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災害悪と超絶最高。
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森の浅い所にまで高ランク討伐指定モンスターが現れる原因を見たヒューブは思わず苦笑いした。
「これは災悪だな」
呟く声に力は無かった。
原因となっていたのが、
「まさかレッドドラゴンだったとはな」
そう。
今回の原因はドラゴンだったのだ。
それも獰猛さではドラゴンの中でもとびきりのレッドドラゴンで、これを討伐するとなるとヒューブも相当なダメージを負う事になるのは目に見えて明らかだ。
鑑定してみると、ドラゴンのLvは89だが、怒ったドラゴンは全てのステータスがかなり上昇するのは有名で、Lvが限界突破しているヒューブでも討伐するのは楽じゃない。
かと言って、ギルドからの応援は望めない。何しろギルドの最高位ランク冒険者が自分だけで、他はCランクやDランクばかりなので、応援を頼んでも無駄死にするのがオチだし、下手をすると自分が被害わ被る事になりかねない。
「どうするっかなあ…う~ん」
唸って考えてみるものの、大した対応策が浮かばなかった。結局は一人で戦うしかないみたいだ。
「ドラゴンの鱗や外皮はかなり頑丈だからな…取り敢えず全部撃ち込むしかないか」
そう呟いたヒューブは、自分が撃てる最高の魔法をこれでもかと撃ちまくる事にした。
「【マナバレット】【ホーミングマナバレット】【ガトリングマナバレット】【マナニードル】【マナランス】【マナバースト】【フィールドマナバースト】【マナブレード】【マナグレネード】【マナボルト】【マナバインド】【スリップ】【グラビティ】【マナドレイン】【マナトランスファー】【マルチプル】【ロック】!!」
ドガガガガガガッッッ!!
ズドドドドドドッッッ!!
ドゴンッ、ドゴンッッ!!
攻撃系無属性魔法の乱発で途轍もない爆音が森の中を支配し、爆風で森の木々が激しく揺れ動き、耐えきれなかった幹や枝葉は折れ飛んでいった。この爆音は多分森の外にも鳴り響いたと思う。
レッドドラゴンの声や悲鳴をも掻き消すくらいの爆音で、【バリア】を張っているヒューブも耳鳴りが襲ってきた。
無属性魔法攻撃はいつ止むとも知れず、ヒューブの魔力が保つかドラゴンの息の根が止まるかは誰にも分からない。過去に討伐したドラゴン戦でも魔力枯渇に陥った程で、マナポーションが無かったら恐らく倒れ伏して死んでいただろう。
マナポーションを飲みながら三十分間も無属性魔法攻撃を撃ち続けていたのをやめた。
魔法攻撃が終わった後、暫くして土煙が晴れたら、全身傷だらけのレッドドラゴンが横たわっていた。
鱗も剥げ、外皮を貫き、ドクドクと血が溢れ出ているが、それでもなお生きている。
ドラゴン種の生命力は半端じゃない。幾ら傷を負わせても種族スキルの【再生】で復活してしまうので、重傷を負っている今のうちに斃してしまわないといけない。
ヒューブは普段は使用していない伝家の宝刀とも言うべきオリハルコン製の刀を振り上げて、レッドドラゴンの首を狙って…振り下ろした。
ザンッ!!
ドサッ!!
ブシュ---ッ!!
斬撃の音、首が落ちた音、首から血が噴き出す音が一度に重なり、レッドドラゴンの討伐に成功した。
ヒューブはホッと息をついてその場に座り込んだ。
Lvが限界突破しているとは言え、やはりドラゴン討伐は疲れる。魔力だけではなくて精神力をゴリゴリと削られる。
「つ、疲れた。魔力よりも精神力が枯渇寸前だよ」
たった一人でドラゴンの討伐に成功したのに「疲れた」の一言で済まされるのは世界中を探してもそんなにいないだろう。
「取り敢えず、【収納】!んでもって…お宝探してといきますか!!」
ドラゴンは金銀財宝などの光り物を集める習性があるので、ドラゴン討伐はドラゴンの買い取り金だけではなく、ドラゴンが溜め込んだお宝のほうに期待ができるので、ドラゴン討伐に参加する冒険者はそちらをメインにしている者もいる程だ。
ドラゴンの死骸を収納したヒューブは洞窟の中に入っていって、奥にあるドラゴンの居住空間らしき場所の更に奥へと向かっていき…。
「アハハハハハハハハハハッッッ!!」
突然大笑いし始めた。
気が狂ったのか?
いや、確かに狂ったのだろう。
「あのレッドドラゴンの奴はどれだけ溜め込んでやがったんだ?」
目の前には金銀財宝が山のように積まれていて、文字通り小山のようだ。
神金貨、聖銀貨、白金貨、大金貨、金貨、大銀貨、銀貨に大銅貨や銅貨などの貨幣が小山になっていて、文字通りにザックザクだ。魔導具や魔剣などの魔武器に、宝石や稀少な鉱石なども小山のようにザックザクのだから狂ったように笑い出すのも無理はないだろう。
(取り敢えず全部収納して冒険者ギルドや商業ギルドで買い取ってもらおう。貨幣はともかく、魔導具や宝石、鉱石なんかはかなりの高額で買い取ってもらえそうだからな。人生って何があるのか分からないものだな)
金銀財宝を収納し終えたヒューブの帰りの足取りはスキップ踏んで軽い軽い。鼻歌まじりの超絶ご機嫌大良好といった感じだった。
「これは災悪だな」
呟く声に力は無かった。
原因となっていたのが、
「まさかレッドドラゴンだったとはな」
そう。
今回の原因はドラゴンだったのだ。
それも獰猛さではドラゴンの中でもとびきりのレッドドラゴンで、これを討伐するとなるとヒューブも相当なダメージを負う事になるのは目に見えて明らかだ。
鑑定してみると、ドラゴンのLvは89だが、怒ったドラゴンは全てのステータスがかなり上昇するのは有名で、Lvが限界突破しているヒューブでも討伐するのは楽じゃない。
かと言って、ギルドからの応援は望めない。何しろギルドの最高位ランク冒険者が自分だけで、他はCランクやDランクばかりなので、応援を頼んでも無駄死にするのがオチだし、下手をすると自分が被害わ被る事になりかねない。
「どうするっかなあ…う~ん」
唸って考えてみるものの、大した対応策が浮かばなかった。結局は一人で戦うしかないみたいだ。
「ドラゴンの鱗や外皮はかなり頑丈だからな…取り敢えず全部撃ち込むしかないか」
そう呟いたヒューブは、自分が撃てる最高の魔法をこれでもかと撃ちまくる事にした。
「【マナバレット】【ホーミングマナバレット】【ガトリングマナバレット】【マナニードル】【マナランス】【マナバースト】【フィールドマナバースト】【マナブレード】【マナグレネード】【マナボルト】【マナバインド】【スリップ】【グラビティ】【マナドレイン】【マナトランスファー】【マルチプル】【ロック】!!」
ドガガガガガガッッッ!!
ズドドドドドドッッッ!!
ドゴンッ、ドゴンッッ!!
攻撃系無属性魔法の乱発で途轍もない爆音が森の中を支配し、爆風で森の木々が激しく揺れ動き、耐えきれなかった幹や枝葉は折れ飛んでいった。この爆音は多分森の外にも鳴り響いたと思う。
レッドドラゴンの声や悲鳴をも掻き消すくらいの爆音で、【バリア】を張っているヒューブも耳鳴りが襲ってきた。
無属性魔法攻撃はいつ止むとも知れず、ヒューブの魔力が保つかドラゴンの息の根が止まるかは誰にも分からない。過去に討伐したドラゴン戦でも魔力枯渇に陥った程で、マナポーションが無かったら恐らく倒れ伏して死んでいただろう。
マナポーションを飲みながら三十分間も無属性魔法攻撃を撃ち続けていたのをやめた。
魔法攻撃が終わった後、暫くして土煙が晴れたら、全身傷だらけのレッドドラゴンが横たわっていた。
鱗も剥げ、外皮を貫き、ドクドクと血が溢れ出ているが、それでもなお生きている。
ドラゴン種の生命力は半端じゃない。幾ら傷を負わせても種族スキルの【再生】で復活してしまうので、重傷を負っている今のうちに斃してしまわないといけない。
ヒューブは普段は使用していない伝家の宝刀とも言うべきオリハルコン製の刀を振り上げて、レッドドラゴンの首を狙って…振り下ろした。
ザンッ!!
ドサッ!!
ブシュ---ッ!!
斬撃の音、首が落ちた音、首から血が噴き出す音が一度に重なり、レッドドラゴンの討伐に成功した。
ヒューブはホッと息をついてその場に座り込んだ。
Lvが限界突破しているとは言え、やはりドラゴン討伐は疲れる。魔力だけではなくて精神力をゴリゴリと削られる。
「つ、疲れた。魔力よりも精神力が枯渇寸前だよ」
たった一人でドラゴンの討伐に成功したのに「疲れた」の一言で済まされるのは世界中を探してもそんなにいないだろう。
「取り敢えず、【収納】!んでもって…お宝探してといきますか!!」
ドラゴンは金銀財宝などの光り物を集める習性があるので、ドラゴン討伐はドラゴンの買い取り金だけではなく、ドラゴンが溜め込んだお宝のほうに期待ができるので、ドラゴン討伐に参加する冒険者はそちらをメインにしている者もいる程だ。
ドラゴンの死骸を収納したヒューブは洞窟の中に入っていって、奥にあるドラゴンの居住空間らしき場所の更に奥へと向かっていき…。
「アハハハハハハハハハハッッッ!!」
突然大笑いし始めた。
気が狂ったのか?
いや、確かに狂ったのだろう。
「あのレッドドラゴンの奴はどれだけ溜め込んでやがったんだ?」
目の前には金銀財宝が山のように積まれていて、文字通り小山のようだ。
神金貨、聖銀貨、白金貨、大金貨、金貨、大銀貨、銀貨に大銅貨や銅貨などの貨幣が小山になっていて、文字通りにザックザクだ。魔導具や魔剣などの魔武器に、宝石や稀少な鉱石なども小山のようにザックザクのだから狂ったように笑い出すのも無理はないだろう。
(取り敢えず全部収納して冒険者ギルドや商業ギルドで買い取ってもらおう。貨幣はともかく、魔導具や宝石、鉱石なんかはかなりの高額で買い取ってもらえそうだからな。人生って何があるのか分からないものだな)
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