。
…ダラダラと説明したけれど、解っただろうか?
要するに、黒は忌み色だし、一番下の色だからナニしても良いよね!
となり、私がかなりヤバイ事になるのだ。
なので、街の人たちに溶け込められる確率が高いであろう、この大陸ではかなりオーソドックスな色合いである青と茶色にしたのだ!
私ってば天才‼︎
今なら琴音様って呼べばなんでもしてあげるよぉ!
フハハハハハハハハハハハハハハ‼︎
…ん?
何か忘れているような…
「コトネ、大丈夫?」
「今良いところだからちょっと待って!って…ぁ」
ルークが居ること、忘れてた。
多分、悩んで悩んで悩んで悩み切った末の言葉なんだろうけども。
私を何故誘った⁉︎もしかしなくても私がここに入ってからソワソワしているのに気づいていたんだろうか。
まったくもって素晴らしい観察眼をお持ちで。
だが、そこからどう行ったのかは知らんが、私がノウスメリーを見て回りたいんだと思い至ったらしい。
違う!
私がソワソワしていたのは決して観光したいからではない!
同居者の視線が鬱陶しかっただけたからぁ!
なんで思い立ったが吉日みたいに準備始めているのぉ⁉︎
「はい、これがコトネのね」
「お、おう?」
私の準備もしてくれてたんだね。
という事は強制参加ですね解ります。
…まぁ、たまにはいいか。
取り敢えず外は寒いだろうし、コートを羽織ろう。
うん、そうしよう。
私はルークが準備してくれたコートを羽織る。
コートの下は雪国だからと買ってもらった少し厚手のシャツにセーターだ。
決してセンスがない訳ではない!
ただ、これが手持ちの中で一番暖かい組み合わせなんだよ!
さて、ブーツの中にズボンを入れたら最近たまたま発見した魔法を使って黒色の髪と目の色を変えていく。
お腹辺りまでという案外長いっちゃあ長いー私の推測では体重増加の原因の一部であるー髪を黒の紐で括りながらダークブラウンという色合いに変えていく。
少しだけ視力の悪い黒目は、主観的に綺麗であろう青色にする。
ここまでやって完成!
後はバッグを持つだけ!
だがしかし、君たちは何故私が色を変えたのかと気になっているだろう。
そうだろう⁉︎
という訳で、説明をしようと思う。
まず、私が黒髪黒目という日本人っぽいアイデンティティを何故わざわざ隠したかというと、前にも言ったことがあると思うがテンプレ通り、だ。
いや、テンプレとは少しだけ違うかな。
まぁ大体同じで黒は忌み色と言われている。
その理由はなんか神様たちが喧嘩していた時代に、黒色の神様がゲスい手段で他の神様を倒していったかららしい。
そんなもんが本当にあるどうかは知らんが、そのゲスい神様は他の神様にそのやり方をパクられて封印されたらしい。
結果、その最初にゲスい手段を使った神様は邪神とされ、今もなおその神様の象徴である黒は忌み色として憎まれているらしい。
私からしてみれば、そんな昔の出来事をーしかも全く関係ないーよく恨めるねという感じだ。
それはおじさんたちや他の人もそうらしく、まだ気にしているだろう人は真面目な神官くらいだそうだ。
というか寧ろ次の理由の方が問題だろう。
その問題であるあともう一つの理由は、この世界では髪や目の色が薄い方が魔力が濃く、逆に偶に例外はあれど濃い方が魔力は少ないらしい。
唐突だが、この世界は実力主義(大半が)なのだ。
となると当然の如く薄い色合いの奴らが上に行く。
そうやって年月が経つと、薄い色合いの奴らが貴族とか王族とかに、濃い奴らが平民やその下に、となる。
結果、どの色合いの中でも断トツとまではいかなくともかなり濃い方である黒色は一番下となる。
…ダラダラと説明したけれど、解っただろうか?
要するに、黒は忌み色だし、一番下の色だからナニしても良いよね!
となり、私がかなりヤバイ事になるのだ。
なので、街の人たちに溶け込められる確率が高いであろう、この大陸ではかなりオーソドックスな色合いである青と茶色にしたのだ!
私ってば天才‼︎
今なら琴音様って呼べばなんでもしてあげるよぉ!
フハハハハハハハハハハハハハハ‼︎
…ん?
何か忘れているような…
「コトネ、大丈夫?」
「今良いところだからちょっと待って!って…ぁ」
ルークが居ること、忘れてた。
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