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精霊王救出編
お兄様とお買い物
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アリア先生との魔法授業は思ったよりも進んだこともあり、授業準備も兼ねて今日はお休みとなりました。
なので、朝食の席で今日の授業が休みになったことを伝える。すると「リアも今日お休みなんだね。なら僕の買い物に付き合ってくれないかな?」と、お兄様からお誘いがあったので今日は突然ですが、城下町にお兄様と買い物に行くことになりました!
このことにお兄様との買い物デートなのでは?と私は思ったんですが、思考を読み取ったマグノリアさんが『兄妹なんだからそんなわけないでしょう?』と鋭く訂正を入れてきたのでただの買い物なのです… 兄弟でも男女で出かければそれはデートだと思うのは私だけなのでしょうか…?
この世界のデートは、恋人同士などの親しい男女が行うものを指すのであって、兄妹での買い物は恋愛関係ないので当てはまらないんだとか。勉強不足ですみません…シクシク。
急遽お兄様と城下町に買い物に行くことが決まったので、そのことをマリアとメリアに伝えると外出用の動きやすい格好に着替えさせてくれました。
今日のコーデは、ピンク色の膝下ワンピースにふくらはぎ部分にレースがついた白いソックス。靴は黒色のパンプスで、髪型はもちろん動いても崩れないように、編み込みながら一つにまとめたアップヘア。一つにまとめた部分はレースの紐で結んではなやかにする。すると、街に降りてきたお嬢様コーデの完成~!メイクは軽く目元と唇だけに色を乗せて、大人っぽくする演出も忘れてませんよ!
さすが私のことを理解しきっているマリアとメリアなので、文句なしの可愛さです!!私が鏡の前で確認してるのを見ながら「今日も完璧ですわね。」「お嬢様はどんな格好をしても似合って可愛いですわ。」と、褒め合っているようなのでお礼だけ言ってそっと2人が落ち着くのを待ちましょう。
落ち着いてから部屋を出ようと思っていた時、ちょうどよくノックが響き、許可をするとお兄様が入ってきた。お兄様の格好は、動きやすさを考えながらもかっこよさも損なわれていなくて、白いシャツに紺のベストを着てズボンを履いた普通にありそうなコーデでもとてもよく似合っている。
「リア、そろそろだと思って迎えに来たよ?今日の格好も可愛いね。そんなリアと一緒に買い物に行けて嬉しいよ!」
「お兄様、迎えに来て下さりありがとうございます。ちょうど支度が終わったところです。お兄様もとても良くお似合いです!いいものが見つかるといいですね!」
「うん、そうだね。はい、では行こうか。」
お兄様は私に「はい」と言いながら手を差し出して、城下に降りるための馬車までエスコートしてくれた。まだ小さいはずなのに紳士的!
私は日本では大学生で一応お姉さんなので上から目線も許してください…
王都の城下町は他の街と違ってとても大きくて、貴族の王都の屋敷が集合した場所もある。個人の領土にある街にはないポイントですね。
そして、街自体が大きく、場所で移動する人たちも多いので道自体も広く作られている。そのため、今日は目的地まで直接馬車で向かうようです。まぁ、私は目的地を知らないんですけどね?
「お兄様、今はどちらに向かわれているのですか?」
「今は宝飾品店に向かってるよ。王都の城下町に降りるのはリアは初めてだろう?だから本当は人気のカフェに一緒に行きたいと思ったんだけど、おやつにはまだ早い時間だからちょっと僕の用事に付き合ってもらってもいいかな?」
今向かってるのは宝飾品店か~。そういえば日本人の時から店の前で見てたことならあるけど入ったこと無かったなぁ。だからちょっとソワソワする~
「ははは、そんな緊張するような場所じゃないから安心して?それにもう着いたみたいだよ。ほら、行こっか!」
そして、お兄様が馬車から宝飾品店にエスコートしてくれた。もちろん普通は屋敷に宝石商を呼ぶものなので、宝飾品店に入ることは稀だろう。だけど、こんな風に直接見に行って選ぶこともあるみたいだね?日本にいた時は入ったこと無かった宝飾品店の輝きにちょっと戸惑いはあるけれど、中に入ってアクセサリーを見て回る。
すると、視線を感じるので振り向いてみたら熱心にアクセサリーを見つめているお兄様がいて、お兄様にも気になる方でもできたのかな?とか考えていたら、アクセサリーを見ながら、私に合わせてみたりして考えていた。
え、私に買うわけじゃないと思うんだけど、なんで私でイメージしてるのかな?というか、やっぱり視線の犯人はお兄様でしたね?とちょっと疑問に思いながらも謎は解けないので探索を続けることにした。すると、宝石がツタに囲まれたようなデザインのペンダントを見つけた。
今回の旅では、精霊王の封印石を見つけることはできたけど、封印は解くことができなかった。そして、今は精霊王を安定させるために自分から離すことができないので、布の袋に入れて落とさないように首から下げている状態である。実は今も首から下げて服の中に隠してるんだよ!
しかし、それは一時しのぎみたいなものでずっと袋を首から下げるわけにもいかない。だって、ドレスを着るような時にはさすがに首から袋は下げられないからね…。なので、ネックレスのようにして身につけておきたいと思っていたのだ。
そして、この店で見つけたペンダントがその精霊王の封印石を首にかけるのにとてもに合いそうだなって思ったんだ。一目惚れかも? 精霊王の封印石は虹色に輝くオパールのような石。それを、さっき見つけたペンダントのように、この精霊王の封印石を宝石の石として、ツタのように絡まるデザインのペンダントに入れ込んだら綺麗なんじゃないかなって思ったんだ。
ペンダントを見ていた時間は少しだったはずなのに、私がそのペンダントを気にしていた時間が思ったより長かったのか、気づけばお兄様が用事は終わったと言わんばかりに隣に立って微笑んでいた。今日のお兄様は不思議なところがあるな?
お兄様の目的地であった宝飾品店での用事は終わったようで、それに時間も思ったより経っていてちょうどおやつの時間。なので、再びお兄様のエスコートを受けながら次は約束していたカフェに向かった。
わぁ、この世界でカフェなんて初めてだよ!!
お店に入ると予約をしていたのか、カフェの店員さんに眺めの良い窓際のテーブルに案内されて、メニューを手渡された。
王都の屋敷で食べたケーキを見ても思っていたが、日本と比べても遜色ないくらいにスイーツの味が発展している。美味しそうだなと思って選んだものの味が想像通りなのだ!
お兄様は私が甘いものが好きだと知っているので、それで連れてきてくれたのだろう。美味しそうなメニューばかりで悩んだけれど、私はイチゴのショートケーキを頼んで、お兄様はチョコのロールケーキを頼んだ。そして、私が自分のケーキを食べていると、両方食べたかったことを知っているお兄様が半分分けてくれたので、私のケーキも半分こして一緒に食べた。お兄様はやっぱり優しい~
美味しいものを食べて満足した私とお兄様は、少し王都の広場を歩いてから馬車で屋敷に戻った。
やっぱり、屋敷の料理人が作るケーキも絶品だけど、カフェで食べると雰囲気もあってまた違った味になるのがいいね!また行きたいなぁ~
なので、朝食の席で今日の授業が休みになったことを伝える。すると「リアも今日お休みなんだね。なら僕の買い物に付き合ってくれないかな?」と、お兄様からお誘いがあったので今日は突然ですが、城下町にお兄様と買い物に行くことになりました!
このことにお兄様との買い物デートなのでは?と私は思ったんですが、思考を読み取ったマグノリアさんが『兄妹なんだからそんなわけないでしょう?』と鋭く訂正を入れてきたのでただの買い物なのです… 兄弟でも男女で出かければそれはデートだと思うのは私だけなのでしょうか…?
この世界のデートは、恋人同士などの親しい男女が行うものを指すのであって、兄妹での買い物は恋愛関係ないので当てはまらないんだとか。勉強不足ですみません…シクシク。
急遽お兄様と城下町に買い物に行くことが決まったので、そのことをマリアとメリアに伝えると外出用の動きやすい格好に着替えさせてくれました。
今日のコーデは、ピンク色の膝下ワンピースにふくらはぎ部分にレースがついた白いソックス。靴は黒色のパンプスで、髪型はもちろん動いても崩れないように、編み込みながら一つにまとめたアップヘア。一つにまとめた部分はレースの紐で結んではなやかにする。すると、街に降りてきたお嬢様コーデの完成~!メイクは軽く目元と唇だけに色を乗せて、大人っぽくする演出も忘れてませんよ!
さすが私のことを理解しきっているマリアとメリアなので、文句なしの可愛さです!!私が鏡の前で確認してるのを見ながら「今日も完璧ですわね。」「お嬢様はどんな格好をしても似合って可愛いですわ。」と、褒め合っているようなのでお礼だけ言ってそっと2人が落ち着くのを待ちましょう。
落ち着いてから部屋を出ようと思っていた時、ちょうどよくノックが響き、許可をするとお兄様が入ってきた。お兄様の格好は、動きやすさを考えながらもかっこよさも損なわれていなくて、白いシャツに紺のベストを着てズボンを履いた普通にありそうなコーデでもとてもよく似合っている。
「リア、そろそろだと思って迎えに来たよ?今日の格好も可愛いね。そんなリアと一緒に買い物に行けて嬉しいよ!」
「お兄様、迎えに来て下さりありがとうございます。ちょうど支度が終わったところです。お兄様もとても良くお似合いです!いいものが見つかるといいですね!」
「うん、そうだね。はい、では行こうか。」
お兄様は私に「はい」と言いながら手を差し出して、城下に降りるための馬車までエスコートしてくれた。まだ小さいはずなのに紳士的!
私は日本では大学生で一応お姉さんなので上から目線も許してください…
王都の城下町は他の街と違ってとても大きくて、貴族の王都の屋敷が集合した場所もある。個人の領土にある街にはないポイントですね。
そして、街自体が大きく、場所で移動する人たちも多いので道自体も広く作られている。そのため、今日は目的地まで直接馬車で向かうようです。まぁ、私は目的地を知らないんですけどね?
「お兄様、今はどちらに向かわれているのですか?」
「今は宝飾品店に向かってるよ。王都の城下町に降りるのはリアは初めてだろう?だから本当は人気のカフェに一緒に行きたいと思ったんだけど、おやつにはまだ早い時間だからちょっと僕の用事に付き合ってもらってもいいかな?」
今向かってるのは宝飾品店か~。そういえば日本人の時から店の前で見てたことならあるけど入ったこと無かったなぁ。だからちょっとソワソワする~
「ははは、そんな緊張するような場所じゃないから安心して?それにもう着いたみたいだよ。ほら、行こっか!」
そして、お兄様が馬車から宝飾品店にエスコートしてくれた。もちろん普通は屋敷に宝石商を呼ぶものなので、宝飾品店に入ることは稀だろう。だけど、こんな風に直接見に行って選ぶこともあるみたいだね?日本にいた時は入ったこと無かった宝飾品店の輝きにちょっと戸惑いはあるけれど、中に入ってアクセサリーを見て回る。
すると、視線を感じるので振り向いてみたら熱心にアクセサリーを見つめているお兄様がいて、お兄様にも気になる方でもできたのかな?とか考えていたら、アクセサリーを見ながら、私に合わせてみたりして考えていた。
え、私に買うわけじゃないと思うんだけど、なんで私でイメージしてるのかな?というか、やっぱり視線の犯人はお兄様でしたね?とちょっと疑問に思いながらも謎は解けないので探索を続けることにした。すると、宝石がツタに囲まれたようなデザインのペンダントを見つけた。
今回の旅では、精霊王の封印石を見つけることはできたけど、封印は解くことができなかった。そして、今は精霊王を安定させるために自分から離すことができないので、布の袋に入れて落とさないように首から下げている状態である。実は今も首から下げて服の中に隠してるんだよ!
しかし、それは一時しのぎみたいなものでずっと袋を首から下げるわけにもいかない。だって、ドレスを着るような時にはさすがに首から袋は下げられないからね…。なので、ネックレスのようにして身につけておきたいと思っていたのだ。
そして、この店で見つけたペンダントがその精霊王の封印石を首にかけるのにとてもに合いそうだなって思ったんだ。一目惚れかも? 精霊王の封印石は虹色に輝くオパールのような石。それを、さっき見つけたペンダントのように、この精霊王の封印石を宝石の石として、ツタのように絡まるデザインのペンダントに入れ込んだら綺麗なんじゃないかなって思ったんだ。
ペンダントを見ていた時間は少しだったはずなのに、私がそのペンダントを気にしていた時間が思ったより長かったのか、気づけばお兄様が用事は終わったと言わんばかりに隣に立って微笑んでいた。今日のお兄様は不思議なところがあるな?
お兄様の目的地であった宝飾品店での用事は終わったようで、それに時間も思ったより経っていてちょうどおやつの時間。なので、再びお兄様のエスコートを受けながら次は約束していたカフェに向かった。
わぁ、この世界でカフェなんて初めてだよ!!
お店に入ると予約をしていたのか、カフェの店員さんに眺めの良い窓際のテーブルに案内されて、メニューを手渡された。
王都の屋敷で食べたケーキを見ても思っていたが、日本と比べても遜色ないくらいにスイーツの味が発展している。美味しそうだなと思って選んだものの味が想像通りなのだ!
お兄様は私が甘いものが好きだと知っているので、それで連れてきてくれたのだろう。美味しそうなメニューばかりで悩んだけれど、私はイチゴのショートケーキを頼んで、お兄様はチョコのロールケーキを頼んだ。そして、私が自分のケーキを食べていると、両方食べたかったことを知っているお兄様が半分分けてくれたので、私のケーキも半分こして一緒に食べた。お兄様はやっぱり優しい~
美味しいものを食べて満足した私とお兄様は、少し王都の広場を歩いてから馬車で屋敷に戻った。
やっぱり、屋敷の料理人が作るケーキも絶品だけど、カフェで食べると雰囲気もあってまた違った味になるのがいいね!また行きたいなぁ~
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