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丘陵都市
新鮮な食事
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名残惜しいと言ってもらえたが、引き際が分からなくなりそうなのでここが潮時だろう。最後に彼女たちと入った食事処は建物の中ではなく外に食べるスペースがある開放的な店だった。
そうなっているおかげで外からでも美味しそうな匂いがふんわりと漂って来る。この世界にきてもう結構経っているのでどの肉の匂いなのかは大体わかってきていたつもりだったが、ここの店から来る匂いは何の匂いか想像がつかない。
俺とノエラは逸る思いで席に座り、ミーナとオルタヴィアに彼女たちのおススメを頼んでもらった。自分たちでメニューを見てしまってはつまらないだろうと思って、俺からお願いしてみたのだ。
そうして四人でおしゃべりしながら待っているとそんなに待つことまなく食事を持ったお兄さんが料理をテーブルに並べてくれた。出てきたのはやっぱり何だかわからない肉の煮込みと、奇妙な形の葉をした山菜のサラダ、それから橙色で丸っこいものにソースらしきものがかかった香ばしい何か。
他にもピザのような生地の上に薄く切った肉を乗せておなじみの野菜たちを添えたものや、芋のような白いものの和え物などなど。どれもダロイでは見たことのないものばかりで、興奮冷めやらぬだ。
ノエラも目をキラキラさせて目の前の料理たちを見つめている。料理が出そろったのを確認してから俺たちは早速食事を始めた。最初に食べるのはサラダ。野菜から先に食べると太りにくいそうだから、今では俺の習慣だ。
変な形の葉のサラダ。これはもっと南の方に生息する植物の葉だそうで、名前はカカイバ。紅葉に近い葉の形で星形だ。フォークとして使えるパマロで刺してみると意外と堅めの手応えで、口に運んでみても同じ感じ。食感は特に面白くて、植物には珍しくコリコリしている。
甘めのドレッシングもかかっているのだが、それと良く絡んでなかなかイケる。その次は気になっていた肉の煮込み。この肉は煮込むとギュッと小さくなる肉みたいで、器に取るとアツアツの湯気と一緒にジューシーな肉汁の香りが立ち昇る。
蓮華のようなもので一口すすると、さっぱりした脂が酸味のあるスープとマッチしている。さらに肉をかじってみると、かなり弾力のある歯ごたえ。噛むとどんどん旨みが出てきて絶品だ。
ここらで答え合わせとしてミーナに肉の種類を聞くと、これは腕が発達した猿のマティナスガブラソの腕の肉だそうだ。意外にも一度遭遇したことがある魔物の肉で驚いた。
丸っこいもののソース和えの食べ物はカブテと言って、前の世界で言うキノコに近いもののようだ。キノコのように柄があるわけではないが、丸いものが木に生えているそうだ。
このあたりではあまり見ないが、もっと極端に温暖か寒冷な地域だと見かけるらしい。ピザらしきものはなんとカリッと焼きあげてあるマガマニの生地だそう。主食のアレがこんな見た目になるとは思いもせずに、ノエラと一緒にびっくりしてしまった。
彼女は私も作れるかもと呟いていたので、もしかしたら今後も出てくるかもしれない。最後の白い芋らしきものの和え物は、白い見た目に反して辛い。何故辛いのかと思わず口に出してしまうと、オルタヴィアが原料がそもそも辛いのだと教えてくれた。
実は芋だと思っていたものは俺もたまに食べていたルパと言う野菜を細かくして丸めたもので、このルパの辛さが熱を通すと増すらしい。街が変わると食文化も変わるのかと思って面白がっていたら、この店が変わっているだけらしい。
商業都市らしく他の地域から取り寄せた食材をふんだんに使った料理も多いそうで、そのほかにも元々ある野菜や肉をアレンジしたものを多数扱っているとのことだ。なるほど、納得だ。
そうなっているおかげで外からでも美味しそうな匂いがふんわりと漂って来る。この世界にきてもう結構経っているのでどの肉の匂いなのかは大体わかってきていたつもりだったが、ここの店から来る匂いは何の匂いか想像がつかない。
俺とノエラは逸る思いで席に座り、ミーナとオルタヴィアに彼女たちのおススメを頼んでもらった。自分たちでメニューを見てしまってはつまらないだろうと思って、俺からお願いしてみたのだ。
そうして四人でおしゃべりしながら待っているとそんなに待つことまなく食事を持ったお兄さんが料理をテーブルに並べてくれた。出てきたのはやっぱり何だかわからない肉の煮込みと、奇妙な形の葉をした山菜のサラダ、それから橙色で丸っこいものにソースらしきものがかかった香ばしい何か。
他にもピザのような生地の上に薄く切った肉を乗せておなじみの野菜たちを添えたものや、芋のような白いものの和え物などなど。どれもダロイでは見たことのないものばかりで、興奮冷めやらぬだ。
ノエラも目をキラキラさせて目の前の料理たちを見つめている。料理が出そろったのを確認してから俺たちは早速食事を始めた。最初に食べるのはサラダ。野菜から先に食べると太りにくいそうだから、今では俺の習慣だ。
変な形の葉のサラダ。これはもっと南の方に生息する植物の葉だそうで、名前はカカイバ。紅葉に近い葉の形で星形だ。フォークとして使えるパマロで刺してみると意外と堅めの手応えで、口に運んでみても同じ感じ。食感は特に面白くて、植物には珍しくコリコリしている。
甘めのドレッシングもかかっているのだが、それと良く絡んでなかなかイケる。その次は気になっていた肉の煮込み。この肉は煮込むとギュッと小さくなる肉みたいで、器に取るとアツアツの湯気と一緒にジューシーな肉汁の香りが立ち昇る。
蓮華のようなもので一口すすると、さっぱりした脂が酸味のあるスープとマッチしている。さらに肉をかじってみると、かなり弾力のある歯ごたえ。噛むとどんどん旨みが出てきて絶品だ。
ここらで答え合わせとしてミーナに肉の種類を聞くと、これは腕が発達した猿のマティナスガブラソの腕の肉だそうだ。意外にも一度遭遇したことがある魔物の肉で驚いた。
丸っこいもののソース和えの食べ物はカブテと言って、前の世界で言うキノコに近いもののようだ。キノコのように柄があるわけではないが、丸いものが木に生えているそうだ。
このあたりではあまり見ないが、もっと極端に温暖か寒冷な地域だと見かけるらしい。ピザらしきものはなんとカリッと焼きあげてあるマガマニの生地だそう。主食のアレがこんな見た目になるとは思いもせずに、ノエラと一緒にびっくりしてしまった。
彼女は私も作れるかもと呟いていたので、もしかしたら今後も出てくるかもしれない。最後の白い芋らしきものの和え物は、白い見た目に反して辛い。何故辛いのかと思わず口に出してしまうと、オルタヴィアが原料がそもそも辛いのだと教えてくれた。
実は芋だと思っていたものは俺もたまに食べていたルパと言う野菜を細かくして丸めたもので、このルパの辛さが熱を通すと増すらしい。街が変わると食文化も変わるのかと思って面白がっていたら、この店が変わっているだけらしい。
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