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第六章
咆える谷の獅子たち
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こうして迎えた決闘の日は快晴だった。雲が一つと見当たらない天気だ。
それに伴って決闘の場の咆哮の谷の崖には多くの外野が集まっている。それぞれの集落の民たちが戦士たちの健闘を祈って声をあげるのだ。
そのそれぞれの崖の最前列には集落の長、マーレウスとヴァストルが椅子に座り、戦いの行方を見守ろうと佇んでいる。
谷底ではお互いの戦士たちが十メートルほど距離を空けて見合っていて、戦いが始まる前から既に静かな闘争が始まっていた。
こちらはいつもの通り前衛としてザルムとマデリエネ。後衛はアロイスとカイネだ。
対するアルマンドの方は三人が前衛、最後の一人が後衛だった。
モールと盾を持った戦士と小ぶりの剣を持った恐らく魔法戦士が最前列で威嚇してきており、その少しだけ後ろにナイフを持って黒い布で顔を隠した男が一人こちらを鋭く見据えている。
魔術師風のローブを着た女は杖を左手に持ち右手を顎に当ててまるで値踏みをするかのようにして愉快そうにしていた。
暗殺者風の男のナイフはギザギザの形状をしており、殺傷能力が高そうだ。
彼は視線を外すことすらせずに毒の瓶に武器を浸けて毒を染み込ませている。毒物の扱いには随分手馴れているようだった。
解毒ができるのはカイネだけという事実は、毒を持つ者に特に注意を払わせる。マデリエネもザルムもこの男の動向には気を配らざるを得ないだろう。
ナイフの男以外のあちらの前衛二人は間近に迫った合図を待ちきれなさそうに武器を握り直している。先制攻撃の強さをよくわかっているのか戦いに飢えているのかはわからない。
決闘開始の合図はそれぞれの崖の両方にある鐘が鳴らされたらである。誰もが緊迫感を持ちながら合図を待った。
それに応えるようにして、とうとうそれぞれの長が部族を象徴する旗を掲げた。騒がしかった人々が一斉に静まる。
静まった崖の両側で、今度は鐘を鳴らす者たちが顔を見合わせた。そして一泊おかれ、大きな二つの鐘が今――高らかに鳴動した。
決闘開始だ。
鐘の音と同時に、さっそくマデリエネのナイフが二本飛んでいく。それは真っ先に魔法戦士の元に飛んでいくが、二本とも惜しくも躱されてしまう。
だが躱したことで隙ができた相手の元にさらにザルムのクロスボウのボルトが放たれた。その速さと威力は絶大で、足を貫かれた魔法戦士は転倒する。
最後にアロイスが三レベル変性魔法の“シュートアロー”で自作の矢を放つと、彼の矢は狙いを外さず魔法戦士の頭部を貫いた。
華麗なる三連撃によって一人倒されたが、その間に前衛二人が接近してくる。
その勢いのまま、暗殺者風の男が毒の染み込んだナイフをマデリエネに三本投げてきた。しかし三本ともカイネの“フォースシールド”の魔法で弾かれる。
彼女の防御魔法の精度はいつも高い水準を保っていた。
それを気にもすることなく暗殺者風の男はザルムに、さらにはモールを持った戦士がマデリエネにそれぞれ武器を振るった。
ザルムは慌ててクロスボウを地面に投げ捨てて背負っていた盾を引っ掴む。ギリギリ盾で毒の短剣を受け止めるが、足元や腕など細かいところを次々に狙ってきており、剣で攻撃できる隙がない。
マデリエネは大ぶりのモールを後ろに躱してナイフを投げるが、完全防備の鎧がそれを弾く。
もう一度勢いがつけられたモールが襲いかかってきたとき、何もない空間からいきなり鎖が現れて彼女の体に巻きついた。
避けることができなくなり歯を食いしばったマデリエネだが、モールの叩きつけられる衝撃はなかなか来なかった。
よく見れば男の腕から落ちたモールが地面に転がっている。
腕に力が入らなくなった戦士の男は突然のことに困惑していた。
もちろんこれはカイネの操原魔法の効果だ。一時的に相手の力を奪い去る七レベルの“ディシペイション”は戦士泣かせの魔法として有名だ。扱える者はごく少数だが。
それはともかく戦士が逆の手で武器を拾っている間に、アロイスの魔法が相手の魔術師の集中を阻害した。
“ディストラクション”によって鎖の動きを操作できなくなったことで、生み出された鎖は簡単にマデリエネにほどかれた。
彼女は武器を失った戦士の横を駆け抜けて魔術師の女性へと詰め寄っていく。鋼のダガーで女を少しずつ追い詰めるが、その彼女の抵抗もなかなかのものだった。
必死にダガーを避けて魔法を何とか詠唱し終わると変性魔法四レベルの“ディスアーマメント”でマデリエネのダガーに強烈な力をかけ、無理やり手元から武器を遠くに吹き飛ばした。
マデリエネがブーツナイフを手に取ろうとした僅かの時間に今度は手から火を生み出してマデリエネに放射する。咄嗟に炎を避けるマデリエネと女魔術師の攻防は、それからお互い一歩も譲らずに続いていった。
魔術師の女の手元から炎が燃え盛る音に負けずに、盾が刃を防ぐ音も聞こえてくる。大盾を上手く使って毒の短剣を食らわずにいたザルムは、ついに攻撃のチャンスを掴んだようだ。
相手が突きを放ってきたところに大盾を振り上げて相手の武器を払いのけたのだ。それでも相手はよろけなかったが、ここで修練の成果が表れる。
盾と同じように右手も同時に左に振り上げることで、天に昇る竜が体現される。
ザルムが回転するのと同時に放たれる斬撃が暗殺者の男に噛みついた。竜剣技、“上昇竜”によって体が深く切り裂かれた男は、もはや立っていることすら叶わずに真っ二つに切り裂かれて地面に倒れる運命だ。
武器を拾い上げたモールの男は、味方が二人やられても諦めはしない。後衛の援護が厄介だと思った男はアロイスに向かっていき、モールを渾身の力で叩きつけた。
アロイスはそれを避けはしなかったが、魔法で盾を張って受ける。
だが魔法の盾は強すぎる衝撃を消し切れず、モールを術者本人へと届かせてしまう。アロイスは後ろに下がってそれに対応せざるをを得なかった。
その隙にカイネが魔法を唱えようとしたところにも、戦士の男はそれに反応してカイネの方に一撃見舞った。カイネはそれを焦って避けて、モールの男の出方を窺っている。
ナイフの男を倒して手の空いたザルムは、カイネを気にしつつも相手の女魔術師の方に加勢に行った。これで二対二になるからだ。
魔法を食らわずに攻撃する機会を、ザルムはマデリエネと共に窺っている。
注意がマデリエネに向いたときに、ザルムが大きな盾を使って噴射される炎を突破しようと走った。しかし少しだけ近付いたところで変性魔法の餌食になって盾が飛ばされてしまう。
再び来る炎の噴射を避けるために退くしかない。マデリエネがナイフを投げようとしたら今度は煙幕が巻き起こり、それが晴れたかと思えば何もなかった谷底に大きな岩石の壁が現れていて、なんとその上に女魔術師が立っている。
不気味に微笑んだ彼女が杖を掲げた。マデリエネが危機を感じたその瞬間、女の喉を鉄のボルトが貫いた。ザルムが煙幕の中クロスボウを探し当てていたのだ。
力なく、女は岩の壁から滑り落ちた。
最後に残ったモールの男は、もはや一矢だけでも報いるように武器を振り続けている。
ところが、アロイスに詠唱の時間を与えてしまった彼はもう長くはもたなかった。水色の魔法陣が空中に描かれたかと思ったら、そこから人魚のような小さな妖精が現れる。
アロイスがこの精霊ウンディーネに何かを命じると、すぐに男が苦しみ始めた。
彼をよく見れば口に水が詰まって息ができていないことがわかる。全身を固い鎧で固めているが故にこの恐ろしい攻撃を受けていると考えると皮肉だ。
魔法に抵抗できずに窒息する男は最後に上を見上げて息絶えた。その目線の先にはヴァストルがいる。
負けたことの懺悔か、戦わされたことへの憎しみを表したのか、今となってはもう知る由もない。
四人全員ほぼ無傷で勝利したが、ラウレンツの歓声の中、空しさがこみ上げてくるストレンジの冒険者たち。彼らは喜びとも悲しみともつかぬ顔で相手の亡骸を見つめていた――。
英雄と称されたり所詮はよそ者だと言う目線を変わらず向けてきたりする者たちのいるラウレンツの集落で、冒険者たちは報酬金を受け取っていた。
マーレウスは被害を抑えられたことを認めてくれて金額に色を付けてくれたが、一方で戦いによって事態を治めることしかできなかったことに悔しさも滲ませていた。
悔しさを感じているのはカイネを初めとする冒険者たちも同様で、元から戦わずして終結させることは難しいとわかっていながらも、話し合いで解決できなかったことが残念でならなかった。
世の中そう上手くはいかないということを知っているのと体験するのとではまた違うのだ。
こうして二つの部族争いは優秀な冒険者たちによって終わりを告げたが、カイネの望むような戦争の無き世界というのはまだまだ実現には程遠いのかもしれない。
それに伴って決闘の場の咆哮の谷の崖には多くの外野が集まっている。それぞれの集落の民たちが戦士たちの健闘を祈って声をあげるのだ。
そのそれぞれの崖の最前列には集落の長、マーレウスとヴァストルが椅子に座り、戦いの行方を見守ろうと佇んでいる。
谷底ではお互いの戦士たちが十メートルほど距離を空けて見合っていて、戦いが始まる前から既に静かな闘争が始まっていた。
こちらはいつもの通り前衛としてザルムとマデリエネ。後衛はアロイスとカイネだ。
対するアルマンドの方は三人が前衛、最後の一人が後衛だった。
モールと盾を持った戦士と小ぶりの剣を持った恐らく魔法戦士が最前列で威嚇してきており、その少しだけ後ろにナイフを持って黒い布で顔を隠した男が一人こちらを鋭く見据えている。
魔術師風のローブを着た女は杖を左手に持ち右手を顎に当ててまるで値踏みをするかのようにして愉快そうにしていた。
暗殺者風の男のナイフはギザギザの形状をしており、殺傷能力が高そうだ。
彼は視線を外すことすらせずに毒の瓶に武器を浸けて毒を染み込ませている。毒物の扱いには随分手馴れているようだった。
解毒ができるのはカイネだけという事実は、毒を持つ者に特に注意を払わせる。マデリエネもザルムもこの男の動向には気を配らざるを得ないだろう。
ナイフの男以外のあちらの前衛二人は間近に迫った合図を待ちきれなさそうに武器を握り直している。先制攻撃の強さをよくわかっているのか戦いに飢えているのかはわからない。
決闘開始の合図はそれぞれの崖の両方にある鐘が鳴らされたらである。誰もが緊迫感を持ちながら合図を待った。
それに応えるようにして、とうとうそれぞれの長が部族を象徴する旗を掲げた。騒がしかった人々が一斉に静まる。
静まった崖の両側で、今度は鐘を鳴らす者たちが顔を見合わせた。そして一泊おかれ、大きな二つの鐘が今――高らかに鳴動した。
決闘開始だ。
鐘の音と同時に、さっそくマデリエネのナイフが二本飛んでいく。それは真っ先に魔法戦士の元に飛んでいくが、二本とも惜しくも躱されてしまう。
だが躱したことで隙ができた相手の元にさらにザルムのクロスボウのボルトが放たれた。その速さと威力は絶大で、足を貫かれた魔法戦士は転倒する。
最後にアロイスが三レベル変性魔法の“シュートアロー”で自作の矢を放つと、彼の矢は狙いを外さず魔法戦士の頭部を貫いた。
華麗なる三連撃によって一人倒されたが、その間に前衛二人が接近してくる。
その勢いのまま、暗殺者風の男が毒の染み込んだナイフをマデリエネに三本投げてきた。しかし三本ともカイネの“フォースシールド”の魔法で弾かれる。
彼女の防御魔法の精度はいつも高い水準を保っていた。
それを気にもすることなく暗殺者風の男はザルムに、さらにはモールを持った戦士がマデリエネにそれぞれ武器を振るった。
ザルムは慌ててクロスボウを地面に投げ捨てて背負っていた盾を引っ掴む。ギリギリ盾で毒の短剣を受け止めるが、足元や腕など細かいところを次々に狙ってきており、剣で攻撃できる隙がない。
マデリエネは大ぶりのモールを後ろに躱してナイフを投げるが、完全防備の鎧がそれを弾く。
もう一度勢いがつけられたモールが襲いかかってきたとき、何もない空間からいきなり鎖が現れて彼女の体に巻きついた。
避けることができなくなり歯を食いしばったマデリエネだが、モールの叩きつけられる衝撃はなかなか来なかった。
よく見れば男の腕から落ちたモールが地面に転がっている。
腕に力が入らなくなった戦士の男は突然のことに困惑していた。
もちろんこれはカイネの操原魔法の効果だ。一時的に相手の力を奪い去る七レベルの“ディシペイション”は戦士泣かせの魔法として有名だ。扱える者はごく少数だが。
それはともかく戦士が逆の手で武器を拾っている間に、アロイスの魔法が相手の魔術師の集中を阻害した。
“ディストラクション”によって鎖の動きを操作できなくなったことで、生み出された鎖は簡単にマデリエネにほどかれた。
彼女は武器を失った戦士の横を駆け抜けて魔術師の女性へと詰め寄っていく。鋼のダガーで女を少しずつ追い詰めるが、その彼女の抵抗もなかなかのものだった。
必死にダガーを避けて魔法を何とか詠唱し終わると変性魔法四レベルの“ディスアーマメント”でマデリエネのダガーに強烈な力をかけ、無理やり手元から武器を遠くに吹き飛ばした。
マデリエネがブーツナイフを手に取ろうとした僅かの時間に今度は手から火を生み出してマデリエネに放射する。咄嗟に炎を避けるマデリエネと女魔術師の攻防は、それからお互い一歩も譲らずに続いていった。
魔術師の女の手元から炎が燃え盛る音に負けずに、盾が刃を防ぐ音も聞こえてくる。大盾を上手く使って毒の短剣を食らわずにいたザルムは、ついに攻撃のチャンスを掴んだようだ。
相手が突きを放ってきたところに大盾を振り上げて相手の武器を払いのけたのだ。それでも相手はよろけなかったが、ここで修練の成果が表れる。
盾と同じように右手も同時に左に振り上げることで、天に昇る竜が体現される。
ザルムが回転するのと同時に放たれる斬撃が暗殺者の男に噛みついた。竜剣技、“上昇竜”によって体が深く切り裂かれた男は、もはや立っていることすら叶わずに真っ二つに切り裂かれて地面に倒れる運命だ。
武器を拾い上げたモールの男は、味方が二人やられても諦めはしない。後衛の援護が厄介だと思った男はアロイスに向かっていき、モールを渾身の力で叩きつけた。
アロイスはそれを避けはしなかったが、魔法で盾を張って受ける。
だが魔法の盾は強すぎる衝撃を消し切れず、モールを術者本人へと届かせてしまう。アロイスは後ろに下がってそれに対応せざるをを得なかった。
その隙にカイネが魔法を唱えようとしたところにも、戦士の男はそれに反応してカイネの方に一撃見舞った。カイネはそれを焦って避けて、モールの男の出方を窺っている。
ナイフの男を倒して手の空いたザルムは、カイネを気にしつつも相手の女魔術師の方に加勢に行った。これで二対二になるからだ。
魔法を食らわずに攻撃する機会を、ザルムはマデリエネと共に窺っている。
注意がマデリエネに向いたときに、ザルムが大きな盾を使って噴射される炎を突破しようと走った。しかし少しだけ近付いたところで変性魔法の餌食になって盾が飛ばされてしまう。
再び来る炎の噴射を避けるために退くしかない。マデリエネがナイフを投げようとしたら今度は煙幕が巻き起こり、それが晴れたかと思えば何もなかった谷底に大きな岩石の壁が現れていて、なんとその上に女魔術師が立っている。
不気味に微笑んだ彼女が杖を掲げた。マデリエネが危機を感じたその瞬間、女の喉を鉄のボルトが貫いた。ザルムが煙幕の中クロスボウを探し当てていたのだ。
力なく、女は岩の壁から滑り落ちた。
最後に残ったモールの男は、もはや一矢だけでも報いるように武器を振り続けている。
ところが、アロイスに詠唱の時間を与えてしまった彼はもう長くはもたなかった。水色の魔法陣が空中に描かれたかと思ったら、そこから人魚のような小さな妖精が現れる。
アロイスがこの精霊ウンディーネに何かを命じると、すぐに男が苦しみ始めた。
彼をよく見れば口に水が詰まって息ができていないことがわかる。全身を固い鎧で固めているが故にこの恐ろしい攻撃を受けていると考えると皮肉だ。
魔法に抵抗できずに窒息する男は最後に上を見上げて息絶えた。その目線の先にはヴァストルがいる。
負けたことの懺悔か、戦わされたことへの憎しみを表したのか、今となってはもう知る由もない。
四人全員ほぼ無傷で勝利したが、ラウレンツの歓声の中、空しさがこみ上げてくるストレンジの冒険者たち。彼らは喜びとも悲しみともつかぬ顔で相手の亡骸を見つめていた――。
英雄と称されたり所詮はよそ者だと言う目線を変わらず向けてきたりする者たちのいるラウレンツの集落で、冒険者たちは報酬金を受け取っていた。
マーレウスは被害を抑えられたことを認めてくれて金額に色を付けてくれたが、一方で戦いによって事態を治めることしかできなかったことに悔しさも滲ませていた。
悔しさを感じているのはカイネを初めとする冒険者たちも同様で、元から戦わずして終結させることは難しいとわかっていながらも、話し合いで解決できなかったことが残念でならなかった。
世の中そう上手くはいかないということを知っているのと体験するのとではまた違うのだ。
こうして二つの部族争いは優秀な冒険者たちによって終わりを告げたが、カイネの望むような戦争の無き世界というのはまだまだ実現には程遠いのかもしれない。
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