5 / 84
第一章
子の苦悶
しおりを挟む
「大量のハチミツに熊の肉が高値で売れたのは良かったんだがな……」
見渡す限り一面の草原。そんな中にある街道を、三人は歩いている。
存在感のある夕日を浴びて金色に変わっているザルムの眉間には、深いシワが寄っていた。フィオナの村の隣街で戦利品と薬草を売った後、アロイスの提案で彼女を村まで送ることになったのだが……。
「熊の一撃で吹き飛ばされるなんてまだまだ精進しないとだ」
そのザルムの言葉を受けて、アロイスは含み笑いを見せる。
「一口に熊と言っても巨大な変異種だった訳ですし、その一撃を受けてほぼ無傷だったのは流石でしたよ。並みの戦士であれば今ごろお墓の中でしょうね」
フィオナもアロイスに加勢する。
「私も勇敢に思いましたわ。あんな大きな熊に恐れもせず向かっていくんですもの」
「そう言ってもらえると助かるな。前衛として嬉しい言葉だぜ。そんなことよりも俺はアロイスの魔法に驚かされたな。俺は魔法には詳しくないが、あれだけの威力の魔法は見たことがないな」
それにアロイスはサラリと答える。
「私なんて大したことはありません。やっとのことで戦闘に参加できる程度まで習得したくらいですからね」
「本当か? そんな風には見えなかったんだがな……」
その言葉に答えることもなく、アロイスは先を急ぐように歩いていた。
三人が村の入り口にあるアーチをくぐると、不思議な安心感があった。少し高めの柵で囲まれた村は小規模だが静かで、自然豊かな印象を受ける。農具を持った村人もちらほら散見され、彼らがそれぞれ茅葺き屋根の家へと入っていく様子が見えた。
「そうだわ。ご迷惑でなければですが家に泊まっていかれませんか? 久々のお客様ですもの。母も弟もきっと喜ぶわ」
フィオナは嬉しそうに提案する。
「それはありがたい申し出だな。これから近くの宿を探すのは難儀だと思ってたところだったんだ。そろそろ日が暮れるしな」
「私もお邪魔させていただけますか。宿の心配が無くなるのはありがたいですし、何よりフィオナさんのお母様が気になっていたんです。ご病気とのことですが、どんなご病気かはわかっているのですか?」
フィオナは少し戸惑うような様子を見せてから答える。
「それがこの村には薬師の方も治癒師の方もいらっしゃらないのでわからないのです。遠出ができないことと金銭的にも余裕が無いこともあって診断を受けたことはまだありません」
「そうですか。ではご挨拶だけでもさせていただきましょう」
フィオナの家は大きくはないものの、品のあるしっかりとした作りの家だ。様々な花や植物で綺麗に彩られた庭は近隣の住民からも美しいと評判になっている。
「こいつは凄いな。親父さんが大工なだけあって、かなり立派な家だ」
「ええ、父が旅立った今でもこの家は誇りなんです」
「家も素晴らしいですが整えられたお庭も見事なものですね。手入れにはかなりの手間がかかるのではありませんか?」
「あまり手のかからない花を選んで植えたんです。生計を立てるのに必死であまり手はかけられませんから」
フィオナの家の美しさに、ザルムに続けてアロイスも納得したように頷いた。それを誇らしそうにするフィオナが玄関でただいまと声をあげると、すぐさま幼気な男の子がやってくる。
「お姉ちゃんおかえり! あ、お客さん?」
男の子はフィオナに向けた笑顔のままアロイスとザルムを見上げた。アロイスはこの男の子にも礼儀正しく接する。
「フィオナさんの薬草探しをお手伝いしたアロイスと申します」
「俺はザルムってもんだ。フィオナさんの弟くんだろ? よろしくな」
男の子は二人のあいさつに会釈をしながらも、こっそりとフィオナに目配せをして探りを入れている。
父親が生きていた頃は常日頃から女性を守れる逞しい男になれと教えられていたのだ。本人が亡き今でも、いや、今だからこそ彼は姉と母のため、そして自分自身のために子供らしさを犠牲に一刻も早く大人になろうとしているのだ。
「ユリアン、今日はこのお二人には本当にお世話になったのよ。だから家に泊まって頂きたいの。いいかしら?」
「もちろんだよ。アロイスさんにザルムさん、姉がお世話になりました。どうぞくつろいでいってください」
フィオナの様子からようやく警戒を解いたユリアンは、突然の来客にも表面上全く失礼無く対応する。その態度は二人の若者には別々の印象を与えたようだ。男の子が奥に行ってから二人は彼の印象を述べる。
「まだ幼いのにしっかりした弟くんだな。将来フィオナさんをしっかり守ってくれそうじゃねえか」
「頼もしいと言われればそうですね。ですがしっかりしすぎて逆に心配になってしまいます」
アロイスはそう言ってから顎に手を添えて考え込んでしまった。アロイス自身にもそんな苦労に覚えがあったのだ。
彼からすれば大昔のこと。幼い頃には四人の人間と暮らしていた。父と母。それから弟と祖母である。だがその父は、とにかく自分のこと以外には無関心を貫いていた。
領主であるにも関わらず、自分の領民が飢えて苦しんでいることなど眼中になかったし、妻と結婚した後は彼女のことをもはや体裁を守るお飾りとしか見ていないかのような態度だった。
そういう夫を持ってしまった妻も、もちろんまともと言える訳がない。
彼女はときおりヒステリックになっては他人を見下し、子供にまで気を使わせるようなご婦人へと変貌した。
酷く荒れた振る舞いが寂しさと劣等感の表れであると感じ取っていた人々も、次第に彼女から離れていくことは対人関係の節理だ。そうして一切の来客もなく喚きと不満がこだまする家で、実質家の平穏を守っていたのはアロイスだった。
祖母も優しくしてくれていたが、将来があるのはアロイスだけだ。弟を守ることができるのは彼だけだったのだが。
そこまで考えて苦しくなったアロイスが思考を放棄していると、フィオナが悲しげに呟いた。
「実際、私も心配しているんです。父の死から何か変わったような気がして」
客を迎えているということを一瞬失念した彼女は、ハッとした様子で繕った。
「と、とにかく上がってください。すぐに夕食の支度をしますから」
彼女は二人をテーブルにつかせると、飲み物を用意してから夕食を作り始めた。アロイスは夕食までご馳走になることにお礼を言ってから、ザルムに呼びかけた。
「ザルムさん、フィオナさんのお母様にも挨拶をしてきましょう」
「そうだな。フィオナさん、あそこの部屋だよな?」
フィオナはそうですと答えてほほ笑んだ。
部屋に入るとベットに横たわる女性が目に入る。彼女はやや蒼白な顔色だがフィオナ同様に美しい女性だった。彼女の傍にいたユリアンは二人に気が付いて母親に紹介する。
「お母さん、こちらがアロイスさんとザルムさんだよ」
すると女性がゆっくりとした口調で話し始めた。
「横になったままでのご挨拶をお許しください。どうやら娘がお世話になったようで、どうもありがとうございました。私はカテジナと申します。質素な家ではありますがどうぞごゆっくりなさってください」
「カテジナさん、突然お邪魔して申し訳ありません。滞在の許可をいただきまして感謝いたします」
「俺からも感謝します。質素な家だなんてそんなことは全くないと俺は思いますよ」
アロイスに続いて、ザルムも慣れない敬語で礼を言う。
「ありがとうございます。夫が遺してくれた大事な宝物ですから」
カテジナはふんわりと笑うが、どこか空しいような、そんな印象を彼らに与えた。
見渡す限り一面の草原。そんな中にある街道を、三人は歩いている。
存在感のある夕日を浴びて金色に変わっているザルムの眉間には、深いシワが寄っていた。フィオナの村の隣街で戦利品と薬草を売った後、アロイスの提案で彼女を村まで送ることになったのだが……。
「熊の一撃で吹き飛ばされるなんてまだまだ精進しないとだ」
そのザルムの言葉を受けて、アロイスは含み笑いを見せる。
「一口に熊と言っても巨大な変異種だった訳ですし、その一撃を受けてほぼ無傷だったのは流石でしたよ。並みの戦士であれば今ごろお墓の中でしょうね」
フィオナもアロイスに加勢する。
「私も勇敢に思いましたわ。あんな大きな熊に恐れもせず向かっていくんですもの」
「そう言ってもらえると助かるな。前衛として嬉しい言葉だぜ。そんなことよりも俺はアロイスの魔法に驚かされたな。俺は魔法には詳しくないが、あれだけの威力の魔法は見たことがないな」
それにアロイスはサラリと答える。
「私なんて大したことはありません。やっとのことで戦闘に参加できる程度まで習得したくらいですからね」
「本当か? そんな風には見えなかったんだがな……」
その言葉に答えることもなく、アロイスは先を急ぐように歩いていた。
三人が村の入り口にあるアーチをくぐると、不思議な安心感があった。少し高めの柵で囲まれた村は小規模だが静かで、自然豊かな印象を受ける。農具を持った村人もちらほら散見され、彼らがそれぞれ茅葺き屋根の家へと入っていく様子が見えた。
「そうだわ。ご迷惑でなければですが家に泊まっていかれませんか? 久々のお客様ですもの。母も弟もきっと喜ぶわ」
フィオナは嬉しそうに提案する。
「それはありがたい申し出だな。これから近くの宿を探すのは難儀だと思ってたところだったんだ。そろそろ日が暮れるしな」
「私もお邪魔させていただけますか。宿の心配が無くなるのはありがたいですし、何よりフィオナさんのお母様が気になっていたんです。ご病気とのことですが、どんなご病気かはわかっているのですか?」
フィオナは少し戸惑うような様子を見せてから答える。
「それがこの村には薬師の方も治癒師の方もいらっしゃらないのでわからないのです。遠出ができないことと金銭的にも余裕が無いこともあって診断を受けたことはまだありません」
「そうですか。ではご挨拶だけでもさせていただきましょう」
フィオナの家は大きくはないものの、品のあるしっかりとした作りの家だ。様々な花や植物で綺麗に彩られた庭は近隣の住民からも美しいと評判になっている。
「こいつは凄いな。親父さんが大工なだけあって、かなり立派な家だ」
「ええ、父が旅立った今でもこの家は誇りなんです」
「家も素晴らしいですが整えられたお庭も見事なものですね。手入れにはかなりの手間がかかるのではありませんか?」
「あまり手のかからない花を選んで植えたんです。生計を立てるのに必死であまり手はかけられませんから」
フィオナの家の美しさに、ザルムに続けてアロイスも納得したように頷いた。それを誇らしそうにするフィオナが玄関でただいまと声をあげると、すぐさま幼気な男の子がやってくる。
「お姉ちゃんおかえり! あ、お客さん?」
男の子はフィオナに向けた笑顔のままアロイスとザルムを見上げた。アロイスはこの男の子にも礼儀正しく接する。
「フィオナさんの薬草探しをお手伝いしたアロイスと申します」
「俺はザルムってもんだ。フィオナさんの弟くんだろ? よろしくな」
男の子は二人のあいさつに会釈をしながらも、こっそりとフィオナに目配せをして探りを入れている。
父親が生きていた頃は常日頃から女性を守れる逞しい男になれと教えられていたのだ。本人が亡き今でも、いや、今だからこそ彼は姉と母のため、そして自分自身のために子供らしさを犠牲に一刻も早く大人になろうとしているのだ。
「ユリアン、今日はこのお二人には本当にお世話になったのよ。だから家に泊まって頂きたいの。いいかしら?」
「もちろんだよ。アロイスさんにザルムさん、姉がお世話になりました。どうぞくつろいでいってください」
フィオナの様子からようやく警戒を解いたユリアンは、突然の来客にも表面上全く失礼無く対応する。その態度は二人の若者には別々の印象を与えたようだ。男の子が奥に行ってから二人は彼の印象を述べる。
「まだ幼いのにしっかりした弟くんだな。将来フィオナさんをしっかり守ってくれそうじゃねえか」
「頼もしいと言われればそうですね。ですがしっかりしすぎて逆に心配になってしまいます」
アロイスはそう言ってから顎に手を添えて考え込んでしまった。アロイス自身にもそんな苦労に覚えがあったのだ。
彼からすれば大昔のこと。幼い頃には四人の人間と暮らしていた。父と母。それから弟と祖母である。だがその父は、とにかく自分のこと以外には無関心を貫いていた。
領主であるにも関わらず、自分の領民が飢えて苦しんでいることなど眼中になかったし、妻と結婚した後は彼女のことをもはや体裁を守るお飾りとしか見ていないかのような態度だった。
そういう夫を持ってしまった妻も、もちろんまともと言える訳がない。
彼女はときおりヒステリックになっては他人を見下し、子供にまで気を使わせるようなご婦人へと変貌した。
酷く荒れた振る舞いが寂しさと劣等感の表れであると感じ取っていた人々も、次第に彼女から離れていくことは対人関係の節理だ。そうして一切の来客もなく喚きと不満がこだまする家で、実質家の平穏を守っていたのはアロイスだった。
祖母も優しくしてくれていたが、将来があるのはアロイスだけだ。弟を守ることができるのは彼だけだったのだが。
そこまで考えて苦しくなったアロイスが思考を放棄していると、フィオナが悲しげに呟いた。
「実際、私も心配しているんです。父の死から何か変わったような気がして」
客を迎えているということを一瞬失念した彼女は、ハッとした様子で繕った。
「と、とにかく上がってください。すぐに夕食の支度をしますから」
彼女は二人をテーブルにつかせると、飲み物を用意してから夕食を作り始めた。アロイスは夕食までご馳走になることにお礼を言ってから、ザルムに呼びかけた。
「ザルムさん、フィオナさんのお母様にも挨拶をしてきましょう」
「そうだな。フィオナさん、あそこの部屋だよな?」
フィオナはそうですと答えてほほ笑んだ。
部屋に入るとベットに横たわる女性が目に入る。彼女はやや蒼白な顔色だがフィオナ同様に美しい女性だった。彼女の傍にいたユリアンは二人に気が付いて母親に紹介する。
「お母さん、こちらがアロイスさんとザルムさんだよ」
すると女性がゆっくりとした口調で話し始めた。
「横になったままでのご挨拶をお許しください。どうやら娘がお世話になったようで、どうもありがとうございました。私はカテジナと申します。質素な家ではありますがどうぞごゆっくりなさってください」
「カテジナさん、突然お邪魔して申し訳ありません。滞在の許可をいただきまして感謝いたします」
「俺からも感謝します。質素な家だなんてそんなことは全くないと俺は思いますよ」
アロイスに続いて、ザルムも慣れない敬語で礼を言う。
「ありがとうございます。夫が遺してくれた大事な宝物ですから」
カテジナはふんわりと笑うが、どこか空しいような、そんな印象を彼らに与えた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
チート魔力はお金のために使うもの~守銭奴転移を果たした俺にはチートな仲間が集まるらしい~
桜桃-サクランボ-
ファンタジー
金さえあれば人生はどうにでもなる――そう信じている二十八歳の守銭奴、鏡谷知里。
交通事故で意識が朦朧とする中、目を覚ますと見知らぬ異世界で、目の前には見たことがないドラゴン。
そして、なぜか“チート魔力持ち”になっていた。
その莫大な魔力は、もともと自分が持っていた付与魔力に、封印されていた冒険者の魔力が重なってしまった結果らしい。
だが、それが不幸の始まりだった。
世界を恐怖で支配する集団――「世界を束ねる管理者」。
彼らに目をつけられてしまった知里は、巻き込まれたくないのに狙われる羽目になってしまう。
さらに、人を疑うことを知らない純粋すぎる二人と行動を共にすることになり、望んでもいないのに“冒険者”として動くことになってしまった。
金を稼ごうとすれば邪魔が入り、巻き込まれたくないのに事件に引きずられる。
面倒ごとから逃げたい守銭奴と、世界の頂点に立つ管理者。
本来交わらないはずの二つが、過去の冒険者の残した魔力によってぶつかり合う、異世界ファンタジー。
※小説家になろう・カクヨムでも更新中
※表紙:あニキさん
※ ※がタイトルにある話に挿絵アリ
※月、水、金、更新予定!
軽トラの荷台にダンジョンができました★車ごと【非破壊オブジェクト化】して移動要塞になったので快適探索者生活を始めたいと思います
こげ丸
ファンタジー
===運べるプライベートダンジョンで自由気ままな快適最強探索者生活!===
ダンジョンが出来て三〇年。平凡なエンジニアとして過ごしていた主人公だが、ある日突然軽トラの荷台にダンジョンゲートが発生したことをきっかけに、遅咲きながら探索者デビューすることを決意する。
でも別に最強なんて目指さない。
それなりに強くなって、それなりに稼げるようになれれば十分と思っていたのだが……。
フィールドボス化した愛犬(パグ)に非破壊オブジェクト化して移動要塞と化した軽トラ。ユニークスキル「ダンジョンアドミニストレーター」を得てダンジョンの管理者となった主人公が「それなり」ですむわけがなかった。
これは、プライベートダンジョンを利用した快適生活を送りつつ、最強探索者へと駆け上がっていく一人と一匹……とその他大勢の配下たちの物語。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる