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過去との対峙
顛末
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俺たちが喜んでいると、水を差す連中がやって来る。治療してやったのだが、大剣使いのクリフが俺を見て面白くなさそうな顔をしている。
「お前らは何しにこんなところに来たんだよ。観光でもしに来たのか?」
「そんなわけないだろ。とある仕事を引き受けてきたんだ」
「お、お前らもか! あ、いや……」
「クリフ。もう無駄だよ。この様子じゃバレてる」
紫髪の言う通り、さっきから隠しても無駄なところまで口走ってるからな。
「ああ、バレてるよ。お前たちも魔物の素材回収依頼を受けてるんだろ?」
「そ、そうだ。やっぱり、お前たちもか……」
「奪い合いになるからさっきは喧嘩を売ってきても実際には手を出してこなかったんだな。俺たちに水棲系の魔物の素材を取られると困るから」
「ああ、そうだ。お前を大剣でぶった切りたかったが我慢したよ。だがさっきのイガットは予想外に強かった。精霊魔法まで使ってきやがって歯が立たなくてな」
「そこに電撃を喰らって伸びてたんだな」
「それにしても精霊使いのお前、よくあんなのを倒したな」
「えっ。あ、はい。何とか倒せました」
「三人がかりで一人の精霊使いに負けちまうなんてな。だがあんまり悔しくないのはなんでだろうな」
「お、俺たちはそもそも武器を使って戦うからな。死神の鎌でも水の上にいるやつには届かない」
「……土俵が違うから仕方ねえってことか。そうだな」
クリフは妙に納得したように頷いた。確かにこんなところに武器だけできたのが間違いなのではなかろうか。俺もそう思っていると、ジムがおずおずと聞いてくる。
「な、なあ。本当に……俺たちを治療してくれたのか?」
電撃を喰らっても今は何事もなかったかのように立っているのに、鎌使いのジムは俺が治療したということを信じ切れていないらしい。
「そうだよ。俺たちに喧嘩を吹っ掛けてきた相手でも人は人だからな。俺が治療しなかったせいで死なれたら後味が悪いだろ」
「ふっ。そうだな。助かった。感謝する」
「俺も……その……感謝するよ。それから……変に絡んで悪かったよ」
紫髪と鎌使いは感謝と謝罪をしてきたが、クリフは抗議してくる。
「お、俺はまだ納得してない! ジムもさっき言ってたじゃねえか。ランタンの紫の炎は何なんだ? 神官なら白い光のはずだろ!」
「ああ。それはな、俺が仕えてるのは光の神じゃなくて邪神マサマンディオスだからだ。邪神といっても元は光の神さまで“善い”神だけどな。だから無償でお前たちを治療したんだぞ」
「お、おい……邪神だと? どういうことだよ……」
俺は掻い摘んでマサマンディオスが邪神になった経緯を説明した。全部伝わったかどうかは謎だが、一応悪い人間ではないということはわかってくれたようだ。無償で傷の治療をしたことが大きく、俺に悪意が全くないのを感じ取ったらしいな。
「お、お前は人をたぶらかそうとか、世界を壊そうとかそんなことをしたいわけじゃないんだな?」
「ああそうだ。人助けという目的は光の神官とそう変わらないよ」
「そう、か。さっきは悪かった。喧嘩を売って……」
ようやくクリフも謝ってくれた。まあ良しとしてやるか。そんな風に和解すると、紫髪のウォルトが言ってくる。
「俺たちがほとんど水棲系の魔物を狩ったから素材は集まってないだろう。どうするつもりだ?」
「ああ。それなら心配いらないよ。奇跡で何とかするからさ」
「そうか。それならいいが」
実は便利な奇跡をさっき発見したんだ、というか紋章に聞いたんだけど。それを使えば素材集めも捗るからな。というわけで俺とノエラはクリフたちとは別れて湖に残った。彼らが帰ったあとまずやることはイガットの解体だ。
この鱗のようなものは恐らく防具屋で売れるだろうから取っておく。そして次にやることと言ったら――
【闇の誘い】
奇跡を行使すると、魔物が一斉に近づいてくる気配がした。もちろん、これが奇跡の効果だ。近くの魔物を呼び寄せる奇跡。いかにも邪神の奇跡だが、生憎俺は街でこれを使って人を襲わせるような使い方はしない。魔物の素材を集めるために使ってやるのだ。
警戒しつつ待っていると、いろんな魔物が湖から現れる。水鳥の見た目のイボトヴィク。でもこいつはただの焦げ茶と白の水鳥ではなくて、尻尾が長くて先端に鋭い刃物を持っている。
アリマゴは言うなれば巨大なカニだ。人間の高さくらい体が大きくて、テクテク歩きつつもそれなりに早い。そして特徴的なのが鋏が三股になっていることだ。
ヒポンはエビ型の生物。だけど攻撃方法は精霊魔法と頬に付いた水袋で、ノエラの精霊魔法が活躍する相手だった。こんな感じの生き物を一定数呼び寄せて倒す。奇跡で呼び寄せれば早く魔物と戦うことができ、素材集めもかなり捗った。
あくまで近くに出現する魔物を呼び寄せる効果だから移動が必要になってはくるが、魔物をこちらから探さなくても済むのはありがたい。そうして魔物を狩っていると職人のハックスが満足してくれそうなくらいは素材が集まったので、俺とノエラは下山することにした。
頂上まで来てしまったせいでかなり暗くなってくるが、ギリギリ真っ暗になる前に山を下り切った。そこからは日が沈んで街に帰る頃には危ない時間になっていたが、なんとか無事に帰ることができた。
素材の納品は明日にすることにして、俺たちは宿に戻って夕食を食べてから休んだ。明日は納品とそれから買い物をしようとノエラと話し合って決めた。最近は働き詰めだったから明日は息抜きに休むのだ。
「お前らは何しにこんなところに来たんだよ。観光でもしに来たのか?」
「そんなわけないだろ。とある仕事を引き受けてきたんだ」
「お、お前らもか! あ、いや……」
「クリフ。もう無駄だよ。この様子じゃバレてる」
紫髪の言う通り、さっきから隠しても無駄なところまで口走ってるからな。
「ああ、バレてるよ。お前たちも魔物の素材回収依頼を受けてるんだろ?」
「そ、そうだ。やっぱり、お前たちもか……」
「奪い合いになるからさっきは喧嘩を売ってきても実際には手を出してこなかったんだな。俺たちに水棲系の魔物の素材を取られると困るから」
「ああ、そうだ。お前を大剣でぶった切りたかったが我慢したよ。だがさっきのイガットは予想外に強かった。精霊魔法まで使ってきやがって歯が立たなくてな」
「そこに電撃を喰らって伸びてたんだな」
「それにしても精霊使いのお前、よくあんなのを倒したな」
「えっ。あ、はい。何とか倒せました」
「三人がかりで一人の精霊使いに負けちまうなんてな。だがあんまり悔しくないのはなんでだろうな」
「お、俺たちはそもそも武器を使って戦うからな。死神の鎌でも水の上にいるやつには届かない」
「……土俵が違うから仕方ねえってことか。そうだな」
クリフは妙に納得したように頷いた。確かにこんなところに武器だけできたのが間違いなのではなかろうか。俺もそう思っていると、ジムがおずおずと聞いてくる。
「な、なあ。本当に……俺たちを治療してくれたのか?」
電撃を喰らっても今は何事もなかったかのように立っているのに、鎌使いのジムは俺が治療したということを信じ切れていないらしい。
「そうだよ。俺たちに喧嘩を吹っ掛けてきた相手でも人は人だからな。俺が治療しなかったせいで死なれたら後味が悪いだろ」
「ふっ。そうだな。助かった。感謝する」
「俺も……その……感謝するよ。それから……変に絡んで悪かったよ」
紫髪と鎌使いは感謝と謝罪をしてきたが、クリフは抗議してくる。
「お、俺はまだ納得してない! ジムもさっき言ってたじゃねえか。ランタンの紫の炎は何なんだ? 神官なら白い光のはずだろ!」
「ああ。それはな、俺が仕えてるのは光の神じゃなくて邪神マサマンディオスだからだ。邪神といっても元は光の神さまで“善い”神だけどな。だから無償でお前たちを治療したんだぞ」
「お、おい……邪神だと? どういうことだよ……」
俺は掻い摘んでマサマンディオスが邪神になった経緯を説明した。全部伝わったかどうかは謎だが、一応悪い人間ではないということはわかってくれたようだ。無償で傷の治療をしたことが大きく、俺に悪意が全くないのを感じ取ったらしいな。
「お、お前は人をたぶらかそうとか、世界を壊そうとかそんなことをしたいわけじゃないんだな?」
「ああそうだ。人助けという目的は光の神官とそう変わらないよ」
「そう、か。さっきは悪かった。喧嘩を売って……」
ようやくクリフも謝ってくれた。まあ良しとしてやるか。そんな風に和解すると、紫髪のウォルトが言ってくる。
「俺たちがほとんど水棲系の魔物を狩ったから素材は集まってないだろう。どうするつもりだ?」
「ああ。それなら心配いらないよ。奇跡で何とかするからさ」
「そうか。それならいいが」
実は便利な奇跡をさっき発見したんだ、というか紋章に聞いたんだけど。それを使えば素材集めも捗るからな。というわけで俺とノエラはクリフたちとは別れて湖に残った。彼らが帰ったあとまずやることはイガットの解体だ。
この鱗のようなものは恐らく防具屋で売れるだろうから取っておく。そして次にやることと言ったら――
【闇の誘い】
奇跡を行使すると、魔物が一斉に近づいてくる気配がした。もちろん、これが奇跡の効果だ。近くの魔物を呼び寄せる奇跡。いかにも邪神の奇跡だが、生憎俺は街でこれを使って人を襲わせるような使い方はしない。魔物の素材を集めるために使ってやるのだ。
警戒しつつ待っていると、いろんな魔物が湖から現れる。水鳥の見た目のイボトヴィク。でもこいつはただの焦げ茶と白の水鳥ではなくて、尻尾が長くて先端に鋭い刃物を持っている。
アリマゴは言うなれば巨大なカニだ。人間の高さくらい体が大きくて、テクテク歩きつつもそれなりに早い。そして特徴的なのが鋏が三股になっていることだ。
ヒポンはエビ型の生物。だけど攻撃方法は精霊魔法と頬に付いた水袋で、ノエラの精霊魔法が活躍する相手だった。こんな感じの生き物を一定数呼び寄せて倒す。奇跡で呼び寄せれば早く魔物と戦うことができ、素材集めもかなり捗った。
あくまで近くに出現する魔物を呼び寄せる効果だから移動が必要になってはくるが、魔物をこちらから探さなくても済むのはありがたい。そうして魔物を狩っていると職人のハックスが満足してくれそうなくらいは素材が集まったので、俺とノエラは下山することにした。
頂上まで来てしまったせいでかなり暗くなってくるが、ギリギリ真っ暗になる前に山を下り切った。そこからは日が沈んで街に帰る頃には危ない時間になっていたが、なんとか無事に帰ることができた。
素材の納品は明日にすることにして、俺たちは宿に戻って夕食を食べてから休んだ。明日は納品とそれから買い物をしようとノエラと話し合って決めた。最近は働き詰めだったから明日は息抜きに休むのだ。
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